みんなのGood

良質:6票トリック:6票納得感:5票
諜報、暗殺を生業とする闇の組織のボスである私は、
ある日、幹部のカメオの部下にスパイがいるという情報を入手した。

しかし、入念な調査を行ったものの、
辛うじて判明したのは、スパイは女性であるということだけ。

女癖の悪いカメオの身を案じた私は、
チャットでカメオに数名の女性部下の配置換えを提案したのだが…


『ご心配感謝っす!それなら、全くノーチェンジでOKっす!』
 ……?ふむ、なるほど。何か秘策があるのだろうか?

彼の返信を勝手にそう解釈した私は、
訝りつつも、しばらく様子を見てみることにした。

結局、カメオはその後、
色仕掛けに引っかかり、ひどい目にあってしまうのはまた別の話…。

・・・

さて、上記の失敗談から、
私は『二度と〇〇を使うまい』と決めたことがあるのだが、
それは一体なんだろう?

理由と共にお答えください。
※解答は固有名詞で、正解になる言葉は複数あります。
23年03月09日 20:58
【20の扉】 [るょ]



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ボス…どうして拙者の提案を無視したっすか…。
あんな可愛い子たちに言い寄られたら断れないっす~!

早く、拙者の周りの全{くノ一}をチェンジしてほしいっす~~~!!

・・・
解説:
私は長音記号と漢字の一が判別できない超カワ丸文字フォントを使用していたため、
彼のメッセージの内容を真逆に解釈してしまった。
不便なので、もう二度と超カワ丸文字フォントを使わないことにしたのだった。


答え:
漢字の一と長音記号ーが判別出来ないようなフォント名。
または、そのフォントを使ったチャットシステム名。
※挿絵はフォント「Arial」
良質:9票物語:6票納得感:2票
バレンタインデーに失恋したナツコ。
ナツコが頑張って作った◯を下手くそと貶したユキヒロが、自らの手を舐めたとしたら感じる味覚は◯である。

2番目の◯の中に入るものが、以下の【1〜5】のどれなのか踏まえた上で、1番目の◯の中に入るものを{カタカナ}で表してほしい。



【1…酸味   2…甘味   3…苦味   4…塩味   5…うま味】
23年04月08日 17:38
【20の扉】 [霜ばしら]

答えはカタカナ英語ではありません




解説を見る
 





「あはは……振られちゃった」

「全然笑えてないぞ、下手くそ。無理しないで泣けばいいだろ」

その言葉にムッとしたのに、幸大が見たことのない優しい目をしていたから、菜都子は思わず涙をこぼしてしまった。

そっと涙を拭う幸大に戸惑いを覚えつつ、何も考えたくなかった菜都子は、静かに目を閉じて自分の狡さを見ないふりした。
良質:6票トリック:9票物語:1票納得感:1票
新米魔法使いのベティは大魔法使いターナカの助手をしている。
ある日、魔法の主要統治機構である魔法省からある依頼が飛び込んできた。

「僕を呼び出せ、だなんて魔法省の連中も偉くなったもんだ。偉大なる魔法使い様をなんだと思ってるんだ」
「まあそう言わないでください。彼らのおかげで私たちはカビの生えてないパンを食べられるんですから。今回も報酬ははずんでくれるそうですよ」
「で?僕に何をさせるおつもりで?」
「最近突如として都に現れた空に浮かぶ謎の物体の調査依頼とのことです」
「僕ならぴょいと飛んで見てこれるだろうと」

この会話の中でベティは、ターナカは依頼を a.受けるであろう b.断るであろう と予測していた。
読みに間違いがなければaとbどちらが正しいだろうか?
理由も踏まえて答えよ。
また理由の併記がないa、bを直接特定する質問(ex:正しいのはaですか?など)には回答しない

補足情報:ターナカは空を飛ぶ魔法を使えない


SP:マクガフィンさん、ほずみさん
24年01月06日 00:20
【20の扉】 [ダニー]



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解説
答え: a.受けるであろう

「さっそく僕の召喚の準備を始めますよ」
「はあ… やっぱり受けるんスね。依頼。アタシはあまり乗り気じゃないですけど」
「貧乏魔法使いが断る理由がありませんもの」
「そんな安請け合いばっかりしてるから、魔法省にいいように使われるんスよ」
「はいはい。愚痴を言う暇があったら手を動かしましょう」
「もう、わかりましたよセンセ。やればいいんでしょ」

当問題文に出てくる「僕」の読みは「しもべ」である。
したがって一行目「僕を呼び出せ…」がベティのセリフ。二行目「まあそう言わないで…」がターナカのセリフ。
魔法省に恩義を感じているターナカは今回も依頼を受けるであろうとベティは予測したのだった。
美しのColor Girl「16Good」
良質:6票物語:9票納得感:1票
【「ごめん」 「良いよ。私もごめん」】
【「ごめん」 「良いよ。俺もごめん」】


ケンカの仲直りをする時は、どちらかが{一輪の真っ赤な薔薇}を贈ると共に謝り、相手もそれを受け取って謝る。 それが誠司と香奈の夫婦の決め事だ。

この夫婦、今朝も些細なことでケンカをした。

仕事を終えた誠司は、自宅の最寄駅の改札口を出て家路についていた。
近所の花屋の前を通り過ぎてしばらくすると{誠司は、香奈が薔薇を買っていなければ良いなと思った。}
いったい何故?
22年11月03日 00:47
【ウミガメのスープ】 [異邦人]

SP:ほずみさん! スペシャルサンクス!




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【正解:花屋と自宅の間で遭遇した真新しい事故現場に、一輪の薔薇が落ちていたから。】

【物語:】
謝るというのは難しいことだ。 時には、どちらが正しいかを脇に置いてでも関係修復に努めねばならない。

夫婦関係を続けていくにあたって、誠司と香奈はいかにして仲直りをするかを話し合って決めた。

謝ろうと思っていても、いざ相手を目の前にするとなかなか言葉が出ない。
そこで、謝ろうと思ったのならまずは{一輪の真っ赤な薔薇}を買うことにした。 赤い薔薇なのは香奈の趣味である。
薔薇の花を買ってしまえば、後はもう渡すしか無い。 渡したのなら謝るしかない。 そこまでされたら、許すしか無い。
そしてリビングのテーブルに置かれた花瓶に薔薇を挿し、一緒に食事をする。 これでもうお互いに言いっこ無しとするのだ。

この、花屋でワンステップ挟んで後は自動的に・・・というやり方が誠司と香奈には合っていたらしく、なかなか素直に気持ちを伝えられない2人にしては比較的早く仲直りができていた。



・・・それでも、自分の方から謝るというのは難しいことに変わりは無く。

帰り道の途中にある花屋の前で一瞬足を止めた誠司だが、此度のケンカで自分の方から謝ることにはまだ納得がいかず、今日のところは薔薇を買うこと無く帰宅することにした。

花屋を出てから5分ほど。家までもあと5分と掛からないといったところだろうか。曲がり角の先にある大きな交差点で、車線の一部を警察が封鎖しているのが見えた。
その空間だけ時間が止まったかのような異様な雰囲気に妙な胸騒ぎを感じながらも近付くと、黒いアスファルトを更に黒く染めるように{ナニカが道路を濡らしていた。} ドクン、と心臓が不整脈を起こす。

日常にありながら非日常的な殺伐としたこの空気。間違いない、{交通事故だ。}

近くに停車させられた自動車が無い辺り、轢き逃げだろう。
サッサと立ち去るようにと警察に交通整備されながらもなお封鎖された現場を盗み見ると、沈み切ったこの空間において場違いな{真っ赤な一輪の薔薇が落ちていた。}

一瞬にして誠司の顔から血の気が引いた。

献花? いや、警察の様子からして事故が起きたのはつい先刻のことだ。もう花を用意して供えるなんて不謹慎だし、部外者が投げ込んだものを警察が放置するワケが無い。
{薔薇の花を買った人が事故に遭った。} ごくごく単純なその可能性を考えるしか無い。

誠司は気付けば自宅へと走り出していた。



(そんなワケが無い。そんなワケが無い。)

そう心の中で繰り返しながら、誠司はがむしゃらに走った。

自宅に辿り着くとひったくるようにドアノブを掴んでひねる。 開かない。鍵が掛かっている。誠司の真っ青な顔が真っ白になっていく。

(いや、香奈が1人で家にいる時に鍵を掛けていることはあることだ。大丈夫。)
そう自分に言い聞かせて鍵穴に鍵を差そうとするが、ブルブルと震える手は一向に鍵穴を捉えることができない。
両手で鍵を握り全身で手の震えを押さえ付けるようにしてどうにかこうにか差し込むと、急いで開錠して家に入る。

夕日が差し込む我が家はしんとしていた。 リビングのテーブルに鎮座する花瓶に、薔薇は活けられていなかった。

静まり返った自室にしばらく立ちすくむ間に、誠司は少し冷静さを取り戻した。 そうだ、電話だ。電話を掛けよう。
ケータイを取り出して香奈の電話番号を選び、一瞬躊躇った後にコールする。

プルルルルとコール音が1回鳴る。 誠司の息が詰まる。
コール音が2回鳴る。 ケータイを取り落としそうなほどに手汗が噴き出す。
コール音が3回鳴る。 コール音が聴こえなくなりそうなほどに心臓がバクバクと音を立てていた。

4回目のコール音が鳴る、その直前に電話が繋がった。
誠司はハーッと息を吐いて目を閉じた。



{『こちら救急隊員です! 香奈さんのお知り合いの方ですか!』}

誠司の手からケータイが滑り落ちた。






誠司は、毎日薔薇の花を買うようになった。

毎日毎日、誠司は花瓶に薔薇を挿す。 自宅から持ち出して、病院の一室で眠り続ける香奈の傍らに置かれた夫婦の花瓶に。

誠司は「色」を感じ取れなくなっていた。 世界はモノクロームに塗り潰された。
花屋で手に取っている薔薇の花が何色かも分からぬまま、毎日毎日病室の花瓶に薔薇を活けた。

モノクロームの世界を生きる誠司には当然、信号の色が分からなかった。
幾度となく車に轢かれそうになり、「死にたいのか!」と怒鳴られた。 その度に、死にたい、と思った。



この日もまた、モノクロームの病室で何色かも分からない一輪の薔薇を花瓶に挿す。
仲直りの証は、後悔と贖罪の印となっていた。

誠司は香奈の眠るベッドの隣に置かれた椅子に座ると、香奈の手を握った。
怖いほどに冷たい香奈の手を、今すぐにでも離してしまいたくなった。
だから、必死で握った。 香奈の体から命の火が抜け落ちないように。自らにも迫る死の気配から逃げすがるように。


だけど、もう限界だと思った。

香奈の手を握ったまま、誠司は深くうなだれた。
呻くように、「ごめん」と呟いた。






「良いよ」






誠司が顔を跳ね上げると、眩しそうに薄く目を開けた香奈が天井を見上げたまま、「私も、ごめん」と呟いた。

香奈の彷徨うような眼が誠司の顔を捉えるとやわらかな微笑みを浮かべる。
香奈の視線は次に、すぐ傍の花瓶に活けられた一輪の薔薇を見付けた。

「綺麗な薔薇だね」

誠司も釣られて薔薇を見る。 {真っ赤な真っ赤な薔薇}が、夕日を浴びて更に赤く輝いていた。

モノクロームの世界が息を吹き返したかのように薔薇色に染まっていった。



この世界の美しさに、誠司は涙を流し続けた。
良質:9票トリック:3票納得感:4票
東京のとある弱小校に野球部コーチとして赴任してきた星野一鉄。
赴任初日から星野は野球部全体に漂うやる気の無さを感じ取っていた。

ある日のこと。練習をサボってこっそり煙草を吸おうとしていた部長の斉藤を星野は一喝した。
怒られてすぐにグラウンドに戻り、部員たちと共に未だかつてない猛練習に励み出した斉藤。
その様子を見た星野は、{斉藤のお腹を心配している。} 何故?
22年12月09日 22:08
【ウミガメのスープ】 [異邦人]



解説を見る
【正解:トイレの個室を開けたのに用を足さずに戻った斉藤が、千本ノックしているから。】


【解説:】
関西から東京に赴任してきた星野一鉄。
星野は赴任先の野球部が弱小な上にそもそもやる気が無いことを大いに喜んだ。
こんな野球部ならテキトーな仕事をしても良いだろうという寸法だ。
そんなワケで、部員に練習の指示だけ出して、自分は頃合いまで全面禁煙である学校敷地の離れにある{トイレで隠れて煙草を吸うことにした星野。}

ある日のこと。いつものようにトイレの個室で煙草を吸っていた星野だったが、その日はドアの鍵をかけ忘れていた。
そこへ、練習をサボって煙草を吸いに部長の斉藤がやってきて、たまたま星野の入っている個室のドアを開けてしまった。

【星野「うおっ!? おまっ、{ノックせんかい!!}」】

斉藤「ひょえ~!」

鍵をかけていなかった自分が悪いのだが、煙草を吸っているところを部員に見られた動揺で思わず逆ギレをかました星野。
片や斉藤、トイレに煙草を吸いに来ていたことは星野にバレずに済んだのだが、「ノックせんかい」の意味を盛大に勘違いしてグラウンドに逃げ帰る。

斉藤「星野コーチが【千本ノック】しろってよぉ・・・」

部員「「え~~~~!?」」





斉藤「アイサードォ」カキョーン

部員「オシャーイ」ベシャァ

星野「なんやアイツら、急に練習熱心になりよったな。 にしても斉藤の奴、ワシと鉢合わせたせいでトイレで用足せんまま戻った筈やのに、あないに延々とノック打ち続けて・・・腹の具合は大丈夫なんか?」