それは突然に

僕たち（カメオとウミオ）は仲良しでいつも一緒にいた。
一緒に遊びに行ったり、天体観測をしたり...。
楽しかったことや悔しかったこと、忘れられない思い出がたくさんある。
カメオ「これからも一緒にいれたらいいな！」
ウミオ「あぁ！」


しかし、その夢はかなわなかった。


　ある日、学校で
先生「ウミオ君はお父さんのお仕事の関係で転校することになりました。」

（え、そんな...）

僕はあの時の状況を受け入れられずにいた。
僕たちの今までの長かったはずの思い出が
一瞬にして頭の中をすり抜けていく。




それから数日が経ち、とうとう別れの日になった。
僕はその日までの数日間、夜に大好きな星を見る気にさえなれなかった。

（これから、どうしたらいいんだ...。）

そんなことを考えている間にも、周りでは
「元気でね！」「また会おうね！」
そんな声が飛び交う。

「カメオ、また会おうな！
あの望遠鏡でまた星見に行こうぜ！」
ウミオの声だ。

カメオ「う、うん。」

また、その時間も一瞬にして流れていき、
ウミオはもう、この学校に来ることは無かった。



　さらに数日後
先生「今日は、席替えをしましょう。」
僕たちのクラスではくじで席が決まる。

僕はそっと、くじを引く。

（新しい席、どこだ？）
あった！ここだ！


うっ.............。


そこは以前、ウミオがいた席だった。
.........................
.........................
.........................。


僕はウミオとの思い出を思い出した。
楽しかったこと、悔しかったこと...たくさんあった。


「だけど、もう会えないかもしれないんだ...。」




要約解説
仲良しだった友達が転校し、
席替えをすることになった。
その結果、カメオはその友達が座っていた席となり、
仲良しだった友達のことを思い出して落ち込んでいた。