神様お願い

kkは自分の寿命が付きかけている事を占いで知り必死で寿命を司ると言う北斗南斗の二柱の神を探し出し貢物を捧げ寿命を伸ばして欲しいと懇願した

幼い子と老いた両親を残して死ねないと頭を地面にこすりつけて願うkkに二柱の神も心を動かされ望み通り寿命を伸ばしてやったのだ

そして

北斗の神「お主は確かあの時の男だな？」
南斗の神「寿命は伸ばしてやったであろ？今度は何のようじゃ？」

確かにあの時、二柱の神に寿命を伸ばして貰いkkは幼い我が子を育て上げ老いた両親の世話をする事ができた

そして子供は成人し両親を看取ることができ孫にも恵まれた

そこまでは良い

kkの幼馴染は全て老いて死んだ
そしてkkの子供も老いて死んだ
そしてkkの孫も老いて・・・

そう。kkは死ぬ事も老いる事も無く生き続けたのだ

気付けば周りは玄孫を来孫が介護している
親しいひとが出来ても必ず別れがやって来る悲しみにkkは全てを捨てて旅立った

そしてあの時の二柱の神を見つけ自分も死にたいと懇願したのだった

kkはやっと天に召された
享年八百歳だった





この問題の解き方

問題文より二柱の神と男が合うのは今回が初めてではなく以前にも貢物と引き換えに願いを叶えて貰ったと分かります
二柱の神は寿命を司るので当然願いは寿命に関係します
普通、この場合の願いは「寿命を伸ばして欲しい」でしょう
二柱の神は男が何を願いに来たかがわからない模様
つまり「十年前に十年寿命を伸ばした男が来た」なら今回の願いも「寿命を伸ばして欲しい」のようなものではない。とわかります
願いが「寿命を伸ばして欲しい」ではないなら？