海亀大学に通う大学生のカメオ。
彼は1年生にして既に何回も講義をサボり、レポートも出さず、たまに出席した講義ではふざけてばかりいるダメ学生である。
ある日のこと。
講義中に明らかに手元のパソコンばかり見ていたカメオに対し、担当の海原教授は
「さっきこのスライドでは何と説明していたか?」
と質問した。
当然不真面目なカメオはモゴモゴとするばかりでマトモに答えられず、呆れた海原教授にこってりと絞られてしまった。
しかし翌週、講義中に堂々と後ろの席の方を向いて話していたカメオを、海原教授は大層誉めたのだという。
一体なぜ?
彼は1年生にして既に何回も講義をサボり、レポートも出さず、たまに出席した講義ではふざけてばかりいるダメ学生である。
ある日のこと。
講義中に明らかに手元のパソコンばかり見ていたカメオに対し、担当の海原教授は
「さっきこのスライドでは何と説明していたか?」
と質問した。
当然不真面目なカメオはモゴモゴとするばかりでマトモに答えられず、呆れた海原教授にこってりと絞られてしまった。
しかし翌週、講義中に堂々と後ろの席の方を向いて話していたカメオを、海原教授は大層誉めたのだという。
一体なぜ?
若干要知識かもしれない。
らてらておぶざまんす?2022-8
No.6[靴下]08月25日 22:1308月25日 22:13
1週間という短期間で素晴らしい発表を用意したカメオを「やればできるじゃないか///」と誉めましたか?
YES!!!正解です!!! [正解]
参加者一覧 4人(クリックすると質問が絞れます)
全員
靴下(2良:1正:1)
ぎんがけい(1良:1)
シュガー⭐︎(1)
「マクガフィン」(3良:1)
簡易解説
手元のパソコンばかり見てちゃんと発表出来なかったカメオが、練習して前を向いて堂々と発表出来るようになったから。
◆◆◆◆◆
「…で、このような環境問題はゴニョゴニョ…これらのプロセスのスムージングが…モニャモニャ」
今日は海原教授が担当する「環境マネジメント概論」の講義。内容は毎週ごとに事前に配布された環境問題についての資料を読み、その内容と対策についてパワーポイントにまとめ、自分なりに発表するというものである。
今はカメオの発表の番。自分のパソコンをプロジェクターに繋いで、パワーポイントを映しながら発表しているその最中である。
しかしそこはダメ学生のカメオ。1週間前に配布された資料なのに当然の如く殆ど読み込んでいない上に、パワーポイントは前日に適当に仕上げたもの。当然発表練習なんてしていないものだから、手元のパソコンばかりでちっとも前を見ず、発表の声量もボソボソと聞き取り辛い。
あまりにもひどい発表だったが何とかやり終え、海原教授からの質問&講評の時間となった。
「あのね、まず声が小さくてよくわかんなかったんだけど、スライド6。ここの図の説明、なんて言ってたの?」
「アッ…スーッそうすね…えっとここは環境保全に関する…えっと…開発とその推移について…あの~」
必死に返そうとするカメオであるが、圧倒的準備不足が祟りモゴモゴと答えにならない。
そんなカメオの様子に痺れを切らした海原教授。
「君ね、1週間も時間があったんだから、もう少しやりようはあったよね?」
「…ハイ」
「そもそもさ、発表中はせめて聞いている人に向けて話そうよ。パソコンに喋ってんじゃないでしょ?」
「…ハイ」
この後もこってり絞られたカメオであったが、海原教授の温情で「来週以降の発表で改善が見られるようならある程度評価する」との救済措置を貰った。
とはいえダメ学生カメオのことである。「まあいきなり真面目にやってくることは無いだろう」と誰しもが思っていた。
…ただ一人、海原教授を除いて。
───翌週。
先週と同様にカメオの発表の番になったのだが、そこで他の学生達は驚くべきものを目にした。
カメオが、真面目に(当社比)発表しているっ!
どうやら海原教授にこってり絞られたのがよほど効いたらしい。
確かにやや粗は目立つが、スライドはそれなりに準備をして作ってきたことが伺える。
そして何より、手元のパソコンばっかり見ず、ちゃんと聞こえるように前(=後ろの席の方向)を向いて堂々と発表しているではないか!
「…これで発表を終わります。」
パチパチパチパチ…
発表が終わり、海原教授がゆっくりと口を開いた。
「カメオ君。」
「…は、はい。」
「……やればできるじゃないか。」
「!」
かくして、カメオは単位を無事に取得することが出来た。
──カメオのキャンパスライフは、まだ始まったばかりである。
手元のパソコンばかり見てちゃんと発表出来なかったカメオが、練習して前を向いて堂々と発表出来るようになったから。
◆◆◆◆◆
「…で、このような環境問題はゴニョゴニョ…これらのプロセスのスムージングが…モニャモニャ」
今日は海原教授が担当する「環境マネジメント概論」の講義。内容は毎週ごとに事前に配布された環境問題についての資料を読み、その内容と対策についてパワーポイントにまとめ、自分なりに発表するというものである。
今はカメオの発表の番。自分のパソコンをプロジェクターに繋いで、パワーポイントを映しながら発表しているその最中である。
しかしそこはダメ学生のカメオ。1週間前に配布された資料なのに当然の如く殆ど読み込んでいない上に、パワーポイントは前日に適当に仕上げたもの。当然発表練習なんてしていないものだから、手元のパソコンばかりでちっとも前を見ず、発表の声量もボソボソと聞き取り辛い。
あまりにもひどい発表だったが何とかやり終え、海原教授からの質問&講評の時間となった。
「あのね、まず声が小さくてよくわかんなかったんだけど、スライド6。ここの図の説明、なんて言ってたの?」
「アッ…スーッそうすね…えっとここは環境保全に関する…えっと…開発とその推移について…あの~」
必死に返そうとするカメオであるが、圧倒的準備不足が祟りモゴモゴと答えにならない。
そんなカメオの様子に痺れを切らした海原教授。
「君ね、1週間も時間があったんだから、もう少しやりようはあったよね?」
「…ハイ」
「そもそもさ、発表中はせめて聞いている人に向けて話そうよ。パソコンに喋ってんじゃないでしょ?」
「…ハイ」
この後もこってり絞られたカメオであったが、海原教授の温情で「来週以降の発表で改善が見られるようならある程度評価する」との救済措置を貰った。
とはいえダメ学生カメオのことである。「まあいきなり真面目にやってくることは無いだろう」と誰しもが思っていた。
…ただ一人、海原教授を除いて。
───翌週。
先週と同様にカメオの発表の番になったのだが、そこで他の学生達は驚くべきものを目にした。
カメオが、真面目に(当社比)発表しているっ!
どうやら海原教授にこってり絞られたのがよほど効いたらしい。
確かにやや粗は目立つが、スライドはそれなりに準備をして作ってきたことが伺える。
そして何より、手元のパソコンばっかり見ず、ちゃんと聞こえるように前(=後ろの席の方向)を向いて堂々と発表しているではないか!
「…これで発表を終わります。」
パチパチパチパチ…
発表が終わり、海原教授がゆっくりと口を開いた。
「カメオ君。」
「…は、はい。」
「……やればできるじゃないか。」
「!」
かくして、カメオは単位を無事に取得することが出来た。
──カメオのキャンパスライフは、まだ始まったばかりである。
22年08月25日 22:09
[だだだだ3号機]
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「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
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