転校してしまう大親友の見送りに行くことを決めていた、あき。
しかし、親友の出発の日に限って、あきは寝坊してしまった。
あきの家から親友の家は遠い。
徒歩では到底間に合わないと分かっていても、あきは走るしかなかった。
あきが親友の家に着いた時には、親友が出発する予定の時間からすでに1時間以上が経っていた。
当然、親友の家はすでに空っぽ。何一つとして残っていなかった。
その光景を見たあきが、感謝のあまり声を上げて泣き出したのは、一体なぜ?
しかし、親友の出発の日に限って、あきは寝坊してしまった。
あきの家から親友の家は遠い。
徒歩では到底間に合わないと分かっていても、あきは走るしかなかった。
あきが親友の家に着いた時には、親友が出発する予定の時間からすでに1時間以上が経っていた。
当然、親友の家はすでに空っぽ。何一つとして残っていなかった。
その光景を見たあきが、感謝のあまり声を上げて泣き出したのは、一体なぜ?
No.5[アカガミ]08月13日 21:3608月13日 21:38
あきは空っぽになった親友の家を見てすぐ泣き出しましたか? [編集済]
Yes!!親友の行動が一目でわかる光景でした!重要です! [編集済] [良い質問]
No.6[たけの子]08月13日 21:3808月13日 21:39
親友の家は一軒家ですか?
Yes! 一軒家でなくてもある条件を満たせば成立しますが、一軒家が1番考えやすいです!重要です! [良い質問]
No.10[アカガミ]08月13日 21:4308月13日 21:44
親友はぎりぎりまで待っていましたか?
Yes!!!あきはそのことに感謝しました!ではなぜあきはそのことに気が付いたのでしょうか? [良い質問]
No.11[コーネリング]08月13日 21:4508月13日 21:46
あきがプレゼントした犬小屋を持っていってくれたことに感謝しましたか?
No! あきが感謝したのは、親友がぎりぎりまで待ってくれていたからです!
参加者一覧 8人(クリックすると質問が絞れます)
全員
「マクガフィン」(2良:1)
アカガミ(5良:3)
あいりん(1良:1)
たけの子(4良:3正:1)
休み鶴(1良:1)
コーネリング(1)
ちくたく(1)
油獣(3良:1正:1)
簡易解説
雨が降り続けていた親友が出発する日。
あきが親友の家に着いた時、雨で濡れ、色の変わった駐車場には、乾いた車の跡がくっきりと残っていた。
それを見たあきは、親友が出発してからさほど時間が経っていなかったことを知る。つまり、親友は遅刻した自分を、ぎりぎりまで待っていたことに気づき、親友に感謝して泣き出した。
解説
あきは雨が嫌いだった。特に嫌いなのは、梅雨だった。
理由は簡単。大親友の名前が、「つゆ」だから。
「そろそろ梅雨になりますね」
そう教壇に立つ先生が口にした瞬間、斜め前に座るつゆにいくつもの視線が刺さる。
教室中に広がるくすくすとした笑い声に、つゆが小さく俯いた。
「つゆーー、これから梅雨だってさ、よかったな」
「てかつゆって誕生日梅雨だろ?親のネーミングセンスw」
休み時間に入っても、つゆへのからかいは止むことはない。
「ねえ、つゆにそういうこと言うのやめろって、何回も言ったよね?」
何度私が文句を言っても聞く耳を持たないが、そうするとつゆの顔は少しだけ明るくなる。だから、私は何回でも、何十回でも言うことを決めている。
だが。いつもは明るくなるはずのつゆの顔が、今日は一層曇っていた。
「つゆ?」
「……あのね、あき。わたし、転校することになったの」
唐突に告げられた言葉に、頭が真っ白になった。
あまりにも、突然だった。つゆも、厳しいと噂のつゆの両親も、予想だにしていなかった転勤なんだとか。
残り少ない、と自覚してからは、恐ろしいほどの速さで日々が過ぎ去っていった。いつもは楽しみだった休日も、全くきて欲しくない。ずっとこのままがいい。
そう思うほどに、1日はあっという間に終わる。気がついた時には、もう最後の日まで数時間しかなかった。
後数時間で、日付が変わる。そうしたら、つゆが出発する日だ。
そう思うと、全く眠れなくて。
つゆと、もう会えない。学校ではもちろん、休日にお互いの家に遊びに行ったり、一緒に買い物に行ったりも、もうできない。
やっとまどろんだ時には、空の端が白みかけていた。
————————————————
柔らかい日差しで、目が覚めた。ベッドサイドに置いてある時計を見た瞬間、目を疑った。
時計が指し示すのは、無情な事実。何度見直そうとも、変わることはない。
つゆが出発する時間を、すでに30分は過ぎていた。かけたはずの目覚ましも、何故かスイッチが切れている。
今までにないほどの速度で支度をし、傘を握りしめて家を飛び出す。
自転車を使えれば、と思う。だから梅雨は嫌いだ。
傘を持ってはいるものの、全く開く気にならない。その時間さえもが惜しい。
頬を濡らすのは、そう、きっと雨だ。
つゆの家に着いた時には、もうつゆはいなかった。
当然だ。1時間も、過ぎているのだから。つゆの両親が厳しいことはクラスでも周知の事実だ。友達を待っているなんて、そんな、甘いこと……。
くっきりと駐車場に残るのは。
長方形に切り取られた、乾いた白い地面。
先ほどから、雨は降り続けている。それでも、これほどまでにくっきりと跡が残っているということは、つゆが出発してから、まださほど時間が経っていないのだ。
つまり、つゆは私を待っていたんだ。ずっと。厳しい親に逆らってまで。
「……ありがとう」
梅雨。今が梅雨でよかった。つゆの想いを、空白の手紙を届けてくれてありがとう。
つゆ。待っててくれてありがとう。今までずっとありがとう。一緒にいてくれて、ありがとう。
いつのまにか、雨は止んでいた。だが、空白だった手紙に、少しずつ文字が刻まれていく。
ねぇ。私は、「つゆ」が大好きだよ。
雨が降り続けていた親友が出発する日。
あきが親友の家に着いた時、雨で濡れ、色の変わった駐車場には、乾いた車の跡がくっきりと残っていた。
それを見たあきは、親友が出発してからさほど時間が経っていなかったことを知る。つまり、親友は遅刻した自分を、ぎりぎりまで待っていたことに気づき、親友に感謝して泣き出した。
解説
あきは雨が嫌いだった。特に嫌いなのは、梅雨だった。
理由は簡単。大親友の名前が、「つゆ」だから。
「そろそろ梅雨になりますね」
そう教壇に立つ先生が口にした瞬間、斜め前に座るつゆにいくつもの視線が刺さる。
教室中に広がるくすくすとした笑い声に、つゆが小さく俯いた。
「つゆーー、これから梅雨だってさ、よかったな」
「てかつゆって誕生日梅雨だろ?親のネーミングセンスw」
休み時間に入っても、つゆへのからかいは止むことはない。
「ねえ、つゆにそういうこと言うのやめろって、何回も言ったよね?」
何度私が文句を言っても聞く耳を持たないが、そうするとつゆの顔は少しだけ明るくなる。だから、私は何回でも、何十回でも言うことを決めている。
だが。いつもは明るくなるはずのつゆの顔が、今日は一層曇っていた。
「つゆ?」
「……あのね、あき。わたし、転校することになったの」
唐突に告げられた言葉に、頭が真っ白になった。
あまりにも、突然だった。つゆも、厳しいと噂のつゆの両親も、予想だにしていなかった転勤なんだとか。
残り少ない、と自覚してからは、恐ろしいほどの速さで日々が過ぎ去っていった。いつもは楽しみだった休日も、全くきて欲しくない。ずっとこのままがいい。
そう思うほどに、1日はあっという間に終わる。気がついた時には、もう最後の日まで数時間しかなかった。
後数時間で、日付が変わる。そうしたら、つゆが出発する日だ。
そう思うと、全く眠れなくて。
つゆと、もう会えない。学校ではもちろん、休日にお互いの家に遊びに行ったり、一緒に買い物に行ったりも、もうできない。
やっとまどろんだ時には、空の端が白みかけていた。
————————————————
柔らかい日差しで、目が覚めた。ベッドサイドに置いてある時計を見た瞬間、目を疑った。
時計が指し示すのは、無情な事実。何度見直そうとも、変わることはない。
つゆが出発する時間を、すでに30分は過ぎていた。かけたはずの目覚ましも、何故かスイッチが切れている。
今までにないほどの速度で支度をし、傘を握りしめて家を飛び出す。
自転車を使えれば、と思う。だから梅雨は嫌いだ。
傘を持ってはいるものの、全く開く気にならない。その時間さえもが惜しい。
頬を濡らすのは、そう、きっと雨だ。
つゆの家に着いた時には、もうつゆはいなかった。
当然だ。1時間も、過ぎているのだから。つゆの両親が厳しいことはクラスでも周知の事実だ。友達を待っているなんて、そんな、甘いこと……。
くっきりと駐車場に残るのは。
長方形に切り取られた、乾いた白い地面。
先ほどから、雨は降り続けている。それでも、これほどまでにくっきりと跡が残っているということは、つゆが出発してから、まださほど時間が経っていないのだ。
つまり、つゆは私を待っていたんだ。ずっと。厳しい親に逆らってまで。
「……ありがとう」
梅雨。今が梅雨でよかった。つゆの想いを、空白の手紙を届けてくれてありがとう。
つゆ。待っててくれてありがとう。今までずっとありがとう。一緒にいてくれて、ありがとう。
いつのまにか、雨は止んでいた。だが、空白だった手紙に、少しずつ文字が刻まれていく。
ねぇ。私は、「つゆ」が大好きだよ。
20年08月13日 21:26
[輝夜]
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ブックマーク(ブクマ)って?
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
物語:3票納得:1票ブクマ:2
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