故郷を目指して山道を進む男がいた。
山頂にたどり着くと故郷の町並みがはっきりと一望できたので、男はそれ以上進むのを辞め、故郷にはその後二度と帰らなかったという。
なぜか。理由を解き明かしてほしい。
山頂にたどり着くと故郷の町並みがはっきりと一望できたので、男はそれ以上進むのを辞め、故郷にはその後二度と帰らなかったという。
なぜか。理由を解き明かしてほしい。
てっぺんかけたか
男が帰らずにその後どうしたかが出ましたら、解答行きます。[編集済]
参加者一覧 2人(クリックすると質問が絞れます)
全員
春雨(3良:2正:1)
まんと(5良:3)
「この峠を上り切れば、我らの国が見える。各々もう少しの辛抱じゃ。」
時は戦乱の世。血で血を洗う争いが繰り広げられていた時代の話。
加米国(かめのくに)家臣の筆頭・海野亀貞らの軍勢は此度の戦で敗れ、退却の途上にある。傷ついた兵たちを励ましつつ、亀貞は領内へと抜ける夜中の峠道を進んでいく。
加米勢は将兵の大半を失い、亀貞の右肩にも痛々しい刀傷が刻まれた。右腕の感覚がほとんど残っていないのを兵たちに悟られぬよう、愛馬の手綱を握る亀貞。程なくして峠の頂に差し掛かると、「青鷺城」と称された加米城の天守と城下町がはっきりと───。
「いかん。」
今宵は月もない真っ暗闇。
電灯もないこの時代、本来ならばこの時間に天守や城下町がはっきりと見えるはずがないのだ。
城下を照らすは、赤々と燃え盛る炎。
察するに、加米国の不利を悟った周囲の勢力が攻め入り、手薄となった城と町に火を放ったのであろう。
そして、国の大事を知らせる便りがここまで一切なかったということは、城下に留まっていた者たちも軒並み討ち滅ぼされたことに他ならない。この分だと、きっと御屋形様も。
「もはやこれまで。」
馬から降りた亀貞は近くの木のそばに膝をつき、小刀を手に取る。
「我が亡骸は人目につかぬ谷底へ投げ入れよ。ゆめゆめ仇の手には渡さぬよう」とだけ側近に伝え、覚悟を決めた。
炎にもがく眼下の「青鷺」に向き合うと、力の残る左手で刃を握り、痺れる右手をなんとか添えて。加米国の勃興から滅亡までを見届けた老将は、腹を真一文字に掻き切った。
▽解説の解説
峠の頂上に到着した亀貞は、侵略の炎で照らされる城下町を一望した。
国の滅亡を悟った亀貞は城下には戻らず、その場で自害することを決めた。
時は戦乱の世。血で血を洗う争いが繰り広げられていた時代の話。
加米国(かめのくに)家臣の筆頭・海野亀貞らの軍勢は此度の戦で敗れ、退却の途上にある。傷ついた兵たちを励ましつつ、亀貞は領内へと抜ける夜中の峠道を進んでいく。
加米勢は将兵の大半を失い、亀貞の右肩にも痛々しい刀傷が刻まれた。右腕の感覚がほとんど残っていないのを兵たちに悟られぬよう、愛馬の手綱を握る亀貞。程なくして峠の頂に差し掛かると、「青鷺城」と称された加米城の天守と城下町がはっきりと───。
「いかん。」
今宵は月もない真っ暗闇。
電灯もないこの時代、本来ならばこの時間に天守や城下町がはっきりと見えるはずがないのだ。
城下を照らすは、赤々と燃え盛る炎。
察するに、加米国の不利を悟った周囲の勢力が攻め入り、手薄となった城と町に火を放ったのであろう。
そして、国の大事を知らせる便りがここまで一切なかったということは、城下に留まっていた者たちも軒並み討ち滅ぼされたことに他ならない。この分だと、きっと御屋形様も。
「もはやこれまで。」
馬から降りた亀貞は近くの木のそばに膝をつき、小刀を手に取る。
「我が亡骸は人目につかぬ谷底へ投げ入れよ。ゆめゆめ仇の手には渡さぬよう」とだけ側近に伝え、覚悟を決めた。
炎にもがく眼下の「青鷺」に向き合うと、力の残る左手で刃を握り、痺れる右手をなんとか添えて。加米国の勃興から滅亡までを見届けた老将は、腹を真一文字に掻き切った。
▽解説の解説
峠の頂上に到着した亀貞は、侵略の炎で照らされる城下町を一望した。
国の滅亡を悟った亀貞は城下には戻らず、その場で自害することを決めた。
22年05月26日 00:42
[アカシアン]
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自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
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