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今日は、神里高校第21回生の同窓会の日。
私、早川咲良は、とても緊張していた。
(ああ、そっか、最後に話したのは、もう7年も前になるのか。)
私の頭にあの頃の思い出が次々と蘇ってくる。
(学校でのご飯、美味しかったな。あの時の枕投げ、楽しかったな。)
「…さっちゃん、大丈夫だったの?久しぶり。元気にしてた?」
ふと過去に想いを馳せていた私に、誰かが話しかけてきた。
「うん、えーと、あなたは?」
「私は亜美よ。忘れたの?」
「えっ!?あのあみちゃん?雰囲気全然違う。」
しばらく話した後、咲良は、
「いや、島津亜美は違うか。」
と言って、持っていた名簿にバツマークを打った。
一体なぜ?
解説を見る
姉の殺人犯を探すため、同窓会に、死んだ姉、早川紗希として潜入した早川咲良。
咲良は、自分のことを見た殺人犯は、
「自分が殺したはずの早川紗希が生きている。」
と、動揺して慌てるまたは、本当に私が早川紗希が疑うと思ったが、島津亜美は、普通に私を゙早川紗希と思い込んで接していたので、殺人犯ではないと思い、名簿にバツマークを打った。
解説
7年前、姉が行方不明となった。
警察や、近所の人と協力して一週間ほど捜したが、見つからず、捜索を諦められてしまった。
早くに両親を失っていた私は、姉と2人暮らしをしていた。
学校で食べる弁当も、姉に作ってもらっていたし、家で寝る前、2人でよく枕投げをしていた。
だから、ありえないのである。
姉が私を置いて出ていくことなど。
なので、私は、姉は殺されて、死体をどこかに遺棄されたのだと思った。
そして、その殺人犯は、姉と同じ学校に通っている誰かである可能性が高いと考えていた。
それから7年が経って、家に姉宛ての手紙が届いた。
(私の姉に?なんだろう。)
中を開いたら、そこには同窓会の案内状が入っていた。
まだ、連絡が取れなくなってから7年経っていなかったので、私の姉は、戸籍上生きているということになっていた。
姉が行方不明になっていたことは、私と姉に両親が居ないことも相まって、プライバシー保護の観点からニュースにはならなかった。
学校では、姉は不登校として扱われていた。
なので、犯人以外の生徒は、姉が行方不明になっていたことを知らなかったのだろう。
私は姉を殺した犯人を見つけるため、
姉のふりをして、同窓会に潜入することにした。
犯人は、早川紗希は生きていると思っているのだから、生きている早川紗希を見たら、
「どうして死んでいるはずの早川紗希が生きているの?」
と動揺するに違いない。
私はそう思った。
そして、同窓会当日。
私は、とても緊張していた。
同窓会の会場に入った瞬間、誰かが話かけてきた。
「…さっちゃん、大丈夫だったの?久しぶり。元気にしてた?」
「うん、えーと、あなたは?」
「私は亜美よ。忘れたの?」
島津亜美、姉とは結構仲が良かった図書委員の女子。
卒業アルバムと顔が全然違って、全然分からなかった。
「えっ!?あのあみちゃん?雰囲気全然違う。」
…島津亜美は姉を゙殺した殺人犯ではない。
なぜなら、私を「早川紗希」と信じて普通に話しているからだ。
私は、名簿にバツマークを打った。
…結局、誰にも怪しい様子は見られなかった。
私は、犯人を探すのを諦めて、夜遅くに1人で家に帰ることにした。
「ねぇ、さっちゃん?」
そんな私に誰かが話しかけてきた。
「ん?、どうしたの?、
えっ?、その手に持ってるの、ナイ…」
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