カメオの母親は昔、彼がまだ幼いにも関わらず家を出て行った。
そんな母を、カメオはいつか絶対帰ってくると信じて待ち続けていた。
ある日カメオが家に帰ると、なんと母親が家にいるではないか!
その後カメオは死んでしまうのだが、何があったのだろう?
そんな母を、カメオはいつか絶対帰ってくると信じて待ち続けていた。
ある日カメオが家に帰ると、なんと母親が家にいるではないか!
その後カメオは死んでしまうのだが、何があったのだろう?
個人的チャレンジ問題。進行頑張ります。
No.4[さなめ。]03月10日 11:3403月10日 11:48
(連投失礼致します) 1>>母親は既に骨ですか?(それほど、死後から時間は経っていますか?)
NO 寝てるようにすら見えるくらいです。
No.5[元灯台暮らし]03月10日 11:5003月10日 11:54
帰ってきた母親を父親が殺害したところを見てしまったため、カメオも父親に殺されますか?
NO 母親は父親に殺されたわけではありません。 [良い質問]
10突破ヒント
『母親は家を出ていきました。』
『カメオは帰ってくると信じていました。』
足りない情報は?
『母親は家を出ていきました。』
『カメオは帰ってくると信じていました。』
足りない情報は?
参加者一覧 7人(クリックすると質問が絞れます)
全員
さなめ。(7良:5)
元灯台暮らし(2良:2)
ギー太(4良:1)
MiYa(4良:2)
まんじゅ(2)
イナーシャ(8良:4正:1)
あきゆきの(2良:2)
簡易解説:病気で入院していた母親が、いつか絶対よくなって帰ってくると信じて待ち続けていたカメオだったが、母親はそのまま病死してしまう。最愛の妻を亡くし狂った父親は遺体を家に持ち帰り、自身とカメオごと家を燃やし、棺桶とした。
お母さんが死んだ。
昔、入院するため大きな病院へ行ったまま、ついに帰ってこなかった。
帰ってくるって、言ってたのに。
カメオは目ににじむ涙を拭いながら学校からの帰り道を歩いていた。
遠い病院だった。
父も忙しくてなかなかお見舞いにも行けず、カメオに至っては母が入院してから一度も会いに行けなかった。
元気になれば、顔なんていつでも見られる。
そう言って慰めてくれたお父さんも、お母さんが亡くなったとき、一緒に死んじゃうんじゃないかってくらいの顔をしていた。
2人して泣いて泣いて、また泣いて。
目を拭う頻度がだんだん多くなる。
こらえきれなくなる。
そんなとき、ようやく家についた。
…お父さんの車がある。
もう帰ってきた?
小学生の自分より早く帰ってくるなんて、とカメオは家の扉を開けた。
目に飛び込んできたのは、花畑。
鼻に飛び込んできたのは、むせ返るくらいの生花の香り。
カメオの目が点になった。
なんだこれ。
足の踏み場もない程に敷き詰められた花を足でかき分け、靴を脱ぎ家に入る。
靴下に露が染みた。
お父さん!と呼ぶ前に、見つけた。
「…お母さん?」
部屋に実に数年ぶりの母の顔。
眠るように安らかな顔の母がいた。
お母さん。
あぁ、そうだ、そうだった。
お母さん、こんな顔だった。
でもどうして?
「おかえり。カメオ」
その疑問は降ってきた声にさえぎられた。
後ろにはお父さんが立っていた。
ただいま、と反射的に返し、ちらりと母を見る。
「あぁ、お母さんだよ。病院から引き取ってきたんだ」
それもそうだが、ほかにも聞きたいことがある。
カメオが口を開く前に、父は話し出す。
「カメオ、お母さんは好きか?」
もちろん。
「そうか。じゃあ、いいな?」
なにが?
「一緒に死のう。お母さんと一緒に」
…。
…え?
カメオが理解するより先に、父親は花に火を放った。
マッチを擦り、紙に移し、花に放る。
カメオには理解しきれない。
「ここは棺桶だ。カメオ」
「故人の棺桶には、花と思い出の品を一緒に入れる。天国にもっていくんだ」
「この家は文字通り『思い出』が詰まってる。お前と、母さんと、父さんの、3人の思い出が詰まってる」
火が燃え広がる。
生花の香りが焦げ臭い香りに塗り替えられる。
帰ってきた時とは別の意味で、むせ返る。
「一人では逝かせないよ。ウミコ」
「俺も、カメオも、一緒だ。」
「君も言ってただろう?また3人で暮らしたいって」
「天国で一緒に暮らそう。3人で」
家は炎に包まれ、全焼した。
その焼け跡から3人の遺体が発見されたという。
お母さんが死んだ。
昔、入院するため大きな病院へ行ったまま、ついに帰ってこなかった。
帰ってくるって、言ってたのに。
カメオは目ににじむ涙を拭いながら学校からの帰り道を歩いていた。
遠い病院だった。
父も忙しくてなかなかお見舞いにも行けず、カメオに至っては母が入院してから一度も会いに行けなかった。
元気になれば、顔なんていつでも見られる。
そう言って慰めてくれたお父さんも、お母さんが亡くなったとき、一緒に死んじゃうんじゃないかってくらいの顔をしていた。
2人して泣いて泣いて、また泣いて。
目を拭う頻度がだんだん多くなる。
こらえきれなくなる。
そんなとき、ようやく家についた。
…お父さんの車がある。
もう帰ってきた?
小学生の自分より早く帰ってくるなんて、とカメオは家の扉を開けた。
目に飛び込んできたのは、花畑。
鼻に飛び込んできたのは、むせ返るくらいの生花の香り。
カメオの目が点になった。
なんだこれ。
足の踏み場もない程に敷き詰められた花を足でかき分け、靴を脱ぎ家に入る。
靴下に露が染みた。
お父さん!と呼ぶ前に、見つけた。
「…お母さん?」
部屋に実に数年ぶりの母の顔。
眠るように安らかな顔の母がいた。
お母さん。
あぁ、そうだ、そうだった。
お母さん、こんな顔だった。
でもどうして?
「おかえり。カメオ」
その疑問は降ってきた声にさえぎられた。
後ろにはお父さんが立っていた。
ただいま、と反射的に返し、ちらりと母を見る。
「あぁ、お母さんだよ。病院から引き取ってきたんだ」
それもそうだが、ほかにも聞きたいことがある。
カメオが口を開く前に、父は話し出す。
「カメオ、お母さんは好きか?」
もちろん。
「そうか。じゃあ、いいな?」
なにが?
「一緒に死のう。お母さんと一緒に」
…。
…え?
カメオが理解するより先に、父親は花に火を放った。
マッチを擦り、紙に移し、花に放る。
カメオには理解しきれない。
「ここは棺桶だ。カメオ」
「故人の棺桶には、花と思い出の品を一緒に入れる。天国にもっていくんだ」
「この家は文字通り『思い出』が詰まってる。お前と、母さんと、父さんの、3人の思い出が詰まってる」
火が燃え広がる。
生花の香りが焦げ臭い香りに塗り替えられる。
帰ってきた時とは別の意味で、むせ返る。
「一人では逝かせないよ。ウミコ」
「俺も、カメオも、一緒だ。」
「君も言ってただろう?また3人で暮らしたいって」
「天国で一緒に暮らそう。3人で」
家は炎に包まれ、全焼した。
その焼け跡から3人の遺体が発見されたという。
20年03月10日 11:10
[リンギ]
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ブックマーク(ブクマ)って?
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
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