あなたのもとに、依頼人が来ました。
依頼人の悩みを解決してあげましょう。
登場人物
《プレイヤーキャラクター》
探偵(あなた)
ボロアパートに事務所を設ける探偵。年齢、性別、経歴などすべてが謎に包まれた無名の探偵。
3人の仲間(?)と共に活動中。
(上記以外の設定は全て自由です。設定が固まり次第プロフィールを作成していただけるとありがたいです。)
《NPC》
西園寺 万(さいおんじ よろず)
24歳。男性。西園寺財閥の御曹司(女好き)。職業は刑事。
メリッサ・シャーロック
18歳。女性。ヨークシャー州出身の不法入国者。古風な喋り方をする。
科田 学彦(しなだ さねひこ)
20歳。男性。大学生。自他共に認める天才で、教授並の頭脳を持つ。
小鞠 櫻(こまり さくら)
14歳。女性。依頼人。盲目だが、霊感は非常に強い。
お久しぶりでっす。
さくらさん、依頼内容についてお尋ねしてもよろしいですか?
櫻「はい…えっと、実は、私のクラスに黒鷺 環(くろさぎ たまき)ちゃんって子がいたんですけど、環ちゃんが別の学校に転校する前、環ちゃんに取り憑いている幽霊が、私に助けを求めてきたんです。…幽霊でも、やっぱり助けてあげないと、と思って…」 [良い質問]
なるほど。あなたの依頼はその幽霊を一緒に助けてほしいということですか?
櫻「そうです!お願いします!…私、目が見えないし、体が弱いので、一人じゃ何もしてあげられなくて…」 [良い質問]
その幽霊はいつ頃から環ちゃんにとりついていましたか?
櫻「さあ…ただ、取り憑いてる時間が長すぎたせいで、霊力が弱くなってたみたいなんです。私が、環ちゃんが転校する直前まで気づかなかったのは、多分そのせいです。」
環ちゃんが引っ越しした理由はご存じですか?
櫻「家の都合だと聞かされました。…お母さんの故郷に帰ったそうです。…でも、環ちゃん、虐待されてるんじゃないかって噂があって…家の都合っていうのも、何か関係があるんだと思います。」 [編集済] [良い質問]
環ちゃんの引っ越し先の住所はわかりますか?
櫻「はい。ええと…読み上げますね。」
櫻はメモ帳を取り出し、書かれている点字を読み上げる。
[良い質問]
櫻「お役に立てて光栄です。」
「よし、早速行ってみよう。何か重要な手がかりがつかめるかも。」
学彦「幽霊か〜。研究のしがいがありそう〜♪」
万「怠いな〜。俺パス。」
「…櫻ちゃんも一緒に来てくれる?」
櫻「喜んで!」
メリッサ「拙者も同行するでござる!」
万(何っ!?)「お、俺も行くよ!」
(環ちゃんの新居の周囲の様子を見てみます)
ええと、一同は古びた村に辿り着きました。
メリッサ「ここなら忍者がおるやも知れんぞ!」
古風な雰囲気の村に、メリッサはテンションが上がっています。
学彦「…ねえ、メリッサさん。忍者見つけてどうすんの?」
メリッサ「決まっておろうが!捕獲するでござる!」
学彦「…あー、一応忍者は絶滅危惧種認定されてるから捕獲しちゃダメだよ(大嘘)」
メリッサ「何ッ!?」
一同がアホな会話をしていると、村の入り口に美少女が現れます。
[良い質問]
(美少女に声をかけます)
巫女の服装をした美少女が現れ、あなた方に気がつきました。
万「うわぁ〜お!かわい子ちゅわ〜ん♡」
メリッサ「何奴!」
メリッサが抜刀しようとします。
「ちょっと、ストップ!…ええと、はじめまして。お嬢さん。」
美少女「…はじめまして。こんなところに、集団で来るなんて…もしかして、首でも括りにいらしたんですか?」
[編集済]
[良い質問]
櫻「…その声、環ちゃん?」
櫻が、あなた方の後ろから現れます。
美少女「…あ、えっと…小鞠さん…」
美少女(以後環)と会話が可能になりました。[編集済]
環さん、この村に伝わる伝統とはどんなものですか?
環「…物好きですね。ただ、山の神様を祀るためのお祭りが年に一度あるだけですよ。」 [良い質問]
さくらさん、環さんについていた幽霊は今も居ますか?(コソッ)
櫻「いいえ。環ちゃんには、もう取り憑いていないみたいです。…代わりに、向こうから同じ気配を感じます。」
櫻が山を指差す。
櫻「あそこなら…
環「…え?あそこ?…い、行かない方がいいよ…」
環は、モジモジしながら櫻の話を遮ります。
[良い質問]
行かない方がいい、とは?何かあるのですか?
環「あの山、入った人が何人も死んでるんです。…多分、山神様の祟り、じゃないかな…。」 [良い質問]
メリッサ「かたじけない!」(…?)
(環さんに山神様やお祭りについてたずねます)
環「この村には、古くから山に神様がいらっしゃるという言い伝えがあります。その神様が、気性の荒い方だそうで…だから、村ではお祭りの日に、毎年1人生贄を山に置いて、神様に捧げるんです。それを怠った年は、村に災いが降りかかったそうです。」 [良い質問]
メリッサが環を見つめます。
環「な、なんですか…?…ひ、人の顔をじろじろ見るなんて、失礼…ですよ。」
環が僅かに赤面しながら目を逸らします。[編集済]
メリッサ、どうかしたのか? [編集済]
メリッサ「…いや、気のせいやもしれぬが…ここで話す話ではなかろう。刻が来たら話す。」 [編集済] [良い質問]
(環さんのご家族についてお尋ねします)
環「えっと…母は、私が産まれてすぐに亡くなりました。父は…」
そう言ったところで、環は何かを恐れるように震え始めた。
[編集済]
[良い質問]
さくらさん、環さんが虐待されていたという噂はどのようなものでしたか?(コッソリ)
櫻「環ちゃん、人前では絶対に肌を露出した服を着たりとかしないんですけど、袖の隙間から痣があるのが見えたっていう子がいたんです。」 [良い質問]
メリッサ、環さんに何か違和感でも抱いたのか?…もしかして性別について?(コッソリ)
メリッサ「…ああ。最初に会うた刻から違和感は感じておった。…この見た目で信じられぬ気もするが、あの刻の違和感は、恐らく間違うてはおらん。」 [編集済] [正解][良い質問]
祭りについて、生贄はどのように選ばれるのですか?
環「毎年、7歳の子供の中からくじ引きで選ばれるそうです。…どうしても見つからなかった場合は、村から出ていった人の家族を強制的に連れ戻して生贄にしたりとかもしてたそうです。」 [編集済] [良い質問]
お父さんかお母さんがこの村の出身なのですか?
環「母が、この村の出身です。父は、元々東京の偉い学者だったそうです。」 [良い質問]
今まで生贄にされた人について知るすべはありますか?
環「えっと…記録があるはずなんですけど…すみません、場所を把握していないので何とも…」
学彦、その正体って一体?
学彦「…環ちゃん、もしかして、山に入った人が死んだ時期と、村が生贄をサボった時期って、同じなんじゃないかな?…それから、生贄をサボった事で起こった災いって、もしかして不作とか病気とかじゃないの?」
環「どうしてわかったんですか!」
学彦「…それなら、説明がつく。…祟りの正体は、毒ガスだよ。除草剤の一種。」
[編集済]
[良い質問]
その除草剤は自然発生するものでなく、人為的に撒かれでもしない限り山にはでない類いのものか?
学彦「…そうだね。多分、誰かが悪意を持って、毒ガスを撒いたんだ。…でも、災いの正体が毒とわかれば対処のしようがある。」
学彦は、ガスマスクを取り出す。
学彦「…この村について事前に調べた時に、周辺で有毒ガスが検出されたっていう報告書を読んだからね。こんな事もあろうかと、人数分用意してきたよ。」
[良い質問]
メリッサ「山奥…忍者がダメなら、天狗を捕まえるでござる!」
学彦「…いや、目的変わっちゃってるよね。あと、天狗も乱獲禁止だから。」
対策もあることだし、山へむかってみようか?
万「…だな。」
櫻「私も行きます!」
環「こ、小鞠さん‥!危険だよ…!」
櫻「大丈夫だよ、環ちゃん!私だって、幽霊助けてあげたいし!」
環「…幽霊?」
櫻「あ…いや、こっちの話。留守番よろしくね!」
[良い質問]
環「…いいや、僕も行く。」
櫻「…え?環ちゃん、今僕って…」
メリッサ「気づいておらぬか。…そやつは男でござる。」
櫻「ええ!?」
万「えーーーーッ!!?」
櫻「えっと…環…君?…なんで…」
環「…惚れた女の子に無茶させるわけにはいかないだろ。」
櫻「…え。」
環は、口を布で巻いたあと、ペストマスクを装着する。
環「…皆さん、行きましょう。」
万「ショック〜…まさか、環ちゃんが男だったなんて…」
学彦「でも、環君普通に美人顔だよね。…男だけど。」
メリッサ「むっ…人の気配…5…いや、10はおるな。隠れていないで、姿を表せぃ!!拙者が成敗してくれる!!」
メリッサが抜刀すると、暗闇の中からペストマスクを被った集団が現れます。
マスク男「…。」
集団は、一気に貴方達めがけて襲いかかってきます。
[編集済]
環「いや、いくらなんでもこの大人数を一人で相手するのは…」
メリッサ「案ずるな、少年。悪党から弱きを守る事こそ、侍である拙者の本懐…拙者に構わず行けい!!」
マスク男「…。」
メリッサ「フン!貴様らなど、我が愛刀マサムネのサビにしてくれるわ!!…いざ!!」[編集済]
環「強い…!」
学彦「…メリッサさん、頭の方はアレだけど、メチャクチャ強いからね。現役警察官の西園寺巡査が、組手で勝てないレベル。」
環「ひえッ…」
万「さすがメリッサちゃん…向こうは心配いらなそうだな。」
さらに奥に進みますか?[編集済]
みんな準備はいい?特に問題なかったら山奥へ進もう!
ええと、山奥には洞窟があり、洞窟の中に古びた祭壇がありました。祭壇には、女学生の格好をした幼女が座っていました。環そっくりの可愛らしい幼女です。 [編集済] [良い質問]
(幼女に話しかけます)
幼女「わああ!!あたしのことが見えるの!?」
幼女は、驚いています。
幼女「あのねあのね、あたしのことが見える人にあえたの、ひさしぶりなの!それでね、あたし、たまきっていうんだ!」
[編集済]
[良い質問]
さくらさん、「助けて」って言ってたのはこの子ですか?
櫻「はい、間違いありません。彼女です。」
たまき「あー!さくらおねーちゃんだー!!わーいわーい!!」
[編集済]
[正解][良い質問]
学彦「幽霊…だろうね。僕も見たいな〜。」
環「…僕たちは、見えませんからね…。」
この3人には、たまきが見えません。[編集済]
環「メ、メリッサさん!?…あの集団は!?」
メリッサ「む?無論、我が愛刀マサムネのサビにしてやったが?」
環(強い…)
メリッサ「…しかし、ここは悪寒がするでござるな…もしや、物の怪がおるのではなかろうな!?」
メリッサには幼女は見えませんが、気配は感じるようです。[編集済]
お嬢さん、さくらさんに助けを求めた理由を教えていただけませんか?
たまき「んー?えっとねー、おとーさんが、こわかったから。だから、たまきーの体をかりて、さくらおねーちゃんにたすけてっていったの。」 [編集済] [良い質問]
櫻「それって…」
環「…はい。僕の姉は、14年前、生贄に選ばれてここで殺されました。」
震える環の頭を、たまきは優しく撫でる。
たまき「だいじょうぶ、だいじょうぶだから…」[編集済]
たまきちゃん、「助けて」っていうのはお父さんから環くんを助けてあげてってことかな?
たまき「うん、そう。でも、それだけじゃなくって…」 [良い質問]
一同「!!?」
背後から、ペストマスクを被った長身の男が現れる。
たまきちゃん、もしかしてまだお父さんに何かされてるの……?
たまき「えっと…」
マスク男「おっと、何かしているとは心外だなぁ。私はただ、娘を愛しているだけなのに。」
お父さん、除草剤やさっきのマスク集団はあなたの仕業ですか?
マスク男「おっと、自己紹介が遅れたな。…私は、黒鷺 廻人(くろさぎ かいと)という者だ。…無論、君の言う通り、ガスや部下に君達を襲わせたのは、私がやった。」 [良い質問]
たまきちゃん、さっき言ってた「それだけじゃない」っていうのは、お父さんも助けてあげてってこと……?
たまき「うん…このままおとーさんがむらのみんなにフクシューしちゃったら、おとーさんはきっとしあわせになれない…だからおねがい、おとーさんをたすけて…!!」 [編集済] [良い質問]
廻人さん、心中お察しします。あなたには亡くなったたまきちゃんの声が聞こえませんか?
廻人「…たよ。…呼びかけたよ!!何度も、何度も、何度も!!だが、返事は返ってこなかった!!死者の声なんて、聞こえるわけがないだろ!!」 [編集済] [良い質問]
たまきちゃん、環くんのからだを借りたといっていたけど、環くんに取りついてからだを動かすことは可能ですか?
たまき「えーっと、とりつくことはできるけど、うごかしたりするのはできないみたい。あたしが、ゆうれいになってからまだ14年しかたってないからかな?」
櫻「…たまきちゃん。環君、あなたのお姉さんよ。」
環「姉さんが…?どこだ、どこにいるんだ!?」
たまき「ここだよー!…って、そうだった。たまきーには、あたしのことが見えないんだった…」
櫻「…なにか、いい方法はないかな…」
たまき「いいことおもいついた!」[編集済]
いいこと?教えてくれないかな
たまき「あのねあのね、人って、ムイシキ?のほうが、ゆうれいにビンカンになりやすいんだって!だから、おとーさんのムイシキの中に入りこめば、もしかしたらおとーさんにきづいてもらえるかも!」 [良い質問]
よし!じゃあたまきちゃん、お父さんに取りついてもらえるかな?
たまき「うん、わかった!…って言いたいところなんだけど、みんなにもちょっとキョーリョクしてほしいんだ。ちょっと、おとーさんをねむらせてくれない?」 [良い質問]
学彦「どったの?」
櫻「たまきちゃんが、お父さんを眠らせてほしいそうです。」
学彦「…そーゆーの、僕の得意分野なんだよね♪」
学彦は小型の注射器のようなものを取り出す。
学彦「西園寺巡査、メリッサさん。ちょっと、これを環君のお父さんに撃ち込んできてよ。」[編集済]
学彦「科田印の超強力麻酔薬入りの弾丸っスよ。巡査の拳銃で撃てるようにサイズ調整したから、このまま装填して使えるっス。」
万「これを、あのイカレマスク親父にブチ込めばいいんだな?任しとけ。」
メリッサ「拙者も助太刀いたす!ヨロズ、お主の銃であの鳥男を撃つのだ!!」[編集済]
廻人「…。」
バキュンッ
廻人は、素早く拳銃を抜いてメリッサ目掛けて発砲した。
メリッサは、ギリギリのところで回避した。
メリッサ「…!」
廻人「すごいな…避けたか。」
万「…さすがに一筋縄じゃいかねえか。」
メリッサは、廻人に攻撃を仕掛ける。
メリッサ「てやーっ!!」
バキッ
メリッサの刀が、拳銃の砲身を砕く。
廻人「!!?」
メリッサ「討ち取ったり!!」
廻人「しまっ…」
万(今なら、撃ち込める…!)
廻人「…。」
バキュンッ
万「…え。」
廻人は、もう片方の手で素早く拳銃を抜き、撃つ。
弾丸が、万の胸に当たる。
廻人「…フン、バカが。私がこういう時のために何の準備もしていないと思ったか?」
環「西園寺さん!!…父さん、許さない…!!」
廻人「父親に向かってその口の利き方は何だ。お前にはお仕置きが必要らしいな。…まあいい、環。早くこっちに…」
万「…ヘヘッ。」
廻人「何ッ!?」
バキュンッ
万が、拳銃を撃つ。
弾は、廻人の胸に当たる。[編集済]
ドサッ
万「…へっ、ケーサツナメんなよ。」
万は、服の下に防弾チョッキを着ていた。
万「っつっても、結構痛えんだけどな。コレ。」
メリッサ「ヨロズ…お主、中々やるではないか。拙者も、てっきり死んだものと思うておったぞ。」
万「メリッサちゃんのためなら俺は死んでもいいぜ〜♡」
学彦「…ダメだこりゃ。」
たまきちゃん、これで行けそう?
たまき「うん、まかせて!」
櫻「たまきちゃん、ちょっと待って!」
たまき「ほよ?」
櫻「…その前に、呼んできてほしい人がいるの。」
たまき「わかった!!よんでくる!」
たまきは、目の前から消えた。
[良い質問]
さくらさん、呼んできてほしい人って?
櫻「…たまきちゃんが呼んできてくれます。」
たまき「よんできたよ!」
たまきの後ろには、たまきによく似た女性が立っていた。
女性「…皆さん、はじめまして。…環の母です。黒鷺 輪(くろさぎ りん)と申します。」
櫻「こちらこそ、はじめまして。たまきちゃんと環君のお母様。」
環「母さん…?…小鞠さん、そこに母さんがいるのか…!?」
[編集済]
[良い質問]
櫻「お母様、廻人さん…貴女の旦那様は、貴女方を亡くした事がショックで、心が壊れてしまって…そのせいで、村の人達を道連れに、自分から破滅の道を進もうとしているんです。ですから、廻人さんを説得して頂けませんか?」
輪「…よく状況が理解できませんが…主人とお話すれば良いのですね?お安い御用です。」
櫻「ありがとうございます。」[編集済]
輪さん、どうかよろしくお願いします。
輪「はい、任せてください!」
たまき「…その前に、ちょっとおとーさんのかお見ておきたいな。」
櫻「あ、じゃあ…」
学彦「ここはガスの影響殆ど無いから、外して大丈夫だよ。」
櫻「はい…では、失礼します。」
ゴソゴソ
[良い質問]
廻人の顔には、痛々しい斬り傷があった。
たまき「おとーさん…」
輪「環、大丈夫?」
たまき「うん。おとーさんのかお、見れてよかった!…じゃあ、おかーさん、行こ!」
輪「…ええ。」
二人は、廻人の体の中へと消えていった。
…輪。
「おとーさん、だーい好き!!」
…環。私は…
「環!!…頼む、娘は私の全てなんだ、放してくれ!!」
村長「そういうわけにはいかん。」
「あんたたち、なんでこんな酷い事するんだ!?私たちは村の人間じゃないだろ!!」
村長「今年は、7つの子供が村にいないのだから仕方あるまい。これは、数百年前から続く村の掟なのだ。…恨むなら、我々の村の女と結婚した自分を恨むんだな。…連れて行け。」
環「いやだ、はなしてよ!!おとーさん!!おかーさん!!」
輪「環!!」
「やめろ!!」
村長「…!!?何をする!!」[編集済]
「環、大丈夫だからな!すぐにお父さんが助けてやるからな!!」
村長「鬱陶しいわぁ!!」
村人「村長から離れろ!!」
ザシュッ
「ッ…あ゛ぁあああああああああああ!!!」
輪「あなた!!」
環「おとーさん!!」
村長「フン、大人しく娘を差し出しておけばよかったものを。」
「奥様は、お亡くなりになりました。」
…私は、村の者に斬りつけられてから、出血と高熱のせいで数日間目を覚まさなかったらしい。病院で目を覚まして、最初に告げられたのはその一言だった。
後で、私が眠っている間に娘が死んだ事、妻が息子を遺して死んだ事を知った。
それから先は、あまり覚えていない…
…こんな時に、環の夢を見るなんてな。現実では、一度も姿を見せてくれた事はなかったのに。
たまき「ゆめなんかじゃないよ!あたしは、おとーさんのムイシキの中にいるの!あたしは、ここにいるよ!」
…随分と、都合のいい幻を見ているようだ。あの男、私に何か盛ったな…?
たまき「マボロシじゃないもん!あたしはあたし!くろさぎ たまき!!おとーさんのむすめだよ!!」
…環?本当に、環なのか…?[編集済]
輪「…あなた。」
…輪?
輪「…ずっと、会いたかった。」
私もだよ、輪。
何度、夢に見ただろうか。…また二人に会える日を。
輪「あなた…。」
…やはり、怒っているのだろう?…恨まれても当然だ。お前が死んだ時も、環が死んだ時も、何もしてやれなかった…怒りで目の前が真っ赤になって、復讐する事しか頭になかった。
輪「…そんな事言わないで。私、あなたに謝りたい事があるの。」
[編集済]
…何を言っている。謝らなければならないのは私の方だ。
たまき「ストーーーップ!!はい、もうあやまり合うのおわり!!もうっ、おとーさんもおかーさんも、さっきからずっとあやまってばっかでキリないよ!」
輪「…ふふっ、そうね。暗いお話ばっかりで、退屈しちゃうわよね?」
輪、環、私は…
たまき「あのね、おとーさん。フクシューはね、人をフコーにするんだよ!おとーさんがフコーになったら、おかーさんないちゃうよ!?あたし、おかーさんをなかせるおとーさんなんてきらいになっちゃうよ!!いいの!?」
輪「当たり前でしょ。」
…すまなかった、今まで、本当に…。私はただ、こうしてまた二人に会いたかったんだ…!
たまき「んもー!ケッキョクあやまってばっか!」
…一緒に帰ろう、外の世界へ。
たまき「…うん!」[編集済]
廻人が目を覚ます。その目には、涙が伝っていた。
櫻「…廻人さん?…正気に、戻ったんですか?」
廻人「…ああ。私は、今までどうかしていた。だが、今目が覚めた。…君たちが、二人と出会わせてくれたのだろう?ありがとう。」
環「…父さん。」
廻人「環、今まですまなかった。許してくれとは言わない。今までのことは、これから一生かけて償わせてくれ。」
環「…。」
櫻「…ふふっ。」
環「…小鞠さん?何が聞こえたの…?」
廻人「お前の母さんが、父さんの事を許してやってくれってさ。」
櫻「…え!?廻人さん、あなたまさか…」
廻人「…ああ。どうやら、二人が私の中に入り込んできた影響だろう。私にも、二人の事が見えるようになった。」
環「…。」
環は少し寂しそうな顔をした。[編集済]
輪さんとたまきちゃん、環くんも貴方達二人と会いたがってるようですが……。
たまき「でも、たまきーにはあたしたちが見えないしな〜。」
輪「…いい方法があるわ。」
[良い質問]
輪さん、いい方法って何ですか?
輪「心霊写真はご存知ですよね?その要領で、記念写真を撮るんです。直接話すことはできないけど、私たちがそばにいるって事を、この子に伝えられるかと。…一枚、お写真を撮って頂けますか?」 [良い質問]
はい、わかりました。(写真を撮る)
櫻「皆さん、もうちょっとこっちに寄ってください。」
廻人「…私も写っていいのか?」
輪「何言ってるの、あなたがいなきゃ意味ないじゃない。」
たまき「そーだよ、おとーさんもいっしょにシャシンとるの!」
「…では、撮りますよ。」
[正解][良い質問]
たまき「やったー!ダイセイコウ!!」
環「…母さん、姉さん…本当に、ここにいるのか…。」
たまきの体が透け始める。
廻人「…環!?」
たまき「あたしもう、ジカンがないみたい。ゆうれいはね、このよにミレンがなくなると、ジョーブツ?するんだって。」
廻人「…また、私の前から居なくなるというのか…!?行かないでくれ!!」
輪「…あなた。環の事は、向こうで私が面倒を見るから、環を見送ってあげて。」
たまき「おとーさん、だいじょうぶだよ。あたしは、見えなくなっちゃうけど、きえちゃうわけじゃないの。ずっと、いっしょだよ。さよならじゃない。」
廻人「忘れるわけないだろ…!輪…環…!」
環「…僕、二人の事見えないし、声も聞こえないけど、なんとなくわかる。…行っちゃうの?」
輪「…かわいい私の坊や。産まれた時はあんなに小さかったのに、こんなに大きくなったのね。」
たまき「おとーさん、たまきーのこと、よろしくたのんだよ!」
廻人「…ああ。」
輪「…皆さんも、どうもありがとうございました。」
たまき「みんな、バイバイ。」
櫻「たまきちゃん…。」
環「小鞠さん、母さんと姉さんは…?」
櫻「安心して。成仏したわ。」
環「…僕、まだ話したい事があったのに…。」
櫻「…大丈夫だよ。二人は、いつでも環君を見守ってくれてるよ。」
環「…うん。」
TRUE END
参加者一覧 2人(クリックすると質問が絞れます)
櫻「環政君…クラスで、男の子だって打ち明けた時はみんなびっくりしてたけど、今度はクラスのみんなと仲良くできてよかったね。」
環政「うん…櫻さんのお陰だよ。」
櫻「えへへ…」
万「…なあ、あの二人デキてんのか?」
メリッサ「…下品な、成敗してくれる!」
万「冗談だろ!?メリッサちゃん、とりあえず刀しまって!」
学彦「そりゃあ気になるっスよねー。櫻ちゃんを取られちゃうかもだし。」ニヤニヤ
万「う、うるせー!…それにしても、よかったな。環ちゃん、無事に成仏できて。」
環政「はい、皆さんのおかげです。」
メリッサ「何、拙者は当然の事をしたまでよ。」
学彦「うーん…もっと幽霊の研究とかしたかったけど、一件落着っぽいし、まあいっか。レポートのテーマ、別の探さなきゃな。」
万「…なあ、二人とも。ぜひ、うちの事務所で働いてみない?」
メリッサ「ヨロズ!お主、さては良からぬ事を考えておるな!?成敗してくれる!」
万「わぁああ!!ストップ、ストップ!」
二人「いいですよ。」
万「…へ?」
環政「昨日、櫻さんと話し合ったんです。今回の事で、皆さんにはお世話になりましたから、その分恩返しをさせてください。」
櫻「…不束者ですが、よろしくお願いします!」
万「よっしゃ!じゃあ、めでたく櫻ちゃんが仲間になった事だし、みんなでパーティーやるか!」
メリッサ「うむ!では、拙者はケーキの入刀を…」
学彦「いや、ウェディングケーキじゃないんだから…あと、模擬刀で食べ物切るのやめて〜。」
環政「あはは…」
笑う環政の後ろには、記念写真が飾ってあった。
《またあそぼうね。》
END
ありがとうございました。
一応、幽霊は基本POW15以上の人間でなければ見えないという設定です。廻人は、最初はインザ狂気状態だったので見えませんでしたが、正気に戻ったので、二人が見えるようになりました。[19年12月05日 21:12]
参加者の皆様全員で1人のキャラクターを演じていただきますので、チャットに意見を書いて頂けるとありがたいです。それで反論が無ければ、キャラ設定として固定します。[19年12月02日 17:37]
西園寺 万(24)
身長178cm。探偵(あなた)の数少ない友人であり、助手的存在。西園寺財閥の御曹司で、腕利きの若き刑事。…だが女好きで、謹慎処分が下される事もしばしば。運動神経が良く、頭の回転もそれなりに速い。
STR14 CON15 DEX15 SIZ14 APP14 INT15 POW9 EDU17
メリッサ・シャーロック(18)
身長170cm。ヨークシャー州出身。自称侍。模擬刀を常備。時代劇で日本語を勉強したため、喋り方が古風。曲がった事が大嫌い(不法入国者)。体力自慢の愛すべきアホの子。
STR18 CON18 DEX18 SIZ14 APP17 INT8 POW14 EDU10
科田 学彦(20)
身長185cm。大学生でありながら教授並の頭脳を持つ天才。金欠で、仕事に協力する代わりに万に金銭面で援助を受けている。メリッサとは年齢が近いため、仲が良い。もやし。
STR5 CON7 DEX6 SIZ15 APP10 INT18 POW10 EDU21
小鞠 櫻(14)
身長133cm。盲目の中学生。依頼人。霊感が強く、幽霊の友達がいる。小動物のように小柄で、体が弱い。天使のような性格で、困っている人を放っておけない。
STR6 CON5 DEX4 SIZ8 APP15 INT14 POW18 EDU8
黒鷺 環(14)
身長158cm。櫻の元クラスメイト。美形。母親の故郷である村に住んでいる。実は男の娘で、環(♀)の弟。気が狂った実父に、死んだ姉の代わりとして育てられ、虐待を受けている。櫻に好意を抱いている。女性と話すと緊張してしまう。
STR10 CON9 DEX13 SIZ10 APP18 INT14 POW8 EDU8
黒鷺 環(享年7歳)
身長120cm。環(♂)に取り憑いていた幽霊。環(♂)の7歳上の姉。弟によく似た美形の幼女。14年前、村の風習である生贄の儀式によって殺された。人懐っこい性格で、櫻の事はお気に入り。探偵(あなた)には姿が見え、櫻には声が聞こえるが、万、メリッサ(気配は感じる)、学彦、環(♂)には見えない。
黒鷺 廻人(48)
身長188cm。長身痩躯の中年男。環姉弟の実父。元科学者。14年前に、娘である環(♀)を生贄の儀式の際に亡くし、さらに妻を病気で亡くしたショックで発狂。その後、息子に娘と同じ名前をつけ、娘の代わりとして育てるようになる。マスクは普段からつけている。
STR13 CON14 DEX15 SIZ16 APP5(顔面負傷) INT18 POW18(正気度0) EDU21
黒鷺 輪(享年24歳)
身長160cm。環姉弟によく似た女性。環姉弟の実母。美人。14年前、環(♂)を産んだ直後に他界。
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!