復讐は果たされました

私と彼女は幼馴染でした。
側から見たら私たちはとても仲が良く映ってたことでしょう。
しかし、彼女はよく私からものを奪っていく人でした。
私はそれに我慢しながらも友人を演じていました。

ある日、私の大切な弟が自殺していました。
罪をかけられ、それに耐えきれずに、自殺を選んでしまったのです。
私は胸が張りさけるほどの悲しみに暮れました。

しかし、後に弟の罪が冤罪でありることを知りました。
しかも、その原因が彼女だったと知ってしまったのです。
つまり、彼女は自身の手を汚さずに弟を殺したのです。

私は彼女をついに許せなくなってしまいました。
私から沢山のものを奪っていった彼女から、今度は私が彼女から大事なものを奪おうと思いました。
私の手を汚さずに。

彼女には１つ大きな秘密がありました。
重度のピーナッツアレルギーなのです。
しかもそれを知ってるのは、彼女の家族と私だけでした。

そして彼女には付き合って間もない恋人がいます。
そこで私は彼に友達を誘ってホームパーティーをしないかと提案をしました。

彼はそれを喜んで受け入れ動いてくれました。
彼も多くの友人を誘いました。

ホームパーティーが始まりました。

何人かで、料理とお酒を用意するので、私はそこで出される料理の１つにとある提案をしました。
「隠し味に、ピーナッツバターを使うと良いと」

皆んながお酒を飲んで酔いつつ楽しんでます。
少し判断力が鈍ってきたのではないでしょうか？

色々な料理に舌鼓を打ちつつ、パーティーは楽しく進んでいきました。
彼女はピーナツが入っているものは上手く避けて楽しんでいた様です。
それに対して、彼は色々な料理を楽しんでた様です。

酔いが回ってしばらくすると彼女は彼とキスをしたようです。

パーティーが進むと、
彼女は、少し気分が悪くなったと言いました。
皆んなは彼女が酔ってしまったのだと思ったことでしょう。

皆んなは彼女を寝かせました。

……しばらくして、違和感に気づいた人が現れました。
彼女が苦しそうだと。

しかし、その時には手遅れでした。
彼女は既に重度のアナフィラキシーショックを引き起こしており、手遅れだったのです。
そうして、彼女は死んでしまったのです。

ピーナッツの成分が 、彼とのキスで彼女の身体に入ったのが原因でした。

死因がアレルギーであると判明した時、彼氏は私にピーナッツアレルギーの事は知らなかったのか？と訊ねてきたので、……私は泣きながら言いました。

「ごめんなさい、私も彼女がまさかアレルギーを持ってるなんて知らなかった」と。

誰も私を責めることはありませんでした。
だってあの時、皆んなは酔ってて、皆んなが彼女は酔って気分が悪くなったと思っていたのですから。
こうして私は嘘をつくことで事故死を成立させました。

私は彼女の命を私の手を汚さずに奪うことができました。
私の復讐は果たされました。


彼女はどうして死んだのでしょう？
→彼女はピーナッツアレルギーを持っていて、恋人とのキスでアレルギー物質を摂取してしまい死亡してしまった。

私のついた嘘とはなんでしょう？
→登場人物の中で唯一、彼女がピーナッツアレルギーであるのを知ってるのに、それを「知らない」とウソをついた。