全ての元凶である大魔王象馬を倒す為、旅に出かけた勇者田中。
そして長い長い旅の末、象馬の住む城までたどり着いた。
後は象馬を倒すだけ。世界平和は目前である。
しかし田中はここまできて象馬を倒すのが嫌になってしまった。
そしてなぜ嫌になってしまったのか、田中自身もわからないのだという。
田中から直接話を聞き、象馬を倒すのが嫌になった理由を見つけてください。
[ルール]
当問題は亀夫君問題です。
答えがYESNOの質問に限らず、自由に質問することができます。
ただし田中本人が知らない事は答えられません。
SPは魔子ちゃんです。多大なる感謝を。
田中さん、こんばんは。大魔王象馬はどんな悪事をしていたんですか?
こんばんは、キャノーさん。象馬は闇の力でアレーフガルドゥンの光を奪ってしまったのです。 [編集済]
田中さん、今まではどんなモチベーションで魔王を倒すための旅をしてきたんですか?
アレーフガルドゥンに光を取り戻すこと、さ。あと捕らわれの姫を助けないと。 [良い質問]
本当だったら 象馬を倒したらどうなる予定だったんですか? 世界が平和になって故郷に帰るとか
そうだなぁ。世界平和が訪れて…故郷に、帰る。うん、そうですね。 [良い質問]
田中さんのプロフィールを教えていただいてもよろしいでしょうか?
勇者をやってます。歳は10才。いや16歳です。 [良い質問]
魔王を倒してくれる勇者として散々チヤホヤされてきたので 魔王がいなくなってしまってタダの強い人間扱いに戻ることに抵抗があるとか?
いや、魔王は倒さないと。倒さないと、だけど。
捕らわれの姫と田中さんはどういう関係なんですか?
家が近所なんだ! ん? 姫が近所なわけないな。 姫は姫です。 [良い質問]
アレーフガルドゥンに光を取り戻すことや姫を助けることが嫌になってしまったのですか?
いやアレーフガルドゥンも姫も救いたいんだ。
亀の甲羅を階段にぶつけて踏んづけてぶつけることを繰り返すと不老不死になれるそうですよ。
なに? 僕そんな裏技知らなかった!
7 何故年齢を言い直したのですか? 旅立った時は10歳だったけれど 6年経過したと言うことでしょうか?
い、いや16歳。私は16歳だ。 [良い質問]
ここがゲームや夢の中の世界である可能性を確かめたいので ご自身のほっぺたをつねってみていただけますか? 痛いですか?
! 全然痛くない! [良い質問]
もしかして誰かに記憶を操作されてるのではありませんか?何か心当たりは。
いやそんな魔法はないはずだし… ただ最近変な夢を見るんだ… [良い質問]
今までどんなダンジョンを冒険してきましたか? [編集済]
えーっとね、まず盗賊たちの鍵を見つけるために…(30分ほど今までの冒険譚を語る田中)
32 せっかくいい夢を見ていたので目覚めるのが勿体ないんですかね でも起きてください 朝ごはんの人肉ですよー
いや、とても嫌な嫌な夢なんだ… [良い質問]
35 ドラえも●の夢幻三剣士みたいな展開になってるんだったら起きてくださいー 夢の中の学校に通っている普通の小学生は現実のあなたで 今ここにいる勇者のあなたが夢ですよー [編集済]
い、いやここが現実だ!夢なんかなわけない! [良い質問]
あなたは本当に勇者ですか?もしかして他に就いてる職業があるのでは?
だって勇者しか使えないギガデーンとかパルンプンテンとか使えるよ!
嫌な夢ってどんな夢?
うん… 夢の中でどうやら私は死んでるみたいなんだ。周りは喪服みたいなのを着てるし、私が話しかけても誰も気づかない… [良い質問]
どうもあなたは現実から逃避するあまりゲームの世界に没頭しているみたいですね。しかしゲームをクリアしたら現実に戻らなければならない。だからあなたは躊躇しているのです。しかしあなたに手を差し伸べる人はたくさんいます。あなたが勇者でなくてもレベル99でなくても。象魔を倒したらまずはお悩み相談センターに電話してみたらいかがですか?
そう、なのかな? いや、そんな訳ないよ!ここが現実だってば! [良い質問]
もしここが夢じゃないのだとしたら 先程ほっぺをつねっても痛くなかったのはどう説明するのです?
それは…レベル99だからだよ!防御力も255なんだから!
今から田中さんが寝て、夢の中の田中さんの話を聞くことはできますか?
流石に今は全然眠くないんだけど。 とりあえず夢を見るとすごく、辛くなるんだ… [良い質問]
(姫は囚われているので難しいかもしれませんが)仲間でも親御さんでもいいので 他に あなたと同じような夢を見ている人がいないか質問してみましょう
いやそんな話は聞いたことないよ。
もしかしてあなたが死ぬ夢を見ているのではなく、死んだあなたが生きている夢を見ているのではないのでしょうか?
うーん、夢の中では自由に動けるし… 幽霊になってるってこと?
No.56 夢を見るとツラいのはどうして? 自分が死んでるから? 誰にも気付いてもらえないから? 誰かが悲しんでるから?
誰も気付いてくれないんだもん! ぼ、僕の話、み、皆無視するんだもん! [良い質問]
No.72 その人について詳しく!
な、なんか偉そうにしてて、僕が無視されてても誰にも何も言ってくれないんだ! 酷いんだよ! [良い質問]
田中さんって……いじめられっこなんですか? 取り合ってくれないなんてひどい先生ですね
…そうだ。僕はいじめられてたんだ… だからここの世界に逃げこんでるんだね… でもあんなところ戻りたくないよ! [良い質問]
81 大丈夫 田中さんはもう一人じゃありません自分たちがついています(と 無難に臭いセリフを言ってみます)
でも君たちはここの世界の人達だもん。現実に戻ったらいないんだもの。
近所に住んでる姫とは連絡取れるかな? [編集済]
姫… さしゃこ… そういえばこの前家まで会いに来てくれたんだ… きっと僕を心配して… [良い質問]
姫は同じ学校にいた?
うん、同じクラスではないんだけど… その子と付き合ってるみたいなことを言われて…カッとなっていじめっ子を突き飛ばしちゃったんだ… [良い質問]
親御さんにいじめられていることを打ち明けてみては? 言いにくいとは思いますが 愛する我が子が苦しんでいることを知らない方がもっと辛いだろうし 力になってくれるかと
あんまり心配かけたくないんだ…
あなたのことを姫が心配してるなら 帰らないと姫が悲しむので帰ったほうがいいのでは?
そう、だよね。 こんなところでウジウジしてちゃさしゃこがかわいそうだ。
みんな魔王倒すの手伝ってくれる?
[編集済]
[正解]
レベル99の田中は3ターンで象馬を倒しました。
そしてようやくアレーフガルドゥンに光が戻ったのです。
では解説行きますねー[編集済]
ひとまず、何があろうとイジメをする方が悪い。そこは絶対に譲っちゃいけない。 OK?
うん!ありがとう! 頑張ってみるよ! 僕負けないよ! [良い質問]
参加者一覧 9人(クリックすると質問が絞れます)
放課後、ランドセルの中に教科書を詰めている時に同じクラスの象印君が話しかけてきた。
とても体が大きくて、話す声も大きくて僕の苦手なやつだ。
「見たぜ、日曜日一緒に遊んでるとこ」
「べ、別にあれは遊んでた訳じゃ…」
「あのおとこ女が好きなのかー」
象印君の舎弟(手下みたいなものだって)で意地悪な馬之面君もそんなことを言ってきた。
「べ、別に好きとかじゃない、よ。い、家が近所なだけで…」
「あんなおとこ女が好きなお前はおんな男だな」
「おんな男、つまりオカマってことだー」
「だ、だから好きとかそういうんじゃないって!」
「じゃあ嫌いなのか?」
「・・・き、嫌いとか、そんな…」
「みんなー、こいつ3組のさしゃこと付き合ってるんだぜー」
「や、やめて、や、や、やめろ!」
僕は頭の中がなんだかよくわからなくなって、目の前の象印君を突き飛ばしてしまった。
「・・・痛ってぇ、何すんだお前」
「え?あ…あぁ…」
さっきまで笑っていた象印君の顔がいきなりすごく怖くなって僕は何も喋れなくなった。
「おんな男が触んじゃねえよ!」
今度は象印君がさっきの5倍くらいの力で僕を突き飛ばす。
僕は後ろの机にしこたま体をぶつけた。
「みんなー、こいつオカマだから話さない方がいいぜー」
「そうそう、触られたらオカマになるぜ」
「田中菌がつくから近づかないようにしろよ」
そうクラスの皆に言い残して象印君と馬之面君が教室を出ていった。
「ィタタタ… 象印君、ひどいなぁ」
立ち上がる時にそう呟いたけどクラスの皆は誰も反応してくれなかった。
その後も帰る準備をしている僕を誰も見ようとしてない。
その時だけのことだと思った。
でも、違ったんだ。
・・・
次の日、学校に来ると僕の机に花の入った花瓶が置いてあった。
なぜそんなことをされたのかわからず、クラスのみんなに理由を聞いても誰も答えてくれない、目すら合わせてくれない。
それで僕はようやくこの花瓶の意味を悟った。
僕はどうやら死んでしまったらしい。
僕は、なんだカ、アタマガ、スゴクスゴク、ギューッテナッテ…
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・うしゃよ
勇者よ、勇者田中よ!今こそ魔王討伐に向かう時じゃ!
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小学4年生の田中は自分がいじめられているという現実を受け入れることが出来ず、夢の中へ現実逃避するようになった。
彼の頭の中では夢が現実であり、現実が夢の中。
そしてその夢の舞台は彼が大好きなRPG「ポリゴンクエスト3」
略してポリクエ3の世界だったのだ。
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田中は起きている時、ボーッとしたまま1日を過ごす。
そんな田中を近所に住むさしゃこはとても心配したのだが、彼は無意識のうちに彼女を避けていた。
さしゃこは何度も田中の家を訪ねるも、田中は会うことを拒否。
彼女は自分のせいで田中を傷つけてしまったと酷く悲しんだ。
そんなさしゃこのことを考えようともせず、田中は夢の中でしか前向きに行動しなかった。
仲間を集め、村人をモンスターから守り、伝説の武器を集め、魔王討伐の準備を進める勇者田中。
しかしゲームだから終わりがある。
大魔王象馬を倒してしまえばゲームクリア。
クリアしてしまえばまたイジメのある現実と向き合わなくてはいけない。
彼は心の奥底で知らず知らず、それを拒んでいたのだった。
しかし君たちのおかげで田中は自分のことを思い出した。
そして傷ついている女の子を助けなくちゃいけないということも。
今、田中は頼りになる君達と一緒に象馬の目の前にいる。
囚われの姫を助ける為に。
そして
この夢を終わらせる為に。
それから一年後・・・
「おい!田中!」
変わらないもの。
「あ、象印くん…」
変わっていくもの。
「これ、借りてたゲーム。すげえ面白かったぜ」
きっとどちらも僕らに必要なもの。
「もうクリアしたの? ラスボス強くなかった?」
時にどちらも僕らに優しくて
「まあ日曜日に10時間以上やったからな」
時にどちらも僕らに残酷だ。
「やり過ぎだよ!」
でも
「またゲームの話?」
僕らは前に進んでいる。
「あ、おはよう、さしゃこ」
後退なんかしていない。
「よう、さしゃこ」
この前怪我した場所には
「田中ー、ほらシャツ!ズボンから出てる」
もうかさぶたができている。
「え?あ、ホントだ。ごめん」
この前まであんなに高かった目の前の壁は
「・・・俺先行ってるぜ! 算数の宿題してねえからな」
今ならなんとかよじ登れそうだ。
「え? ちょっと象印くん!? ・・・走って行っちゃった」
だから僕らは進む。
「・・・ぷっ、ふふっ。走って行っちゃったね」
光のさす場所へと向かっていく。
「え? 何がおかしいの?」
希望や未来、不安や恐怖も一緒くたにして
「ふふっ、田中はわからなくていいの。 さ、私たちも行こ!」
ただ、前へと。
「ちょっ、さしゃこ? 待ってよ!」
僕らの冒険はきっと始まったばかりだ。
※ここでポリクエ3「ロートのテーマ」が流れます。
参加いただいたみなさん、ありがとうございました! 長い時間お付き合いさせてしまい申し訳ないです(´・_・`) これだから亀夫君問題は怖いぜ… 多分もう出さない(´・_・`) ごじょだんさん、FAおめでとうございます![20年06月15日 23:28]
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!