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カメコは小さな紙に自分のねがいごとをしたためた。
そして、同じようにみんながねがいごとを書き記した紙を見て、カメコは自分のねがいごとが叶ったことを知った。
一体どういう事だろう?
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カメコが小学6年生の頃。
卒業まで残すところ1ヶ月となり、6年生は卒業文集の制作に取りかかっていた。
今日は生徒に手のひらサイズの用紙が配られた。これにそれぞれの夢をしたためて、将来の夢というページに貼りつけてレイアウトするらしい。
カメコの夢は決まっていた。
『海崎先生みたいに優しくてあったかい先生になること!』
カメコは担任の海崎先生が大好きだった。困った時には親身に相談に乗ってくれて、嬉しい時にはまるで自分のことのように一緒になって喜んでくれる。そんな先生と過ごした日々が、カメコに教師という夢を抱かせた。
そしてカメコも、自分が先生になって誰かの希望になりたいと願ったのだ。
十数年を経て、カメコは小学校教員となり教壇に立っていた。
実際に先生という立場になって、初めてその難しさを知る。
海崎先生は自分たち生徒に苦しそうな表情を見せたことがなかった。いつも生徒のことを一番に考え、寄り添い、励ましてくれたのだ。何年経っても海崎先生はカメコのお手本で、憧れだった。
そして6年生のクラスを受け持ったある年のこと。
クラスでは卒業文集の制作が着々と進められていた。
自分の教え子たちを送り出すのはカメコにとって感慨深い。制作途中の原稿に目を通しながら、物思いに耽っていた。
ふと、とあるページで手が止まる。
僕たち、私たちの将来の夢
みんなが思い思いに自分の夢を小さな用紙にしたためていた。
その中にひとつ、
『カメコ先生みたいに、明るくて頼りがいのある先生になること』
そんなねがいごとを見つけた。
いつかの幼い自分がよみがえる。
"自分が先生になって誰かの希望になりたい"
そんなカメコの願いは、叶っていたのだ。
トリック:2票物語:5票良質:6票
トリック部門
休み鶴>>
問題文にはトリックが潜んでいるのですが、問題文の構成の妙によりうまく不自然さが削ぎ落とされています。
物語部門
キャノー[『★良質』]>>
ベールの掛け方が綺麗。物語も綺麗です。このストーリーを見たら、何か心に来るものがあります。