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カメミはおばあちゃんの作るごはんが大好きだけど、ごまだけはどうしても苦手でダメみたい。
すりごまたっぷりのほうれん草のおひたしを、カメミは少し申し訳なさそうに食べ残した。
「ねぇ、次はごまなしで作って」
カメミからのリクエストにおばあちゃんは少し考えた後、顔を上げてにっこりと微笑む。
「○○○○○」
その言葉にカメミは満足気に頷いた。
しかし後日、おばあちゃんの言葉どおりになると、カメミは泣き出してしまった。
おばあちゃんはいったい、カメミに何と言ったのだろうか?
※○の数と解答の文字数は一致しません。
また、一字一句合っていなくとも要点さえ押さえていればFAとします。
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解答
「もう あえないよ」
解説
年老いたおばあちゃんの身体は病魔に侵されていた。継続的に治療を続けるも、長くは持たないだろう……。
現実を知ったおばあちゃんは、離れて暮らす孫カメミにせめて生きているあいだに手料理を食べさせてやりたいと願い、自宅に招いた。
お正月やお盆くらいしか会う機会がない孫のカメミはおばあちゃんが大好き。おばあちゃんの作るごはんも大好きだ。
「おばあちゃん、今日は呼んでくれてありがとう!ちょうど仕事の連休が取れたから良かったわ」
「いらっしゃい。ちょっと見ない間に綺麗なお嬢さんになったねぇ、カメミ」
おばあちゃんはカメミの好きな和食を作った。
新鮮なほうれん草はおひたしに。すりごまがあったから、ごま和えにした。
「おばあちゃんのお魚の煮付け、おいしい!何年経っても変わらない味だね」
カメミは大喜び。しかしほうれん草のおひたしにはなかなか箸をつけようとしない。どうやらごまが嫌いなようだ。
「私、ごまがどうも苦手で……。ねぇ、次はごまなしで作って」
カメミからのリクエストだ。食べ残すのが心苦しかったのだろう。
しかし、おばあちゃんの脳裏にふと現実がよぎる。自分の身体は、もう……。
遠くに住むカメミに手料理を振舞えるのはこれが最後かもしれないという気がしていた。そんなことを知るはずもないカメミは、無邪気に『次』を思い描いている。
おばあちゃんは、カメミを悲しませたくなかった。
だけど、嘘をつきたくもなかった。
ゆっくりと顔を上げ、微笑み返す。
「……もう、あえないよ」
カメミは「へへ、ごめんね。ありがとう」と満足気に頷いた。
もう 和えないよ、と
そう受け取ったのだろう。
次は残さずに食べるからね、と。
数ヶ月後、
綺麗な花に囲まれて安らかに眠る祖母の姿。
もう会えなくなってしまったその人の前に、カメミは泣き崩れた。
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余談
ごまがそんな苦手な人おるか??と思いながら作問しました。
ちなみに、私はごまなしの方が好きです(普通に食べれるけど)
物語:3票納得:4票