【らてクエ12－1】　夢破れて山河あり

簡易解説
地雷が埋まっているかもしれない桜の樹の下の調査が行われる海亀高校。
大規模な調査が行われる言い訳として、古代の貝塚（＝生き物の死体）が埋まっているかもしれないのでその調査をする
という通知を生徒達や周辺住民に伝えることで、敷地内に地雷が埋まっているような学校だと評判を下げたくなかったから。


少し長い解説

激しい戦争が終わり、数十年がたった頃。
とっくに復興を遂げたラテ国の、とある農村部にある、海亀高校。
その校長は頭を悩ませていた。
「海亀高校のグラウンドの隅にある、数本の桜の木のあたりには戦争の時の地雷がまだ埋まっているかもしれないので大至急調査する」
という通知が国から送られてきたのだ。
きちんと地雷は処理された後、海亀高校は建てられたはずなのだが、生徒数の増加に伴い、拡張した敷地内は実は地雷の調査がまだだったそう。
憤慨する校長だが、こうなっては大規模な調査が行われなければならず、生徒達に調査のことを隠すことは出来ない。
しかし、高校の敷地内に地雷が残留していると判明すると、高校の評判を下げかねないし、生徒達を危険にさらしていたのかと保護者や周辺住民からの批判が絶えないのは火を見るより明らかである。
そこで思いついたのが、古代の貝塚が埋まっているかもしれないので校庭の隅にある桜の樹の周辺はその調査のため一定期間封鎖するという言い訳。
その通知を生徒達に配ることで、一定期間校庭の隅で作業をしている理由が上手くごまかせた。

地雷撤去の作業自体は二日間程度とのことなので、結局は貝塚などの遺跡は発掘されなかったと後日生徒達に伝えたことで、一件落着となった。