とある海の見えるレストランを訪れた初老の男は、「ウミガメのスープを1つくれないか。」と頼んだ。
30分後………
「おい、ウミガメのスープはまだかね?」
「すみません、ただ今準備中でございます。」
男は不機嫌そうに鼻を鳴らした。
1時間後………
「おい、ウミガメのスープはまだかね?」
「申し訳ありません、もう少々お待ちくださいませ。」
男は苛立ちをあらわにした。
2時間後………
「お待たせいたしました、ウミガメのスープでございます。」
「おお、ありがとう。本当に提供が速くて驚いたよ。」
男は満足気な笑みを浮かべた。
男の言葉は本心からのものなのだが、ではそれまで男はどんなことに対して苛立っていたのだろう?
30分後………
「おい、ウミガメのスープはまだかね?」
「すみません、ただ今準備中でございます。」
男は不機嫌そうに鼻を鳴らした。
1時間後………
「おい、ウミガメのスープはまだかね?」
「申し訳ありません、もう少々お待ちくださいませ。」
男は苛立ちをあらわにした。
2時間後………
「お待たせいたしました、ウミガメのスープでございます。」
「おお、ありがとう。本当に提供が速くて驚いたよ。」
男は満足気な笑みを浮かべた。
男の言葉は本心からのものなのだが、ではそれまで男はどんなことに対して苛立っていたのだろう?
トリック部門
物語部門
藤井>>問題文に仕掛けられたトリックにも翻弄されつつ、FAとして提示された『男の苛立ち』は解説を読むことによってがらりと印象が変わりました。後味に強く惹かれるスープ。自分がこの物語の登場人物(男とやりとりをしている側の人間)だったとしても、多分同じことをする。
納得感部門