怪盗は誰だ？

犯人はサングラスの君だ。
君はからくり箱の近くに位置取った。推測だが、この動揺具合からしてパーカーの君のチャレンジ中だったろう。からくり箱が開いた瞬間に、スイッチで窓の外の仲間に連絡を取り、ブレーカーを落とした。
すぐに箱からルビーを取り出し、隠した。
しかし、ドレスの君も、手にまめがある剣道をしていただろう初老の君も慌てるようなことはないだろう。そこで取り出す音などを咳をすることで誤魔化した。からくり箱の近くで咳き込めばうまく誤魔化せるということだ。
決定的なのはサングラスに見せかけたその暗視ゴーグルだ。部屋の中なのにサングラスをしているなんておかしいだろ。 [編集済]

しかし君は明らかに疑われる格好をしている。しかもそのような格好では隠すような所もない。
そこで共犯がいると考えた。
ロングコートの君だ。君なら仲間に連絡をしただろうライトか何かも、盗んだルビーもコートや内側のズボンのポケットなどに隠せるだろう。
それから、一人で犯行するには音が目立ちすぎる。君が慌てたふりをして部屋のなかを走りつつ明かりや出入口か何かを探しているように見せかけたのだろう？おそらくサングラスの君が肩でも叩いたら止まるように決めていて、ルビーを渡した。それからルビーをズボンのポケットへと仕舞ったんだ。

まわりを観察しているロングコートの君は探偵役でもして身体検査を逃れるつもりだったのかもしれないね。
最後に、ふわふわのドレスの君は犯罪をするならもっと動けるドレスにするだろう。それから剣道をしていただろう初老の君。手にまめがあるからすぐにわかったよ。剣道は礼に始まり礼に終わるんだ、このような真似はするまい。パーカーの君は顔に出過ぎている。私なら犯罪には使わないね。

さぁ、ロングコートの君、身体検査をさせてもらおうか。 [編集済]

まずこの探偵は、「難攻不落、かつ、今まで一度も開けられていないカラクリ箱の中に隠されていたルビーが盗まれた」と言っている。しかしこの記述は不自然だ。今まで開けられたことのない箱の中にルビーが隠されていた事を、なぜ探偵は知っているのだろう？ 箱の製作者が「中にルビーが入っている」と公表していたのなら、「箱の中に隠されていたルビー」ではなく「箱の中に入れられていたルビー」と言うべきだ。よって、箱の中にルビーがある事は、箱が開けられるまで誰も知らなかった、と考えて良い。(続きます)

(4より続き)ならば、犯人が複数いるのでない限り、ルビーの存在を知っているのは箱を開けた人間、すなわちルビーを盗んだ犯人１人だけのはずだ。しかし、この探偵は犯行時離れた部屋にいたにもかかわらず、ルビーの存在を知っている。また、本文には「犯人は容疑者5人の中にいる」とあるので、探偵は犯人ではない。以上のことから、探偵は透視能力、読心能力、部屋の監視カメラへのアクセス権のうちのどれか1つ以上を持っており、それによってルビーの存在を知ったのだと推測できる。(続きます)

(5より続き)容疑者達は適当な理由によって足止めされているが、ルビー盗難事件の存在を知っているのは探偵と犯人の２人のみ。よって、犯人は「自分が疑われているせいで不安げな顔をしている性別不詳の少女或いは青年」である。探偵が先程挙げた三つのうちどれを持っていたとしても、裏付けを取るのは簡単だろう。(以上です。長文失礼いたしました) [編集済]

問題文にあるロングコートの人物は、「部屋に走って入ってきた」「考え込んでいる」「性別不明」から、事件当時「離れた部屋にいた」、「性別が参加者が来るまで不明」な私である探偵であり、私自身が自白していることから犯人は私＝探偵＝ロングコートの人物ですか？ [編集済]

私は４人目の性別不詳のロングコートの人物（走って部屋に入ってきた＝先程まではこの部屋ではなく離れた部屋に居た為走ってきた）で並んでいるのは私を含めている為合計６人、つまり語られていない最後の一人（あるいは語部）が怪盗という事だネ？ [編集済]

事件現場はこの部屋である。地の文に「この」部屋とあるので、私は今、容疑者達と同じ部屋にいる。だが私は、犯行時には建物の離れた部屋にいた。よって、私は事件後、建物の離れた部屋から事件現場へ移動したことになる。 ロングコートの容疑者は、犯行時に事件現場にいた。そして今も走って入ってきたため少し息が切れている状態である。つまり「今」は、彼もしくは彼女の切れた息が整うだけの時間も経過していない犯行直後である。 以上のことから、私は事件後、建物の離れた部屋からこの部屋まで猛スピードで移動したのだと分かる。(続く)

(13より) 私は探偵であるにもかかわらず、カラクリ箱のお披露目会兼チャレンジパーティーの夜、箱のある部屋にいなかった。私は犯行時離れた部屋にいたのに、犯行が行われた事を知り、すぐこの部屋に駆けつけた。私の移動速度は大人が息を切らして走る速度よりも早かった。そして私は今、箱の持ち主が来てしまう前に事件を解決しようとしている。(続く) [編集済]

(14より)こう並べてみると、自称探偵のこの私は非常に怪しい人間である。確かに、犯人は犯行時部屋にいた5人の中におり、私は犯行時部屋にいなかった。よって私は犯人ではない。しかし、ここでタイトルに目を向けよう。「怪盗は誰だ？」である。「犯人は誰だ？ 」ではない。

私は、暗くなれば誰かが出来心でルビーを盗むだろうと見越して離れた部屋でブレーカーを落とした。そして急いで部屋に駆けつけて推理を始める。私はこれから見事犯人を当ててみせ、皆の拍手に包まれて部屋を出て行くだろう。持ち主に返すといって預かったルビーと共に。しかし持ち主の手にルビーが帰ることは決してない。(続く) [編集済]

(15より) 私が怪盗だ。本人が言うのだから間違いない。

犯人は、そうですね。「今まで一度も開けられていない」を文字通り解釈して、ルビーはカラクリ箱ごと盗まれたのだと考えると、箱を丸ごと隠せるロングコートの人なんかが怪しいんじゃないでしょうか。
(以上です。長文失礼しました)
[編集済]

部屋に走って入ってきたロングコートの人物は、実は探偵＝私(元々離れた部屋にいたが駆けつけた。問題文では私が来た時点での在室者のうち５名を紹介している引っかけ)であり、犯人は問題文では特徴を述べられていない、もう１人の人物(7の質問で、書類とクリップを持っている男)である！
……ですか？ [編集済]

ヒントとラストチャンス、ありがとうございます。

犯人であるその人物は、箱の持ち主本人。持っていた書類はからくり箱の設計図だった。創作者はなにも言い残しはしなかったが、設計図を遺したため、それを見て開けることができたのだ。
箱の中には実はルビーは入っていなかった。持ち主はその事実を隠すため、盗まれたという事件を偽装したかった。

……ですか？(表現を一部訂正しました) [編集済]

ここでは5人の人物の特徴が述べられているが、この5人が容疑者であるとは一言も書かれていない。
容疑者は犯行時この部屋にいた5人だとあるが、性別不明のロングコートの人物は部屋に到着した直後だ。よって、ロングコートの人物は容疑者ではなく、離れた部屋からこの部屋に駆けつけた「探偵=あなた=問題参加者」である。この人物がまわりを気にして考えているのは、まさにこの推理をしているからだ。(続く)

(24より)では容疑者の5人目は誰かというと、本文の語り手である。人物の特徴について述べるのに「右から順に」と語るのは、中にいるものならではの表現だからだ。

探偵に対してこれだけ偏った情報を与え、それに基づいて推理をさせるのは、「私」に後ろめたいことがある証拠。なので、犯人は「私」である。(続く)

(25より) さて、一番簡単な解決法は、「私」がカラクリ箱を閉めて、全員の口裏を合わせ、持ち主には結局誰も箱を開けられませんでした、と報告することだ。なにせ箱は難攻不落なので、持ち主は盗難に気づかない。その後この場の6人でルビーを売った代金を分ければめでたしめでたしである。(終わり)