親に深く愛されている
ことを知った少女
は、家出をした。
一体なぜ?
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始まりました第41回正解を創りだすウミガメ!
司会のテトルートです。よろしくお願いします。
※「正解を創りだすウミガメって何?」という方はこちらをどうぞ
→(https://late-late.jp/secret/show/d8MCaJqldjB6JV9SOlry2do4DhGUmmpYsCcIDbNu04c.)
※実際の様子はこちらから
→(https://late-late.jp/tag/tag/%E6%AD%A3%E8%A7%A3%E3%82%92%E5%89%B5%E3%82%8A%E3%81%A0%E3%81%99%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%82%AC%E3%83%A1)
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スケジュール(予定)
1⃣要素募集フェイズ
1/16(日)出題後 ~ 1/16(日)23:59
2⃣投稿フェイズ
1/17(月)要素決定後 ~ 1/27(木)23:59
3⃣投票フェイズ
1/28(金)投票会場設置後 ~ 2/1(火)23:59
4⃣結果発表
2/2(水)21:00
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参加方法
(1フェイズのみの参加も大歓迎ですので、お気軽にご参加ください。)
1⃣要素募集フェイズ
・出題直後から「YESかNOで答えられる質問」を受け付けます。
・質問は1人1回までですが、何名でもご質問頂けます。
・質問内容は、問題文と矛盾していたり、全く関係ないものでも構いません。
・11/14(日)を経過しましたら、ヒント欄で締切のアナウンスを行います。
・締切時点で投稿されていたすべての質問に、YESの返答と共に[良い質問]をつけます。
・[良い質問]をつけた質問を「要素」と呼びます。
・要素が揃った後、まとメモに全て書き出しますのでご活用ください。
2⃣投稿フェイズ
・問題文に対する「解説」を質問欄からご投稿ください。
・解説を書く際は、要素群の中から最低5個を選んで解説の内容に取り入れて下さい。
・自分の投稿した要素も選択できます。
・解説の文字数・投稿数に制限はありません。
・ 簡易解説(=解説文の要約)を付けるかは任意とします。
・投稿フェイズ中は、本文・タイトル共に自由に編集して頂いて構いません。フェイズ終了時に編集できなくなるのでご注意ください。
☆解説投稿の手順
①作品は予め別の場所(文書作成アプリなど)で作成してください。
質問欄で書いていると、その間他の方が投稿できなくなってしまいます。
②前の作品の末尾に「おわり」などの終了を知らせる言葉があることを確認してださい。
記述がない場合、まだ投稿の最中である可能性があります。
③まずタイトルのみを質問欄に入力します。
④次の質問欄に本文を入力します。コピペで一挙に投稿をお願いします。
作品の末尾には、「おわり」などの終了を知らせる言葉を必ずつけてください。
※エントリー辞退
タイトルに「投票対象外」と付記することで、シェチュ王(=次回主催)にならなくなります。
作品はメイン投票の対象になりません。サブ投票の対象にはなります。
※ロスタイム投稿
タイトルに「ロスタイム」と付記することで、投稿フェイズ終了後でも作品投稿が出来ます。
作品はメイン投票の対象になりません。サブ投票の対象にはなります。
※次回主催辞退制度
シェチュ王になっても次回主催を務める自信・時間がない…という方は、投稿フェイズ終了後に設置される投票所にて、その旨をお伝えください。
投票所の相談チャットにて「出題者のみに表示」にチェックを入れて書き込むか、主催までミニメールを送る形でも結構です。
作品はメイン・サブ両方の投票対象になります。
3⃣投票フェイズ
・投稿フェイズ終了後、「正解を創りだすウミガメ・投票会場」を出題致します。
・「メイン投票」「最難関要素」「サブ投票(匠賞、エモンガ賞、スッキリ賞)」にご投票頂けます。
・各投票の詳細については投票会場でご確認ください。
4⃣結果発表
・この問題と投票会場、両方の解説欄で結果発表を行います。
・結果に応じて、下記の特典を送らせて頂きます。
・「シェチュ王」が同率一位の場合、投票者の頭数が多い方が受賞です。それでも同率なら最終作品の投稿が早い方が受賞です。
・「最優秀作品賞」「最難関要素賞」が同率一位の場合、同率受賞となります。しかしながら、コインは1名分しか用意がございませんので、こちらは先に投稿された方のみに贈らせて頂きます。
★シェチュ王(最も票を集めたシェフ=全作品への票数の合計)
→全ての作品に[正解]、400コイン、唯一称号[◇シェチュ王◇]、次回出題権
★最優秀作品賞(最も票を集めた作品)
→その作品に[正解]、100コイン
★最難関要素賞(最も票を集めた要素)
→その質問に[正解]、10コイン
★参加賞(解説投稿、投票)
→各5コイン
長い説明にお付き合い頂きありがとうございました。
疑問点などあれば、相談チャットやミニメを通してお気軽にご質問ください。
ではこれより、第41回・正解を創りだすウミガメを開始いたします!
まずは要素募集フェーズ!1人1回までですよ!
よーい・・・・・・スタート!!!
結果発表が遅れて申し訳ありません ! 本日末に結果発表致します!
★投稿の際にご注意いただきたいこと★(上記ルールの再確認)
①投稿作品は、別の場所(文書作成アプリ、テキストエディタなど)で作成してください。
②投稿作品の末尾には、「完/おわり/End」などの、終了を知らせることばを記載してください。
③すでに投稿済みの作品の末尾に、終了を知らせることばの記述があることを確認してから投稿してください。
④最初にタイトルのみを質問欄に投稿し、次いで作品本文を投稿してください。
綺麗な封筒に、見覚えのない差出人。
家族の誰か宛だろうかと裏返せば、宛名は私のものだった。
首を傾げながらもう一度差出人の名を見る。男性の氏名に、連名の女性。
カッコ内の名字はありふれた、私のそれと同じ名字で――あ。
サトウナナ。私と同じ音。(1)
そうか、この名前。
ーーーーーーー
「わ、おっきいペンギン」(9)
彼女――ネネと出会ったのは高校一年生のとき。当然の流れで話すようになり、趣味はそんなに共通しなくても気は会うようで、仲良くなった。
ネネが初めて家に来たのは、確か秋だった。
文化祭が終わって少ししてから。そう、文化祭準備のときに、なにかの流れでクラスの友人数名が私の家に来た。
衣装を作るという話だっただろうか。夕方から教室が――いや確か、家庭科室が使えなくて。家に帰ってミシンで縫っちゃおうかな、と漏らしたら。
ともかくその中にネネはいなかった。仲間外れとかじゃあなくて、ネネは部活の方の準備に行っている日だったから。
そのことを後で知って、ネネは小さく「いいなぁ」と呟いた。
はっきりとは聞こえない。気のせいかとも思ったけれど、まあそれでも構わない。
「今度、ネネも遊びにきなよ」
そう誘うには十分だから。
初めてネネが私の家に来た日。部屋に入ってまず目に入ったのはギンちゃんだったようだ。
ペンギンのギンちゃん。単純な名前。
「おっきいでしょ。昔買ってもらったの」
「へえ……ペンギン、好きなの?」
「んー、まあねぇ。特別好きってわけでもなかったとは思うんだけど、この子はお気に入り」
車に乗っているのがつまらなくて、サービスエリアでごねて買ってもらったんだっけ。多分、大きいぬいぐるみなら何でも良かったんだと思う。
「そうなんだ」
あれ。なんか変なこと言ったかな。ああ、ペンギン好きだったのかも。だとしたらちょっと悪いことしたかな?
そう気づいたとて、今更触れるのも違う気がする。
だからそのまま流したわけだけれど――それが良くなかったのかもしれない。
多分ネネは、0か1かで考えるタイプだったんだと思う。(3)
はっきりしていると言うか。極端と言うか。それも特に、悲観的に。
別にあのやり取りが決定的なものだなんてことは流石に思っていないけど、ペンギンのことや、文化祭準備のことや。
私なら気にもとめないような小さなことの一つ一つが、彼女の心には溜まっていっていたのだろう。
それに気づいたのは高校三年生の冬。あるいは大学一年生の春。
なにかの流れでメアド――あの頃はまだLINEは普及していなかった――を交換した元クラスメイトからの一斉送信のメール。
「佐藤奈々に連絡付く人、いる?」
変換ミス? いやそれにしても私のところに来るのはおかしい。じゃあ、一体――ああ、そうか。
佐藤奈々。ネネの名前だ。
いつもあだ名で呼んでいるから、本名はうろ覚えになっていた。(8)
それだけじゃあない。
佐藤七菜。私の名前。
日本で一番多い名字に、ありふれた名前。 それまで出会ったことはなかったけれど、小中学校でも他学年にいたって不思議じゃあない。
だからといって同じ学年、まして同じクラスにいるなんて思わなかったけど。
こんなこともあるんだね、と話しかけたら、ちょっと困ったように笑っていた。
内気な子なのかな、と会話は適当に切り上げた。私も別に、そんなに積極的なタイプじゃないし。
そうして少しして当然のように行き当たったのが、呼び名の問題だ。
名字も名前も、あだ名もつけにくいし。
誰かが「じゃあ、ネネは?」と言った。ナナだからネネ。
クラスで他にネネと呼ばれうる人もいなかったし、呼びやすい名でもある。
少なくとも同じ名が二人いるよりは分かりやすいのは確かで、あとはどちらがネネになるかという話。は、自然と決まった。
その問題に行き当たったとき、私はもうナナと呼ばれていたから。
「家出したんだって」
「大学も行ってないらしいよ」
「勝手に入学辞退してたってマジ?」
「あの子んち、再婚なんでしょ」
「じゃあ親に不満があったってこと?」
「父親が再婚って、つまりさあ……」
「ちょっと、それはヤバいって」
口さがない同級生たち。どこからそういう情報を仕入れてくるのだろうか。
真実かは、分からないけど。
内気で、消極的で、悲観的で。物事を極端に捉える節がある。
ならばきっと背を押したのは、私だ。
どんな話の流れだったか。多分、結婚願望がどうとかって。
私は特別そういう願望はなくて、ネネも同じタイプに見えて。そういえば、なんて。
「親は子供を愛するものなんだって」
え、と聞き返すネネに、そのまま続けた。
「親という生き物は、子供という存在をそれはもう深く愛するものなんだってさ」
お母さんが言ってた。だから子供もそれに応えるのよ〜なんて。意味分かんないよねぇ。
ヘラリと笑う私を、ネネはどんな顔で見ていただろう。
同じクラスに、同じ名前に、同じ名字。少し考えれば分かったかもしれない。
普通だったらありえない。じゃあ、普通じゃなかったら? 入学の直前に、名字が変わったら。
ネネの家には行ったことがない。親の話を、聞いたこともない。授業参観には多分来ていなかったし、三者面談では顔を合わせない。
私はネネに、どんな話をしてきただろう。無神経に。
だって、知らなかったんだ。教えてもらってなんかいない。嫌だなんて言われていない。
私が同じ立場だったら――どうなんだろう。傷つくだろうか。気にしないだろうか。
分からない。私はネネじゃないから。
だからひょっとしたら、家出の理由だって全然違うのかもしれない。私のことなんて気にもとめていないのかも。
だから――私が考えたって、仕方がないこと。
ーーーーーー
あれからもう十年か。
大学も卒業して、就職して。とはいえ相変わらず実家にいるのだけれど。
綺麗な封筒に、見覚えのない差出人。
それ自体は見慣れてきた。結婚式の招待状だ。(5)
奈々(旧姓・佐藤)
結婚、したんだ。招待状、送ってくれるんだ。なんでだろう。わざわざ、実家になんてもういない可能性だってあるのに。
友達だって、思われているのか。
同姓同名でなくなってしまったのは、少し寂しいけれど。
同じ名前。気にしていたのは、私の方だったのかもしれない。
まあ、それももう終わりということで。
頬を緩ませながら、封を切った。
ーーーーーーーーーーーーー
【簡易解説】
「子は親に深く愛されているものであり、だからこそ子も親に尽くすのだ」と知った少女。
親に愛されている自覚がなかったため、親に従う必要もないと考えて家出をした。
(おわり)
使用要素:(1)(3)(5)(8)(9)
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自宅でミシンが使えなかったのも、ペンギンのぬいぐるみを買って貰った事を羨ましがるのも、ネネ本人がハッキリ口に出さない所がネネの悲しさを逆に強く表していて…
その伏線の意味が家出によりわかる所が超好きです。愛されている事を知ったから家出をした、の解釈もとても綺麗で流石でした!
ラスト、それももう終わりということで、って言うのも複雑な気持ちがこもっていて凄く繊細で好きでした!!
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【簡易解説】
実の両親は事故で死んだと育ての親に言われて虐げられて育ってきたが、実は十数年前に育ての親に誘拐されており、実の両親は今も自分を探していることを知ったため。
【以下簡易でない解説】
栞の16年の人生は苦痛と絶望で大半を占めていた。
その理由は栞の親にあった・・・いや、正確には「育て親」だろうか。
実の親は栞の幼い頃に事故で死に、親戚をたらい回しにされた挙句、遠い遠い親戚であった今の家に引き取られることになった。
この育て親というのがとにかくひどいのなんの。
本当に必要最低限かそれ以下程度の世話しかせず、義務教育の授業費を払うことすらグチグチ、高校に入ったらバイトをしろだの家に金入れろだの、散々言ってくる。それでいて自分たちはまともに仕事も家事もせずにぐうたらしているのだ。
家事は昔からやらされてきたのでまあ諦めというか慣れていたのだが、バイトがどうにもしんどかった。コンビニやファミレスならまだしも、力仕事に駆り出されたり、よく分からないことをしたり、肉体的にも精神的にもどうにも疲労しがちだった。以前何故か結婚式場で働いたことがあり、結婚式で幸せそうにしている新郎新婦や参加者を見ると、自分がどうにも惨めに感じられた(5)。もしかしたら非合法な仕事もやらされたかもしれない。先月行ったあの店、もしかして人肉売ってた(7)?
そんなバイト生活を平日は学校が終わったら夜まで、休日は朝から夜までほぼ毎日。それでも育て親はもっと働け家には金が無い(2)などと愚痴をこぼしている。だったらそっちも働けばいいと言っても馬の耳に念仏。結局この家での栞の立場は都合の良い金づる兼家政婦といった感じだ。
その上この育て親ときたら性格も最悪の一言。極端な考えしかできずまさしく0か1でしか考えられない(3)。その上とんでもない癇癪持ちでちょっとしたことですぐにキレて手が出る口が出る。服を着てると気付かれないような箇所ばかり殴って蹴ってくるので性質が悪い。こんなのが地球上に一人いると考えただけでも吐き気がするのだが、事実目の前に確実に二人いるのだからどうしようもない。
学校のクラスメイトの数名にもバイトしてることはバレてて、そのことについて尋ねられる度に「顔は似てるけどあれは同姓同名の友人なんだよね」と誤魔化してる(1)が、おそらく嘘をついていることがバレている。そのせいかハッキリと嫌悪されたり蔑まれてたりはされないものの、どうにも腫れ物に触れるような感じになっている。こういう中の下な対応が一番精神にダメージが来るような気がする(6)。
外でも中でもこんななので、栞の人生は常に一面に濃霧に覆われているような気分であった。もしタイムマシンがあったら過去に戻って事故を未然に防ぐだろう。タイムパラドックスが起こって色々メチャクチャになりそうだが(4)、今の人生より悪くなることは無いだろうと栞は確信していた。
そんなある日のバイト帰りの真夜中。疲労困憊のせいかどこか寄り道していこうという気分になった。育ての親には仕事終わりには真っすぐ帰るように言われてるし帰るのが遅れたら怒鳴られるが、時間通りに帰っても何かと理由をつけて怒鳴られるので同じことだった。
テキトーに歩いたら全く知らないところに来てしまった。何かしら掲示板と思わしき物と、それに貼られているポスターが目に留まった・・・比較的最近貼られたもののようだ。
ポスターを凝視して・・・栞は驚いた。大変驚いた。ポスターの内容が幼い女の子の人探し依頼だったからだけではない。そこに「13年前に誘拐された」というショッキングな話が記載されてたからだけでもない。そこに書かれていた失踪者の名前は間違いなく栞自身の名だったからだ。言い訳に使っている同姓同名の友人が具現化したのか?しかしそこに書かれている情報は確かに栞自身と一致しているような気がする・・・というより事実一部は完全に一致する。ドッジボールが好きなこと、好きな動物はペンギンなこと(9)・・・好物はチョコレートミルクとか、身に覚えがないものもあったが。まああの家ではまともに食事をとれていなかったので好きも嫌いも関係なかったからかもしれないが。
そのことが頭から離れなかった栞は、情報を集めることにした。
育ての親はメディアもネットも見るのをやたら妨害してきたし―いつものヒステリーと諦めてたがよくよく考えればこの時点で大分怪しかった―情報集めも遅々として進まなかったが、わずかな隙間時間を使って調査をしていた。
そして数か月後・・・栞は家出をした。
十分な情報を集めた後、ポスターに書かれていた電話番号に、自分がポスターに書かれていた幼い女の子は自分かもしれないと連絡。さらに自分の住所と今置かれている現状を伝えた。
その結果、連絡してから数日後に役所の職員や警察が複数名来訪。調査や話し合いの結果、栞は13年前に誘拐されてここに連れてこられたことが判明した。
実の両親は事故死してるどころか今でも生きており、育ての親は遠い親戚どころか何の接点も無かった。
13年前に公園で遊んでいたところ、実の両親の目が少し離れた隙に誘拐したという。自分の都合の良いように育てようとしたとか。
突然警察に踏み込まれた育て親は、慌てるあまり突然踊ったかのような挙動をした(11)。誘拐自体は時効だったが、暴行に関しては現在に至るまで継続して行われており、法律に詳しくない栞でも二人が法の裁きを受けることは分かった。
そして両親が警察に連行されたのが昨日である。
実の両親の家はここから車で何時間もかかる距離にあった。栞は車を運転できないので、電車に何時間も揺られることになる。
何事も諦めていた栞が勇気を出して情報を集めようと思ったのが、ポスターが割と最近貼られたように思えたからだった。だから実の両親が今でも栞を探していると感じた。風雨に晒されボロボロになったポスターだったら、明確な「反抗」をしようとは思えなかっただろう。
13年前にいなくなった我が子を今でも必死に探し続けている。それは他ならぬ両親の愛であった。実の両親の並々ならぬ愛が栞に届いたのだろう【問題文】。
栞には両親の記憶がおぼろげにしかない。顔も声もうろ覚え程度だ(8)。愛に至っては完全に忘却の彼方だ。両親の顔も声も愛も、今後はたくさん教えてもらい、ハッキリと覚えることが出来るだろう。チョコレートミルクの味も覚えることが出来るだろう。かつての好物だったからか、何となく自然と体がチョコレートミルクを求めているように思える(10)。途中のコンビニにあったら買ってみようか。
ただいま。
【終】(要素全部使用)
[編集済]
家出の理由も、全要素回収も、全てがとっても納得行く綺麗なもので流石だなぁと思いながら読みました! そして、読み進めて行くと突然起こる「自身の行方不明の張り紙を見つける」という非日常に物語としてもとっても惹き付けられました!!
一つ一つが丁寧で、王道を行く綺麗な解説で圧巻です(゚ロ゚*)
必死で栞を探す愛に溢れた両親と、その未来に想いを馳せる栞の今後を想うと読んでいて嬉しくなっちゃいました。チョコレートミルクのラストも…含みと味があって凄く好きです!!
[編集済]
(簡易解説) 結婚式で新婦である娘のスピーチを聞きながら、娘が生まれてからの事を思い出す両親。 親の愛を受けた娘は結婚後は実家を出て夫と2人で暮らすことになるが、これまでの経験を活かし素敵な結婚生活を送れると確信するのであった。
(本文)
「それでは、新婦のカメコさんが両親へのスピーチをいたします。皆様、どうぞご清聴ください。」 今日はカメコとカメオの待ちに待った結婚式。(5)司会がこのようにアナウンスすると新婦のカメコはゆっくりと立ち上がり、マイクを持つ司会者のもとに向かった。
「お父さん・お母さんへ」カメコの柔らかな声が聞こえると同時にカメコの両親はカメコのこれまでの人生を思い出し始めた。
カメコは幼いころから踊るのが大好きだった。3歳のころ、カメコはテレビの子供番組でペンギンの着ぐるみを着たキャラを気に入った。(9)そのペンギンのキャラは、番組でダンスを踊る役割を果たしており、ある時ペンギンのキャラがダンスを踊っている映像を見たカメコは突然ノリノリで踊り出したのだ。(11)それ以来カメコはダンスに夢中になった。カメコのダンス好きは筋金入りで、そのために地元の公立中学ではなくわざわざダンス部が強い私立中学を受験するほどだった。受験勉強中は途中で塾のクラスで中の下ぐらいの成績になってしまったこともあったが、これでは一番よくないと思い、カメコの勉強を指導したこともあったなと父はふっと思いだした。(6)カメコはその当時は受験だということもあり勉強時間は多かったものの、算数のある分野が苦手だったのだ。父はそんなカメコの苦手を克服するため仕事で日々忙しい合間を縫って指導した。おかげでカメコは無事に志望していた中学に合格し、ダンス部に入ってダンスに明け暮れる日々を送った。
そうして中学まではダンス一筋で男子の事を気にも留めていなかったカメコが恋に落ちたのは高校1年生のホワイトデーの時だった。カメコが通っていた高校では、実はカメコのほかにもう1人同姓同名の同級生がおり、ある男子がその同級生にチョコを贈るつもりで間違えてカメコにチョコを贈ってしまったのだ。(1)そう、この時の男子こそカメコと結婚したカメオなのだ。 カメオはのちにカメコに謝りに行ったのだが、カメコはカメオの素直さに惹かれた。 そして1年後のバレンタインデーの日、カメコは固形のチョコとは違ったものを渡してみようと自作のチョコレートミルクをカメオに渡すことになった。 カメコの母は当時、「チョコレートミルクを作りたい」と突然言ったカメコに驚いた。そりゃそうだ。当時のカメコはお菓子作りはおろか料理をほとんどしたことがなかったからだ。それでも何とか娘カメコの希望をかなえたいと思った母は、チョコを切るための包丁の使い方やチョコを溶かす方法をカメコに教えて何とかチョコレートミルクを作れるようにした。そして当日、カメコはカメオを家に呼ぶと母に頼らず自分でチョコレートミルクを作ってカメオにふるまった。当時カメオは、前述の同姓同名の同級生に振られてしまって落ち込んでいるところだったが、カメコが作ったチョコレートミルクを飲んだカメオはカメコの優しさやチョコレートミルクから伝わる愛情にだんだん惹かれていった。今でもカメオはその時のチョコレートミルクの味が忘れられず、バレンタインデーになると自然と体がチョコレートミルクを求めてしまいカメコに作ってもらっているのだという。(10)
こうしてカメコとカメオは真剣に交際するようになり、大学や社会人生活を経て10年後に結婚したのである。
さて結婚に伴い、かつての少女つまり2人の娘は実家を出て夫と2人で過ごすことになる。 結婚生活においては生活の様々な場面で大きな出費で金が無くなったり、お互いの価値観が違って喧嘩してしまったりすることも途中であるかもしれない。(2) しかし、この2人ならきっと私たちからの深い愛情を受けたことを生かして充実した結婚生活を送れるはずだ。
「お父さん・お母さん、最後に今までありがとうございました。」
その言葉を聞いた老夫婦は娘カメコとその夫を見ながら涙を流すのであった。(終)
[編集済]
OH! 私この問題文だとどう頑張っても悲しい話が含まれる事になるだろう、と思っていたのですが、その予想をいい意味で裏切る幸せ一辺倒の解説で感動です!!
カメオとカメコも、高校1年から10年後幸せに結婚するというのも、常々悲観的な自分からしたら凄い事で、まりむうさんの解説は幸せ1極で…
まりむうさん自身が幸せを沢山持った方なのでしょうか? 心温まる解説でした!!
[編集済]
参加者一覧 12人(クリックすると質問が絞れます)
結果だけさらっと見たい方は投票所の解説をご覧ください!
ついにやって参りました、「第41回正解を創りだすウミガメ」結果発表のお時間です!!
*前置き*
サブ賞も多くあるため、サブ賞と最難関要素は各ジャンル一位のみ、最優秀作品賞はベスト3を発表していきます!
(投票所の方では全ての開票結果をまとめておりますので、そちらもどうぞ!)
早速発表いたしましょう!!まずは、最難関要素です!!
◇最難関要素賞◇
最難関要素賞に選ばれたのは……
*要素**投稿者*
*コメント*
それではサブ賞の発表に移ります!
まずは匠賞から行きますよ!
最も皆様を唸らせたのは、この作品だっ……!
◇匠賞◇
第1位(*○*票)
*作品タイトル**投稿者*
*コメント*
◇エモンガ賞◇
続いてはエモンガ賞です!
勝利のエモンガが微笑んだのは……?
第1位(*○*票)
*作品タイトル**投稿者*
*コメント*
◇スッキリ賞◇
サブ賞の最後を締めくくるのは、スッキリ賞です!
皆様を最もスッキリさせた作品は……?
第1位(*○*票)
*作品タイトル**投稿者*
*コメント*
さて、続いては皆様お待ちかねの本投票です!
心の準備はよろしいでしょうか?
では、発表いたします!!
◇最優秀作品賞◇
第3位(*○*票)
*作品タイトル**投稿者*
*コメント*
第2位(*○*票)
*作品タイトル**投稿者*
*コメント*
さて、いよいよ最優秀作品賞の発表となります。大接戦を制し、栄えある最優秀作品賞を受賞したのは……!
*引用*
第1位(*○*票)
*作品タイトル**投稿者*
発表します。今回のシェチュ王はこの方……!
シェチュ王
*〇〇*さん
おめでとうございます!
皆様、盛大な拍手をお願いいたします!!!
また、見事シェチュ王に輝いた*〇〇*さんには、次回である「第*○*回正解を創りだすウミガメ」の出題権を進呈いたします!!
本当に、おめでとうございます!!
*コメント*
これにて「第*○*回正解を創りだすウミガメ」閉幕となります!
改めまして、皆様、本当にありがとうございました!!
遅ればせながら。ほずみさん、まとめありがとうございます。シチテンバットーさん、おめでとうございます&次回の主催よろしくお願いします。何かありましたら、私の方でも協力させていただきますのでご連絡ください。[22年02月21日 12:14]
シェチュ王になったのはシチテンバットーさんなので次回主催はシチテンバットーさんになるかと思いますが、主催辞退の連絡をテトルートさんにしているかもしれませんし、発表が長引いたことで都合が変わって主催できなくなったかもしれません。その場合は次点のハシバミさんが主催となります。このあたりについて話し合い、確認する場を設けたいと思いますが、適当な場所・話し合いの進め方が分からないのでご意見あれば私まで連絡いただけるとありがたいです(お前が仕切るな!というご意見も含め)。その間にテトルートさんやシチテンバットーさんに何かしらの発信をしてもらえたらスムーズではあると思いますが… [編集済] [22年02月19日 01:31]
ハシバミさん、シチテンバットーさん、まりむつさん、ありがとうございます!宜しくお願い致します!うつまさん、承知致しました!うつまさんのタイミングが合えば宜しくお願い致します!![22年01月28日 04:36]
えー、超SFな世界観すぎてパラドックスの収拾が着きそうにないのでやっぱりロスタイム投稿も無理かもしれません。なんかいい感じにまとまったら持ち込みます[編集済] [22年01月28日 00:01]
早速のご対応ありがとうございます! 質問欄のご訂正、そちらは気づいておりませんでした。「まとめ」のほうを参照して組み立てる人もいるかもしれませんので、恐縮ながら、そちらの訂正もよろしくお願いいたします…! 本当に主催、お疲れ様です…![編集済] [22年01月24日 22:46]
皆様お返事遅れてごめんなさい!ご指摘全て変更改善させて頂きました!申し訳ありませんでした!ありがとうございます!!……(o_ _)o パタッ[編集済] [22年01月24日 13:02]
親に深く愛されていることを知った少女
は、家出をした。
一体なぜ?
◆要素◆
(1)同性同名の友達がいます
(2)かねがない です
(3)0か1で考えます
(4)タイムパラドックスが生じます
(5)結婚式が重要です
(6)中の下くらいが一番よくないです
(7)カニバります
(8)うろ覚えです
(9)ペンギンが関係します
(10)自然と体がチョコレートミルクを求めます
(11)突然踊りだします
◆ルール◆
※要素は最低5個を使用してください。
※使用数による文字数制限などはありません。
※作品の投稿締切は 1/27(木)23:59 です。
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!