可もなく不可もないメロディー

人気俳優としてメディアで引っ張りだこな水森。彼の特技のひとつはピアノの演奏であり、プロにも引けを取らないことで知られている。

そんな彼が人気漫画原作の新ドラマ「らてらるカンタービレ」に登場する平凡なピアニストのカメオ役に抜擢された。

水森のピアノの腕前を反映せず、原作の設定を維持していたことから当初、カメオが演奏するシーンはプロ級の水森の演奏ではなく、本当にピアノが平凡な３カメの白石の手元を上から撮影した、部分的に代わりに演じてもらったテイクを採用する計画だったが、水森の熱望により、わざと平凡に弾いたテイクも撮影した。ただし、どちらを採用するかはこれから撮影陣で決めるとしていた。

そしてドラマの放送日、カメオの演奏シーンは、白石の手元アップではなく、水森自身が演奏していたシーンが採用された。カメオは平凡設定なので演奏は可もなく不可もないものと作中で評されたが、そのテイクが採用され、放送されたのを見て、水森は嬉しい気持ちになったのだ。