今の主人のことを、僕はよく知らない。
ただ両親と死別し身寄りのない僕を、屋敷ごと引き取るくらいには風変わりな女性だった。
彼女は何不自由無い生活を保証する代わりに、たったひとつの約束を守るように言った。
それは「独り立ちする前に、私の選んだ本を全て読了すること。」
最近になって気付いたことがある。
屋敷には多くの蔵書があるというのに、奇妙にも、選ばれた本は全て不幸な結末を辿る。
こんなBad Endばかりを与えて、一体なんのつもりだろう??
SP:「マクガフィン」さん
画像元:フリー画像サイトPixabay
20年08月10日 21:12
[弥七]
【ウミガメ】
【ウミガメ】
トリック部門
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おだんご>>コメントなし
輝夜>>bad endの本ばかり読ませる」という不思議な行動に込められた彼女の想いに、心が抉られます。少しずつ状況が明らかになっていくにつれて、彼女の考えが180度変わって見え、彼女の想いに考えを巡らせました。そして、ついに明かされた真相は、想像を遥かに超えて美しかったです。心を打たれました。
運次第>>コメントなし
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