舞台は、神に愛された聖なる都、ハイリヒシュタット。
あなたは、国王であるハイリヒシュタット13世のペットの世話係です。
いつも通りペットの世話をしていると、見覚えのないカメがいることに気がつきました。
「あのう、もしもし?…聞こえてますかー?おーい!」
カメの方から声がしました。
「…んだよ聞こえてんじゃねえか。返事しろよ。」
カメが喋り出しました。
「なあ、あんたを話のわかる奴だと見込んで、話があるんだが。
実は俺、訳あってこんな姿にされてんだよ。…俺の声に気づいたのは、あんたが初めてだぜ。
つーわけで、俺が人間に戻るの、手伝ってくんないかな?
頼むよ、なんでもするから!お願い!」
突然、カメに懇願されて戸惑うあなた。
カメは人間に戻れるのでしょうか?
カメが姿を変えられてしまった理由を解き明かしましょう。
そろそろ終盤です。途中参加大歓迎です!
カメさんは何故カメにされたんですか?
カメ「王様にいきなり呼び出されて、師匠にいきなり魔法をかけられたんだよ。…なんか、重罪を犯したとかで。」 [良い質問]
周りをよく見てみる。
カメは、特殊なビンに入れられて、ペット用の棚に入れられている。
ビンには、ハイリヒシュタット語で
Kamil Seeschildkröte
懲役 100年
と書かれている。
「カミル…ゼーシルトクレーテ?」
[編集済]
師匠とはその後何か話したりしましたか?(私たちの方から師匠と話せたりしますか?)
カミル(カメ)「…師匠は、罪を償え、の一点張りで…取り合って貰えなかったよ。」
「…なるほど、ありがとうございます。」
(その後の展開で機会は設けます。師匠の事について、他の飼育員に聞きますか?)
[編集済]
他の飼育員に師匠の事を聞いてみる
(了解しました。)
飼育員「…マジかよ、リヒテンベルガー様の所に?…お前も物好きだな。…今は魔導師用の研究室にいるはずだよ。」
「…ありがとう。早速、行ってみるよ。」
研究室に行くと、扉の前で妖精が待ち構えていました。
妖精「テメェ!飼育員如きがウチのご主人に何の用だ!養豚場へ帰れ!」
[編集済]
[良い質問]
妖精さん、自己紹介してください。
妖精「あたし?あたしはナターリエってんだ。現妖精王の娘で、史上最強の大魔導師、ヴィルフリート=リヒテンベルガーの使いの妖精さ!…って!あたしったら何勝手にベラベラ喋ってんだよ!」 [編集済] [良い質問]
戻ってカメともう一度話してみる。
「師匠の事で何か思い当たることとか無いですか…?」
カミル「なんか機嫌が悪かったような…でも、思い当たる事なんて特に…」
「そうですか。」
(もう、研究室には戻れないしなぁ…)
シスター「…あの、何かお困りですか?」
「…あなたは、シュヴェスター・アーデルハイト…実は、リヒテンベルガー様に聞きたいことが…」
アーデルハイト「でしたら、私の方からお尋ねしますよ。…聖霊教会からの呼び出しという事にしておけば、あの人も応じてくださるでしょうから。」
「本当ですか!?ありがたき幸せ…!」
ヴィルフリートの研究室に戻る事ができるようになりました。
[編集済]
彼女がすごく酒臭い事に気がつきます。
ナターリエさん、もしかして酔っていますか?
ナターリエ「うるせぇ!そんな事言ってっと、ヴィルに会わせてやんねーぞ!」 [編集済] [良い質問]
ナターリエ「げっ…テメェ、聖霊教会の修道女じゃねーか!」
アーデルハイト「聖霊教会からの命令です。…リヒテンベルガー様とお話がしたいのですが。」
ナターリエ「チッ…おい、ヴィル!呼ばれてるよ!」
男「…よお、アーデルハイト様。相変わらずナイスバディだな。スリーサイズ教えろよ。」
男は、アーデルハイトに話しかけます。
アーデルハイト「…ゲフン。」
アーデルハイトが咳払いをすると、男は黙ります。[編集済]
リヒテンベルガー様、自己紹介お願いします
ヴィルフリート「俺は千年に一度の天才大魔導師、ヴィルフリート=リヒテンベルガー様だよ。俺の魔法でできねぇ事なんかねーのよ♪」 [編集済] [良い質問]
リヒテンベルガー様、早速ですがカメさんが聖杯祭の酒を飲んだ根拠をお願いします。
ヴィルフリート「ほーらよ。」
ヴィルフリートが手書きの調査報告書を見せる。
報告書には、聖霊教会の印が押されている。
ヴィルフリート「国中の大魔導師たちが調べた結果、空になった樽から唾液が見つかって、それがカミルの野郎のと一致したんだよ。…何か反論があればどーぞ?」
[編集済]
[良い質問]
ナタ―リエ様が酔っているように見えるとおっしゃっていた人がいたのですが・・・。
ヴィルフリート「いつものこった。気ーにすんなや。」
ヴィルフリートは、あなたの質問に対してしらばっくれたような態度で答えます。
アーデルハイト「…確かに、ナターリエ様は酒豪ですけれど…」
ヴィルフリート「そーそー。今に始まった事じゃねーのよ。普段から呑んだくれてるせいで、臭いが染み付いてんだよ。」
ヴィルフリートは平気な顔をして、話を続けます。
[編集済]
[良い質問]
ヴィルフリートはそそくさと部屋に戻ろうとする。
アーデルハイト「待ってください。まだ話は終わってません。」
ヴィルフリート「何だよ、俺の事誘ってんの?聖女様が逆ナンとか、感心しねーな。…そのいいケツ触らせてくれる気になったか?」
アーデルハイト(ギロッ
ヴィルフリートはしぶしぶ部屋から出てくる。
カミルについて教えてください
ヴィルフリート「あぁ、俺の元部下だよ。王の命令でカメに変えて、瓶の中に閉じ込めてやったけどな。おっと、俺を責めんのは御門違いだぜ。元はと言えば、カミルの野郎が王を怒らせたのが悪りーんだからよ。」 [編集済]
ヴィルフリート様、いったい何を見てるんですか?まさかナンパしたことがばれそうだとか?
ヴィルフリート「いんや?ベーつに。ちょっと考え事してただけだっち。」
ナターリエさんって、妖精界の王女ですし、聖霊教を信仰しているこの国じゃあ、結構重要人物ですよね?もし悪いことしても王様だって信仰者ですし、この研究所だって聖霊教からお金もらってるわけで、リヒテンベルガー様も皆して庇うんじゃないですか?
ナターリエ「そ、そーかなぁー?でも、あたしは犯人じゃないから関係ないね〜…そ!それに、ハイリヒシュタット王は、神の言う事は聞くけど、聖霊はあくまで神の使いって考えてるから、犯人が聖霊だったとしても、罪を見なかったことにまではしてくれないんじゃないかな〜?…だから、あたしが犯人ならとっくにお叱りを受けてるはずなんだわね〜…」
明らかにナターリエの目が泳ぐ。
[編集済]
[良い質問]
ヴィルフリート様ってタイムリープとか過去にあったことをその場で再現できる能力ってないんですかねえ・・・?
ヴィルフリート「や、やー…ちょっと、それは国王の許可が降りないと使えんのよなー…」
ヴィルフリートは口笛を吹きながら答える。
[編集済]
ヴィルフリート様、ナターリア様のことをかばってらっしゃいますね?
ヴィルフリート「はぁあ?どこにそんな確証があんの?犯人はカミルで決まりだっちゅーの!」
ナターリエ「そうさね!あたしは犯人じゃないよ!カミルのバカが聖杯祭の酒を飲んじまったのさ!」
[編集済]
[良い質問]
アーデルハイト「…よりによって、飲み干されたのが聖杯祭のお酒ですからね…。決定的な証拠は、大魔導師様にしか見つけられないんですよね。」
大魔導師様に話を聞きに行く
大魔導師一同「全て、リヒテンベルガー室長の報告書の通りです。…お読みになりましたよね?」 [編集済]
ナターリエ「あんたが酒をポンと出せれば全部解決なんだけどね〜。」
ヴィルフリート「それができねぇの知ってるくせに。」
聖杯祭のお酒について教えてください [編集済]
アーデルハイト「…聖杯祭とは1世紀に一度開催される、聖霊教のお祭りです。お酒を神様にお供えして、聖霊教会の人間もその恩恵を受けるという形で、一口ずつ飲む事が許されているのですが…聖杯祭に使用されるお酒は、特殊な製法で、50年以上に渡って清めながら造られたものなんです。ですから、大魔導師様ですら、そのお酒を勝手に作ることは許されていません。使われるお酒も毎回違いますし…聖杯祭当日まで、誰にもその味がわからないお酒なんです。ですから、証拠を見つけるのが非常に難しいんです。」 [編集済] [良い質問]
カミルさん、聖杯祭の酒の味ってわかりますか?
カミル「わかんねえよ!飲んでねえんだからよ!」
ナターリエ「ふん、ごまかそうったって、そうはいかないよ!あんたの体から麦の匂いがプンプンするよ!」
カミル「だから知らねえって!」
ナターリエ「嘘おっしゃい!妖精さん、鼻いいからすぐわかんのよ!」
[編集済]
[良い質問]
ナタ―リエ様、今「麦のにおい」っておっしゃいましたよね?聖杯祭の酒は原材料は当日までわからないんですよね?何で知っているんですか? [編集済]
ナターリエ「そ、そそそそそれは…よ、よよ、妖精さんの勘だよ!」 [良い質問]
ナターリア様、貴方が聖杯を飲んだことはもう分かってます。何故飲んだんですか?もしかしてリヒテンベルガー様に命令されたとか?
ナターリエ「だって…だってぇ!我慢できなかったんだよ!あんな美味そうな酒を用意されて…あんなの、飲んでくださいって言ってるようなもんさね!」
ヴィルフリート「俺は、酒の事に関してはなーんも関わってないよ。」
[編集済]
[正解]
ナターリア「ヴィル!あんた、裏切る気かい!」
ヴィルフリート「俺には俺の目的があるからナターリエの事庇ってたけど、特定されちゃあどうしようもないからね〜。」
ヴィルフリート「黙れ!お前が俺にした仕打ちは一生忘れねーかんな!!」
カミル「だから、何の事ですか?」
ヴィルフリート「とぼけんじゃねえ!散々俺の天才的な閃きをコケにしただろーが!!」[編集済]
ヴィルフリート様、その「天才的な閃き」って?
ヴィルフリート「俺が長年続けてきた研究だよ!それを、こいつが…!!」 [良い質問]
ヴィルフリートさん、あなたは自分の研究をバカにしたカミルさんに復讐をしようと、カミラさんをカエルに変え、ナターリエさんに聖杯を飲むようにけしかけ、その罪をカミルさんに被せようとしましたね?もう観念してカミルさんを元の姿に戻して下さい。
ヴィルフリート「ぐっ…」 [正解]
参加者一覧 4人(クリックすると質問が絞れます)
飲み干した犯人は、ヴィルフリートの使いの妖精であるナターリエ。
そんな事とは知らずに、国王は、酒を飲み干した犯人を血眼で探していた。
一方、ヴィルフリートは部下であるカミルに自身の研究をバカにされ、カミルを逆恨みしていた。
ヴィルフリートは、国王が酒を飲み干した犯人を捕らえて重い処罰を下そうとしているという噂を聞いた。
カミルに仕返しをしたいヴィルフリートと、真実を隠し通したいナターリエの利害が一致し、二人はカミルに罪を着せる計画を立てた。
ヴィルフリートは、魔法ででっち上げた証拠でカミルを追い詰め、処罰という名目で彼をカメに変えて憂さ晴らしをした。
国王「なんじゃと…ヴィルフリート=リヒテンベルガー!ナターリエ!!…貴様ら、儂の目を欺いて、罪を逃れようとしていたというのか!!この不届き者共が!!」
ナターリエ「ひぇえええええ〜!ごめんなさ〜い!!」
アーデルハイト「国王様…一応、我が国の崇拝対象ですし…」
国王「フン!仕方ない、神様に免じて、極刑は勘弁しておいてやるわい!」
ヴィルフリート&ナターリエ(良かった…)
国王「…じゃが、ヴィルフリート=リヒテンベルガー!貴様に関してはそうはいかんぞ!」
ヴィルフリート「いや、俺は酒飲んでないし…」
国王「貴様は、カミル=ゼーシルトクレーテに罪を着せたであろうが!早く元に戻せ!!」
ヴィルフリート「えー…嫌ですよ。なんでそんな事しなきゃいけないんですか。」
国王「嫌なら貴様への給料は無しじゃ!!」
ヴィルフリート「困りますよ死んじゃうじゃないですか。…わかりましたよ。」
カミル「おお、元に戻った…!」
ヴィルフリート「…一生畜生のままでいればよかったのに。」
カミル「嫌ですよ!なにをそんなに根に持ってるんですか!」
ヴィルフリート「とぼけるな!俺の世紀の大発明のための研究をバカにしやがって!許さん!!」
「…大魔導師様がバカにされた研究って一体…」
ナターリエ「…女の子にモテまくる研究だとよ。くだらねぇだろ?」
(…カミルさんが不憫なだけだった…)
Heiligstadt ⅩⅢ.(ハイリヒシュタット13世)
本名Cornelius Alexander Heiligstadt(コルネリウス=アレクサンダー=ハイリヒシュタット)。白髪灰眼。ハイリヒシュタットの全教会の総長も兼任している。熱心な聖霊教の信者。短気なおじいちゃん。
Kamil Seeschildkröte(カミル=ゼーシルトクレーテ)
訳あってカメに変えられた元人間。
大魔導師ヴィルフリートの部下。
Nathalie(ナターリエ)
金髪翠眼。ヴィルフリートの使いの妖精。口の悪い女性。どこかオバサン臭い。
妖精界の王女。ヴィルフリート以外の人間には懐いていない。でもちゃんと話せばわかってくれる。本来は崇拝対象であるはずなのだが、本人の性格と主人であるヴィルフリートのだらしなさのせいで、よく国王からお叱りを受けている。
Schwester Adelheid(シュヴェスター・アーデルハイト)
本名Adelheid Bachstein(アーデルハイト=バッハシュタイン)。
金髪碧眼。聖霊教会の修道女。気配りのできる美人。
Wilfried Lichtenberger(ヴィルフリート=リヒテンベルガー)
黒髪。金と緋のオッドアイ。史上最強の天才大魔導師。国一番の研究施設の室長。砂漠を一夜で湖に変える、不治の病に侵された病人をたった3日で完治させるなどの偉業を成し遂げてきた。カミルの師匠。聖霊教会が所持している大魔導師用の研究施設で研究を行っており、国王から名誉公爵の称号を授与されている。聖霊教会からは研究費と生活費の援助を受けているため、逆らえない模様。女好き。
用語
ハイリヒシュタット
総人口約5千万人の大魔導国家。聖霊教を国教とし、国民の9割が聖霊教を信仰している。
聖霊教
ハイリヒシュタットの国教。唯一神を信仰し、神の使いである妖精などの聖霊も崇拝対象としている。教会が権力を握っている。
聖霊
聖霊教が崇めている種族。古くから神の使いと考えられてきた。元々は人間とは別の世界で暮らしていたが、魔導技術が進歩してからは人間と共に暮らす種族が増えた。魔導師のパートナーとなる者もおり、聖霊と心を通わせた魔導師には名誉貴族の称号が授与されるという。
魔法
異界の地で、人々が操る超人的な力。鍛えれば、自然災害を操ったり人を蘇らせたりする事も可能となる。魔法が使える人間は魔導師と呼ばれる。
魔法の呪文や書物などは、全てハイリヒシュタット語で記される。
魔導師
使える魔法のレベルによって、大魔導師、魔導師、魔導師見習いに分けられる。魔法は国の発展のために古くから利用されており、ハイリヒシュタットの魔導師の約7割は国が建設した魔導師用の研究施設で働いている。魔法で功績を挙げた者には、名誉貴族の称号が授与される。
聖杯祭
100年に一度開催される、聖霊教の特大イベント。神に祈りを捧げ、酒を供えてから、教会の者や貴族階級の者などが一口ずつ酒を飲む。その際、特殊な製法で50年間にわたって清められて造られた酒のみが使用される。規定外の酒を使用すると神の裁きで国が滅ぶという言い伝えがあり、酒の管理は厳重に行われている。
ハイリヒシュタット語
ハイリヒシュタットの公用語。国民の9割が使用。文字は独自のものだが、文法や単語などは現代のドイツ語に酷似している。
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!