途中から

カメオは大学受験を控える受験生です。しかも今はセンター試験を控えた大事な時期。
勉強以外のことは封印しようと、大好きな読書もせずに勉強に励んでいます。
カメオは受験が終わったら自分へのご褒美として、ずっと以前から読みたいと思っていた小説「ウミガメ」を思いっきり読もうと思っていました。

そして受験も無事終わり、カメオは遂に小説「ウミガメ」を購入、読み始めます。
しかしある程度読み進んだところで、あれ？　あれ？　あれ……。
見たことのある設定、読んだことのある文章に出くわします。
そう、センター試験、現代文で出題されていた小説がなんと「ウミガメ」だったのです。
カメオは「ウミガメ」を、物語に没入できない状況で途中から読み始めていたのです。

カメオはすっかり醒めてしまいました。
もうこの話を読んでいても、自分がセンター試験に臨む光景が蘇るばかりです。

なお、現代文の点数は良くなかったそうな。


（センター試験の用紙に小説の出典が載ってあるかは忘れちゃいました）