ある病院にて、緩和ケアを受けていた男がいた。
もともと穏やかな性格だった男は自分が死ぬことを受け入れたり今後のことを考えたりと覚悟はしっかりとしていた。
ただ男は看護師や見舞い客が妻の話を出すと手が付けられないくらいに取り乱してしまう。
もはや死ではここまで恐れなくなっていたはずの彼なのに、どうしてそうなってしまうのだろう?
もともと穏やかな性格だった男は自分が死ぬことを受け入れたり今後のことを考えたりと覚悟はしっかりとしていた。
ただ男は看護師や見舞い客が妻の話を出すと手が付けられないくらいに取り乱してしまう。
もはや死ではここまで恐れなくなっていたはずの彼なのに、どうしてそうなってしまうのだろう?
出題自粛とは(哲学)
No.2[天童 魔子]09月19日 21:4009月19日 21:41
妻のせいで入院するほど外傷を負ったので正直、妻に会うのは死ぬことよりも怖いですか?
NO 妻を怖がってるわけではないのです [良い質問]
No.16[天童 魔子]09月19日 21:5109月19日 21:52
歴代の妻たちは皆、浮気したら殺すわねっと言って先に亡くなっているの出会うのが気まずいですか?
NO 男は女癖が悪いわけではないのです
No.18[天童 魔子]09月19日 21:5409月19日 21:54
妻とは宗教が折り合わず輪廻転生してるはずですか?
YES!YES!そういうこと!!!ワンチャンもうまとめられるかも [良い質問]
No.20[天童 魔子]09月19日 21:5509月19日 21:56
(18)畜生道が関係しますね?!(´ω`)ワフ [編集済]
う~んYESNO 宗教が折り合ってないことさえわかればよいのです [良い質問]
ヒント
男は妻のすべてを受け入れていました
それはそれは仲が良かったのです
男は妻のすべてを受け入れていました
それはそれは仲が良かったのです
参加者一覧 5人(クリックすると質問が絞れます)
全員
弥七(3)
天童 魔子(11良:3)
きっとくりす(7良:5)
ryo(1良:1)
手弁当(1正:1)
簡易解説
男の妻もすでに亡くなっており男は妻とは違う宗教を信じていた。
男自信はそれに関しては何も言わず受け入れていたが宗教が違えば死生観が違うため『天国で妻と会える』とは思えなかった。
そのため男は自分が死んだあとそれだけが寂しいことであり妻のことを思い出すと永遠に彼女には会えないことを思い出し取り乱してしまうのだった。
解説(以下、問題文上の『男』を『カメオ』、『妻』を『カメコ』とします。)
「よっカメちゃん、来たぞ。」
カメオの昔からの友人のウミオがカメオの病室に遊びに来た。
「おおウミ野郎、さあ座れ。」
カメオも笑顔でウミオを迎える。部屋にはカメオの息子たちもいた。
「カメ、最近生き生きしてんな。」
「みんなのおかげだよ。今はいろいろ好きなこともできてる。もうこの世には未練なんかないさ。」
2人は学生のように語り合う。昔のこと、今のこと、話のタネにならなそうな些細なことまで。
だが…
「しかしカメちゃんが逝っちまったら先に待ってる嫁さんなんて言うかなぁ…。怒られると思うぞお前、久々に。」
ウミオがそう言った瞬間、2人の会話をニコニコ眺めていたカメオの息子たちの表情が一変した。
カメオもさっきまでと違いなかなか返答を返さない。
ウミオの方も『だろうな』とでも返されると思っていたのでこの突然の空気の変化に驚きを隠せなかった。
「おいカメ…」
「あるわけないだろ…」
「は?」
「会えるわけねえだろカメコになんか!!!冗談じゃない!!!!!」
カメオは大きな声でそう言うと急に暴れだした。
「おいどうしたんだよカメ!!!」
「うああああああああああっ!カメコ!!!」
もはやカメオは話が通じる状態ではなかった。たまたま通りがかった看護師によりカメオは取り押さえられ、ウミオはカメオの息子たちによっていったん病室の外に出された。
「おい、あいつどうしたんだよ…。あいつならむしろ『天国で嫁に会うのが楽しみだ!』くらいに言いそうだけど…」
「言えないんです。」
「え?」
「ウミオさんには先に言っておけばよかったですね。父は天国で母に会えるなんてみじんも思っていないんです。」
「そりゃまた…なんでだよ。」
「父と母、信仰する宗教が全く違うんです。父も母も互いの信仰を悪く言ったりはしませんでしたし、それで家庭内で争いが起こることこそありませんでした。」
「それが何だってんだ!」
「宗教が違う、すなわち死生観が違うんです。そのため父が行くべき天国に母がいることはない、そう考えているんです。だから父は極力母のことを思い出さず過ごしてきたんです。思い出すと…ああなってしまうので…。」
「そうか…。それだったらカメオや君たちに悪いことしたな…。」
「いいんです、私たちの方にも責任はあります。」
ウミオはカメオに申し訳なく思うのと同時にカメオのことを思うとどうしようもない気持ちになった。
それからカメオはほどなくして亡くなった。
ただ不思議なことに、カメオの最期の言葉は
『カメコ、久しぶり』
だったという。
カメオがカメコと同じ天国に行けたか、それは誰にも分からない。
ただカメオが最期にとても満足していたことはその場にいた全員が分かったことだった。
おわり
男の妻もすでに亡くなっており男は妻とは違う宗教を信じていた。
男自信はそれに関しては何も言わず受け入れていたが宗教が違えば死生観が違うため『天国で妻と会える』とは思えなかった。
そのため男は自分が死んだあとそれだけが寂しいことであり妻のことを思い出すと永遠に彼女には会えないことを思い出し取り乱してしまうのだった。
解説(以下、問題文上の『男』を『カメオ』、『妻』を『カメコ』とします。)
「よっカメちゃん、来たぞ。」
カメオの昔からの友人のウミオがカメオの病室に遊びに来た。
「おおウミ野郎、さあ座れ。」
カメオも笑顔でウミオを迎える。部屋にはカメオの息子たちもいた。
「カメ、最近生き生きしてんな。」
「みんなのおかげだよ。今はいろいろ好きなこともできてる。もうこの世には未練なんかないさ。」
2人は学生のように語り合う。昔のこと、今のこと、話のタネにならなそうな些細なことまで。
だが…
「しかしカメちゃんが逝っちまったら先に待ってる嫁さんなんて言うかなぁ…。怒られると思うぞお前、久々に。」
ウミオがそう言った瞬間、2人の会話をニコニコ眺めていたカメオの息子たちの表情が一変した。
カメオもさっきまでと違いなかなか返答を返さない。
ウミオの方も『だろうな』とでも返されると思っていたのでこの突然の空気の変化に驚きを隠せなかった。
「おいカメ…」
「あるわけないだろ…」
「は?」
「会えるわけねえだろカメコになんか!!!冗談じゃない!!!!!」
カメオは大きな声でそう言うと急に暴れだした。
「おいどうしたんだよカメ!!!」
「うああああああああああっ!カメコ!!!」
もはやカメオは話が通じる状態ではなかった。たまたま通りがかった看護師によりカメオは取り押さえられ、ウミオはカメオの息子たちによっていったん病室の外に出された。
「おい、あいつどうしたんだよ…。あいつならむしろ『天国で嫁に会うのが楽しみだ!』くらいに言いそうだけど…」
「言えないんです。」
「え?」
「ウミオさんには先に言っておけばよかったですね。父は天国で母に会えるなんてみじんも思っていないんです。」
「そりゃまた…なんでだよ。」
「父と母、信仰する宗教が全く違うんです。父も母も互いの信仰を悪く言ったりはしませんでしたし、それで家庭内で争いが起こることこそありませんでした。」
「それが何だってんだ!」
「宗教が違う、すなわち死生観が違うんです。そのため父が行くべき天国に母がいることはない、そう考えているんです。だから父は極力母のことを思い出さず過ごしてきたんです。思い出すと…ああなってしまうので…。」
「そうか…。それだったらカメオや君たちに悪いことしたな…。」
「いいんです、私たちの方にも責任はあります。」
ウミオはカメオに申し訳なく思うのと同時にカメオのことを思うとどうしようもない気持ちになった。
それからカメオはほどなくして亡くなった。
ただ不思議なことに、カメオの最期の言葉は
『カメコ、久しぶり』
だったという。
カメオがカメコと同じ天国に行けたか、それは誰にも分からない。
ただカメオが最期にとても満足していたことはその場にいた全員が分かったことだった。
おわり
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自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
物語:2票ブクマ:4
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