第拾参話　使徒、侵入

「使徒」たちが日本に最初に攻めてきた頃、日本人の暮らしを知ったり、攻め方を考えたりするため、日本人の住む都市に潜入することが考えられた。

しかし、白い肌、青い瞳、金色の髪と、白色人種のような見た目をしている「使徒」達が日本の都市で行動するとなるとどうしても目立ち、「使徒」だとバレてしまう。
そこで、サングラスをかけて帽子やカツラを被り、髪や目の色は誤魔化すのだが、肌の色はどうしても隠せない。
そこで日本人と同じような肌の色に皮膚を塗ることにした。

…のだが、「使徒」は色が分からない（色が濃い薄いくらいの判別は出来るが、白黒写真のように見えてしまう）。そこで、資料などを調べると「yellow race(黄色人種)」だという。
念のために捕まえた捕虜にも、お前達の肌の色は黄色か、こんな感じの色であっているのかと確認をしたところ、肯定される。（捕虜たちも「使徒」が都市に潜入するときに体に色をつけようとしていることや使徒が色を判別できないことを聞いていたので、潜入が成功しないようにと口裏を合わせて嘘をついた）

そこで、「使徒」たちは体を黄色のペンキで塗りたくって潜入した。

一発でバレた。