席替えでメイと隣になったから
いや、或いは今日、授業中にメイがトイレに行くために席を立ったから
或いは、今日僕が、学校にXを忘れ、メイから借りたから。
その全てのおかげで。
僕は失恋した。
Xとは何なのか、理由と共に答えて下さい。
いや、或いは今日、授業中にメイがトイレに行くために席を立ったから
或いは、今日僕が、学校にXを忘れ、メイから借りたから。
その全てのおかげで。
僕は失恋した。
Xとは何なのか、理由と共に答えて下さい。
ご参加ありがとうございました!
20の扉
オリオン座の常識
No.4[オリオン]09月12日 21:4909月12日 22:08
メイはトイレに行っていたから、僕はメイに断ることなく勝手に消しゴムを借りたけど、その消しゴムは恋のおまじない中の消しゴムで、ケースを外すとメイの好きな人の名前が書いてあったのでしょう? [編集済]
正解です、おみご…?(°Д°) [正解]
No.12[オリオン]09月12日 22:1209月12日 22:14
3より。名前を書いた消しゴムを誰にも見られないようにして使い切ると両想いになれるっていうアレですか?٩(*O▽O*)و
Yes!! 正にソレです!
参加者一覧 4人(クリックすると質問が絞れます)
全員
オリオン(4良:2正:1)
めしるか(4)
エルシード(2)
藤井(2)
下にまとめがあります。お急ぎの方へ。
Xとは、消しゴムだ。
僕は今日、どこに落としたのか、消しゴムを忘れて学校に来た。焦った僕は隣の席のメイからスペアの消しゴムを借りることが出来、どうにか急場を凌いだ。
…
メイとマトモに会話したのは、これが初めてかも知れない。
同じクラスになってから、明るく元気で、誰よりも綺麗だったメイに恋をした。メイのことが好きになった。
でも、所詮は傍観を貫く身。遠くから、友達と快活に喋る彼女を見ているだけで幸せだった。緊張し過ぎて、マトモに会話できるわけがなかった。そんなの、すぐさま保健室送りだ。
…席替えでメイが正に、僕の左隣に来たときは、それこそ保健室に行くかも知れないと怯えながら、すっごくドキドキしながら毎日を過ごした。心の中では「メイ」なんて名前呼びしているが、恐れ多すぎて現実に昇華する話ではない。
今日、メイは僕に消しゴムを貸し、ある授業中、お手洗いに向かった。
…魔が差した僕は、冗談半分にあることをした。
消しゴムのカバーを外すのである。
去年のクラスで、女子達の間で、「好きなコの名前を消しゴムに書く」ことが流行った。一種のおまじないのような、スリル体感のような。
真面目なメイが「おまじない」を楽しむのは少し予想とは外れるものだが、いやしかし、そういうものを期待して見たのではない。
メイがわざわざカバーを取り付けて、僕に消しゴムを貸したのだ。
何か落書きでもしてあるのかと、犯罪的に気になってしまったのである。先述の通り、魔が差していた。
…思いがけず、メイの「おまじない」を刮目してしまった僕は、軽い絶望を覚えた。
カズキ
赤ペンでそう記してあった。そのせいで僕には、僕を抹殺する、血文字に見えた。一応、僕の名前は、ユウジ。何を、どこを、どう弄ってもカズキにはならない。ついでに言えば、友達の少ない僕の、このクラスの唯一の親友の名前は、一樹といった。
…別に元から、「勝算」なんてあるはずないとは思っていた。が、結果を突き付けられてしまうのは、苦しかった。
遠くから見ていた彼女が、物理な意味ではなく、遠く感じてしまった。
メイへの恋は、今、失われた。
今日、メイと初めてマトモに会話したと言った。
消しゴムを見てしまったあと、保健室の先生に泣きつきにいったのは、そのせいなのかもしれない。メイと話した今日、本当に、保健室送りとなった。
「先生、あの…失恋したんですけど。どうすれば、いい。」
まとめ
隣の席のメイから消しゴムを借りた「僕」は、彼女が席を立ったスキに、消しゴムに書かれたおまじないの名前を見た。好きな人の名前を書くおまじないに、「僕」ではない名前があったのを見て、脈が完全に途絶え、失恋した。
※ちなみに…メイが「僕」、もといユウジに貸した消しゴムは、スペアのもの。では、メインの消しゴムには、「おまじない」は、記されているのだろうか…?
おわり。
Xとは、消しゴムだ。
僕は今日、どこに落としたのか、消しゴムを忘れて学校に来た。焦った僕は隣の席のメイからスペアの消しゴムを借りることが出来、どうにか急場を凌いだ。
…
メイとマトモに会話したのは、これが初めてかも知れない。
同じクラスになってから、明るく元気で、誰よりも綺麗だったメイに恋をした。メイのことが好きになった。
でも、所詮は傍観を貫く身。遠くから、友達と快活に喋る彼女を見ているだけで幸せだった。緊張し過ぎて、マトモに会話できるわけがなかった。そんなの、すぐさま保健室送りだ。
…席替えでメイが正に、僕の左隣に来たときは、それこそ保健室に行くかも知れないと怯えながら、すっごくドキドキしながら毎日を過ごした。心の中では「メイ」なんて名前呼びしているが、恐れ多すぎて現実に昇華する話ではない。
今日、メイは僕に消しゴムを貸し、ある授業中、お手洗いに向かった。
…魔が差した僕は、冗談半分にあることをした。
消しゴムのカバーを外すのである。
去年のクラスで、女子達の間で、「好きなコの名前を消しゴムに書く」ことが流行った。一種のおまじないのような、スリル体感のような。
真面目なメイが「おまじない」を楽しむのは少し予想とは外れるものだが、いやしかし、そういうものを期待して見たのではない。
メイがわざわざカバーを取り付けて、僕に消しゴムを貸したのだ。
何か落書きでもしてあるのかと、犯罪的に気になってしまったのである。先述の通り、魔が差していた。
…思いがけず、メイの「おまじない」を刮目してしまった僕は、軽い絶望を覚えた。
カズキ
赤ペンでそう記してあった。そのせいで僕には、僕を抹殺する、血文字に見えた。一応、僕の名前は、ユウジ。何を、どこを、どう弄ってもカズキにはならない。ついでに言えば、友達の少ない僕の、このクラスの唯一の親友の名前は、一樹といった。
…別に元から、「勝算」なんてあるはずないとは思っていた。が、結果を突き付けられてしまうのは、苦しかった。
遠くから見ていた彼女が、物理な意味ではなく、遠く感じてしまった。
メイへの恋は、今、失われた。
今日、メイと初めてマトモに会話したと言った。
消しゴムを見てしまったあと、保健室の先生に泣きつきにいったのは、そのせいなのかもしれない。メイと話した今日、本当に、保健室送りとなった。
「先生、あの…失恋したんですけど。どうすれば、いい。」
まとめ
隣の席のメイから消しゴムを借りた「僕」は、彼女が席を立ったスキに、消しゴムに書かれたおまじないの名前を見た。好きな人の名前を書くおまじないに、「僕」ではない名前があったのを見て、脈が完全に途絶え、失恋した。
※ちなみに…メイが「僕」、もといユウジに貸した消しゴムは、スペアのもの。では、メインの消しゴムには、「おまじない」は、記されているのだろうか…?
おわり。
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自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
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