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駅前で女性から「はら公園へ行きたいんだけど、案内してもらえませんか?」と声をかけられた春奈。
道に詳しくないからと一度は断ったものの、女性から見せられた地図を眺めるとどうやらすぐ近くのようだ。
地図を見ながら一緒に歩き、10分ほどではら公園に到着した。
そこで春奈はあることに気がつき、女性にマグカップを渡した。
あることとはいったい何だろうか?
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解答
道案内した女性が、自分の待ち合わせ相手だったということ
解説
今日は、らてらてで親しくしているパンナコッタさんと初めて会う。
春奈はどきどきしながら、パンナコッタさんの住む街へと降り立った。
約束の駅前広場。待ち合わせの時間にはまだ少し余裕がある。きょろきょろと辺りを見渡すが、その行為はあまり意味を為さなかった。春奈はパンナコッタさんの顔はおろか、年齢や性別さえも知らないのだ。
一方、春奈はある程度の情報をオープンにしていたため、パンナコッタさんの方から春奈に声をかけてもらうことになっていた。今日の服装の写メもDMで知らせている。
「あの……」
不意に声をかけられ、どきりと脈打つ胸。振り返ると、見知らぬ女性が立っていた。彼女がパンナコッタさんだろうか?
「すみません。はら公園に行きたいんだけど、道が分からなくて……。よかったら案内してもらえませんか?」
どうやらパンナコッタさんではないようだ。こんな時に声をかけられるなんて、と春奈は少し狼狽えた。
「ええと、私地元の者じゃないのでこの辺りよく分からなくて……」
「あ、そうでしたか。一応地図があるんだけど、私よく分からなくって……」
そう言って地図を広げる女性。覗き込むと、ここからすぐ近くにはら公園はあるようだった。
「結構近くみたいですよ。一緒に行きましょうか?」
「わぁ、助かります。お願いしてもいいですか?」
春奈は快諾し、一緒に歩き始めた。時間に余裕はあるものの、念のためパンナコッタさんにDMで連絡しておく。
『ごめん。もしかしたらちょっと遅れるかも』
10分ほど歩くとはら公園に着いた。コスモスが咲き誇っていてとても綺麗だ。春奈は思わず写真を撮った。
「ありがとう、とても親切なあなたのおかげで助かりました」
「いいえ、分かりやすい場所で良かったです」
「ねぇ、コスモス綺麗だから一緒に一枚撮らない?」
「あ、いいですね。私も撮りたい」
ぱしゃり。
コスモスを背景にツーショットを撮る。不思議な記念だ、と春奈は思った。
すると、パンナコッタさんからDMが届く。
開いてみると、つい今ほど撮った女性とのツーショット写真が送られてきたのだ。
「え?え。……え?…………ええ!?」
「初めまして~」
「ええ!?ぱ、パン、パンナコッタさん!?」
「ですー」
えへへといたずらに笑う彼女。
春奈が道案内をした女性は、地元に住むパンナコッタさんだったのだ。
「コッペパンさん、優しいね」
コッペパンさんとは春奈のユーザーネームだ。
はら公園ではらこめしを食べながら、二人はたくさん話をした。
そして春奈は、用意してきたプレゼントをパンナコッタさんに渡した。
リボンをつけたかわいい猫のマグカップだ。
「ていうか、私が道案内断ったらどうするつもりだったんですか」
「その場合は仕方ないからその場で種明かしだよね」
「初対面でそんなサプライズ仕込まなくていいですよ」
「初対面でしか仕込めないサプライズじゃん」
「そりゃそうだ」
次からは普通に会いましょうね、と春奈は笑った。
要約
春奈とパンナコッタさんはネットで知り合った友人。
相手は春奈の性別や容姿を知っているが、春奈は相手のことをほとんど知らない状態で待ち合わせをしていたため、正体明かしをされるまでその人が待ち合わせの相手だと気付けずにいた。
道案内をした女性がパンナコッタさんだったのだと気付いた春奈は、用意してきたプレゼントのマグカップを彼女に渡した。
物語:1票