ある日、いっしょに住んでいるウミオが「今晩は『ラテウサギのスープ』にしよう」と言ったので、カメオはスープを楽しみにしていました。
ところが、夕方になってカメオがすみかに帰ってくると、ウミオは別のスープを作っていました。
ウミオに話をきいてみると、蔵にラテウサギの在庫がなかったため、代わりにラテガメを使ったそうです。
大好物のラテウサギが食べられなくなってしまったので、カメオはとても残念そうな顔でスープを食べはじめました。
しかし、彼はその『ラテガメのスープ』を一口飲んだところで止め、ラテウサギが食べられなくて本当によかったと思いました。
いったいなぜでしょうか?
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ウミオは以前カニバった事があったが、その事をウミオは知らなかったので、ウミオがカニバった事を知らずに済んだ事にホッとしましたか?
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NO! カメオもウミオも、カニバったのは以前ではありません!
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ウミオが「ラテウサギのスープ」を作れたとしたら、それも偽物のラテウサギを掴まされて作ったスープになるであろうことが想像できましたか。
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NO! ラテウサギの偽物は登場しません
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ウミオの作った「ラテガメのスープ」が、材料に同じ爬虫類のトカゲを使った偽物であることに気づいたことから、仮に「ラテウサギのスープ」だったら、それは同じ哺乳類であるヒトを使ったスープになるところだったことが想像できましたか
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NO! ヒトを使ったスープは『ラテウサギのスープ』ではなく...
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蔵には泥棒が入っていましたか?
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YES!! ラテオが盗みました! 5文目にある通り、ラテウサギは食べられてなくなってしまいました! [良い質問]
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エサの価格が高騰していて、「ラテウサギの肉骨粉」が出回っていて、このスープの材料も「ラテウサギの肉骨粉」を食べさせられたラテガメであることに気づいたと同時に、「ラテウサギの肉骨粉」で共食いさせられて病気になったラテウサギの肉でなくてよかったと思いましたか
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NO! 二人が今食べている『ラテガメのスープ』の材料はラテガメではありません!
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窃盗犯のラテオ捕獲に成功し、ラテウサギ窃盗が解決したことを察しましたか
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YESNO! ある意味そういうことになります ラテウサギを盗み食いした元仲間のラテオは今スープになっているわけですが... [良い質問]
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ラテオの腸内で熟成されたラテウサギの肉が、よりおいしくなっているのを、結果的に食べましたか
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NO! コピルアクシステムではありません
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カメオもこそっと蔵のラテウサギを食べようと侵入したけどラテオに先を越されていたので、先に入って自分がスープにならなくてよかったなと思いましたか?
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YES!! 正解です! [正解]
参加者一覧 3人(クリックすると質問が絞れます)
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むかしむかしある無人島で、カメオ・ウミオ・ラテオの三人が暮らしていました。
彼らはずいぶん前にこの島に流れつき、生き残るためともに助けあうことを誓いあいました。
とはいえ、無人島では食べ物がなかなか手に入らず、三人はいつもお腹をすかせていました。
ある日、今週の料理担当であったウミオが「今晩は『ラテウサギのスープ』にしよう」と言ったので、カメオはスープを楽しみにしていました。
しかし、お腹がペコペコであったカメオは、約束を破って盗み食いをしようとしました。
そんなとき、たまたまウミオとばったり出くわしてしまったので、カメオはあきらめて自分の仕事に戻ったのでした。
おとなしく山菜あつめを終えてカメオがすみかに帰ってくると、ウミオは別のスープを作っていました。
ウミオに話をきいてみると、昼までは蔵にあったはずのラテウサギの在庫がなかったため、しかたなく代わりにラテガメを使ったそうです。
カメオ(ラテオのやつ、ラテウサギを盗み食いしやがったな。くそう、あのときウミオに見つからなければなあ。)
とてつもなくまじめなウミオが約束を破るわけもなく、ラテオが盗み食いをしたことは明らかでした。
あのとき盗み食いができていればラテウサギを食べることができたのにと、カメオは悔しがりました。
大好物のラテウサギがラテオに食べられなくなってしまったので、カメオはとても残念そうな顔でスープを食べはじめました。
しかし、彼はその『ラテガメのスープ』を一口飲んだところで止め、首をかしげました。
前に食べた『ラテガメのスープ』と味がまったく違っていたのです。
どういうことかとカメオは考えこみ、そしてある一つのおぞましい可能性に気づいてしまいました。
カメオ(あのとき、ラテウサギが食べられなくて本当によかった……)
カメオは心からそう思いました。
そして、カメオはウミオを呼ぶと、おそるおそる口を開くのでした。
「なあ、これは本当にラテガメのスープか?」
〜おしまい〜
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