【正解を創りだすウミガメ】【第32回】

◆◆ 問題文 ◆◆

男は仕事中に疲れたので、周りを綺麗にし始めた。

一体何故?

────────────────

えーマイクテストマイクテスト・・・

「創りだす」に愛され「創りだす」を愛す生きとし生ける森羅万象の皆様。

こんにちは。らてらてでは初めて主催並びに司会を担当させていただきます。シチテンバットーです。

前回の創りだすはコチラhttps://late-late.jp/mondai/show/13279

今回で創りだすも32回になりました。
32と言えば「サニー」が連想されますね。サニーと言えば・・・最近暖かくなってきましたね。3月が近付きいよいよ冬から春へと季節が移行するのでしょうか。

えっと・・・あとサニーサイドエッグも美味しいですよね。自分は醤油派です。

それから・・・はい、早くも司会者のボキャブラリーが枯渇した所でルールの確認をしましょう。
今回は一つ特殊ルールを導入しておりますので、特にその点はご確認のほどをお願いします。


★★1・要素募集フェーズ★★
[2/20(土)21:00頃~質問が50個集まるまで]

まず、正解を創りだすカギとなる質問(要素選出)をしていただきます。

☆要素選出の手順

1.要素の投稿
出題直後から、YESかNOで答えられる質問を受け付けます。質問は1人5回まででお願いします。
今回は、ある程度の矛盾要素をOKとします
皆様から寄せられた質問の数が50個に達すると締め切りです。

2.要素の選出
今回は質問数が50に達した後に主催者が予め決めた数字を基に、10個の質問を要素として選定していきます。
ただし、該当する要素が条件が狭まりすぎるものであった場合は、主催者判断でその前後の質問を代替採用することがあります。

選ばれた質問には「YES!」の返答とともに『[良い質問]』(=良質)がつきます。

※良質としたものを以下『要素』と呼びます。

※条件が狭まりすぎる物は採用いたしません。
[矛盾例]田中は登場しますか?&今回は田中は登場しませんよね? →今回もOKとします。例は前例に倣い田中さんです。田中さんだとあの人しか出てこないです。
[狭い例]ノンフィクションですか?(不採用)
[狭い例]登場キャラは1人ですか?(不採用)
[狭い例]ストーリーはミステリー・現実要素ものですよね?(不採用)

要素が揃った後、まとメモに要素を書き出しますのでご活用ください。

3.ワイルドカード要素
今回は試験的に主催者が予め用意した要素10個を作品に使用することが出来ます。
便宜上今まで通りの方法で選定された要素を通常要素、そして今回予め選定された要素をワイルドカード要素と称します。
ワイルドカード要素は通常要素10個が全て決定した後に公開されます。
下記にある通り、今回は要素数に応じて文字数の制限がございますが、通常要素ワイルドカード要素から使用した数の合計を使用要素数とさせていただきます。
(例:通常要素7個 + ワイルドカード要素3個 → 使用要素数10個)

しかし規則として、通常要素を最低でも3個必ず使用するようにさせていただきます。
ですので、あくまでワイルドカード要素は補助的な役割と認識していただけると幸いです。

また、最難関要素賞は通常要素のみ対象となっておりますので、予めご了承ください。

4.制限
今回は要素数と文字数に以下の制限を設けさせていただきます。


①使用要素が5~9個5000文字以下
②使用要素が10個以上文字数無制限


★★2・投稿フェーズ★★
[要素選定直後~3/5(金)23:59]
(正確には「期間を過ぎてから主催者が締め切りを宣言するまで」といった感じなので、期間外投稿でも宣言前なら投票対象内とします)

要素募集フェーズが終わったら、選ばれた要素を取り入れた解説を投稿する『投稿フェーズ』に移行します。
各要素を含んだ解説案をご投稿ください。

らてらて鯖の規約に違反しない範囲で、思うがままに自由な発想で創りだしましょう!

※過去の「正解を創りだす(らてらて鯖版・ラテシン版)」もご参考ください。

ラテシン版
http://suihei.net/tag/tag/%E6%AD%A3%E8%A7%A3%E3%82%92%E5%89%B5%E3%82%8A%E3%81%A0%E3%81%99%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%82%AC%E3%83%A1

らてらて鯖:
https://latelate.jp/tag/tag/%E6%AD%A3%E8%A7%A3%E3%82%92%E5%89%B5%E3%82%8A%E3%81%A0%E3%81%99%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%82%AC%E3%83%A1

☆作品投稿の手順
1.投稿作品を、別の場所(文書作成アプリなど)で作成します。
質問欄で文章を作成していると、その間他の方が投稿できなくなってしまいます。
コピペで一挙に投稿を心がけましょう。

2.すでに投稿済みの作品の末尾に終了を知らせる言葉の記述があることを確認してから投稿してください。
記述がない場合、まだ前の方が投稿の最中である可能性があります。
しばらく時間をおいてから再び確認してください。

3.まずタイトルのみを質問欄に入力してください。
投稿フェーズ終了後にタイトル部分のみを[良質]にします。タイトル並びに本文は投稿フェーズ期間内では編集可能としますが、投稿フェーズ終了と同時にタイトルと本文共に編集出来なくなるためご注意ください。

4.次の質問欄に本文を入力します。
「長文にするならチェック」がなくなりましたので、主催が長文許可を忘れてなければそのまま質問欄にて改行込みでのコピペが可能です。
つけ忘れていた場合は、お手数ですが適当な文字を入力した後に質問の編集画面に飛び、作品をコピペしてください。

5.本文の末尾に、おわり、完など、終了を知らせる言葉を必ずつけてください。

※作品のエントリーを辞退される際は、タイトルに<投票対象外>を付記して下さい。


★★3・投票フェーズ★★
投票会場設置後~3/6(土)23:59
※作品数・投票数の多寡に応じて、期間を変更する場合がございます。

☆投票の手順

1.投稿期間終了後、別ページにて、「正解を創りだすウミガメ・投票会場」(闇スープ)を設置いたします。

2.作品を投稿した「シェフ」3票、投稿していない「観戦者」1票を、気に入った作品に投票できます。
今回は投票対象外作品のみを投稿されたシェフに関しても、3票の投票権があります
それぞれの「タイトル・票数・作者・感想」を質問欄で述べてください。
また、「最も組み込むのが難しかった(難しそうな)要素」も1つお答えください。こちらの投票数は「シェフ」と「観戦者」で共通です。

※投票は、1人に複数投票でも、バラバラに投票しても構いません。
※自分の作品に投票は出来ません。その分の票を棄権したとみなします。
※投票自体に良質正解マーカーはつけません。ご了承ください。

またこれらとは別にサブ投票として「匠賞」「エモンガ賞」「スッキリス賞」を設けさせていただきます。
これらの詳細は投票会場にてご説明いたします。

3.皆様の投票により、以下の受賞者が決定します。
 ◆最難関要素賞(最も票を集めた要素):その質問に[正解]を進呈

 ◆最優秀作品賞(最も票数を集めた作品):その作品のタイトルと本文に[正解]を進呈

 ◆シェチュ王(最も票数を集めたシェフ=作品への票数の合計):全ての作品のタイトルに[正解]を進呈

見事『シェチュ王』になられた方には、次回の「正解を創りだすウミガメ」を出題していただきます!

[最難関要素賞]および[最優秀作品賞]・・・同率で受賞です。

[シェチュ王]・・・獲得票数が同率の場合、最も多くの人数から票を獲得したシェフが受賞です。(投票者の頭数です。)
それでも同率の場合、出題者が事前に投じた3票を計算に入れて、再集計します。
それでもなお同率の場合は、最終作品の投稿が早い順に決定させていただきます。


■■タイムテーブル■■

☆要素募集フェーズ
 2/20(土)21:00頃~質問が50個集まるまで

☆投稿フェーズ
 要素選定直後~3/5(金)23:59

☆投票フェーズ
 投票会場設置後~3/6(土)23:59

☆結果発表
 3/7(日)21:00

※諸事情により予定日時が変更される可能性がございます。


◇◇コインコードについて◇◇
シェチュ王……400c
最優秀作品賞…100c
最難関要素賞…10c
シェフ参加賞…5c
投票参加賞……5c

上記の通り、賞に応じてコインコードを発行する予定です。皆さま是非お気軽にご参加くださいませ。
※「最優秀作品賞」および「最難関要素賞」については、1名分のコインコードしか用意がございません。
このため同率受賞の場合は、先に投稿された要素/作品の投稿者の方にコインコードを贈呈させていただきます。あらかじめご了承ください。


えー長々と話してしまいましたが以上で説明は終了となります。舌が痛くなってきました。
繰り返しますが今回特殊ルールを追加しておりますので、ご確認のほどをよろしくお願いします。

それでは皆様大変お待たせいたしました。要素募集フェーズの開始を以て第32回正解を創りだすウミガメの開催宣言とさせていただきます。

あ、大事なことを言い忘れてました。要素募集も作品投稿も投票も皆さま気兼ねなくご参加いただけると幸いです。
というかどれか一つでも参加するだけで俺が喜び悶えます。はい。

えーと、先ほど申し上げた通り、質問は1名につき5回まで、そして50個質問が集まり次第締め切りとさせていただきます。

それでは改めて・・・皆様大変お待たせしました。これより第32回正解を創りだすウミガメ、開幕です!
皆様のご参加、心よりお待ちしております!!

Let’s 創りだす!!!


ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン
(ドチャクソデカい銅鑼の音)
[シチテンバットー] [1問正解]

【ウミガメ】21年02月20日 21:29

(ジャンルミスしていました申し訳ありません)結果発表!栄えあるシェチュ王に輝いたのは・・・

新・形式
正解を創りだすウミガメ
No.1[アルカディオ]02月20日 21:3202月28日 23:55

おっきい方がいいですか?

YESNO 大は小を兼ねると言いますしね。

No.2[OUTIS]02月20日 21:3202月28日 23:55

実はただの気分転換かナ?

YESNO 切り替えが大事です。

1

No.3[アルカディオ]02月20日 21:3202月28日 23:55

ヒーヒー言いますか?

YESNO 最近スタミナ不足を感じます。

No.4[OUTIS]02月20日 21:3302月28日 23:55

ブラックかナ?

YESNO 砂糖とミルクをたくさん入れるタイプです。

No.5[アルカディオ]02月20日 21:3302月28日 23:55

病の母ですか?

YESNO 薬を探しに森にやって来ます。

No.6[アルカディオ]02月20日 21:3302月28日 23:55

もしかして俺を誘ってますか?

YESNO もしかしてだけど~もしかしてだけど~

No.7[アルカディオ]02月20日 21:3302月20日 22:46

そういうことですか?

YES! そういうことです! [良い質問]

No.8[靴下]02月20日 21:3402月20日 22:46

半分に折りますか?

YES! 半分に折ります! [良い質問]

No.9[OUTIS]02月20日 21:3403月14日 22:23

国語を除く五教科(算数、理科、社会、英語)のどれかに関係しますか?

YESNO 勉強は大事、板東は英二。

3

No.10[靴下]02月20日 21:3502月28日 23:55

偽物だと思って捨てますか?

YESNO 自分のみの判断に任せないように。

No.11[OUTIS]02月20日 21:3502月28日 23:55

雨は止むかナ?

YESNO 雪へと変わるかも。

No.12[靴下]02月20日 21:3502月28日 23:55

関節が多いですか?

YESNO プロレスで一番危険なのは関節技らしいです。

No.13[靴下]02月20日 21:3602月28日 23:55

崩したくないですか?

YESNO ジェンガ!!!ジェンガ!!!

No.14[靴下]02月20日 21:3702月28日 23:55

折りたたみ傘が欲しいですか?

YESNO 鞄に忍ばせておくと便利。

No.15[たけの子]02月20日 21:3702月28日 23:55

下から上へ向かいますか?

YESNO 逆境精神。

No.16[OUTIS]02月20日 21:3902月28日 23:55

パーキンソンの第一法則が関係するかナ? [編集済]

YESNO 仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する(Wikipediaから抜粋)

No.17[「マクガフィン」]02月20日 21:4002月20日 22:46

ただひたすらに幸せな夢でしたか?

YES! ただひたすらに幸せな夢でした! [良い質問]

No.18[ハシバミ]02月20日 21:4002月20日 22:46

花を飾りますか?

YES! 花を飾ります! [良い質問]

No.19[ハシバミ]02月20日 21:4102月28日 23:55

加湿器は関係しますか?

YESNO そろそろ感想より花粉が気になる季節?

No.20[ハシバミ]02月20日 21:4202月28日 23:55

振り返ってもそこには何もないですか?

YESNO 振り返り美人。

No.21[たけの子]02月20日 21:4203月14日 14:07

時間通りにはいきませんか?

YESNO 五分前行動。

No.22[「マクガフィン」]02月20日 21:4303月14日 14:07

諦めることは悪いことではないですか? [編集済]

YESNO 執着か執念か。

No.23[たけの子]02月20日 21:4303月14日 14:07

ある共通点がありますか?

YESNO 探してみると案外見つかるもの。

No.24[ハシバミ]02月20日 21:4403月14日 14:07

尻拭いをしますか?

YESNO トイレットペーパー。

No.25[ハシバミ]02月20日 21:4403月14日 14:07

かさ増しをしていますか?

YESNO いつもより味が薄め。

No.26[たけの子]02月20日 21:4503月14日 14:07

なんとなく自分で自分の首を絞めたくなりますか? [編集済]

YESNO 一体何があったのでしょうか()

No.27[「マクガフィン」]02月20日 21:4602月20日 22:46

カラーコンタクトをつけますか?

YES! カラーコンタクトをつけます! [良い質問]

No.28[たけの子]02月20日 21:4702月20日 22:46

帰りたくなくなったのですか?

YES! 帰りたくなくなりました! [良い質問]

No.29[「マクガフィン」]02月20日 21:5303月14日 14:07

スワンプマンが関係しますか?

YESNO Wikipediaを読んでもよく分かりませんでした()

No.30[ほずみ]02月20日 21:5703月14日 14:07

炭酸水を飲みますか?

YESNO ただの炭酸水は単なる水より苦手。

No.31[ほずみ]02月20日 21:5703月14日 14:07

お守りを用意しますか?

YESNO 商売繁盛、家内安全。

No.32[「マクガフィン」]02月20日 21:5803月14日 14:07

さよならの一言が言えませんでしたか?

YESNO 「またね」とか「じゃあね」とかなら気楽に言えるのに。

No.33[ほずみ]02月20日 22:0103月14日 14:07

吹っ飛びますか?

YESNO スマブラ欲しい。

No.34[アカガミ]02月20日 22:0203月14日 14:07

マジックを使いますか?

YESNO 種や仕掛けはあるかどうか。

No.35[ほずみ]02月20日 22:0203月14日 14:07

しっぽをまきますか?

YESNO 何の合図かはちょっと分からない。

No.36[ほずみ]02月20日 22:0303月14日 14:07

ソースですか?

YESNO 情報源?調味料?

No.37[RIA]02月20日 22:0703月15日 00:44

ペンキ塗りたてのベンチに座りますか?

YES! ペンキ塗りたてのベンチに座ります! [正解][良い質問]

No.38[アカガミ]02月20日 22:0802月20日 22:46

頭を下げれば大丈夫ですか?

YES! 頭を下げれば大丈夫です! [良い質問]

No.39[RIA]02月20日 22:0803月14日 14:07

赤と青を見間違えますか?

YESNO 3Dメガネ。

No.40[クラブ]02月20日 22:1103月14日 14:07

もうちょっとだけ続きますか?

YESNO もうちょっとのつもりが何十年も。

No.41[RIA]02月20日 22:1103月14日 14:07

無実の罪に問われますか?

YESNO それでも僕は・・・

No.42[クラブ]02月20日 22:1203月14日 14:07

謎が残りますか?

YESNO 迷宮入りは怖い。

No.43[輝夜]02月20日 22:1303月14日 14:07

本当はもっとこうしていたかったですか?

YESNO まあ永遠なんて現実には無いもので。

No.44[クラブ]02月20日 22:1403月14日 14:07

驚くほど順調ですか?

YESNO 順風満帆が理想だけど。

No.45[輝夜]02月20日 22:1403月14日 14:07

空を飛ぶことが夢でしたか?

YESNO タケコプターて昔はヘリトンボだったらしい。

No.46[RIA]02月20日 22:1503月14日 14:07

ゴミ箱が関係しますか?

YESNO 蓋が回るタイプ?回らないタイプ?

No.47[ごがつあめ涼花]02月20日 22:1502月20日 22:46

3個必要ですか?

YES! 三個必要です! [良い質問]

No.48[RIA]02月20日 22:1502月20日 22:46

逃げ切れませんでしたか?

YES! 逃げ切れませんでした! [良い質問]

No.49[ごがつあめ涼花]02月20日 22:1503月14日 14:07

ページをめくりますか?

YESNO ペラペラペラペラ。

No.50[アカガミ]02月20日 22:1503月15日 10:40

前にならってますか? [編集済]

YESNO 頭を下げればぶつかりません。

1

No.51[アカガミ]02月20日 22:1702月20日 22:23

うっかりしましたか? [編集済]

50を超過したため、無効とさせていただきます。

要素募集締め切ります。
要素決定までしばらくお待ちください。
お待たせしました。要素の選定が完了しましたので、これより投稿フェーズへと移行します。
要素一覧をまとメモに記載したため、ご確認ください。
【投稿時の注意点】
①投稿作品を、別の場所(文書作成アプリなど)で作成します。
質問欄で文章を作成していると、その間他の方が投稿できなくなってしまいます。
コピペで一挙に投稿を心がけましょう。

②すでに投稿済みの作品の末尾に終了を知らせる言葉の記述があることを確認してから投稿してください。
記述がない場合、まだ前の方が投稿の最中である可能性があります。
しばらく時間をおいてから再び確認してください。

③まずタイトルのみを質問欄に入力してください。
投稿〆切後にタイトル部分のみを[良
④次の質問欄に本文を入力します。
「長文にするならチェック」がなくなりましたので、主催が長文許可を忘れてなければそのまま質問欄にて改行込みでのコピペが可能です。

⑤本文の末尾に、おわり、完など、終了を知らせる言葉を必ずつけてください。

⑥投稿フェーズ期間内であれば本文やタイトルの編集は可能となっておりますが、締め切り後は不可能となります。ご注意ください。
それでは、作品投稿フェーズへと移行します。
皆様の作品を心からお持ちしております。
No.52[OUTIS]02月20日 23:5803月15日 00:44

【末路Ⅱ】 [編集済]

こんなはずではなかったのに [編集済] [正解][良い質問]

No.53[OUTIS]02月20日 23:5903月14日 18:23

そもそもこんな会社に入ったのが間違いだった。
「とりあえず頭下げて謝っておけばなんとかなるんだからさぁ。君が行ってくれよ。」⑧
上司のミスを何故私が被らなければならないのだろうか。
「職場の雰囲気を良くするために花を飾ろうと思う。お前、どうせろくに仕事できないんだろうし花を買って来て毎日世話とかやれ。あ、花代もお前持ちでいいよな。」
何故私が自腹で花を買って飾らなければいけないのだろうか。④
お偉いさん方はハンコを押すだけで高い給料を貰っているというのに,平の私は生活するのがギリギリな金額しか貰えない。もちろんボーナスなんて無い。⑮
「すみません、面接会場はこちらで合っていますか?」
そんなことを思っていると就活生と思しき好青年に道を訊かれた。
「こんなところ、入らない方がいいよ。」
それだけ言って私は足早にその場を去った。⑳
彼があまりに眩しく見えたせいか、今の私があまりにもみじめに感じた。
そして仕事に疲れた私は、身辺整理を始めた。何故って?私はもう生きる事にも疲れたんだ。つまりは、そういうことだよ。①
―了―(使用要素数5、文字数444字)
[編集済]

「疲れた」を身体だけでなく精神的にも、「周りを綺麗に」を身辺整理とし、過労による自殺と解釈するのは中々良い着眼点と思います。①の使い方もグッドです。 [編集済]

No.54[たけの子]02月21日 01:1403月14日 14:18

(二重の意味で)

ウソから出た何か [編集済] [良い質問]

No.55[たけの子]02月21日 01:1503月14日 18:43

中学の時から腐れ縁のヤツといろいろやってきた。
最近じゃもっぱら独り身のジジババ相手に自称霊能カウンセリングが主な業務だ。

基本は相方が相手方に取り入って、降霊ごっこでお涙頂戴浪花節をぶちかます。
頭上から⑪たらいを落としてやりたくなるような依頼人の場合はちょっと罵倒もする。
俺のほうは神妙そうな顔で⑧頭を下げれば大丈夫で、(38)適当に同情してれば相手が会いたい人間がどんな人間かとか必要なことをペラペラ喋ってくれる。
自分が直前に話してたことまで時々忘れてるんじゃ生きてる甲斐無いよなぁとは思う。
ただまぁ相方みたいに 「死んだ人間のほうが生きてる人間より大事だなんてことはないだろう?だから僕がやってることは依頼者の、生きている人間のためなんだ。」 なんて嘯けるほど俺は図々しくはなれないのだ。
「孤独から⑩逃げ切れなかった(48)哀れな老人たちに癒しを提供している」
「僕は相手が言われたいと思ってることを言ってるだけだ」 とも奴は言ってたな。
その根拠のない自信が俺は時折羨ましいよ。

さて、今回の依頼人の婆さんなのだが…部屋がヤバかった。
一人じゃ処理しきれないだろう量の健康食品、
旅館でもやるの?っていう勢いの羽毛布団、
勧められるままポンポン契約の⑮ハンコを押したけどろくに使っていなさげな便利グッズetc…

「こりゃチョロそうだな」
思わず相手に聞こえないように呟く。
「…」「おーい?」
黙りこくっている相方を不審に思っていると

「美津、何だこれは!!」と唐突に叫んで婆さんの元へずんずんと向かっていった。
婆さんはといえば「お爺ちゃ…千尋さんなんですか?」とぽかんとしている。そういえば死んだ旦那さんの名前はチヒロさんだったなと思いだした。
「俺に決まっているだろう。それよりこんなことになるまでお前を放っておくなんて、一樹や修二は一体何をしているんだ!!」
「し、仕方がないんですよ、二人にも新しい家族がいて仕事があって…」
「お前を蔑ろにしていい理由にはならないだろう!!!」何だあいつ随分ヒートアップしているな。
「旦那さん、ひとまず落ち着いてください」しょうがない、あいつにいったん合わせるか。
「む、そこの君…この霊能者の助手かね?済まないがこれらを片付けるのを手伝ってはくれないか」
「はい?はい…」 「こんなものが出たままではカモにしてくれと言っているようなものだからな」
「ですよねー」そう言って諸々を仕舞い始める。何かシュールだ。

「そういえば美津。一樹たちと電話や会ったりはしているのか」
「いいえ、耳も遠くなって電話も辛くて。会うのもこんなご時世ですから」
「そうか」だから直接会って話せる訪問販売員の口車に乗せられまくってたんですね、分かります。
「それに、こんな無駄遣いしていたと知られたら余計に敬遠されてしまいますよ」
正直耳が痛いです。俺たちのこともはっきり言ってすごい無駄遣いだし。
「それは…この体の持ち主やこの助手君たちに手伝ってもらおう」ちょっ、何言ってんだこいつ。
「この体とは相性の問題でどうにか降りてくることができたが、もう今回は時間が無い。これからも一週間に一回、10分が限度だろう。」
おおお、そういう設定にして訪問回数を増やして回収資金アップすんのか!すげぇ!血も涙も無ぇ!
「待ってください!…千尋さん、あなたや子供とたちと過ごせた50年は③ただひたすらに幸せな夢でした。(17)ありがとうございます…!!」
「まあな」指先で首筋を掻きながら相方がそっぽを向いた。

その途端にどさり、と相方が倒れた。
「おい!」
慌てて駆け寄ると若干目の焦点が合っていない相方が
「いったい何があったんだ…?この家に入ってからの記憶がおぼろげなんだが…」などと宣うた。
え。マジすか。
①そういうことですか。(7)
なぁなぁ相棒クン、今日現地解散だったけどやっぱお前ンち泊めて。
おかげさまで!!!一人で家に⑥帰りたくなくなりました!!(28)

結局部屋は俺たちが中心になって片付けました。本当につかれた(二重の意味で)。

なお千尋爺さんの発言により俺たちが本当に美津婆さんの家を週に一回訪問するようになるのは別の話。
その訪問の最中にほかの詐欺師を撃退してしまうのもまた別の話ったら別の話。

おしまい

約1700文字
使用要素(通常5つ+ワイルド2つ)
[編集済]

エセ霊媒師が本当に憑かれてしまう展開は面白いですが、問題文中に「つかれた」ではなく「疲れた」とあるので、そこを変えているのは気になりました。⑩の表現が中々面白いと思いました。 [編集済]

No.56[クラブ]02月21日 01:2903月15日 00:44

まっさらに生まれ変わります。

その白は透き通っているか [編集済] [正解][良い質問]

No.57[クラブ]02月21日 01:2903月15日 00:44

◆簡易解説◆

男は画家。
描画中に疲れを感じたことにより、自分がもはや絵に対する情熱を失っていたことを悟り、仕事場の片づけを始めた。


◆長い解説◆

私は絵を描くことが好きな少年だった。
学校でも家でも、暇さえあれば絵を描いていた。

中学では当然、美術部に入った。
放課後は美術室に駆け込んで、夢中で筆を走らせる。
いつも閉校のチャイムで我に返った。帰りたくなかった。いつまでも描き続けていたかった。(28)

顧問の先生からは美術大学への進学を進められたが、断った。
すぐにでも画家になりたいと理由を付けたが、今思えば何という慢心であろう。
あるいは、情熱さえあればどうにかなると本気で信じていたのかもしれない。(17)

当然、無名画家の絵は売れず、生活費はほとんどアルバイトで稼いだ。
しかし就学や就職は考えず、日々のほとんどを自宅で絵を描いて過ごした。

・・・・・・

そして30歳の夏。転機は突然訪れた。

描画中に、ふと絵の具の匂いが気になった。すると部屋の暑さも気になる。手の甲にできた虫刺されも気になる。(第12回:虫に刺されてかゆいです)
そして、絵を描いているというのに、私は疲れを感じていた。

生まれて初めての経験に、私は動揺した。
今までは、絵を描いている間に集中が切れたことなどなかったのだ。
どんなに辛いことがあっても、ひとたびキャンバスに向かえばすべて忘れて没頭できる。
私にとって絵を描くことは、あらゆる欲求に優先するハズだった。

「年をとったなあ。」
わざとらしく独りごちたが、もうわかっていた。

目の前のキャンバスはもう輝いていなかった。
笑いかける少女の傍にいくら花々を飾り付けても、その絵が輝きを取り戻すことはなかった。(18)
つまりは、そういうことだった。(7)

その日のうちに、私はアトリエの片づけを始めた。
筆も絵の具も、すべて処分した。不思議と迷いはなかった。

・・・・・・

それから、仕事を探した。
なんとか就けたのは営業職で、アトリエに籠ってばかりで人と会話してこなかった私は相当に苦労した。

しかし人間というのは慣れるものである。
頭を下げれば大体何とかなると気づいてからは、プライドを捨てて随分と楽になった。(38)
社会に埋没し個性を失うことと引き換えに、私は人並みの社会性を身に着けた。

そんな生活を送る中で、私は気づいた。
私がこれまで描き続けてきたのは、ある種の逃避だったのだと。

子どものころは確かに、楽しかったから描いていた。

しかし何時からだろう。
絵を描くのは楽しいことだと自分に言い聞かせていたように思う。

きっと、他に趣味も特技もないから、絵という唯一の輝きを手放すのが怖かったのだろう。
自分を見つめるのが怖くて、生きがいを、あるいは私という人間の個性を、すべて絵に押し付けて逃げていたのかもしれない。

幸せの魔法は、いつしか強迫観念じみた呪いとなって私を蝕んでいたのだ。

呪いはとけたが、それは同時にありのままの自分で生きていかねばならないことを意味する。(48)(第22回:呪いが解けます)
私も、もはや人生の道案内をしてもらえる年齢ではない。(第27回:道案内しません)

いま改めて、人生というキャンバスに新たな作品を描き出すときが来たのだろう。
まだ題名も決まっていない、私だけの作品を。

・・・・・・

「おじちゃん、絵上手いなぁ!教えてよ!」

彼の目がかつての輝きを取り戻すのは、もうすこし後のお話。(第19回:20年前に戻ります)


-終-(要素数10、約1240文字)
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こちらも身辺整理に近いのでしょうか。男の心理描写が良く、納得度も高めでした。⑩を他の要素と上手く組み合わせててとても良いです。 [編集済] [正解]

No.58[イトラ]03月03日 07:2203月14日 14:20

悪役

悪人には悪人なりの意地がある [編集済] [良い質問]

No.59[イトラ]03月03日 07:2203月14日 21:11

簡易解説
タフさに自信のプロレスラー。自分が老いにより試合中に疲れてしまったことを認められず乱心。周りのタッグチームのレスラーも含め、邪魔するものをリング場外に追いやってしまった。

解説

静かなメイク室で俺は一人、派手な金髪をオールバックにセットする。顔を白色と黒色、赤色のペイントで縁取る。深紅のカラーコンタクトを付ける。⑤(27)控室を出て、場内から微かに漏れる歓声を聞きながらバックヤードを進む。観客の歓声と自分の心臓の音が次第に大きくなる。リングアナが“その名”を呼び、ハードロック調の爆音が流れ出す。炭酸ガスの白い煙を浴び、数々の照明と狂ったような歓声が俺の目の前の花道を飾る。④(18)スポットライトが俺を照らす。そうして俺は俺で無くなり、悪役レスラー“ヘルダイバー”となる。

緊張感を捨て去るように俺は一つ大きく咆哮すると、堂々とした足取りでずんずんとリングへ向かう。そしてロープをくぐってリングへ上がり、右手の親指で首を掻っ切るお決まりのジェスチャー。観客の声とブーイングはひと際大きくなった。

この四角くロープで区切られたリングで悪を演じることが、俺の仕事だ。

~~

20年前、⑰このプロレス道場の門を叩いた時から、俺はずっと血のにじむような努力をし続けた。地獄のような練習に耐え、誰よりもスタミナとパワーをつけた。俺はただ、ひたすらにプロレスができれば幸せだった。それが子供の頃からの夢だった。③(17)しかし、俺には華が無かった。

プロレスラーは結局の所、人気商売だ。どんなに実力があっても人を惹きつける外見の魅力が無ければスターにはなれない。生来の地味な顔つきは変えられない。口下手で上手いマイクパフォーマンスも出来ない。ただプロレスが好きというだけで続けられるほど、甘い仕事ではなかった。

会社の方針で、顔を悪魔の様にペイントした悪役レスラーとしてやっていくことを俺は受け入れた。

禍々しい顔で、ふてぶてしいタフさで、時に反則を繰り出し、そして最後に正義のレスラーにやられる。そういう役割を受け入れた。

それでもプロレスは楽しかった。スター選手の引き立て役に甘んじ、観客からブーイングを浴びても、それが必要な役割だと分かっていた。

そのはずだった。

~~

「もう若手がどんどん来てるからさ。会社としてもそいつらを推していきたいんだよ。」

「お前ももう40だろ?もう若くないんだから。」

「口下手で、テレビに出てもウケ取れないんじゃなぁ。」

「正直、今時ペイントレスラーなんてただのイロモノなんだよ。」

「ま、そういうことだ。①(7)お前も今後のこと、考えといてくれ。」

~~

今日の試合は俺たち”地獄同盟”と正規軍の3対3タッグマッチ。観客、特に最近増えた女性客の目当ては正規軍、若きチャンピオンの千葉弁慶。鍛え抜かれた身体と端整な顔立ち、そして、28歳という若さ。名前をもじったベンチの愛称でマスコミにも良く取り上げられる、今一番ノッてる男だ。リングアナが弁慶の名をコールすると、紙テープと、女性客からのベンチー、という黄色い歓声が飛んだ。

ゴングが鳴る。一番手は俺と弁慶。リング上で睨み合う。弁慶がにわかにロープへ走り、反動で勢いをつけて殴りかかる。俺はそれを口から緑色の塗料を吹き出して迎撃する。
「毒霧だー!ヘルダイバー、千葉の顔面に毒霧を吹きつけました!」
実況席の叫びで一層盛り上がる観客席。よろける弁慶の喉元にラリアットを叩き込む。そうして大の字に倒れた弁慶の肩辺りにゆっくりと腰掛ける。⑦(37)レフェリーがカウントを始めたところで正規軍の高田が俺にキックを食らわせてカットする。
「ヘルダイバー、千葉をなめきった行動!座り込んでフォールを奪おうとしました!ベンチ、これは屈辱!」
“ブック”通りのムーブが上手くハマった。観客席は弁慶への応援と俺へのブーイングで最高潮に盛り上がる。俺は“ヘルダイバー”として不敵に笑う。

これでいい。これでいいんだ。

~~

試合はタフな試合展開となり、白熱して進んだ。正規軍、ドラゴン・マスクの空中殺法に高田のパワーあふれるファイト。悪魔連合、後藤のシャープな蹴り技に志村のたらいを使った凶器攻撃、⑪それぞれがそれぞれの持ち味を演じ、試合を盛り上げた。

俺もヘルダイバーとして全ての攻撃を受けきる。ドラゴン・マスクの、ロープで勢いをつけたエルボーを受け、逆水平チョップで返す。派手に痛がってよろけたドラゴンがコーナーに行き、弁慶と交代。弁慶が勢いよくリングインすると、俺の胸を平手で張る。そのままチョップとキックのコンビネーションで乱打。最後に延髄斬りを放つ。俺はマットに倒れる。

弁慶の得意技が決まり、観客の歓声は一際大きくなる。弁慶は倒れた俺を起こし、ロープへ投げる。俺はそのままロープへ走り、反動で跳ね返ったところで弁慶のラリアットを受けるはずだった。

俺の足は、俺の意思通りには動かず、もつれてそのまま俺は転けた。

攻撃の準備に入っていた弁慶は、少し戸惑った様子を見せ、俺を見下ろしている。観客の歓声にざわめきが混ざるのを感じる。

俺はマットに突っ伏している。自分の想像以上に荒い息を吐きながら、今までの苦労が頭の中に走馬灯の様に過ぎていく。

この20年間毎日、何百回ものスクワット、ベンチプレス。走り込みもした。何よりハードな試合をこなしてきた。疲れて転けるなんて事は一度も無かったのだ。

もう若くないんだから。その言葉が頭をよぎる。

俺は老いから逃げ切れないのか。⑩(48)

俺は、子供の頃から夢みた、強くてタフなプロレスラーではなくなってしまったのか。



違う。

俺はプロレスラーだ。

どんな攻撃も耐える、強くてタフなプロレスラー、“ヘルダイバー”だ。



俺は咆哮とともに立ち上がる。目の前の弁慶の胸元へトラースキックを放つ。弁慶の引き締まった巨体が吹き飛ぶ。
ロープ際まで飛んだ弁慶の身体を、背後を取った志村が羽交い締めにする。ヒールの良くあるムーブ。俺の目には、真剣勝負を邪魔しているようにしか見えなかった。
志村の顔面へ前蹴りを放つ。味方から予想外の攻撃を受け、志村はリング外へ落ちた。
会場がどよめく。
「ああっと! ヘルダイバーまさかの同士討ち!これはいったいどういうことでしょう!」
まさかの行動に、ドラゴン・マスクも高田も後藤も俺に掴みかかろうとするが、俺は張り手と蹴りで3人を場外に突き落とす。
異変を察知して寄ってきたレフェリーすら突き飛ばす。リング上は綺麗に、俺と弁慶だけになった。
「これはいったいどうしたことか!ヘルダイバー!乱心です!」
異常な光景に、会場のどよめきが大きくなる。
会場の様子をよそに、俺は弁慶を掴み、立ち上がらせると、弁慶の胸元に平手を張る。痛がる弁慶だが、負けじと俺の胸に平手を返してくる。俺は痛みを感じなくなっていた。弁慶の胸を張る。弁慶もそれを返す。張り手の応酬に、どよめいていた観客も次第に盛り上がっていく。

張り手の応酬を続けていると、弁慶が突然後ろのロープへ向けて走り出し、反動で勢いをつけた渾身のラリアットを放ってきた。弁慶の得意技だが、激しい張り手の応酬の後。キレが弱く、頭を下げれば簡単に避けられそうだ。⑧(38)

しかし、俺はそれを一身に受けた。胸元に強い衝撃があり、俺はマットに仰向けで倒れる。だが、即座に身体を起こす。また一つ咆哮を上げ、弁慶をにらみつける。

驚く表情を見せる弁慶。がむしゃらに蹴りを何発も放ってくる。俺はそれを全て受け、そして、弁慶の攻撃が途切れたとき、一発延髄斬りを放つ。マットに倒れた弁慶を掴み、そのまま頭上高く担ぎ上げる。そのまま弁慶の身体をシットダウン式で叩きつけた。

「出たー!シットダウン式パワーボム!ベンチの身体がくの字に折れ曲がる!②(8)地獄行きの片道切符だー!そのまま押さえ込む!カウント1!2!…上がったー!ベンチの右手が高く上がる!カウント2.9!3カウント入りませんでした!⑨(47)ベンチの右手がヘルダイバーの地獄への道案内を拒みました!⑳」



「起き上がったベンチ!ヘルダイバーへ張り手とキックの連打!ヘルダイバー効いている!ベンチがロープへ走った!…決まったー!強烈なラリアットが決まったー!マットに沈むヘルダイバー!ベンチが押さえ込みます!1!2!…3!決まったー!やりました!一時は苦境に立たされましたが、勝ったのは千葉弁慶です!」

~~

(48)

~~

試合が終わった後も観客の興奮は冷めず、大勢の観客がまだ会場に残っているのが、控え室にいても分かる。⑥(28)

試合が盛り上がったおかげで、俺の突然の同士討ち等の行動は不問になった。

控え室で弁慶は俺に頭を下げて礼を言った。
「ヘルさん、今日はありがとうございました。限界越えても絶対に諦めない心を学ばせていただきました。これからチャンピオンとして、レスラーとして、さらにデカくなります。よろしくお願いします!」

俺は短く、おう、とだけ答えてメイク室に入る。鏡の前に座り、クレンジング液を顔につけ、メイクを落としていく。



数日後、俺の引退記事がスポーツ紙に小さく掲載された。



終(要素数10+3、文字数3708字)
[編集済]

まさかのプロレスで来るとは・・・(実は俺が考えた解答もプロレスだったりする)。乱心を理由にするのは個人的に微妙な所ですが、一人のレスラーに焦点を当てた展開が面白かったです。⑨を3カウントとしたところもお見事。 [編集済]

No.60[ハシバミ]03月04日 22:0603月14日 14:22

「案外、悪くない」

綺麗に着飾ってくれ [編集済] [良い質問]

No.61[ハシバミ]03月04日 22:0603月14日 21:17

「…………あの」
「動かないで」
「いえ、あの」
「動かない」
「や、でも、他の方法が」
「動くな」
「……はい」

 どうしてこうなった。なんて言っても、もう遅い。俺はされるがままになるしかないのだ。
 声を掛けられたときに逃げ切れなかった時点で、俺の負けは決まっていた。(48)

「…………あの」
「だから」
「なるべく動かないようにするんで……こう、気まずいっていうか。こういうのって、楽しむものじゃないですか」
「……それはそのとおりだね。うん、俺も配慮が足りなかった。君にも楽しんでもらわないと」
「あ、はい」

 会話したくらいでこの状況を楽しめるのか、なんて疑問は口にはしない。そのくらいの分別は俺にだってある。

「いつからこういうことを?」
「こういう……そうだなあ、俺、姉がいるんだよね。五つ上の。まあまあ離れているからなのか、そこそこ仲は良くてさ。ま、俺が逆らえないからってのもあったんだけど」

 確かに兄弟、特に異性の場合、ある程度歳が離れている方が良好な関係を築ける例は多いように思える。
 だがそれは上が下を可愛がるとか、下が上を慕うとかそういうものあって、「逆らえない」というのは良好の内に入らないのではないか。
 とは思ったが、それを語る表情は確かに楽しそうで、口を挟むのも野暮というものなのだろう。

「姉が楽しそうにやっているのを見ててさ、やっぱ、人が楽しそうにしてるのって、いいじゃん? だから、……うん、そうだね」

 軽快に動いていた手がふと止まる。

「君が望まないことを、するべきじゃあなかった。ごめん」

 こんな殊勝な姿、仕事中にだって見たことがない。
 いや、なにか揉め事があったときには意見を通すよりも頭を下げることを選ぶ男だ。その方が却って上手くいくことの方が多い、と。(38)
 そしてそれでも上手くいかなかったとしてもすぐに切り替えて次を見据える。へこんだり苛立ったりする姿を見ることなど、なかった。

「そりゃあ、なんでこんなことって思ったし、早く終われって思ってたけどさ」
「……うん、そうだよね」
「でも、今は別に。どっちかっていうと、……うん、帰りたくなくなってる、かな」(28)
「うん、そう……うん? どういうこと?」
「そういうこと」(7)

 案外自分も、嫌いじゃあないのかもしれない。
 こいつはたしかに楽しそうだったし、単なる悪ノリとかそういうものでないことは分かる。多分。きっと。
 今回はまあ、理不尽続きでひどく疲れたおかげで暴走気味だったのだろう。きっと。多分。
 普段は可愛い菓子を配ったり花を飾ったり、害のないものなのだから。(18)
 そうして今だって結局、俺が絆されてしまっている。
 まあ、なんだ。机に並べられた道具を見れば、どれも派手なものではなく。こいつの普段の様子を見たってそれは同じ。
 こんなふうに綺麗になれるのだと思えば、そう悪い気はしない。

「ほら、もっとちゃんと楽しませてよ、俺のこと」
 
 素材の良し悪しは、今は考えないこととして。


【簡易解説】
 男は仕事中に疲れたので、ストレス発散をするべく同僚に化粧を施し始めた。


おわり(使用要素数5、文字数1266)
[編集済]

「周りを綺麗にする」で周辺の人物に化粧を施すというアプローチは正直とても意外というか予想外でした。要素は割と捻らずにストレートに使われていた印象です。 [編集済]

No.62[輝夜]03月05日 22:1803月14日 14:27

有明の月

自分は「うかりける」と「あしびきの」のやつをメチャクチャ覚えてました [編集済] [良い質問]

No.63[輝夜]03月05日 22:1903月14日 21:29

 目の前で素性法師が揺れていた。

 素性法師。平安時代の歌人。だから、まさか本人が目の前に揺れているわけではない。目の前で本当に素性法師の禿頭が揺れていたらちょっとしたコメディである。いやホラーか。
 百人一首大会実行委員の仕事で、練習用の札を各クラスに運んでいるという、ただそれだけのことなのだ。札の山の上に素性法師の歌があったというだけ。

『今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ちいでつるかな』

 「今すぐに参ります」とあなたが言ったばかりに、9月の夜長をひたすら眠らずに待っていると、夜明けに出る有明の月が出てきてしまった、という歌だ。

 百人一首は好きだった。少なくとも、意味まで全て暗記する程度には。たった31文字で様々な色を表現する世界に魅せられた。


「……もと? 松本? 何してんの? 各クラス3個ずつ箱配らなきゃいけないんだから、急がないとでしょ?⑨(47)
「っ?! ああ佐々木かよ。わかってるっつーの」
 目の前で素性法師の代わりに、生き生きと輝いた瞳がこちらを見つめていた。同じ百人一首実行委員の佐々木……真衣だったか。お調子者で抜けているところも多いが、底抜けに明るい性格とその活発さで人気の高い女子だった。
「佐々木『かよ』ってなによ、佐々木で悪かったわね」
「いや別にそんな意図は……驚いただけで、その、悪かった」
「はぁ……やっぱ松本は松本だわ」
「どういう意味だよ」
「や、別にー? 気にしないで」
 前から俺はこんなことが多かった。クラスのラスボスな存在の結城によると、俺は『マジレスおっつーって感じ』らしい。意味は薄らとわかるような気もするが、そうは言われてもどうすればいいか全くわからない。
「よっし後一往復! 頑張りますか!」
「……おう」
 素性法師を床に置く。有明の月なんて出る前に帰ってくるぞ。心なしか恨みがましそうな表情で見つめてくる素性法師に語りかけてみる。

「ほら松本、行くよ!」
 ポニーテールとはよく言ったものだ。馬の尻尾のように揺れるそれを見ながら、痛む足を引きずって、どうにか最後の階段を駆け上がった。


「あーあ、だいぶ遅くなっちゃったね……」
 昇降口の磨かれた廊下が、夕日を反射して、目を焼きそうなほどに強い光を放っていた。うちの高校はよく言えば伝統校、悪く言えば古臭い高校で、設備はひどく古い。しかし、一階だけはつい最近改修が行われたのだ。休み時間には、トイレ待ちの長い行列が廊下にできる。それも当然の話で、一階以外のトイレは昔ながらと言えば聞こえはいいが、実際は古いだけの和式トイレだし、入り口は馬小屋についているような観音開きの扉ときた。
「そうだな。じゃあ俺はこっちなんで、さよなら」
 佐々木に背を向け、歩き出す。
「松本、百人一首大会の運営、がんばろーね!」
 答えるのもどことなく気恥ずかしく、片手を上げるだけに留めておく。馬の駆け足のような足取りで、佐々木が遠ざかっていくのが分かった。
 あいつ、馬に似てるな。
 なかなかに失礼な感想が、これから共に仕事をすることになる相方に向けた最初の感情だった。



「ちょ、松本! 朝ぼらけって2枚あんの?」
「ああ。後は君がためとわたの原も2枚あるからな」
「え、嘘?! いっつも君がためで取っちゃってたんだけど」
 心底驚いた顔をするクラスメートを見て、これは長くなりそうだと軽く目を閉じる。
「我が衣手にの方が覚えやすいからな、そっちのほうが知名度高いんだよ。長くもがなとの方も覚えとけ。大山札っつーんだけど、とりあえず1枚読まれたら読まれたこと覚えとけ。そうすりゃ次は2文字目か3文字目で取れるから」
 いつのまにか教室の中で固まっていたチームのいくつかがこちらを向いていた。好きなことで皆に頼られているのが誇らしく、どこかくすぐったいような気もする。
「後は自陣にあったら2枚並べて置いておくと楽だぞ。定位置を作るのもありだな。俺は1番手前の列の右寄りの真ん中に置いてる」
「……松本って、いつもそんなこと考えて取ってんだ、そりゃ勝てないわ」
 そう言った結城に、何人もがこくこくと首を動かす。その中で、太陽光でかたかたと動く、動物を模した人形のように首を振っている佐々木の姿が妙に浮き上がって見えた。
「あのさ、松本! 今度百人一首教えてよ」
「……え、俺?」
「ほかに誰がいるのよ! それがさ、彼氏がなんか百人一首に燃えてて。買ったらご褒美くれるらしいからさ」
 ……ああ、理由はどこまでも結城らしかった。
「まあ、いいけど」
「えっ、私も教えてほしいー!」
「……おい松本、俺と勝負しろ!」
 あっという間に俺はクラスの皆に囲まれ、なし崩し的にほとんどの人に百人一首を教えることとなってしまった。




 それからの日々はとてつもなく忙しくなった。学級委員の仕事に加え、百人一首大会の準備、クラスメートへの指導等々。山のような仕事に追われ、眠る時間もろくに取れないほどだった。

 だが、あと数日でこの仕事も終わる。水筒に入れた舌を刺すほどに苦いコーヒーを一気に飲み干し、畳を置いてある体育館へと駆け出した。
「松本ー! 早く、早く! こっち持って」
「……おう、ちょっとま……」
 世界がいきなり歪んだ。校庭にある樹齢何百年だがの木が壁から生えている。校舎が半分に折れ曲がって見えた。②(8) 視界がゆっくりと白く塗りつぶされていき、キーンとした高い音が耳につく。最後に視界に映ったのは、壁を全力で走ってくる佐々木の姿だった。


 空中に漂っているような気分だった。何かの音は聞こえているが、まるで水中にいるときのように、妙にこもって聞こえる。物を考えることも億劫で、そのまま体の力を抜いた。そんな時だった。
「……つもと、松本! ちょっと!」
「静かにしてください、佐々木さん! 松本さんは寝ているんです」
 静かにしてください、の声の方がよほど大きい。矛盾にくすりと笑った瞬間に、意識が覚醒した。
「松本! 起きてるじゃないですか!」
「今の佐々木さんの声で起きてしまったんです! 落ち着いてください」
 目を三角にして怒る養護教諭を前に一歩もひかない佐々木に、呆れると同時に感嘆する。
「もともと起きてましたから、気にしないでください。……んで、佐々木、何の用だ?」
「用も何も、心配で来てあげたんでしょうが!」
 保健室に響き渡る小鳥も真っ青の高い声に、小さく顔を引いて目を閉じる。
「……佐々木、普通にうるさい。まあ、ありがと。で、仕事戻っていいぞ。明日の準備あるだろ」
「あるけど! みんな抜けていいって言ってたし。頭下げれば大丈夫だから。⑧(38) だから」
「これ以上迷惑かけたくない。戻れ」
「……でも」
「いいから」
 そう言うと、佐々木は黙って俯いた。さらりと前髪が揺れ、その表情を隠す。傷つけてしまったかとひやっとしたものが心をよぎった。しかしそれは、完全なる杞憂だった。
「……なんでさ、松本はいつも一人でやろうとすんの?」
 佐々木は怒っていた。普段は溌剌と輝いている瞳に影を落とし、普段よりずっと低い声で、確かに怒っていた。
「ずっとそうだったよね。明らかに松本の仕事だけ多いのに、誰にも頼ろうとしないし。さらに自分で仕事増やすし。意味わかんない。頼ってよ、もっと」
「……必要ない」
「そんなわけないでしょ、現にこうやって倒れてる時点で説得力皆無だからね」
「……」
「なんでよ、なんで1人でやろうとすんの」
「……お前には関係ない」
 口から出た言葉は、想像以上に鋭い形をしていた。

「……あー、私、仕事に帰りたくなくなっちゃったなー。⑥(28) 松本が話すまでずっとここにいようかなー。そうすれば仕事しなくていいしー。話さなければ他の人に迷惑かかるんだけど、仕方ないよねー松本が話さないんだもん」
 痛いところを突かれた。正義の押し売り。不必要な干渉。そうとしか思えない行動で、呆れはするものの、不思議と嫌な気はしなかった。

「今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ちいでつるかな」

「え……?」

 口から一度取り出した言葉は、まるで取り出されることを待っていたかのように、止まることなくするすると出てきた。

「『今すぐに参ります』とあなたが言ったばかりに、9月の夜長をひたすら眠らずに待っていると、夜明けに出る有明の月が出てきてしまった、って歌だ。俺、この歌が好きなんだよ」

 声にならない慟哭が、聞こえてくるような歌だと思う。
 愛する人が訪れることを心待ちにしながら、一晩を明かす。約束を破られたのに、恨み言ひとつ歌うことなく、ただ事実だけを、淡々と述べる。恨み言ひとつ言えないほどに、それほどまでに愛する相手に。

「自分は、必要とされていないと気がついてしまったんだ。俺も一緒なんだよ」

 小学校、中学校の間、俺は所謂優等生だった。
 定期試験での校内トップは当たり前。忘れ物もなく品行方正。代表の挨拶、美術作品の出品、百人一首大会の個人優勝。務めあげた役職も多かった。頼られ、必要とされる。松本でないとできない、という言葉を、耳にすることも多かった。
 だが。そんなものは所詮井の中の蛙に過ぎなかったことは、高校生になり、県内トップの進学校に入学してすぐに分かった。
 俺ができることは、周りもできた。勉強ができるのはもちろん、先生に仕事を任されるのも、話し合いの時に先頭に立つのも当たり前。
 かつての生活は、ただひたすらに幸せな夢のようなものだったのだ。③(17) そう、儚い夢のようなものだった。

 今まで拠り所にしていたものが、さらさらと崩れていく音が聞こえている。今、この瞬間も。

 俺はどこにでもいるその他大勢に過ぎず、俺である必要はどこにもない。変わりはいくらでもいる。

 そのことに気付いてからは、必死で俺である必要性を探し求めてきた。今までは推薦されるばかりだった学級委員に初めて自ら立候補した。問題なく務められているとは思う。文化祭で助っ人を求められ、人生で初めてカラーコンタクトなるものをつけて舞台に出演した。⑤(27) 卒業式の前日、放課後に残って花を飾るという、誰もやりたがらないような仕事だって引き受けた。④(18)
 足掻いて、ただがむしゃらに突き進んで、でもたどり着くところは変わらない。心の中で、俺が俺に語りかける。
 だがこれだって、結局は誰にでもできることに過ぎないのだ、と。

 当て所なく探しまわっても、俺である必要性は、どこにも見つからない。例えるならば、藁の山の中に一本だけ混ざり込んだ一本の針を探すような。砂漠の砂の中でこぼした塩を拾い集めるような。
 大切そうに見えたものは指の隙間を滑り抜けていき、慌てて拾い上げてみれば周りと何一つ変わらないものがそこにある。そんなことの繰り返しだった。


 馬鹿だな、と自分でも思う。こんなことをこんな奴に話して、何になる。そうは思うものの、初めて見る真剣な顔の佐々木を見たら、何かになるような気がしてしまうのはなぜだろう。

「でもさ、できる技術を持ってることと、実際にやれるかどうかは別物だと私は思うけど」

 松本はいつもみんなが引き受けたがらない役ばっかりやってた。誰にでもできる仕事かもしれないけど、実際に行動できたのは松本だけだったんだよ。知らないでしょ、松本。クラスの人がこっそり松本をなんて呼んでるか。

「お母さん、だよ」

「……は?」

「頼りになるってことだよ、松本はみんなに頼られてる。必要とされてる」
 喜びは確かにある。しかし、この痛いほどに心を揺さぶる感情を、強い喜びと名付けるには、まだ抵抗があった。

「……だったらなおさら、人に頼るわけにはいかねえよ」
「あー、そうなっちゃうかー」
 そう呆れたように屈託なく笑う佐々木。目をきらりと瞬かせ、俺を見つめる。その瞳が妙に眩しくて、さりげなく目を逸らした。

「高度な助け合いって、人間にしかできないんだからね! 人間の特権を自ら捨ててるようなもんだからね、それ! 仕方ないから、これあげる」
 渡された小さな紙に書かれているのは、数字……携帯番号。
「無理だったらかけなさい! いつでも助けに行くからさ!」
 用意が良すぎる、と軽く笑う。その明るさが眩しすぎるようで……でも、どこか心地よさも感じている自分がいた。

「……考えておく」

 情けないことに、これが今の俺の精一杯だった。

「ほら、佐々木さん! お話は終わりましたね。松本さんは過労が原因で倒れたんだから、無理させないで頂戴。休ませなきゃいけないのよ」
 さすがの養護教諭の迫力にたじたじになる佐々木を見て思わず笑いが溢れた。何笑ってんのよ、と言いたげに佐々木が俺を睨みつける。
 じゃあな、と手を振ると、佐々木は諦めて保健室から出て行った。

「えー。さて松本さん、どんな生活をしていたか教えてくれますか?」
 ……後には、俺と養護教諭の2人だけが取り残された。思わず、不覚にも、出て行った佐々木を呼び戻したい衝動に駆られてしまった。





 机の上にうず高く積まれた百人一首の札の入った箱に軽く笑ってしまう。あれだけ言われても、結局これだけの仕事——と言っても札に1箱ごとに違う種類のハンコを押していくだけだが——を持ち帰ってしまう自分は、やはり変えられないなと思う。
 作業をしようと机に座り、佐々木から貰った紙を未だに握りしめていたままだったことを思い出した。帰り路に俺の手の中で少しだけ湿り、くしゃくしゃになった紙を捨てる気にはどうしてもなれず、とりあえずデスクマットの下に押し込む。
 思い切って箱を開け、下に向けると、緑色の和紙が机の上を一気に染めていった。ハンコを手に取り、朱肉に押し付ける。⑮(第16回) それからは無心だった。

 黙々とハンコを押し続けてどれだけ経ったか。鈍い頭痛に、自分が酷く疲れているのを感じる。限界が近いのは、自分でも分かった。ただでさえ倒れたばかりなのだ。

——無理だったらかけなさい!

 佐々木に、電話するか。

 その結論は、驚くほどにあっさりと出た。悔しいが、俺は佐々木から逃げきれなかった。⑩(48) まあつまり、すでに保健室で佐々木に絆され切っていたということだ。
 机の上に散らかった札を片付ける。(問題文)
 その下から現れた佐々木の電話番号を見るともなしに眺めながら、携帯電話を手に取った。電話番号を入力し、耳に押し当てる。その瞬間。


 ピーンポーン。


 電話をかけて数秒後に、間抜けにも玄関のチャイムが鳴り響いた。残念ながら家にいるのは俺しかいない。最悪のタイミングに舌打ちしながら、電話を一度切り、玄関のドアを開けた。

 目を疑った。

 一度ドアを閉めた。

 もう一度開けた。

 目を疑った。

「……佐々木?!」
「やっほー!」
「なんでいんだよ、お前?!」
「…… 今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ちいでつるかな」
 玄関の光が上から照らしているせいで、佐々木の顔は前髪の影になり、よく見えなかった。
「私ね、この歌。すごくすごく、相手のことを信頼してる歌だと思うんだ。私、ずっと松本が電話してくるの待ってたんだけどね。絶対松本は電話してくると思ったから、そうやって待ってたの。信頼してたから。だからこれは明るい歌! そんな悲しい歌じゃないと、私は思うんだけどね。有明の月が出るまでに電話してくれて助かったのは確かだけど」
「……お前、馬鹿か。お人好しか。いいや馬鹿だ、馬鹿!」
 ああ、こんなことしか言えない自分がもどかしい。今いうことはこんなことではないと分かっていても、どうしようもなく気恥ずかしかった。俺の思考も葛藤も、全て佐々木にはお見通しだったというわけか。
「馬鹿ってそんな言わなくてもいーでしょうが! ほら、手伝うから札寄越しなさい!」
「……分かった」
 佐々木に背を向けて、札を取りに家に入る。ぼそり、と呟いた言葉は佐々木に届くかどうかぎりぎりの声の大きさだった。聞こえたかどうかは微妙なところだったけれど。

「……ありがとう、助かった」

 くすりと笑った佐々木の気配から察するに、きっとそういうことなんだろう。①(7)


 完(要素数9+1、6732字)



【簡易解説】
仕事に疲れた男は、知り合いに電話をかけ、助けを求めようとした。その電話番号を書いた紙が机のデスクマットの下に入っていたので、紙を見るために、机の上を片付けた。
 
[編集済]

松本と佐々木の関係性が何というか・・・エモいです(語彙力死亡)。百人一首を基に文章を作るのもけっこう大変だと思いますが、よくここまで仕上げてきたと思いました。③のポジティブっぽいイメージの要素でネガティブな意味を持たせてるのも印象に残りました。 [編集済]

No.64[OUTIS]03月05日 23:5903月15日 00:44

【カンパニア】

その目に何が光って見えるのか [編集済] [正解][良い質問]

No.65[OUTIS]03月05日 23:5903月14日 21:45

 俺達は地主との交渉で田舎に出張していた。
「地下鉄、帝王閣大学、オレンジストア…あと何があるかな。」
「なんの話っすか?」
「ほら、都会にあって田舎にないもの。」
「んー、新幹線とか?」
「あー、確かに。それにしても真下(ましも)、最近いやに暑くないか?」
「まあ、もう7月も終わりですし。ホラー映画とかが見たくなる時期になってきましたね。」
「それってあれか、画面からこう、手がつーっと出てくるような奴だろ?」⑬
「チェインっすね、もうホラー映画の代名詞ですよ。」
「あれって結局幽霊は成仏して呪いも解けるんだろ?」
「最初の話は確か逃げきれないんですけど、最近出た最新作では幽霊が成仏して呪いも解けたはずですよ。」⑩⑯⑲
「でも、本当に怖いのは幽霊よりも人間ってのはよくきく話だよな。これから行く地主の爺さんもなかなかおっかねぇ人だって近所じゃ噂らしいぜ。」
そんな会話をしていたのがもう2時間ほど前。結局地主の爺さんは
「この村を塞ぐことはできない。」
の一点張りで取りつく島もなかった。土地買収の強行用に組まれるTF(タスクフォース)には流石に頼りたくないからこっちとしてもわざわざ出張という形で頼みに来ているというのに…。⑫ そんな中仕方がないので帰ろうとしたら真下のやつが俺を置いて先に帰りやがった。
「俺が方向音痴なの知ってるだろ、駅まで案内くらいしてくれよ。」
と電話をかけてみたものの
『えー、嫌っすよ。面倒くさい。大人なんですし一人で帰ってきてくださいよ。』⑳
つって切りやがった。仕方ないから駅まで自力で向かおうとしたところ…
「えーっと、二股か… まあ、二択だし1/2の確率で当たるだろう。」⑱
そう言って適当に進んだせいか完全に迷ってしまった。
「ちっと疲れたな。ちょうど公園もあるし休憩していくか。」
そう思って公園のベンチに座ったのがいけなかった。ペンキ塗り立てだったのだ。⑦ そのせいで着ていた服にべったりと青いペンキがついてしまった。
おまけにいつの間にか虫に刺されていたらしく、体中がかゆくなってきた。⑭ いらいらしながら歩いていると、今度は道を踏み外して川に落ちてしまった。
「これだから田舎は嫌いなんだ。」
そう毒づいてみたはいいものの、果たしてこれからどうしようか。流石にこのまま帰るというわけにはいかない。民宿を訪ね一泊してから帰ることにした。

 風呂を借りて浴衣に着替える。すると、そこに家主の女性が通りがかった。
「すみませんね、洗濯までお願いした上に浴衣まで借りてしまって。」
そう言うと
「いいんですよ、人間いくつになっても助け合いが大事ですから。こんな村じゃ特にね。」
そう言って笑ってくれた。
「それは、たらい…ですか?」⑪
「ええ、これで洗濯するんです。手洗いでね。」
不便なのではないかと聞くのは流石に気が引けたが、同時に田舎の時間がゆっくりとながれるような空気も悪くないと思い始めていた。
「そういうことだから、ちょっと今日は帰れそうにないんだ。一泊してから戻るよ。で、それに伴って真下、ちょっとお前に頼みたいことがあってな。」①
『先輩、田舎で一泊って大丈夫ですか?田舎ってどこも土臭くて嫌な感じするじゃないですか。』
「そんなことないさ、色眼鏡を外してみれば案外悪くないもんだぞ?」
『色眼鏡って…先輩もう田舎に染まってきてるじゃないですか。』
「あ?色眼鏡は色眼鏡だろ、他になんて言うんだよ。」
『CollarContact。』
「無駄に発音がいいのが腹立つが、まあ確かに似た物ではあるな…まあ、お前もカラーコンタクトなんかつけてるうちはここの良さがわからないだろうよ。」⑤
『はいはい、で。頼みたい事って何ですか?』
「ん、ああそうだ。部長にはお前から説明しといてくれないか?俺部長関係の連絡先知らなくてさ…」
『先輩、それ僕がどんな目で見られるかわかって言ってます?』
「ああ、悪いとは思ってるよ。ちゃんと後で書類なんかには俺がハンコ押して上の方にも頭下げて回るから大丈夫だって。」⑮⑧
『はあ、先輩の方向音痴は聞いていましたがまさかここまでとは… まあ、わかりました。前仕事手伝ってもらった時のお礼もできてませんでしたしね。』
「悪いな。助かる…って、元はと言えばお前が置いて行ったのが…切りやがった。」
客室で外を眺めると、都会では見ることのできなかった無数の星が空に瞬いていた。
それをぼぅっと眺めている間は、20年前の少年時代に戻った気分だった。⑰

 翌朝、民宿を出る際にお土産と言われ大きなおにぎりを3つもいただいた。
「坊ちゃんくらいの子はそのくらい必要だろうからね。サービスだよ。」⑨
すると、お孫さんと思しき子が後ろから出てきて何かを差し出してきた。
「お土産!」
半分に折られた和紙を開くと、そこにあったのは押し花だった。② 名前も知らない花だけれど、その素朴な蒼い色と和紙の淡い藤色がとても美しく感じられた。
民宿の人に教えられた道を何度か歩くと駅へ向かうバス停にたどり着く事ができた。
バスを待っている間、なんだか田舎は嫌いだったはずなのに帰りたくなくなってきてしまった。⑥
バスが到着し、乗り込む。都会へ、帰ろう。
 あれからひと月ほどが経った。あの夜はただひたすらに幸せな夢のような時間だった。③あの日貰った押し花は帰ってきてすぐ額縁を買ってデスクに飾っていた。④ けれど、それも今日で終わりだ。
会社にはもう辞表を出した。決心はとっくの昔に終わったし、引っ越しの準備もできた。
「戻ってきたぞ。」
俺は、あの村へ戻ってきた。空き家も増えていたということで家を探すのはそこまで難しくなかった。都会暮らしだった俺には少し応えるだろうが、それがなんだというのだ。田舎に無くて都会にある物も沢山あるけれど、田舎にしかない物だってある。俺は都会よりも田舎のそれらの方が魅力的に思えたというだけの話だ。
「まだ少し、日差しが眩しいな。色眼鏡を買っておいてよかった。」
そう言って俺はサングラスをかけながら新しい人生の一歩を踏み出した。

【簡易解説】
仕事の出張中に疲れて公園のベンチで一休みした男、しかし不運が重なってその日は帰ることができなくなり一泊することに。
それをきっかけに男は田舎の魅力に惹かれはじめ、仕事を辞め田舎暮らしをするため引っ越しの準備で身の回りを整理し始めた。
(使用要素数20,文字数2403)
―了―
[編集済]

こちらの(元)会社員は幸せになれそうで良かった・・・。解説が少々風桶風味なのが気になりました。それにしても要素20個全回収は凄いですね・・・。⑤色眼鏡の使いどころが中々グッド。 [編集済]

ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン
(ドチャクソデカい銅鑼の音)
投稿フェーズ終了です。投票所を設置するまでしばらくお待ちください。
投票会場を設置いたしました。
https://late-late.jp/mondai/show/13645
そして投票フェーズ以降のスケジュールが一週間早まっていました。申し訳ありません。
投票フェーズ締め切り:3/13(土) 23:59
結果発表:3/14(日) 21:00

参加者一覧 13人(クリックすると質問が絞れます)

全員
アルカディオ(5良:1)
OUTIS(9良:2正:2)
靴下(5良:1)
たけの子(7良:2)
「マクガフィン」(5良:2)
ハシバミ(7良:2)
ほずみ(5)
アカガミ(4良:1)
RIA(5良:2正:1)
クラブ(5良:1正:2)
輝夜(4良:1)
ごがつあめ涼花(2良:1)
イトラ(2良:1)
※こちらの発表は臨場感を重視しております。
投票会場(https://late-late.jp/mondai/show/13544)にて、シンプルな結果発表を行っております。



結果発表おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
(クソデカボイス)


お待たせいたました。ただいまより第32回正解を創りだすウミガメ結果発表を行います。
いや本当にお待たせして申し訳ありません。

今回の創りだすでは、6名のシェフによって、7作品の投稿をいただきました。
「疲れた」ことと「周りを綺麗にすること」という二つの事象があまり離れていないことにより、逆に創りだすのが難しいという声もありました。何より歴代でも屈指のレベルで癖の強い要素。そのこともあってか今回は作品数がやや少なめでしたが、それでも我こそはシェチュ王也と名乗りを挙げた方々による素晴らしい作品がここに集まりました。
投票につきましても、6名の方から投票を承っております。
年度末で何かと忙しくなる中、ご参加くださった皆さまに深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

それでは、さっそく結果発表に参りましょう!



まずはサブ賞の発表から参りましょう。
なおサブ賞はそれぞれ一位のみの発表とさせていただきます。



☆匠賞
これぞ匠の粋な業。その腕でもっとも投票者を唸らせたのは・・・



🥇⑦『カンパニア』(OUTISさん)
3票獲得

都会のビルに囲まれていると、突然「田舎暮らしもいいかもな」と思う時ってありますよね?俺?すでに田舎暮らしです。
そんなノスタルジックな空気を見事に表現したこの作品。時間のゆったり差、夜空の美しさ、人の温かさ。これを絶妙に表したこの作品、まさしく匠の成せる業と感心する他ありません。
OUTISさん、おめでとうございます!





☆エモンガ賞
そのエモさで心に10万ボルト。投票者を最もエモエモさせたのは・・・



🥇②『(二重の意味で)』(きの子さん)
🥇⑥『有明の月』(輝夜さん)
3票獲得

エセ霊媒師をしていたところ、まさかのガチで憑かれてしまった!?これぞ死しても途切れぬ夫婦の愛の成せる業。その絆にエモエモスプラッシュ。
百人一首から生まれた友情、いやそれとも・・・。そんな二人の関係性にエモエモビーム。
きの子さん、輝夜さん、おめでとうございます!





☆スッキリ賞
なるほど、これは上手くまとまっている。無駄のない問題文と要素で投票者を最もスッキリさせたのは・・・



🥇①『末路Ⅱ』(OUTISさん)
3票獲得

使用要素は最低限の5個。文字数はたったの444文字。
それでも明確に伝わる男の行動の理由とその背景。ここまでくると444文字も計算されたのではと思うほど無駄のない洗練された作品。
OUTISさん、おめでとうございます!




☆最難関要素賞
さて続いては最難関要素賞の発表です。
ワイルドカード要素という補助(と言えるのかな?)がありながらも、歴代屈指の癖の強さで参加者を苦しめてきた今回の要素。
千鳥のノブも「クセがスゴイわ」とコメントするでしょう。
そんな群雄割拠の中でも特に苦しめた難関要素・・・

まずは第三位・・・と言いたいところですが、今回三位はございません。

というのも、今回票が入れられた要素は2つのみだったのです。まさしく難関要素界のエリート中のエリート!(?)



というわけで、いきなり第二位からの発表となります。

第二位

🥈⑤カラーコンタクトをつけます。(「マクガフィン」さん)
3票獲得

コンタクトをつけるのに抵抗を覚える人は少なくないはず。ましてやカラーコンタクトなんて・・・
「疲れる」「周りを綺麗にする」とどう絡めるかを苦労した人も多いのでは?



さて、本来なら最難関要素に選ばれてもおかしくない要素が第二位。
それをも上回った要素は・・・





第一位・最難関要素賞
🥇⑦ペンキ塗りたてのベンチに座ります。(RIAさん)
4票獲得

ただでさえペンキ塗りたてが難しいのに、それに座るなんて・・・。一体どういうシチュエーション!?
「ペンキ塗りたてのベンチに注意書きが無い、もしくは気付かないシチュエーションを創りだせなかった」という声もございました。
その難しさに加え、今回は制限を考えなければ5個以上で投稿可能、さらにワイルドカード要素も存在したためこの要素を回避した人も多く、この要素を使用した作品は7作中2作のみでした。
この事実がこの要素の難しさ、厄介さを表していると言ってもいいでしょう。
RIAさん、おめでとうございます!







さて、残すところ最優秀作品賞の2作とシェチュ王のみとなりました。
一体どの作品が最優秀作品賞に、そして誰がシェチュ王の栄冠を手にするのか?

それでは最優秀作品賞から参りましょう。まずは第三位から!



☆最優秀作品賞

第三位
選ばれたのは・・・



2票を獲得した・・・



🥉②『(二重の意味で)』(きの子さん)
🥉④『悪役』(イトラさん)
🥉⑦『カンパニア』(OUTISさん)

三作品がランクイン!

②「疲れる」と「憑かれる」のダブルミーニング、そして死後も続く夫婦愛に魅了されたのでしょう。
④自分の中の解答はプロレスだったのですが、まさか被るとは思ってもいませんでした()。悪役としての意地を見せたヘルダイバーに天晴。
⑦ノスタルジアを感じさせる温かく美しい風景描写。素晴らしいです。
きの子さん、イトラさん、OUTISさん、おめでとうございます!





第二位
惜しくも一位に届かずとも、堂々の第二位。選ばれたのは・・・





3票を獲得した・・・





🥈①『末路Ⅱ』(OUTISさん)
🥈⑥『有明の月』(輝夜さん)

二作品がランクイン!

①500文字に満たないながら問題文への解答、要素の回収、そして背景描写などを無理なく詰め込み、一つの作品へと完成させた逸品。
⑥こちらは対照的におよそ6700文字を使用し、問題と解説に鮮やかなストーリーを色付けされた傑作。
OUTISさん、輝夜さん、おめでとうございます!





さて、いよいよ最優秀作品賞の発表です。

最近は二作品が同数で一位というケースが続いておりましたが、今回は単独一位となっております。

それでは発表します。
栄えある最優秀作品賞第一位に輝いたのは・・・







5票を獲得した・・・







呪いはとけたが、それは同時にありのままの自分で生きていかねばならないことを意味する。
私も、もはや人生の道案内をしてもらえる年齢ではない。





🥇③『まっさらに生まれ変わります。』(クラブさん)

夢を追い続けていたはずが、いつの間にか現実から目を逸らすために夢を利用していた。
それに気付いた男はキャンパスに夢を託すのを諦め、自らの人生というキャンパスに手を付けた。
夢と現実のギャップは中々受けれられないもの。夢を長く追っていたのなら尚更。それを「不思議と迷いなく」諦める男はどれだけ勇敢なのだろうか。
そして20年後・・・
クラブさん、おめでとうございます!





さあ長く続いた結果発表も、残すところシェチュ王のみとなりました。
栄冠は一体誰の手に輝くのでしょうか。



それでは発表いたします。
第32回正解を創りだすウミガメ、シェチュ王に輝いたのは・・・










デレレレレレレレレレレレレレレ・・・・・



デンッ!











5名から合計5票獲得した・・・










OUTISさん



です。おめでとうございます!!!



最近は最優秀作品賞を獲得した方がそのままシェチュ王になるケースが多かったのですが、今回はそうはなりませんでした。

クラブさんが③『まっさらに生まれ変わります。』で5票獲得。
そしてOUTISさんが①『末路Ⅱ』で3票、⑦『カンパニア』で2票、合計5票獲得。

そして獲得票数が同数の場合は、投票者数が多い方をシェチュ王とするルールです。
その結果、OUTISさんが5名、クラブさんが4名から投票を受けていたことにより、OUTISさんがシェチュ王となりました。

まさしく接戦としか言いようがありません。

OUTISさん、本当におめでとうございます!!!



OUTISさんにはシェチュ王の王冠と、次回の「創りだす」出題権をお渡しいたします!

( ■-■)つ👑(仮面)



えー、以上で結果発表は終了となります。

今回自分は初めての主催だったのですが、様々なミスにより参加者の皆様に混乱を与えてしまいました。大変申し訳ありませんでした。
次回自分が主催することがあれば、今後このようなことが無い様にしていきます。



最後に事務連絡です。
最難関要素・最優秀作品・シェチュ王作品には、正解を進呈いたします。
また、参加賞のコインコードにつきましては、後日ミニメにてご連絡をさせていただきます。
・・・正直このミニメ通知やコインコード発行連絡が一番不安だったりします()。最後まで頼りない主催で本当に申し訳ないです。



さて以上で第32回正解を創りだすの発表を終了とさせていただきます。
参加してくださった皆様に最大限の感謝と敬意を。
ありがとうございました。



・・・じゃあ最後に銅鑼でも鳴らして締めますか(?)。



それでは皆様、
本当にお疲れさまでした、そしてありがとうございました。



ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン
(ドチャクソデカい銅鑼の音)
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
クラブ
シチテンバットーさん、主催お疲れ様でした!OUTISさん、シェチュ王おめでとうございます![21年03月15日 17:21]
1
たけの子
シチテンバットーさん主催お疲れ様でした! そしてOUTISさんシェチュ王おめでとうございます👑[21年03月15日 07:17]
1
イトラ
シチテンバットーさん、主催ありがとうございました!そしてOUTISさん、シェチュ王おめでとうございます![21年03月15日 07:14]
1
OUTIS
諸事情により遅くなってしまいましたが、ありがとうございました&お疲れ様でした。 東方まだ信じられずにがっくんがっくんぶるんぶるんしております[21年03月15日 02:06]
2
輝夜
シチテンバットーさん、主催ありがとうございました!お疲れ様でした。そしてOUTISさん、シェチュ王獲得おめでとうございます!次回も楽しみにしております。[21年03月15日 00:22]
1
シチテンバットー[1問正解]
皆様大変お疲れさまでした。俺の作品はどこかのタイミングでどこかの場に出そうと思います。[21年03月14日 23:57]
1
シチテンバットー[1問正解]
今更ながらジャンルミスに気付きました・・・[21年03月05日 23:41]
3
輝夜
投稿しました![21年03月05日 22:21]
1
イトラ
投稿しました。要素10個使えて満足。[21年03月03日 07:26]
1
シチテンバットー[1問正解]
要素フェーズのご参加ありがとうございました。選ばれなかった質問に関しては、迷宮入りを避けるために時間をおいて少しずつ回答しようと思います。[21年02月20日 22:59]
7
アカガミ[1問正解]
うっかりしてました。すみません。[21年02月20日 22:24]
1
シチテンバットー[1問正解]
輝夜さん、ごがつあめ涼花さん、ご参加ありがとうございます![21年02月20日 22:20]
ごがつあめ涼花[★歴史の1ページ]
参加します[21年02月20日 22:14]
シチテンバットー[1問正解]
クラブさん、ご参加ありがとうございます![21年02月20日 22:13]
輝夜
参加します![21年02月20日 22:13]
クラブ
参加します![21年02月20日 22:10]
シチテンバットー[1問正解]
RIAさん、ご参加ありがとうございます![21年02月20日 22:08]
RIA
初参加します![21年02月20日 22:06]
シチテンバットー[1問正解]
アカガミさん、ご参加ありがとうございます![21年02月20日 22:06]
アカガミ[1問正解]
参加します。[21年02月20日 22:02]
シチテンバットー[1問正解]
ほずみさん、ご参加ありがとうございます![21年02月20日 21:56]
シチテンバットー[1問正解]
ハシバミさん、ご参加ありがとうございます![21年02月20日 21:56]
ほずみ[ますか?]
参加します![21年02月20日 21:56]
ハシバミ
参加します。[21年02月20日 21:40]
シチテンバットー[1問正解]
きの子さん、ご参加ありがとうございます![21年02月20日 21:38]
たけの子
参加させていただきます![21年02月20日 21:36]
シチテンバットー[1問正解]
アルカディオさん、靴下さん、マクガフィンさん、ご参加ありがとうございます![21年02月20日 21:35]
「マクガフィン」[◇おぶざまんす!◇]
今回は投稿までできるかもしれない!ということで参加します〜![21年02月20日 21:34]
靴下[バッジメイカー]
参加します![21年02月20日 21:33]
アルカディオ[☆2021良いお年を]
参加します![21年02月20日 21:32]
【問題文】
男は仕事中に疲れたので、周りを綺麗にし始めた。

一体何故?

――――――

※()内は質問番号 半角数字に半角カッコを付けることでアンカー機能が使えます。(義務ではありません)

【通常要素】(7と8、および下一桁が7か8の質問を選出)
①そういうことです。(7)
②半分に折ります。(8)
③ただひたすらに幸せな夢でした。(17)
④花を飾ります。(18)
⑤カラーコンタクトをつけます。(27)
⑥帰りたくなくなりました。(28)
⑦ペンキ塗りたてのベンチに座ります。(37)
⑧頭を下げれば大丈夫です。(38)
⑨3個必要です。(47)
⑩逃げ切れませんでした。(48)

【ワイルドカード要素】(1~31から10個をランダムで選出し、その大会の最難関要素第2位だった要素を選出、複数あった場合はこちらもランダムで選出)
⑪たらいが出てきます(第3回)
⑫TFには頼りたくないです(第10回)
⑬画面から手が出てきます(第11回)
⑭虫に刺されてかゆいです(第12回)
⑮ハンコを押します(第16回)
⑯幽霊が成仏します(第18回)
⑰20年前に戻ります(第19回)
⑱1/2の確率です(第21回)
⑲呪いが解けます(第22回)
⑳道案内しません(第27回)

【作品投稿締め切り】
3/5(金)23:59
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自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。

ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
ブクマ:4