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ある日、離小島君のところに一本の電話がかかってきた。
全く知らない男の子からだった。
声から判断するに男の子の年齢は5歳か6歳くらいだろう。
「おじさんはなんてなまえ?」「おじさんのとしはいくつ?」などなど、
あどけない声で色々質問してくる。
※ちなみに離小島君はまだ25歳でおじさんと呼ばれる歳ではない。
3時間後。
「はなしをきいてくれてありがとう」と男の子にお礼を言われた離小島君。
電話がつながっている間、離小島君は男の子の質問に一切返事をしなかったのに
一体なぜお礼を言われたのだろうか?
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ある日、離小島君が勤務する亀っ亀公園前交番に一本の電話がかかってきた。
「もしもし、こちら亀っ亀公園前交番です」
「・・・」
「もしもし?」
離小島君が話しかけるも受話口からは何も応答はない。
…と思ったら向こうの受話器から離れた場所からだろうか、
少年と男の会話が聞こえてきた。
「おじさんはなんてなまえ?」
「お、俺か? お、俺は、籾山もみ太郎っていうんだな」
「へー、おじさんのとしはいくつ?」
「と、年か? 年は33歳だ、お、おじさんじゃねえぞ」
「さっきまでいっしょにいたひとはどんなひと?」
「あ、ああ田中の兄貴だ。お、俺の兄貴分だ、こ、こら、あんまり喋るんじゃねえ」
「えー、いいじゃない。おはなししようよ」
(はて、俺は何を聞かされてるんだろう?)と想いながらも2人の会話に耳をすます離小島君。
「ここはどこなの? なんかお船の汽笛がきこえるね。海がちかいのかな?」
「こ、ここには誰も来ねえぞ。こ、こんな寂れた港の倉庫にゃ、誰も近づかね。
お、お前も災難だな? ち、父親が金持ちだから、ゆ、誘拐されるんだ」
(ゆ、誘拐?)
「車に乗っていた時間から換算して、ここは杯戸町の港かな?」
「な、な、なんでわかんだ? お前あったまいいなあー。お、俺頭悪いから憧れるわ」
(杯戸町の、港の、倉庫… ふんふん… ってコ◯ンか)
「田中さんは何時頃戻ってくるの?」
「あ、兄貴か? 兄貴は、交渉とかするらしいから、こっちに戻るのは5時くらいになるって言ってたぞ」
(こ、この男の子が誘導尋問をして情報を提供してくれてるのか! なんて賢い子だ… コ◯ンみたいだ)
そして離小島君は男の子が誘拐犯人の頭の悪そうな籾山から聞き出した情報を元に
男の子の誘拐場所を探し当てたのだった。
3時間後。
頭の悪そうな籾山を排除して男の子を無事保護した離小島君。
「君が電話をしてくれた少年だね。よく頑張ったね」
「お兄さんが電話に出てくれたおまわりさん? 怪しまずに電話を切らないではなしを聞いてくれてありがとう」
「君は…一体?」
「江戸河原コ◯ン、探偵さ」
(コ◯ンだった!)
「真実はいつも君の瞳の中!」
(決め台詞はちょっと違った)
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