日めくりカレンダーを3日遅れでめくる男がいる。
いったい何故?
※休み鶴さんの問題です。
30分で解くのは難しいかもしれないので、ヒント多めに出していきます
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23世紀。人類の史上初めて他の恒星系を目指す有人宇宙船が打ち上げられた。
宇宙船はその時代の最先端の科学を駆使して作られていたが、それでも目的の恒星系にたどりつくまでは何十年が必要なあまりにも遠い旅路であった。
宇宙船に乗り組んだ男は地球と毎日通信を行っていたが、地球との距離が遠く離れるにつれて地球からの通信は何時間も遅れて届くようになり、やがて何日も遅れるようになった。たとえばある日、本当の日付は22XX年の10月4日だったが、地球から届く信号は3日前、10月1日に送られた通信なのだった。
やがて男は通信で送られてくる地球の日付に合わせて、船内の日めくりカレンダーをめくるようになった。本当の日付より3日遅れていることは承知の上だが、通信で届く地球の日付に合わせた日付で生活することが、彼にとって地球との最後のつながりだった。
宇宙船がさらに地球から遠ざかるにつれ、この遅れはやがて4日となり、5日となり、一週間となり……そして、やがてはあまりに距離が開きすぎて地球との通信は不可能になるだろう。男はそれを承知の上で、いつか地球との通信が不可能になるまではこの習慣を続けるつもりだった。
地球との通信が不可能になった後、男の乗った宇宙船は目的の恒星系を目指してはるかな旅を孤独に続けることになる。その旅路に何が待ち受けているのかは誰も知らない。
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休み鶴>>
「日めくりカレンダー」という何の変哲もないアイテムに重厚なストーリーが隠れていました。