抜き足差し足

カメオは泥棒である。
ある日、カメ吉家に高価な金品が大量にあることを耳にする。
そこで、カメ吉家に忍び込み金品を盗もうと考えたが、カメ吉家のセキュリティ体制が万全であったため、忍び込むことが困難だった。
それからしばらくして、カメオはカメ吉一家が新しく家を建て、引っ越すことを耳にする。
チャンスはここしかないと思ったカメオは試行錯誤し、これだ思う案を編み出した。
そして新しいカメ吉家の建設作業が完了しそうになってきた頃、カメオは作業員の目を盗んで新しい家に食料を持って屋根裏に忍び込んだ。
セキュリティが配備されるまでは、持ち込んだ食料が無くなると夜中に買い出しに出かけるということを繰り返した。
それからしばらくして、カメ吉一家が引っ越してきた。
前にも増したセキュリティを配備していたが、家の中にいるカメオには関係ない。
そして、引っ越しの作業も終わり、カメ吉一家の行動が落ち着いて来た頃合を見計らい、夜中にめぼしい金品を盗み、セキュリティを切って逃走した。
このようにして、カメオはカメ吉家から金品を盗むことに成功したのだ。
なお、カメ吉一家が引っ越して来てからは、金品の保管場所を確認するついでに冷蔵庫から食料を調達していた模様。