ここは郊外にある路線バス事故の現場、運転手を含め乗員全ての死亡が確認された。
この悲惨な状況を見た一人の男が密かにほほ笑んだ。
なぜでしょうか。
解説を見る
男はバスの乗客だった。そしてバスの運転手は綺麗な女性だった。
そのバスが途中で強盗に乗り込まれてしまい、乗客たちの金品を奪われてしまった。更に酷いことに、運転手の美貌を貪った強盗は、彼女を運転席から引きずって、道ばたの草木の蔭で無理矢理犯してしまった。
それに立ち向かったのはただ男一人で、強盗に足を刺されて大けがを負ってしまった。その他の乗客たちは終始何もしなかった。それどころか、心身共にぼろぼろになった運転手がバスに戻ったのを見て、彼女のせいで遅延になったとブツブツ文句を言い始める輩すらいた。
そこで傷を負った男もバスに戻ったところ、運転手に全く表情なく下車を命じられた。そしてバスが再び動き出した。
男は仕方なく人気のない郊外でヒッチハイクを試みたところ、パトカーに乗せてもらった。そのパトカーが向かったのは正にある「事故」の現場。警察によれば、バスは大幅にスピード超過したまま山道から外れ、地面との衝撃によって爆発し解体した。
それが怒りと絶望の底に陥った運転手による乗客たちへの復讐だと悟った男は、思わず冷笑した。
(ある短編映画が元ネタで、もしかしたらどこかで見かけた方もいるかもしれません。)
良質:3票