「ウミガメの甲羅」という秘宝を長い間探し求め、
ついに在処にたどり着くことに成功した。
しかしカメオはその「ウミガメの甲羅」を見るや否や
大海原に投げ込んでしまった。
一体なぜだろう?
らてクエ7、きの子さんの問題でございます。
https://late-late.jp/mondai/show/12877
こんな恐ろしい道具、誰かの手に渡る前処分だ!!ますか?
Yes!!! 放り投げた時はそう思ってました! しかし、その前まではそうは思っていないのです! まとめられますか? [良い質問]
(5)ウミガメの甲羅ような争いの種になりかねない代物は、よりたどり着きづらい場所に追いやりますか?
Yes!!! 放り投げた時はそう思ってました! しかし、その前まではそうは思っていないのです! まとめられますか? [良い質問]
仲間がウミガメの甲羅を求め喧嘩を始めたので再回収ができない場所に処分しましたか?
No!! 喧嘩とか起きる以前に、見た瞬間に捨てたのです [良い質問]
カメオは自分の願い事を叶えてしまったあと、他にも誰かに願い事をかなえられると争いごとのタネになると思ったので、誰にも願い事を叶えられなくしましたか?
No!! ただし、惜しい部分もあります! ミスリード注意
『ウミガメの甲羅』の性質について深掘りしたほうがいいかもしれません
願いの内容にかかわらず、カメオは「ウミガメの甲羅」を使用するのが危険だと判断しましたか?
Yes!! なぜそう判断したのでしょう。途中までは意気揚々と探していたのに [良い質問]
(21)の代償をカメオは受けましたか?
NoよりのYesNo!! 願いを叶えるのに、代償は全く要求しません! ただし・・・(ミスリード注意 [良い質問]
カメオの願いの特定は重要ですか?
No!!! 「投げ捨てる直前」は(12)のようなことを思っていたと考えていただくだけで大丈夫です!ただし、「一個だけ」特定が必要です [編集済] [良い質問]
ウミガメの甲羅が叶えられる願いの個数には制限がありますか?
No!!! 個数「は」無制限です。ただし・・・(ミスリード注意 [良い質問]
そのかわり、ヒント出します。
なんでも願いが叶えられる『という』
ウミガメの甲羅は使った人の願いを自動的に全て叶えてしまいますか?
YesNo!!! ある「条件」に合致したものは叶わないでしょう [良い質問]
願いを叶えたいどんな人にも危険は及び得ますか?
No・・・かな・・・ 正しく使えば、危険はないでしょう。可能性という点で言えば、Yesになるのかな・・・
ある条件とは?
ヒントは、『全知全能の神』
ウミガメの甲羅に「もうこれ以上願いを叶えないでください」とお願いしますか?
No!! ただし、海に投げずともそれでも成り立ちはします! [良い質問]
ウミガメの甲羅によって過去を改変することは可能ですか?
Yes!!! 可能でした! つまり・・・ (ミスリード大注意 [良い質問]
「ウミガメの甲羅」はパンドラの箱のようなもので、開けるといくつか願いが叶うがそれ以上の絶望も背負いこむことになりますか?
この文脈だと、Noになります。なぜなら、甲羅を使って「絶望」を消すことも可能なんですもの。そして願いは無制限・・・しかし、一次元上の私たちからみれば、Yesと答えましょう。 [良い質問]
ウミガメの甲羅はタイムマシンですか?
YesNo!! これ自体はあくまで、「なんでも願いを叶える」ことができる物です。ゆえに、願うなら、タイムマシンにも・・・ [良い質問]
願いが取り消せないことに気付いたので甲羅がこれ以上使えないようにしますか?
Yes!!! なぜ気づいたのでしょう! なぜ気づけたのでしょう! その答えはほら、4つ上に・・・ [良い質問]
この世界は漫画のシナリオであり一度確定した未来は変更できないからですか?
No!! 変更できちゃったのです! 言っちゃった! [良い質問]
「取り返しのつかない願いを叶える前に戻る」というお願いをした後で、甲羅を海に投げ捨てますか?
Yes!!! そう、カメオは手にした瞬間、未来から戻ってきたのです! 正解! [編集済] [正解]
過去に戻って願い事をいう自分を殺して、願い事自体をなかったことにしますか?
YesNo!!! これでも成り立ちますが、問題文では捨ててしまいました!(多分タイムパラドックスがおきるかもw [良い質問]
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ウミガメの甲羅はなんでも願いが叶うが、願いを取り消すことはできない。
カメオはウミガメの甲羅の願いを取り消すために手に入れる直前まで戻り、ウミガメの甲羅を放棄した。
注意:
↓以下は、しゅみです。
***
王立秘密研究所調査報告書
対象X:ウミガメの甲羅
オブジェクトクラス:███
『概要』
対象Xは推定の直径約60 cmほどの、甲羅のような物体です。
古代の文献█████によると、なんでも願いが叶える力があると言われています。
対象Xの研究チーム主任であったカメオ博士は、文献調査およびフィールドワークから、
北緯██度██分、東経██度██分の海中に沈没している商船██████号中に存在していることが判明しました。
その地点は、████海溝のすぐ近くであり、そこに引っかかるような形で沈没していました。
すぐさま調査部隊を現地に出動させ、██████号のサルベージを行いました。
対象Xはその中に確かにあることが確認されましたが、その直後、インシデント01が発生しました。
『インシデント01』
カメオ博士が対象Xを海へ放り投げました。
即座に職員がカメオ博士を取り押さえ、対象Xの行方を調査しました。
その結果、対象Xは████海溝の奥へ沈んだものと思われます。
深度は最低█████mであり、さらに海流の影響によって落下地点から不規則に移動して落ちていったと推測されました。
現状、対象Xの回収はほぼ不可能であると結論づけられています。
『尋問記録』
以下は、インシデントを起こしたカメオ博士の尋問記録です。担当は、ウミオ研究員でした。
〈記録開始〉
ウミオ研究員「それでは、尋問を始めます。カメオ博士、あなたはなぜあんなことを」
カメオ博士「ひとついいかね」
ウミオ研究員「なんでしょう」
カメオ博士「ウミガメの甲羅ーー対象Xはどうなった?」
ウミオ研究員「現在捜索中ですが……再発見は困難だと思います」
カメオ博士「そうか……そうか……(ため息をつくように笑みを浮かべる」
ウミオ研究員「カメオ博士。あなたには国の活動に対する重大な反逆の嫌疑がかけられています。カメオ博士、あなたは、あれほどまでにあのオブジェクトの捜索に熱心だったではないですか。それなのに、どうして、オブジェクトを見るや否や海に投げ捨てたりしたのですか」
カメオ博士「見てすぐに……か。諸君らにはそうなってるんだな。いや、世界がそれで固定されたのか」
ウミオ研究員「どういう意味ですか?」
カメオ博士「いいだろう。私とて博士のはしくれだ。元は真理を追求した者だ。全部話そうではないか。もっとも、諸君が信じるかどうかは知らんが。
いいか。私は、おそらく厳密にはこの世界線の私ではない。そうだなーーー。言うなら、ウミガメの甲羅を使った世界線の私なのだ」
ウミオ研究員「なんですって?」
カメオ博士「あの日。私たちはウミガメの甲羅、対象Xを持ち帰り、研究した。その結果、伝承の力は本物であることがわかったのだ。対象Xは、それを持っている者の願いを叶える力があった。あれに叶えられないものは、原則ない。ただし、原則だ。例外があった」
ウミオ研究員「その例外とはなんですか?」
カメオ博士「まず一つ。一度願ったことを取り下げる願いだ。つまり、願ったことをなかったことにはできない。もう一つは、対象Xの破壊が生じるような願いだ。もっともこっちは、我々が回収する前に何者かが『甲羅が何があっても壊れないように』などと願った可能性が高いと私は見ていた。とにかく、これに反しない限りは願ったことはなんでも叶う。研究は順調であった。あの事件が起こるまではな」
ウミオ研究員「なにがあったんですか?」
カメオ博士「研究途中、対象を持った被験者がうっかり口を滑らせたのだ。『こんな素晴らしいもの、世界中のみんなも知るべきだ』ってな。これが願いとしてカウントされたらしい。世界中の人間が対象X、ウミガメの甲羅の存在を知ったのだ。前述の原則に反するからか、『我々以外がこの甲羅の存在を忘れるように』との願いは叶わなかった。
もう隠し切ることは不可能だった。幸い、研究によって、リスクはほぼ皆無と、あの時は見られていた。だから協議の結果、我々はこのウミガメの甲羅の存在を世間に公表したのだ。
そして、こう願ったのだ。
『これと同じ甲羅を、全世界の人に一つづつ与えてほしいーー』と」
ウミオ研究員「まさか、叶ったんですか?」
カメオ博士「叶ったとも。全世界の人たちの前に、そのウミガメの甲羅が出てきたのだ。ーーああ、わかってる。あの時は、我々はどうかしていたのだ。それが間違いだと、今ではわかる。その後は、しばらくは平穏な時代が流れたーー君たちからすれば、いびつに見えるかもしれないが」
ウミオ研究員「というと?」
カメオ博士「まず、死者がいなくなった。世界の人口はこれにより減少することはなくなった。食糧危機がなくなった。これにより貧困がなくなった。██や、██などにも耐えられるのだ。もはや住めない場所はない。
悲しみが消えた。憎しみが消えた。絶望が消えた。辛いことはもはやない。
永遠の楽園ーー。一時は、みんながそう思っていた。そう思っていたのだ。しかし、ある時から、徐々に我々はある病に侵されていったのだ」
ウミオ研究員「それは、どんな病ですか?」
カメオ博士「退屈という、病だ。
これだけは、いくら願っても消えることがなかったのだ。そこで我々は気づいた。退屈を紛らわすのに、悲しみや憎しみ、絶望が必要だったのだ。そのあたりから、狂気はますます進行していった。
『自殺ごっこ』が流行語大賞になった。ニコニコしている隣人が、突然銃で発砲してくることなど、咳が出てしまうのと同じくらい自然な生理現象となった。
『美味しい自分の食べ方』なんて本がベストセラーになったな。ああ、あと██████████なんてのも。まだ少数だったが、██████████なんてのをしている人もいた。
ここで我々は、ようやく気づいたのだ。
ああ、間違えた、とな。
だけど悲しむ者はいない。嘆くものもいない。
ただ漠然と思うだけで、みんな日々を過ごしていた。
ただ私は、まだギリギリ科学者だったようだ。漠然とした頭の中で、私の知的好奇心から、一つの仮説が思いついた。
もしかして、願いは取り消せないのではなく、正しくは両者で矛盾する願いがあったら、古い方の願いを優先しているだけじゃないのか。
そう考えた私は、ウミガメの甲羅を手に持って、静かに言った。
私を、このウミガメの甲羅が手に入った直前まで戻してくれ
その瞬間、世界が瞬いた。そして私に、感情が戻ってきた。痛みが戻ってきた。息を吸わなければ苦しいという当たり前の摂理が戻ってきた。
あとは、諸君らが知っての通りだ。
今だから思う。あれは、地獄だった。この世の地獄だった。
おそらく私は、このあと処刑されるのだろうか。それでもいい。もしされないのならば、私は自ら命を絶つだろう。
私が死んだら、諸君らは喜ぶべきだ。あのくそったれの未来を味わわなくていいのだから。
ああ、やっと死ねるーーー」
〈記録終了〉
補遺:この後、博士の処分についてを協議中、収容室にて首を吊っているカメオ博士が発見されました。
現在まで、対象Xに対する再探索は行われていません。
もっと処分を迅速に決定すべきでした。博士は、自身の年齢を200を超えてから数えていないとおっしゃっていました。
彼は一体、どれほどの時を生きたのでしょうか。 ウミオ研究員
「取り下げたい願いってなんだろ」「後で取り下げたいと思う願い事なんて誰かするのかな」って思ったら、「退屈という」病ー!叶いすぎてディストピアだったんですね。自分を見ちゃったタイムターナーを想像しましたがループと同じでしたね……。ドラノール様出題ありがとうございました![20年12月04日 23:02]
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!