カメオの嘘

カメオはある日味覚障害になり、味覚を一切感じられなくなってしまったが、妻のカメコに心配させまいと内緒で治療を続けていた。カメコは料理が得意なので、「今日の料理も美味しいよ」などと嘘をついて味覚障害を隠していた。
ところがある日の夫婦の食事の際、カメコが料理を口にすると
「…！！」
声にできない程の不味さ。見た目は普通なのだが、味付けを間違えたのか、カメコは珍しく思いっきり料理を失敗してしまった。それにもかかわらずいつものように「美味しい」と言いながら箸を進めるカメオ。これが原因でカメオの味覚障害がカメコにバレることになった。