みんなのGood

二組の親子「4Good」
物語:4票
とある有名な写真家が、とある公園で撮った二枚の写真。
両方ともに親子と思われる二人の人物が写っていて、ピントもずれていれば構図もめちゃくちゃである。
だがこの二枚の写真は、見た人の心を大きく揺らした。

いったいなぜ?
20年09月16日 00:08
【ウミガメのスープ】 [琴水]



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真新しい公園の遊歩道で、一人の父親が自身の息子にカメラの使い方を教えていた。

「…せるふたいまー?お父さん、僕にやらせて、僕が撮る!」
「ははっ、わかったよカメオ、好きに撮りなさい」

5・4・3・2・1・パシャ

「…うーん。なんだかブレているし二人とも端っこに写ってるけど、これはこれで味があるね」
「お父さんのイジワル!下手って言いたいんでしょ!絶対うまくなってやるからね!」
「じゃあカメオがもっと上手になったら、また一緒に写真を撮ろうか」
「うん!約束だよ、お父さん」

こうして幼いカメオはカメラと出会い、自身の原点となる最初の一枚が撮られたのであった。




あれから20年。
カメオの父は早くに亡くなってしまった為、約束が果たされる事はなかった。
それでもカメラの腕を磨いて、プロのカメラマンとなったカメオは
最愛の息子、ウミオを連れて古びた公園の遊歩道で写真を撮った。

5.4.3.2.1.パシャ

「すごい!なんでパパも一緒に写ってるの!?」
「これはね、セルフタイマーって言うんだよ」
「…せるふたいまー?」

当時の俺と同じように、目を瞬かせながらウミオが答える。
そしてウミオは当時の父と同じようにこう言った。

「何かぼやけてるし、僕たちが写ってるの端っこじゃん!パパの下手っぴー!」
「ははっ、厳しいな、ウミオは。じゃあパパがもっと上手になったら、また一緒に写真を撮ってもいいかい?」
「しょうがないなー、パパは。でも、わかったー!約束する!」

その言葉に何とも言えない懐かしさを感じながらカメオは思った。

(20年後、今度こそ約束を果たそう)

と。

どこかノズタルジックでありながらも、続く未来を感じさせるこの二枚の写真は
見た人の心を大きく揺らした。




【簡易解説】
写真の一枚は二十年前に撮られたもので、幼いカメオが父と一緒に写った写真。
セルフタイマーで撮られたそれは、ピントもずれていて構図もめちゃくちゃであった。

もう一枚は現在プロのカメラマンとなったカメオが、自身の息子であるウミオと一緒に写った写真。
同じ公園、同じアングル、ピントのずれや構図の拙さなど全てが高い技術で再現されていた。

どこかノズタルジックでありながらも、続く未来を感じさせるこの二枚の写真は
見た人の心を大きく揺らした。
衝撃のカメオ「4Good」
良質:3票納得感:1票
暗闇の中、カメオはずっと嫌な予感を抱いていた。
目の前からあふれ出た光がカメオを包み込み、そして爆音が鳴り響く。
そして直後、カメオは自分の予感が当たっていたことを確信すると、真っ赤に染まってしまった。

一体、カメオの身に何が起こったのだろうか。
20年09月16日 21:36
【ウミガメのスープ】 [かっちゅー]

久しぶりなので拙いところがあると思いますがよろしくお願いします。




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「よし、今日はこの映画を観るぞ」

カメオは元気いっぱいの中学一年生。今日は日曜日で学校は休み。前々からよくCMで流れていた映画『機動SENSHIカメオ~逆襲のカメコ~』の3Dバージョンを観に、少し遠くの映画館まで足を運んでいるのだ。

映画館に入ったとたんに包み込む香ばしいキャラメルの香り。賑やかな喧騒。彼はこの雰囲気が好きだった。

しかし、まずはチケット。今回見る予定の映画は、かなり好評を博しており、先にチケットを獲得しなければ、すぐにはじっこの方へと押し込まれてしまうのは必然。できるだけ真ん中の方がいいと、妥協はしないカメオ。急ぎながらも、上品さを兼ね備えたまるで貴族の様な足取りで、カウンターへと向かう。

「『逆襲のカメコ』、のチケットをお願いします」
「はい.....それでは、1000円になります」

ここで、カメオは大きな間違いを犯してしまった。気づくべきだった。カメオは失念していたのだ。そう、この映画は3Dバージョンのほかに、ノーマルバージョンもあるということを。料金が平常時と同じ値段だったことで思い至るべきだったのだ。

「はい。...あ、メガネは要りませんよ?マイメガネがありますからね(どやっ」
「は、はぁ...?(何のどや顔だろう...)」

いつもの冷静沈着なカメオならば気づいたであろう。しかし、前提として、カメオは3D映画を今まで一度も見たことがない。さらには、この時のカメオは、気になっていた映画が見れるということで有頂天。そして、真ん中の席も取れたということで内心すでにお祭り大戦状態なのだ。カメオを責めるのは、酷というものだろう....。



ポップコーンを買い、係の人の指示に従い歩みを進めるカメオ。自分の席を見つけると、すぐさま座り、持ってきた3Dメガネを取り出し、コーラ片手に、ポップコーンを抱えながら、映画が開始するのを待つ。

周囲の人間は、カメオのその様子を見て、小声で馬鹿にしたり、憐れなものを見るような目で見てくる。カメオはすぐにそれに気付いたが、まさか自分のことではないだろうと、気にせずに映画が始まるのを待つ。

しかし、カメオは不思議だった。周囲の人がなぜ、3D映画で3Dメガネをかけていないのかが。もしや...という思いが彼の脳裏をかすめるが、時すでに遅し。

照明が落ち、スクリーン上に映画が流れ出す。映画の大きな音量が、映画館に反響する。

カメオの眼前に広がるのは、平たい画面。どこをどうみても、立体的に飛び出していたりなんてしていない。

そして、カメオは自分の悪い予感が当たってしまったことに気付く。あの、先ほどの嘲笑は、自分一人だけが勘違いして3Dメガネをかけていたからだということに思い至ったカメオは、恥ずかしさのあまり、顔が真っ赤に染まってしまった。

残念カメオ!!しかし、諦めることはない!!人間は誰しもが失敗するのだから!!
頑張れカメオ!!君の未来は明るいぞ!!

~fin~
いい家の条件「4Good」
トリック:1票納得感:3票
カメオの家は門をくぐってから玄関にたどり着くまで10mの距離がある。
別にカメオの家は豪邸ではないのだが、カメオの家を知る人の中にはそれが羨ましいと感じる人もいる。

どういうことだろう?
20年09月16日 07:06
【ウミガメのスープ】 [ぷらすちっく]

初闇。スナイプ歓迎。17(木)0時に解答公開します。




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ある日のラテラテ小学校の休み時間。

ラテオ「カメオの家って、校門から玄関まで10mなの?」

カメオ「そうだよ」

ウミコ「近くていいな~!」

ちょっと自慢げなカメオだった。
良質:3票納得感:1票
高校生のテヅカは「くつした」が違うため、皆の仲間に入れなかった。

しかし、テヅカが空を見上げると、しばらくしてテヅカは皆の仲間に入ることができた。

いったいどういうこと?
20年09月27日 22:02
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]

11問までは「靴下」さんとの1on1!




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テヅカはサッカー強豪高のゴールキーパーだ。
ゴールキーパーは他のメンバーと一人だけユニフォームが違い、「靴下が違う」のである。

今日は全国大会の決勝戦。延長でも決着がつかず、ついにPK戦となった。

ゴールキーパー以外は、皆で肩を組んで遠くから戦況を見守っている。
ゴールキーパーはその輪には加われない。PK戦では出番がないときも、出番の時も一人なのだ。

そして、相手チームがPKを外せば決着…となった。テヅカは集中する。

ドカッ!

その瞬間、ボールはゴールを外れて大きく上にそれた。
上を向き空を見上げるテヅカ。…優勝だ!

皆がテヅカに駆け寄り、抱き合い、一つの輪になる。
さっきまでは「肩を組む仲間」に入れなかったが、やっと「肩を組む仲間」に入ることができたのだった。


余談なのだが…
マネージャーA「そういえばさ、テヅカくんの靴下って臭くない?」
マネージャーB「わかります!テヅカ先輩のって見なくてもわかっちゃうんですよ!」
唯一無二の靴下の男、テヅカなのだった。

要約
サッカーのゴールキーパーなので履いている靴下が仲間と違った。PK戦で仲間と離れていたが相手選手の蹴ったボールが外れ空を見たテヅカ。
それにより決着がつき、仲間と抱き合って喜んだ。



というわけで「靴下」さん、リアル誕生日おめでとうございました!
問題文中の「くつした」は漢字が正しかったです。失礼しました。
Silver・IronBronze・Night「4Good」
物語:2票納得感:2票
人知れず高価な金属を拾って生計を立てていたケンジ。

ケンジが安価な金属を拾うようになると、多くの人に影響を与えた。

しかし、ケンジの名前を知るものが増えたわけではない。

いったいどういうこと?

20年10月03日 11:16
【ウミガメのスープ】 [ちくたく]

すったもんだあったのよ




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時は100年余り前

ケンジは山奥で砂金を拾って生計を立てていたが、砂金も取れなくなり別の方法で稼がなければならなくなった。
仕事を求めて街に出たケンジ。ふと落ちていた新聞を拾うと「文選求ム」の文字を見つけた。

文選とは、活版印刷において「活字を拾い」印刷版を作る仕事である。

もともと文章を作るのが好きだったケンジは、この仕事に興味を持ち就職した。

ケンジが拾った活字で印刷された新聞は多くの読者に影響を与えた。
しかし、当然ながらケンジの名前が世の中に広まったわけではなかったのだった。


そんなケンジが、将来的に大作家になるのかどうか…。それは誰も知らない。

要約
「金と比べて安価な金属(主に鉛)で出来ていた活字を拾っていた。その印刷物を読む人が多かった。」


タイトルからの遠いヒント
「ぎん(が)てつ・どう(の)よる」→「銀河鉄道の夜」
主人公のジョバンニは、活字拾いのアルバイトをしています。