カメオくんの災難

簡易説明：不倫相手の教授に殺されたカメオが女子トイレの中に隠されていたから。


既婚の大学教授(女性)と不倫の関係にあったカメオくん。
教授は夫と別れてカメオくんと一緒になるつもりだったらしいが、カメオくんにしてみれば物珍しさからつき合っただけの遊びであり、その日、就職活動を理由に別れ話を持ちかけた。

研究室での話し合いはもつれにもつれ、自分が遊ばれていたことがわかるやいなや教授は衝動的に花瓶でカメオくんの頭部を殴打した。
カメオくんがよろけて倒れた先にはデスクの硬い角。二度の衝撃でカメオくんは帰らぬ人となってしまった。

しまったと教授は思ったがもう遅い。
運の悪いことに、間もなく研究室に人が訪ねてくる予定であった。狭い研究室では遺体の隠す場所はない。
一時しのぎのつもりで、教授は近くの女子トイレの個室にカメオくんの遺体を隠し、外から鍵をかけた。
だが周囲を警戒するあまりに鍵のかけかたが甘いことには気がつかなかったため(横にスライドしてドアを押さえるタイプだったため、かろうじてドアを押さえている程度だった)、教授が去った後でドアは開いてしまった。
当然、死んでいるカメオくんがドアをかけなおせるはずもなく、講義を終えたカメコ、ウミコが見つけるまで丸見えの状態で放置されたのだった。

後は問題の通りである。
教授は逮捕され、被害者であるカメオくんが咎められることもなく、事件は幕を下ろしたのであった。