世界を救え！

ウミガメ「世界を救え！」
「ふふ、よく来ましたね…歓迎しますよ。
今回のスープは時間制限付きとなっております。どうぞ心ゆくまで味わってください。
…この魔王のスープ、簡単に飲み干せるとは思わないことですね…！」

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いつも、まるで物語かのような気取った口調で水平思考クイズ、ならびにらてらて鯖を楽しんでいた「魔王ラテール」。
今夜、手塩にかけて作成した問題を出題した。

「魔王ラテール！今日こそ決着をつける！」
「参加させていただきます！」
「参加します。」
「参加します、ラテールさんよろしくお願いします！」



参加者一行は正解の一歩手前まで辿り着いたもののその一歩が届かず、惜しくもタイムアップとなった。

「そこまでです…！…ふぅ、皆さまお疲れ様でした。今回のスープはいかがだったでしょうか。
正解はこちらのとおり。
辿り着けはしなかったものの、実に素晴らしい成果でした。
まるでかつての勇者との死闘のようだ。
ご参加に心よりの感謝を…」

「なるほど…流石はラテールさんですね、出題ありがとうございました！」
「クッ…やはりお前の方が一枚上手か…！次を楽しみにしていろ！」
「良いスープでした！惜しかった…！出題感謝です！」
「ラテールさん出題ありがとうございました。」

普段ならラテールも充実感に包まれている頃だが、今日の彼は浮かない顔をしていた。
それはある質問が原因であった。

「あっちの方が答えとして完成度高かったな…Noにしちゃったけど、ううん…」

正解ではなかったものの完璧な答えを提出されたラテール。
彼はその参加者への尊敬とともになんとも言えない敗北感を噛み締めていたのであった。