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フロント横にある冷凍庫の前に、サンドラを呼んだパパとママ。
「このホテルの宿泊すると、冷凍パスタか冷凍チャーハンを1人につき1個もらえるんだ。
私たち3人で3個もらえるので、この中から好きなのを選ぼう」
「あら、そうなの。それなら私は、チャーハンにしようかしら」
「サンドラ。パパとママはこのカルビチャーハンを2人で分け合って食べるから、お前は2個食べたいのを取りなさい」
「本当? だったら私、パスタとチャーハンを1個ずつ食べることにするわ」
サンドラは、カルボナーラとエビピラフを冷凍庫から取り出した。

2時間後。サンドラが両親の宿泊する部屋を訪ねると、パパは紙コップを置いて出迎え、優しく言った。
「サンドラ、パパたちは既にカルビチャーハンを温めて、先にもう食べているよ。お前も自分のを温めて食べなさい」

「どちらから先に食べようかしら。味が濃い方を後にするのがいいのかしら」
記載されている調理時間は、カルボナーラが8分、エビピラフが4分。

サンドラは、エビピラフを手に取り、一度 電子レンジに向かおうとした。
だがここで。
パパの姿が目に入り、「自分は今、両親の思いと反対の事をしようとしている」と察したサンドラは
「やっぱりカルボナーラにしよう」と言ってエビピラフをデスクに置いた。
どういうことか。
25年04月26日 15:24 [油獣]
【ウミガメ】
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