まだ冬と呼ぶには少し早い11月20日。神奈川に今年初めての雪が降った。神奈川県で11月に降雪が観測されるのは実に18年ぶりのことであった。
そんな雪の日に、女子高生の雪子は生まれて初めて父の名前を口にした。 一体、彼女に何があったのだろうか?
(SP:アルバートさん! 感謝です!!)
トリック:6票物語:10票
トリック部門
アルバート>>
SPの立場で……と悩んでいましたが、トリック部分は最初から完成していたし、良いものは良い! ということでGoodを入れます。物語と噛み合った必然性あるトリックの生み出す深みが素晴らしいです。
とかげ>>
18年ぶりの11月の雪が降った日、生まれて初めて父の名を口にする雪子。問題文中の具体的な情報が何を示唆しているのか、探って繋ぎあわせていくのが楽しかった。こういうトリックのしかけ方、センスが良い。
物語部門
ぺてー>>
はるか遠くにある真相を質問で解き明かしていく、これがウミガメのスープ!
さなめ。[ラテアート]>>
気象ニュースなどではよく耳にする、実に何年かぶりの〇〇という文言。これを基点として広がる不可解で魅力的な問いかけ、そしてそれにぴったり繋がる真相の特殊な面白さ。こうした問題の至るところまでの構成が素敵でした。
輝夜>>
「雪が降る」「生まれて初めて父の名前を知る」という一見関係のなさそうな事象が繋がるまでには、二転三転する物語がありました。全てが繋がる瞬間は圧巻の一言に尽きます。