荒れた海にて

テストプレイしてくれる人ぼしう
[みんなにお願いする][2人：2人][公開＆部屋解放] ラピ丸すぃかたな 釣りになんて来るんじゃなかったと、カメオの頭に後悔が浮かんだ。
荒れた海、降りしきる雨、昼のはずなのに真っ暗な空。船だった残骸にしがみつくが、いつ自身に死が訪れても不自然ではない。
もうダメだと諦めかけたその時、カメオの視界に一筋の光が見えた。
それは一艘の船だった。

「ありがとうございます。助かりました」
船にあげてもらい息を整えながら感謝を述べる。
船に乗っていたのは一人だけで優しそうな顔の男だ。
「たまたま通りかかったら、人が流されてるんだ。驚いたよ」
「釣りをしてたら、突然天気が変わってしまって、船も転覆してダメだと思ったんですが、本当に助かりました」
「天気予報を見てなかったのか。今日は午後から海が荒れるって言っていたぞ。可哀想に」
「全く、恥ずかしい限りです」
カメオはたははと笑いながら、無理矢理唾を飲み込んだ。

問題
カメオがこの後死ぬかもしれないと感じることが起こる。それはカメオの一言が原因だった。それは何？


解説
男の船には釣具や飲み物のようなものがなかった。つまり、釣りをしにきているわけではない。
そしてここを通りがかったのは「たまたま」だと言う。救助に来たわけでもない。
天気予報で海が荒れると言っていたのを男は知っているのだから、遊びに来たわけでもないだろう。
では、なぜ荒れた海に一人で出てきたのか。カメオは男が自殺するつもりで海に出てきたのではないのかと考えたので、死ぬかもしれないと思ったのだった