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男はある女性に会うと、「カメコさん、初めまして。」と言い、握手を交わそうとした。しかしその女性は笑いながら、「何を言っているのですか?私はウミコですよ。」と言った。
すると、男は泣き出してしまった。
一体なぜ?
[ブラダマンテ] [一つ星シェフ]

【ウミガメ】20年04月26日 23:16
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男(カメオ)は重度のアイドルオタクであり、その昔「ウミコ」というアイドルを追っかけていた。ウミコはテレビに出るような有名なアイドルとは程遠い、誰も知らないようなまだまだ駆け出しのアイドルであったが、重度のオタクであったカメオはたまたま見かけたウミコに”輝くもの”を見い出し、応援していた。

「あ、カメオさん!またライブ来てくださったんですね。その、全然人いないのに…カメオさんだけですよ。いつも、ありがとうございます!」
「いやいや、みんなきっとすぐウミコちゃんの魅力に気がつくよ。ウミコちゃん、これからも応援してるよ。頑張ってね!」
「ありがとうございます!」

ところがその後カメオの仕事や私生活に変化があり多忙となったため、なかなかウミコに会えなくなってしまった。そしてその間、カメオの思った通りウミコは徐々に人気が上がり、現在には超有名なアイドルとなった。もっとも、有名になった頃にはウミコはアイドルの名義を「カメコ」に変えており、余程コアなファンでもない限りもともと「ウミコ」名義でアイドル活動をしていたことは誰も知らない状況となっていた。

それでもウミコを応援する気持ちを失っていなかったカメオは、ついに時間を見つけてカメコの握手会に行くことになった。しかしカメオは「しばらく会っていなかったし、すっかり有名になっちゃったウミコちゃんは自分のことなど忘れているだろう」と考え、初対面を装って会うことにした。

「初めまして、カメコさん。いつも応援しています!」と手を差し出すと、
「…ふふ。何を言っているのですか?私はウミコですよ。」
「……!?そ、それって…俺のこと…!?」
「…久しぶりですね、カメオさん。昔から応援して下さっているんですから、カメオさんのことを忘れる訳ないですよ。本当に、いつもありがとうございます!」
「ウミコちゃん…!う、うう…」

しばらく会っていなかった、ただの一人のファンでしかない自分のことをカメコ…ウミコが覚えていたことがあまりに嬉しく、カメオは泣き出してしまった。
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こたこた2号>>コメントなし
異邦人>>コメントなし
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白石コーソー[まねきねこ]>>コメントなし