【正解を創り出すウミガメ】

正解を創りだすウミガメこっちじゃ初じゃないかね?前鯖の企画を復活させたまでよ。リサイクルリサイクルじゃ

正解を創りだすウミガメ
皆様、よろしく頼むぞい。皆のノリと文才と投票にかかっとるからのぅ。さて。初回じゃし定番のあれかね?

(以下問題文)

~~~~~~~~~~~~~~~~

ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。
何故でしょう?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この問題には解説を用意しておらん。別に手を抜いたわけではないぞい!?
皆様の質問がストーリーを作っていくって寸法じゃよ

今回は要素を10個選ばせていただこうかのぅ

また、要素の選定方法に規則性はない。私のその場の判断で決めさせていただく。というか乱数。ルールはコピペするぞい。

以下のルールをご確認を


ルール

#####要素募集フェーズ#########
出題直後から質問を受け付けます。
皆様から寄せられた質問の中から、出題者が独断で10個を選び良質化します。

※良質としたものを以下要素と呼びます
※良質以外の者は「YESNO! どちらでも成立します」とお応えします。こちらは解説に使わなくても可です。


各要素を含んだ解説案をご投稿ください。


※また、矛盾が発生した場合や、あまりに条件が狭まる物はMC権限で採用いたしません。(矛盾の場合は前者優先)

矛盾例)田中は登場しますか?&今回は田中は登場しませんよね? 前者優先
狭い例)ノンフィクションですか? 不採用
狭い例)登場キャラは1人ですか? 不採用
狭い例)ストーリーはミステリー・現実要素ものですよね? 不採用
など



その後、選ばれた要素を取り入れた解説の投稿フェーズとします。

なお、一応要素が揃った後、まとめもに要素を書き出す予定です。

#####投稿フェーズ#########

解説投稿フェイズでは、要素に合致するストーリーを考え、質問欄に書き込んでください。
とんでもネタ設定・超ブラック真面目設定などなどおすきなようにお創りください。

また、10要素があとから入っていることがわかりやすいほうがありがたいので、投稿される解説にはそれぞれの要素に対応する部分に番号を振ることをお勧めします。

質問欄への投稿になりますので、誰かの投稿中(複数質問に分けて投稿される方もいらっしゃいます)に割り込んでしまうことを避けるため、投稿解説が仕上がってから一度に投稿する、投稿解説の終わりには終わったことが分かるような言葉を付ける(「終」でも「了」でも「END」でも、終わりだと分かればなんでも構いません)ことをお願いいたします。

※説明が不十分な部分がありますが、過去の「正解を創りだす」もぜひご覧ください。
魅力のある銘作(迷作?)・快作(怪作?)等いろいろ先例がございます。

■時間割

・要素募集期間

出題7月17日~10個要素が揃うまで。

投稿期間

10個揃ったあと~7月29日(日)23:00

・投票期間

7月29日(日)23:00~8月1日(水)23:00

そして今回は、以下3賞をご用意いたしました。
なお、見事シェチュ王になられた方には、次回の正解を創りだすウミガメを出題していただきます。

■最も好きな解説に投票

・最優秀作品賞(投稿毎 別々にカウント)

・シェチュ王(投稿者毎 でまとめてカウント)

■最も組み込むのが難しかった要素(もしくは投稿してない人は、難しそうな要素)に投票

・最難関要素賞(最も票を集めた要素に与える賞)

なお、質問欄の文字数制限は全角300文字?のようです。
(でも編集すればもっとはいります。まあ、やや仕様バグ技っぽいのでいつか修正されるかもしれませんけど・・
あと、良質表示で大文字になることは覚悟お願いします。)


質問した人は、できるだけ正解を創り出すと投票にも参加いただけると盛り上がるかと思います。
通常の出題と違い、趣味丸出しで構いません。
お笑いが好きな人も、カニバが好きな人も、ミステリーだってOKです。
(まあ、要素的に難しいとは思いますが)

それでは、今回もたくさんのご参加お待ちしております!


うーしコピペ終わったかね。なお、投票権は別に投稿者だけに与えられるものではない。全てのラテシンユーザーに平等にあたえられるぞい!!なんかローマ市民権みたいじゃな。

それでは?文才に自信のあるシェフの方々よ調理かいしといこうかね?
[茶飲みご隠居]

【新・形式】18年07月17日 15:17

これにて!!終了!!感想とブックマーク、待っとるぞい!!…待っとるぞい!!

正解を創りだすウミガメ
新・形式
10ブクマ
No.1[八つ橋]07月17日 16:2807月18日 00:00

洞窟は重要ですか?

残念!!不採用!!

No.2[S@mple]07月17日 17:0008月05日 19:50

食戟(お料理バトル)は関係しますか? [編集済]

採用!!おめでとう!! [正解][良い質問]

No.3[残酸]07月17日 17:0707月18日 00:00

人は空を飛びますか?

残念!!不採用!!

No.4[夜船]07月17日 17:1607月18日 00:00

ウミガメのスープにはウミガメが入っていましたか?

残念!!不採用!!

No.5[S@mple]07月17日 17:2007月18日 00:00

オリオンさんは今宵もスナイプしますか( x`・ω・)▄︻┻┳═

残念!!不採用!!

No.6[残酸]07月17日 17:2107月18日 00:00

シェフと男には面識がありますか? [編集済]

残念!!不採用!!

そうそう。要素は50個からランダムで算定されるでな。
好きにやれい
No.7[OUTIS]07月17日 17:5907月18日 00:00

男ではなく女では成立しないかナ?

残念!!不採用!!

No.8[OUTIS]07月17日 18:0807月18日 00:00

非現実要素はあるかナ?

残念!!不採用!!

No.9[やつぎ]07月17日 18:0807月18日 00:00

男はくるくるくるくる回りますか?(誤字編集しました) [編集済]

残念!!不採用!!

No.10[S@mple]07月17日 18:0907月18日 00:00

シュールストレミングは登場しますか

残念!!不採用!!

No.11[OUTIS]07月17日 18:1507月18日 00:00

遺跡は関係あるかナ?

採用!!おめでとう!! [良い質問]

No.12[こはいち]07月17日 18:4707月18日 00:00

スプーンはありますか?

残念!!不採用!!

No.13[HIRO・θ・PEN]07月17日 18:4907月18日 00:00

男は誰かを道連れにして自殺しますか?

残念!!不採用!!

No.14[こはいち]07月17日 18:5007月18日 00:00

男はリアクション芸人でしたか?

採用!!おめでとう!! [良い質問]

No.15[ごがつあめ涼花]07月17日 18:5107月18日 00:00

麺は硬めですか?

残念!!不採用!!

No.16[こはいち]07月17日 18:5207月18日 00:00

ウ・ミガメさんは関係ありますか?

残念!!不採用!!

No.17[ごがつあめ涼花]07月17日 18:5207月18日 00:00

受験勉強に苦しみますか?

残念!!不採用!!

No.18[HIRO・θ・PEN]07月17日 18:5307月18日 00:00

男はウミガメのスープを注文する前から自殺するつもりでしたか?

残念!!不採用!!

No.19[ごがつあめ涼花]07月17日 18:5307月18日 00:00

男は風邪気味ですか?

採用!!おめでとう!! [良い質問]

No.20[HIRO・θ・PEN]07月17日 19:0007月18日 00:00

シェフに双子の弟はいますか?

残念!!不採用!!

No.21[やつぎ]07月17日 19:1707月18日 00:00

海を見下ろす切り立った崖の上で、何か重大なことを告白しますか?

残念!!不採用!!

No.22[びーんず]07月17日 20:0607月18日 00:00

カメオは誰かに追われていますか?

残念!!不採用!!

No.23[残酸]07月17日 20:1407月18日 00:00

振り出しに戻りますか? [編集済]

残念!!不採用!!

No.24[八つ橋]07月17日 20:4007月18日 00:00

電子レンジでチンしますか?

残念!!不採用!!

No.25[あひるだ]07月17日 20:4907月18日 00:00

UFOは出てきますか?

採用!!おめでとう!! [良い質問]

No.26[八つ橋]07月17日 20:5407月18日 00:00

やらなきゃ意味ないですか?

残念!!不採用!!

No.27[八つ橋]07月17日 21:1607月18日 00:00

子どもは登場しますか?

採用!!おめでとう!! [良い質問]

No.28[やつぎ]07月17日 21:1807月18日 00:00

3つ目いってしまいましょう。感動的なまでに美しいラテアートを完成させますか? [編集済]

残念!!不採用!!

No.29[だんご部長]07月17日 21:4207月18日 00:00

その男は昨日、飛行中のドローンを目撃しましたか? [編集済]

採用!!おめでとう!! [良い質問]

No.30[夜船]07月17日 21:4407月18日 00:00

趣味は自殺ですか?

残念!!不採用!!

No.31[夜船]07月17日 21:4407月18日 00:00

爆発しますか?

採用!!おめでとう!! [良い質問]

No.32[だんご部長]07月17日 21:4607月18日 00:00

そのレストランの従業員たちは次の日に、健康診断を受けることになっていましたか?

残念!!不採用!!

No.33[だんご部長]07月17日 21:4807月18日 00:00

「南極の氷が溶ける速さは過去5年で3倍になっている」という知識が、必要な問題ですか?

残念!!不採用!!

No.34[あひるだ]07月17日 22:0107月18日 00:00

伝説の勇者は関係してきますか

残念!!不採用!!

No.35[イナーシャ]07月17日 22:1607月18日 00:00

何かを勘違いした登場人物はいますか? [編集済]

残念!!不採用!!

No.36[ひらめ]07月17日 22:1607月18日 00:00

幽霊は登場しますか?

残念!!不採用!!

No.37[イナーシャ]07月17日 22:1907月18日 00:00

精神安定剤は関係ありますか?

残念!!不採用!!

No.38[ひらめ]07月17日 22:2207月18日 00:00

男は無一文でしたか?

採用!!おめでとう!! [良い質問]

No.39[イナーシャ]07月17日 22:2307月18日 00:00

そのレストランがあるのは建物の二階、もしくはそれより上の階ですか? [編集済]

残念!!不採用!!

No.40[ひらめ]07月17日 22:2307月18日 00:00

男には愛する人がいましたか?

残念!!不採用!!

No.41[たいちゃ]07月17日 23:0707月18日 00:00

「ウミガメのスープ」には、松・竹・梅・なんちゃってーの4ランクがありましたか?

残念!!不採用!!

No.42[たいちゃ]07月17日 23:0907月18日 00:00

「ウミガメのスープ」は、首の細いツボのような容器に入っていましたか?

残念!!不採用!!

No.43[藤井]07月17日 23:1807月18日 00:00

男は日頃から50円玉貯金をしていましたか?

残念!!不採用!!

No.44[藤井]07月17日 23:2007月18日 00:00

そのレストランのサイドメニューには「ウミガメの卵かけごはん」がありましたか?

残念!!不採用!!

No.45[藤井]07月17日 23:3007月18日 00:00

帰宅した男の家の郵便受けにはエステサロンのDMが挟まっていますか?

残念!!不採用!!

No.46[カーマイン先生]07月17日 23:4307月18日 00:00

実は、自殺した男=シェフですか? [編集済]

残念!!不採用!!

No.47[カーマイン先生]07月17日 23:4507月18日 00:00

男はウミガメの化身ですか?

残念!!不採用!!

No.48[カーマイン先生]07月17日 23:4707月18日 00:00

船越英一郎は登場しますか?

残念!!不採用!!

No.49[マスクドジージ]07月17日 23:5007月18日 00:00

人形は関係ありますか?

採用!!おめでとう!! [良い質問]

No.50[マスクドジージ]07月17日 23:5007月18日 00:00

誘拐は関係ありますか?

残念!!不採用!!

うむ!!ご苦労である!!それでは乱数表をセットあんどサーチ!!
2.11.14.19.25.27.29.31.38.49.
さて。10の素材は選ばれた後は諸君の腕次第。力作を期待すると共に数も期待するかね。腹を満たしておくれ!!
No.51[残酸]07月18日 07:59未回答

「うまい、太い、大きい、⑥U・F・O⑥!」
男はあるCMから大ブレイクした③リアクション芸人③である。出演した番組も数多い。
そんな男がある時、お忍びで街を歩いていると…
「あ、○○さん!いつも見てます!サインお願いします!」
となぜかバレたのか、④子どもたち④が寄ってきた。
「いいよ、はい。」
それに男は慣れた手つきでサインを書いていく。
その時である。
「あ、あれ!」
子どもたちは、おそらく宅配用であろうドローンに興味を持たせていた。子どもはかわいいなあ、と思いながら見ていたが…
突然、そのドローンが⑧派手に爆発⑧した。
男は子どもたちを怪我させないようにドローンと子どもたちの間に飛び込んだ。破片が背中に刺さる。口の中に入ってきたしょっぱいような味が妙に印象的だった。
[編集済]

回答はまだです。

No.52[残酸]07月18日 08:00未回答

「知らない天井だ…」
目を覚ました男はお約束の言葉を紡ぐ。
病院の診断では全治一週間だという。この体では仕事を行えない。しかし、重要な仕事が3日後にある。 ①料理バトル①の番組に審査員として出演するのだ。男は大ブレイクしたきっかけが食品関係なので、そのような依頼も多いのである。事務所に連絡すると、「では、この前紹介されていた機械 ⑩人形⑩ を使ってみるか。」と返された。事務所としても妥協案だったのだろうが…
[編集済]

回答はまだです。

No.53[残酸]07月18日 08:01未回答

それが男への不幸となった。料理バトルに出演した機械人形は、人にはできないほどの細やかなリアクション、味への評価をおこなった。

男は仕事を追われ、気づけば⑨一文無し⑨になっていた。ドローンに関してはどの業者が事故を起こしたかは聞いているが、すでに潰れてしまっており、裁判も起こせない。男は昔からの友達にお金を借りることにした。風邪気味で重い体をひきづりつつ行くと…
「ん、いいよ。」
「本当に!?」
「ああ、最近やっと②遺跡②を改造した海のレストランができてね、僕がオーナーなんだ。案内するよ。」
友達はお金があり、男の頼みを聞いた。
二人は海のレストラン」「海の遺跡」へと向かった。
[編集済]

回答はまだです。

No.54[残酸]07月18日 08:07未回答

「ここは俺がおごるよ。何がいい?」
「ん、じゃあ『ウミガメのスープ』で。」
男は風邪気味だったのでスープを頼んだ。男はウミガメのスープを頼み一口すすった。すると…
「これ…」
事故の時に飲み込んだしょっぱい味、それを男は感じた。⑤風邪気味⑤だったからこそ匂いに惑わされず味を感じたのだった。
男は震える声でシェフを呼んだ。
「これは、本当にウミガメのスープですか?」
「はい…、ウミガメのスープに間違いございません。」あの時に口に入ってきたのはウミガメのスープだったのだ。
[編集済]

回答はまだです。

No.55[残酸]07月18日 08:08未回答

「ん、この味気に入った?実はこれ、この店の看板メニューで、このレストランができる前から売り出してたんだよ。遺跡の改造には時間がかかったからね。」

友達は自慢げにいう。そういえば、⑦昨日見たドローン⑦に「海の遺跡」と書いていた。つまり、ウミガメのスープは昔から宅配サービスで売り出しており、あのドローンは友達が飛ばしていたものだったのだ。
[編集済]

回答はまだです。

No.56[残酸]07月18日 08:08未回答

「で、どうする?いくら欲しい?」
「いや、いいよ。やっぱり友人から施しをもらうのはさ。ここも自分の分を払うよ。」
男は最後に残っていたなけなしのお金を取り出した。
「ん?まあ、君がそう言うならいいけど…」
友人から受け取るのは、施しではない、呪いだ。
男は自分でウミガメのスープの勘定をし、家へと帰った。
人の入ったレストランに人が来た後、その人が毒殺されたのなら…それはとても簡単な評判を下げる方法である。男は毒を飲み、自殺した。

回答はまだです。

No.57[残酸]07月18日 08:0907月18日 14:54

以上です。タイトル「復讐のドローン」 [編集済]

む。受け付けた。気になる結果は審査員の皆さま方次第…健闘を祈る!! [良い質問]

No.58[イナーシャ]07月18日 13:01未回答

遠い未来、地球が他の星の生命体と交流を始めた頃。
ラテラテ星に住む③リアクション芸人の男は、そのリアクション芸を期待され友好惑星である地球のテレビ番組への出演を打診された。
番組内容はゲストが注文した料理を二人のシェフがそれぞれ作り、気に入った方にのみ代金を払う事で勝敗を付けるという②料理バトルもの。
快諾した男は撮影前日に⑤UFOに乗り地球へ向かった。

回答はまだです。

No.59[イナーシャ]07月18日 13:03未回答

その道中、地球の空で何かと衝突した衝撃で卓上にあった水を被ってしまう。
窓から外を見れば、⑦飛行中だったであろうドローンが⑧小爆発を起こしながら墜落していく様子が見えた。
どうやらあれとぶつかったらしい…地球での初仕事前だというのに運がない。
翌日地球に到着した男は修理費を考え憂鬱になりつつもUFOを修理屋に預け、その足で撮影会場へ向かった。
昨日水を被ったせいか④風邪気味だったが、撮影は待ってくれないので仕方がない。

回答はまだです。

No.60[イナーシャ]07月18日 13:04未回答

撮影場所は海沿いの(番外No.1)洞窟にある②遺跡の近くに作られた海の見えるレストランだった。
遺跡の周囲には古くからウミガメが多く生息しているらしく、レストランでもウミガメの⑩人形などが売られている。
ウミガメを信仰するラテラテ星人としては中々楽しい環境かもしれない…
そう思っていたのだが、撮影が始まって発表されたテーマが問題だった。
「本日のテーマは『ウミガメのスープ』です!」
[編集済]

回答はまだです。

No.61[イナーシャ]07月18日 13:04未回答

ちょっと待て、ウミガメのスープだって?
まさか、この星ではウミガメを食べるのか?
無理だ、食べられるわけがない。
熱で回らない頭をなんとか回し、撮影の合間にそれをスタッフに伝える。
どうやら(番外No.35)我が星に対する知識に誤りがあったらしいが、今更撮影を中止するのは難しい。
今回はこっそり男に馴染みのある別の材料で作るという事で話がまとまり、撮影が再開された。
[編集済]

回答はまだです。

No.62[イナーシャ]07月18日 13:05未回答

男は運ばれてくるスープを順に食す。
一杯目は…(番外No.10)シュールストレミングのスープか。
ラテラテ星人に好まれている食材はちゃんと知っているらしい。
そして二杯目…うーん、これはなんだろう?味に全く覚えがない。

答えが出ないままふと視線を逸らすと、別のテーブルで食事をしていた家族連れが目に留まった。
「ウミガメのスープです」
そう言って置かれた皿から⑧子供がフォークを使って具を取り出し、まじまじと眺めている。
その具はなんだか、男の皿に入っているものと非常によく似ていて…不安になった男はシェフを呼んで確認した。
[編集済]

回答はまだです。

No.63[イナーシャ]07月18日 13:0607月18日 14:54

「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
どこかで伝達ミスがあったのか、男に本物のウミガメのスープが提供されてしまっていた。
それを知ってしまった男は暴れに暴れ、撮影は中止され男は訴えられた。
地球の裁判ではウミガメ信仰だったことを考慮して貰えず、男はテレビ局への慰謝料やレストランの修繕費、騒ぎの際に(番外No.39)店があった二階の窓から落ちた店員の治療費等の支払いを命じられ、更に来る時壊れたUFOの修理代に料理の勘定等々の支払いで⑨無一文になってしまった。
地球で処方された(番外No.37)精神安定剤も地球人ではない男には効かず、男は全てに絶望し、ラテラテ星に帰った後に自殺したのだった。
【ラテラテ星より哀を込めて・完】
[編集済]

む、受け付けた。一区切り。
お疲れ様。結果は審査員の皆さま方次第。健闘を祈る…!!
[良い質問]

No.64[こはいち]07月18日 13:12未回答

男は①お料理バトルに負けた後、茫然自失と歩いていた。
僕の人形焼の方は材料にまでこだわった、相当の自信作である。あるいは、僕以外の人にはそう感じなかったのかも知れない。
しかし、⑦昨日見たドローンは一体なんだったのだろうと改めて思った。お料理バトル中に空を飛んでいた。あるいは飛んではいなかったかもしれない。
「やれやれ」
僕は首を振った。考えても仕方が無いと思ったのである。あるいは、考えれば分かったかもしれない。だがその時の僕は考えるのをやめて退廃的な空気の誘いに身を委ねたのである。
[編集済]

回答はまだです。

No.65[こはいち]07月18日 13:14未回答

⑥UFOの放つ引力に抵抗するのをやめれば、するすると滑らかに上昇していった。あるいは他の人から見ればカクついていたかもしれない。
UFOの中では無機質で生ぬるい風が僕の肌を撫でた。その不快感に身を竦めると、目の前の④子供に声をかけられた。
「あのね、聞いて欲しいことがあるの」
と子供は言った。
「聞いて欲しいんだけどね、貴方の人形焼が私の⑩お人形さんに似ているの」
「僕の人形焼が君の人形に似ている」
流された流し雛のように緩慢に回りながら子供は言った。
「これを言って君がどう思うかは分からないのだけど」
[編集済]

回答はまだです。

No.66[こはいち]07月18日 13:16未回答

子供はその場でぐるぐる回るのを止めてこちらを真っ直ぐ見つめる。あるいはこちらを見ていなかったかもしれない。
「貴方がどう思うかは分からないのだけど、ドローンで見たんだ。昨日の料理バトルを」
僕はしばらくの間思案して
「ちょっとよくわからないな」
と言った。
「それはつまり、ドローンのカメラ越しに僕と彼のお料理バトルを見たってことかな?」
「ええ」
子供は頷いた。
「それで合っているわ。それと……」

回答はまだです。

No.67[こはいち]07月18日 13:17未回答

子供はなんでもない事のように髪を弄りながら次の言葉を告げようとした。
僕は子供が次の言葉を発するまでUFO内を見回していた。青いベッドカバーの上に、表紙が草臥れた村上春樹の海辺のカフカ上巻が乗っていた。その隣にある人形も目を引いたが、それを見る前に子供は言葉を発した。
「対戦相手の彼の……ウミガメのスープを作った彼の後ろには、ウミガメのスープのレトルトパックが落ちていたわ」
僕は大きなショックを受けたような気がした。あるいはショックなど感じていなかったかもしれない。
ただ、⑤急激に熱が上がってクラクラと目眩がした。
「やれやれ」

回答はまだです。

No.68[こはいち]07月18日 13:19未回答

僕は首を振ろうとして、大きな目眩を感じた。
「全く、悪いことは続くもんだな」
「悪いことは続く」
目をゆっくり閉じるべきだと思ったがそうはしなかった。
朧気な視界で微笑んでいる子供が見えた。親の葬式中の友人を見るような悲しい笑顔だ。
「貴方は」
子供は口を開いた。人形の話をしていたときより大人びた声である。この子供がどれだけ成長しようとも僕には一切関係の無いことだが。
「貴方はウミガメのスープを飲んでみたい?」
「飲みたいと思うのかい?」
子供は肩を竦めて
「飲んでいらっしゃいな。美味しい店があるの」
と言った。

回答はまだです。

No.69[こはいち]07月18日 13:20未回答

そのとき僕は生姜入のスープを飲んだ時のことを思い出していた。僕は望んでいないが腫れた咽頭は温かい栄養を欲していた。
UFOから降ろされたさきは②遺跡だった。あるいはただの洞窟だったかもしれない。
僕の髪を爆風と煤がかきあげる。背後では⑧大きな爆発――僕は見ていないが例えるならキノコ雲が出ていそうなほど大きな爆発だった――が
何発も起こっている。爆発は次第に僕の方へ向かっているようだ。地震がおきたときのような緩やかな緊張感を感じながら、僕は洞窟に足を踏み入れた。
洞窟に入ったはずなのだが目の前には青を塗り重ねたような海と色褪せたレストランがあった。
「おや、あなたは」

回答はまだです。

No.70[こはいち]07月18日 13:22未回答

カメラ、マイク、芸人、テレビ番組のロケをしているのだろう。僕は名の知れた③リアクション芸人という評価を受けている。しかし僕はそれについて何も興味を持っていないし、何かを言う権利もない。
「一緒にあそこのレストランで食事をしませんか」
とプロデューサーが言った。あるいは他の関係者かもしれない。
「ちょっとよく分からないな」
「よく分からない」
僕は何も無いポケットの中を探りながら、口に出す言葉を探していた。
波の音すら聞こえないような静かな時間が流れていた。
「それはつまり――飛び入り参加をしろってことかい?」
「ああ」
プロデューサーは頷いた。

回答はまだです。

No.71[こはいち]07月18日 13:23未回答

「でも君はしてもいいししなくてもいい。俺は飛び入り参加について何かを言う権利は無い」
僕は「やれやれ」と呟いた。
お料理バトルで負けて着の身着のままここまで来た僕は⑨無一文だ。おまけに⑤風邪までひいている。
あのバトルに負けた時点で僕に生きろと言う者はいないだろう。あるいは何人かいるかもしれない。
「それは……君が決めて欲しい」
「君が決めて欲しい」
「君が何を考えているかはわからないし、知る権利も理由もないが」
芸人が頬をかきながら言った。
目線はこちらに無い。こちらのことなどどうでもいいような声色だが、ビジネスライクな冷たさも感じない。真夏の日陰の金属のようだ。

回答はまだです。

No.72[こはいち]07月18日 13:2407月18日 14:54

「ここのウミガメのスープを飲むのはどうだろう。あるいは飲まない?」
「ここのウミガメのスープを」
冥土の土産に、美味しいかは分からないがスープを飲むのは良いだろう。
生きる意味も価値も無くなった、あるいは無くなっていないかもしれないが、どうせならあの子供がオススメした“ウミガメの”スープを飲んでから死のうか。

【固茹でスープ】〜完〜
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む。受け付けた。一区切り。お疲れ様。
結果は審査員の皆さま方次第。健闘を祈る
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No.73[八つ橋]07月18日 16:2707月18日 20:14

タイトル【慈悲はない】

受け付けた!!健闘を祈る!! [良い質問]

No.74[八つ橋]07月18日 16:29未回答

テレビ番組の収録で古代遺跡[2]を探索していたリアクション芸人の男[3]は、空に浮かぶ葉巻状の物体を目撃した。たまたま昨日飛行中のドローンを見かけていた男は、スタッフが遊んでいるのだろうと考え、文句をいおうと未踏の地域へ侵入した。それが運のつき。誘拐した人間を素材にした食戟[1]の真っ最中であった宇宙人に出くわした男は、憩いのひと時を邪魔され怒り狂った彼らによって、UFO[6]の中へ連れ去られてしまった。拘束された体でもがきながら、男は必死に命乞いをした。「私は風邪気味だ[5]。食べたら危険なウィルスに感染するかもしれない」
「家には4人の子供[4]が待っている。今すぐ死ぬわけにはいかないんだ」
「もしも私を殺したら、神棚に置いてあるブードゥー教の人形[10]で呪い殺してやる。未開人の呪術をなめないほうがいいぞ」
 あまりにも往生際の悪い男を興味なさげに眺めていた宇宙人だったが、男の次の一言で顔色が変わった。
 「きみら、宇宙を股にかける食通だろ?だったら、本物のウミガメのスープを飲んだことはあるかい?」
 「……ク ク クワシク ハナセ ハナセ!!サモナクバコロス!」
 「ヘァッ!お、俺の故郷で、絶品のウミガメのスープを提供する店をみつけたんだ。もしも命を保証してくれるなら、そこに連れていこうじゃないか」
 「……ツ ツツ ツレテイケ!サモナクバコロス!ジヒハナイ!」
 こうして脅された男は、科学の力によって一瞬にして件のレストランの座標に転送された。こんな野蛮な宇宙人を自由にさせたら、人類は家畜のように扱われてしまう。愛する妻も、子どもの未来もめちゃくちゃになってしまう。救えるのは俺しかいない。だが…どうすれば……。
 財布をスタッフに預けていたため無一文だった男[9]は、哀れな犠牲者からスーツと金品を拝借し、重い足取りで店に向かった。これが最後の晩餐になるのか。無力だ。
「ウミガメのスープを、ひとつ」
「は、は!?はい!よろこんで!」
 にわかに騒然とする店内。これでもかというほど腰の低いウェイター。いぶかしんだ男は、自分の格好を見やって納得した。そりゃ歩くのもやっとのほどの宝石をもってきたら、相当な金持ちだとみなされよう。
 数十分後、テーブルにだされたウミガメのスープを一口啜った男は、眉をひそめた。とんでもなく美味い。だが、あのウミガメ独特の風味は……?
 「シェフを呼びたまえ」
 「しょ、少々お待ちを……お連れいたしました」
 「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
 「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
 表情を乱さず答えるシェフ。しかし、リアクションのプロであった男は、シェフの瞳に宿る怯えを見破り確信した。このスープは偽物だ。なんてこった。これでは激怒した宇宙人によって人類は皆殺しにされてしまう。今ここで奴らを仕留めなければならない。だが、どうやって……
 黙考していた男は、大富豪の逆鱗に触れてしまったと震えるシェフをみて、悪魔のような計画を思いついた。
 「実は私は、ある大物VIPをこちらに招待していてね。いや、何もいわなくていい。私の言う通りにしてくれたら、今あるすべての金品をスープの値段として払おうじゃないか」
 懐から札束を無造作に取り出し、さりげなくシェフの懐に滑り込ませる男。莫大な金の暴力になす術など存在しない。あまりにも上手すぎる悪魔の契約を、シェフは結ぶより他なかった。
 またまた数十分後。VIPの食通一行が、静かにレストランへ足を運んだ。
 「クサイ!オイ芸人!スープハドコダ!」
 「すみません、この匂いは、ウミガメの調理過程で必要なのです」
 イライラする宇宙人の気を紛らわせようと、男はにこやかに言葉を紡いだ。
 「シェフや従業員はお金を握らせて一室で休んでもらっています。いや〜お金持ちだと融通がききますね〜」
 「ゴタクハイイ!スープヲヨコセ!ダマシタラコロス!ジヒハナイ!」
 熱々のスープを運んでいた男は、シェフが顔を覗かせ、驚愕の表情でいるのを目の端に捉えた。
 「あ、シェフが逃げようと!とっ捕まえます!」
 「オイ、オマエモニゲヨウトシタラ、ゼンインミナゴロシダゾ」
  返事をする間もなく、男はシェフに走り寄り。そのまま窓から海へダイブした。
 その瞬間、レストランはド派手に爆発[10]し、火柱が燃え上がった。充満した気体に引火したガス爆発であった。しばらくして、海から上がった男は、レストランだったところが跡形もなく焼却されているのを確認した。すべて終わったのだ。真っ黒に炭化した宇宙人を細かくすり潰した男は、愛する家族の元へ帰って行った。
 あら、出張じゃなかったの?そういえば、海沿いのレストランで火災があったのよ。たくさんの人が亡くなったんですって。怖いわね。
 パパ〜。おかえり〜。お土産はないの〜?
 こらこら。パパは疲れているんだから。さ、ご飯にしましょう。今日は美味しいシマアジが獲れたのよ。
 やつれた男を気遣いつつ、帰ってきたことを喜ぶ家族。よかった。大切なものを守ることができた。いつも通りの日常にほっとした男は、無辜の人々の命を奪ったけじめをつけることにした。ただ。
 食材について贖罪するのは、明日からでもいいだろう。ブラックジョークに笑みを浮かべた男は、家族水入らずの最後の晩餐を過ごすのであった。終わり。
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No.75[OUTIS]07月18日 18:0207月18日 20:14

【人形ノ男】
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No.76[OUTIS]07月18日 18:02未回答

ある日、(3)リアクション芸人の男は雨の中自分の車で引っ越しをしていたが、突然現れた(7)ドローンの様な物にぶら下げられ空へと連れ去られていく(4)子供に驚き、事故を起こして全財産の入った車が(8)大爆発してしまう。
命からがら抜け出し助かったものの、(9)一文無しになった上ずぶ濡れになり(5)風邪を引いてしまった。
そんな中、短期的に大きな収入が欲しかった男は(2)未探索の遺跡に潜り宝を探す命を賭けた一攫千金の裏番組企画に参加せざるを得なくなった。
そんな遺跡の探索中、男が見つけた謎のスイッチを押すと男は忽然とその場から消えてしまった。
男が目を覚ました時、そこは(6)UFOの中だった。
UFOの中では宇宙人達が(1)料理バトルを繰り広げており、自分はその食材の中に置かれていた。
男は自らが風邪気味であり宇宙人には危険なウイルスかもしれないと訴え、見逃すよう宇宙人に説得すると
「とあるレストランでは食材を一部異なったものを使って料理を作り、客がそれを一口食べて一回で何が異なっているか当てると食事代が無料になるという企画がある。これに参加して見事当てられたら無事に帰してやろう。しかし、もし間違えた場合その代償はお前の身体で払ってもらう。」と答えた
男はそのチャンスに賭けるしかないと思い、挑戦する事にした。
(地球の青い)海の見える(宇宙に浮かぶ)レストラン。
そこで男は唯一まともな名前の「ウミガメのスープ」を注文する。
一口男は食べてふと気づく。
ウミガメのスープとして人の肉をウミガメのスープとして偽った話と昨日連れ去られた子供、そして自分が食材として扱われていた記憶。
それらを合わせると、このウミガメの肉は本当は昨日眼の前で連れ去られたあの子供の肉なのではないか…
恐る恐る、しかし確信を持って男はシェフに尋ねる。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?人の肉を使ったスープではありませんか?」
しかし、シェフの言葉は自らの予想を否定する言葉だった。
「はい…ウミガメのスープに間違いございません。」
絶望する男。
男は連れ去られフードを被った人物の元へと連れてこられる。
「災難だったネ・・・大丈夫、命だけハ助けてやるヨ・・・ 命だけハ・・・ネ ククク・・・」
代償として自らの身体を改造される男。
目が覚めると、男は自宅のベッドの上にいた。
しかし、”自らの身体がボールジョイントの(10)人形になっている”事が今までの出来事が夢で無い事を証明していた。
こんな身体では生きていけないと悟った男は、自らの命を断った。
宇宙人である彼らが地球人を「ウミガメ」と呼んでいる事を男が知らなかったのは幸か不幸か。
[了]
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No.77[藤井]07月18日 18:1807月18日 20:14

タイトル【最後の晩餐】

受け付けた!!健闘を祈る [良い質問]

No.78[藤井]07月18日 18:18未回答

【仕事がない可哀想なあなたへ】

楽屋に貼られていた広告に僕は釘づけになった。
リアクション芸人の卵として名前を売り出し中[3]の僕は、その日食えるか否かのぎりぎりの生活を送っていた。どんな体当たりな馬鹿げた仕事でも断る選択肢を持たず、身も心もボロボロになりながら毎日必死だった。
――その広告には、こう書かれていた。
『ウミガメのスープ…水平思考推理ゲームで1on1の料理バトル[1]!あなたが選んだ食材を用いて最強出題者たちがスープを調理!参加者は制限時間内に真相に辿り着けたら賞金10万円!参加応募はこちらまで→0120-●●●-▼▼▼…』
「じゅ、10万円…!?ただのゲームで…?」
僕はすぐに電話をかけて参加申し込みをした。ウミガメのスープとかいうゲームについては初耳だったが、急いでネットで情報をかき集めた。

イベント当日になり、僕は地図に記された場所へ向かった。
「……なんだここは……?」
案内用紙には確かに『会場:海の見えるレストラン』と書いてあった。しかし、辿り着いた場所はどこからどう見ても茅葺屋根の民家だ。まるで遺跡じゃないか[2]。
恐る恐る中に入ると、外装とはちぐはぐの薄暗い洋風な空間にレストランらしくテーブルや椅子が配置されていた。フロアの中央にはウミガメの卵と思われる大きなオブジェと――気のせいだろうが、やたらと僕にそっくりな毛糸の人形[10]が飾られている。
受付で登録を済ませると、女性に案内され一つのテーブルについた。やがてそこに出題者と思われる人物が現れる。…小学校低学年くらいの幼い子どもだ[4]。
「えっ…と…君が出題者?」
「はい、ケンタといいます。よろしくおねがいします」
なんだか色々と場違いな状況に、僕はひどく不安になってきた。
用意されたメニュー表の中から僕が好きなテーマを3つ選ぶ。ケンタはそれを受けて、即席でスープを作る。ジャンルも参加者が選べると言うので、僕は無難にウミガメ形式を選択した。
そして間もなくケンタとの1on1が始まった。…しかし、僕はすぐに違和感を覚える。ケンタは僕の質問にYes・Noで答えずに、自由な文章で返してきたのだ。ウミガメのルールを理解していないのか、それともわざとなのか?僕はますます疑心暗鬼になる。
「…すみません、これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい、ウミガメのスープにまちがいありません」
ケンタは一切動じずにこちらを見る。僕は気押されて、動揺しながらも質問を続けることにした。相変わらずケンタはYes・Noで回答をしない。…やっぱりおかしい、これは亀夫君問題だ。
「あの……」
口を開きかけた、その時だった。ドォンという派手な音を立てて、フロア中央のオブジェと人形が爆発[8]したのだ。
「!?!?」
驚いて思わず椅子からずり落ちそうになる。今にも飛びだしそうな心臓を押さえて周囲を見渡すと、大勢いる参加者の誰ひとりとして慌てた素振りを見せない。目の前のケンタでさえも、どこ吹く風と涼しい顔。どうなっているんだ?僕がおかしいのか?ズキズキと頭が痛みだした。そういえば数日前から鼻水と悪寒がひどい。風邪のせいで幻覚でも見ているのではないかという気になってきた[5]。
「つぎのしつもん、どうします?」
「………」
「のこりじかん、あと3分ですよ」
腕時計を見る。制限時間は15分で、もう12分が経過していた。もう10万円なんてどうでもいいから、このおかしな空間から逃げ出したかった。
「なにもないなら、ボクからしつもんしますね。あなたはほんとうにリアクション芸人ですか?」
「…………へっ??」
ケンタの言葉に咄嗟に顔を上げる。僕は自分のことを何ひとつ彼に話していない。受付のエントリーシートにだって書いていない。…なぜ?
「しつれいですが、あなたのリアクション、ひとっっっつもおもしろくありませんでした」
「……え?…え???」
状況が飲み込めない僕をよそに、タイムアップのベルが鳴り響いた。15分経過、ゲームオーバーだ。すると店の奥から見覚えのある顔…TV番組の企画スタッフ、カメラマン、音響、その他諸々がぞろぞろと現れ出す。
「いやーーーーおつかれさまです!!本当にひとっっっっつも面白いリアクション撮れませんでしたね!!」
「は??え???」
「まだわからないんすか、ドッキリですよドッキリ!!楽屋のチラシ見てここに来たんでしょう?あれ、僕らが仕掛けたドッキリです!出題者の彼もお店の人たちもみーーんな、あなたのグッドリアクション撮る為に協力してくれてたんす!何なら今日1日だけじゃなくてここ3日前からカメラ回ってたんすけどね!」
混乱する頭の中にやかましい声がぐわんぐわんと響いてうまく処理ができない。視界がぼやけていく。そういえば、と記憶を辿る。昨日の夕方、家の近所でドローンが飛んでいるのを見かけた[7]。こんな場所に不自然だなぁと思いながら、僕はスマホでウミガメ対策を練るのに必死でスルーしていた。
「この企画がダメだったらもうあなたのこと番組から外せって上から言われてたんすよねぇ。まぁ残念すけど、この映像じゃあどう頑張っても番組にならないんで、今日限りってことで!!お疲れさんっした!!」
茫然とする僕を置き去りに、周りの人間たちが捌けていく。ケンタも涼しい顔をして去っていった。入口の方に目をやると、参加賞なのだろうか、協力してくれていたとかいう一般人らしき人たちにカップ焼きそばが配られていた。僕も力なく立ち上がり、とりあえず店を出ようとすると、例外なくカップ焼きそばが手渡された。パッケージにでかでかと書かれたUFOの文字[6]が何だか無遠慮で癇に障った。

帰り道、ポケットに入っていた130円で缶コーヒーを買った。僕の全財産だった。
無一文になった僕は[9]、言葉ひとつ発せられないまま家に帰った。
その夜、僕はふと気付いてしまった。ここ3日間カメラが回されていたという。2日前、僕は何をしていた?…芸人仲間の先輩の妻と外で会って…。あぁ、もういい。考えるのをやめよう、僕は疲れている。
僕はお湯を沸かした。カップ焼きそばは、僕の最後の晩餐になった。

―END―
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No.79[ひらめ]07月18日 21:4307月19日 14:52

タイトル【虫の知らせと生きる意味】 [編集済]

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No.80[ひらめ]07月18日 21:45未回答

男は全身に走る心地よいとは到底言えない感覚と、頭を揺するような頭痛に顔を強張らせた。

彼は現在売り出し中の(3)リアクション芸人である。
しかし、不幸にも先日のメキシコの(2)遺跡でのロケの際、川に転落してしまったのだ。
川の流れも速かったため、救出されたことには感謝しなければならないのだろうが、冷たい川の水は彼に(5)風邪を引かせるには十分すぎるものだった。

「明日も仕事だってのによ…くそ、声張れるかな…」
明日の仕事は(1)料理人師弟が弟子の店舗で料理対決を行う人気番組。師匠が弟子の料理を食べた後に料理名を尋ね、弟子がそれに答えるシーンが評判だ。
師事されていた時の未熟だった味を思い出し、成長を感じるんだろう。
そこは自分にはあまり関係のない話だったが。
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No.81[ひらめ]07月18日 21:47未回答

その日はひとまず帰路に就いていたのだが、その途中で、リモコンのようなものを持った不思議な(4)子供に話しかけられた。

「おじさん、芸人の人でしょ?最近よく見るもん!」

「ああ、ありがとうね…あ、そうだ。サインとかいるかい?」

「ううん、いらない。そんなことよりね!空!空見てみてよ!」

「…空?」

女の子の予想外の返答に少し傷ついた男は、気落ちしつつも空を眺めた。

すると突如(6)UFO、つまるところ未確認飛行物体が視界に映ったのだ。
突然の出来事に驚き、目を擦る。風邪で意識が朦朧としたのかとも思った。
しかし、冷静になって観察すると、それがただの(7)ドローンであることに気付く。
己の観察眼を心の中で自画自賛した男は、続いてあるものを見つける。
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No.82[ひらめ]07月18日 21:49未回答

ドローンには、最愛の母親に酷似した(10)人形が括り付けてあった。
動揺した男は、女の子に食ってかかる。

「なんで俺の母さんの人形があんだよ!なぁ、教えてくれよ!」

「いっけなーい…女の子には優しくしなきゃいけないんだよー…?」
くすくす、と鈴を転がしたような笑い声が響く。

様々な可能性を探っていた男の思考を遮るように、声が聞こえた。

「そろそろかな…?」
「バイバイ」

彼女が後ろ手で手に持っていたリモコンのスイッチを押したと同時に、人形はドローンとともに(8)爆炎を伴い、弾け飛んだ。
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No.83[ひらめ]07月18日 21:51未回答

「あ…」
まさしく呆然といったような面持ちで、男は立ち尽くす。

「残念だったね?死に目に会えなくて…楽しかったよ?お、じ、さ、ん。」

少女の言葉で我を取り戻し、辺りを見渡すも声の正体は影も形もなかった。


奇怪な出来事を目の当たりにした彼に、もはや平静を保つことは不可能だった。
すぐに実家に連絡を入れたが返答はなく、一睡もできぬまま翌日の収録を迎えた。
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No.84[ひらめ]07月18日 21:52未回答

海を一望できる洒落た店内。
ここが今回の舞台、海亀亭だ。

仕事と言っても賑やかしでしかないけれど、与えられたからには全力でこなす。
そろそろ準備が整うといった時に、《それ》は舞い込んできた。


『お母様が亡くなられました…』


芸人をやりたいなんて言ったら、泣かれるかと思った。勘当されるかも、なんて何度も思った。父と別れ、女手一つで育ててくれた母に、迷惑なんてかけられないと思っていた。
しかし母は、それを許してくれた。いつか今までの分全部奢ってくれるんでしょ?なんて、笑いながら言ってくれた。
生きがいだった。だが。


今は考えていても仕方がない。
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No.85[ひらめ]07月18日 21:53未回答

男は最高の仕事をした、決してそれを表には出さなかった。

師匠はウミガメのスープを注文すると、それを一口飲み、シェフ、つまりは弟子を呼びつけた。

「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」

「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」

交わされる固い握手。師匠から賞賛の言葉を述べられたシェフは照れ臭そうにしている。
何故だか涙が溢れて止まらない。

最後にもう一度褒められたかったのかな。
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No.86[ひらめ]07月18日 21:55未回答

そうだ、お葬式をしなきゃいけない。
安らかに送ってあげよう。
うんと豪華にしてあげよう。
どうせ死ぬんだ、(9)全部、払えるだけ払ってあげよう。
向こうで会えたらいいな。

夢を叶えた男は、芸人だった男は、葬儀屋に出向き勘定を済ませると、最愛の母と過ごした実家で
命を絶った。

Fin
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No.87[あひるだ]07月18日 22:5807月19日 14:52

タイトル【転がり落ちて海にドボン】

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No.88[あひるだ]07月18日 23:00未回答

落ち目のリアクション芸人③の男は久し振りに舞い込んだテレビ出演の依頼に浮き足立っていた。
かつての全盛期に天狗になっていた彼は食戟バトル①番組の収録中に不謹慎な言動で大物の怒りを買い、すっかり干されて妻の給料日前にはもはや無一文⑨になるギリギリの生活を送っていた。
本来テレビになど出られるはずはないのだが、芸能界でインフルエンザが猛威をふるい有名どころが軒並みダウンしたため、ちょっと風邪気味⑤ぐらいですんだ男が仕方なくピンチヒッターとして呼ばれたのだ。

仕事の内容はナンタラ国にあるカンチャラ遺跡②の探検。
といっても既に調べ尽くされている遺跡で何が起こる訳もなく、最終日はスタッフが飛ばしたドローン⑦を見て「UFOだ!⑥」と騒ぐ予定調和な撮影で終了した。
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No.89[あひるだ]07月18日 23:04未回答

この番組の出演料で急場は凌げるが、それが尽きたらどうするか。現実に引き戻され憂鬱な気分でホテルに戻ろうとした男だが、道中一人の現地人らしき老人に声をかけられ足を止めた。老人の言葉はさっぱり分からなかったが、渡された紙切れには日本語でこう書かれていた。

『日本に麻薬を運ぶお手伝いをしてくれたら成功報酬を差し上げます。麻薬の受け取り場所は海の見えるレストラン、ウミガメのスープを頼んで「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」と尋ねてください。それが合言葉になります』

男は躊躇する。これは歴とした犯罪だ。しかしこのままでは妻子まで路頭に迷わせてしまうかもしれないのだ、背に腹は変えられない。
男は老人に案内されるままに海辺のレストランに入り、言われた通りウミガメのスープを頼むと合言葉を口にした。
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No.90[あひるだ]07月18日 23:05未回答

「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
流暢に答えたシェフは全て心得ていると言わんばかりにニコリと笑い、男に小さな袋を渡した。開けてみればカプセル薬がいくつかと指示が書かれたメモが入っている。
男は前金として渡された金で勘定を済ませるとホテルに戻り、眠れぬ一夜を過ごした。
翌日帰国の途についた男の腹の中には飲み込んだカプセルが詰まっていたが、ナンタラ国と日本どちらの空港でも気付かれることはなかった。
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No.91[あひるだ]07月18日 23:06未回答

帰宅した男は我が子④と妻に笑顔で出迎えられ、罪悪感に胸がズキリと痛んだ。
……いや、娘が抱えるぼろぼろの人形⑩を見てみろ。新しいやつが買ってやれるんだ。それでいいじゃないか。

だがそこで男の目がテレビから流れるニュースに止まった。そこには国際的な無差別テロリストとして、あのレストランのシェフが写し出されていたのだ。
「不特定多数の人間に麻薬の密輸と偽り、時限式のカプセル型爆弾を渡して……」
「爆弾は日本にも持ち込まれたとされ、警察は至急……」
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No.92[あひるだ]07月18日 23:06未回答

男は青ざめた。
何も知らない妻と娘はきょとんとこちらを見上げている。
早く警察に、病院に。駄目だ、いつ爆発するとも知れないのだ、人が沢山いる中でそんな事になったら。
駄目だ、駄目だ、駄目だ、誰も巻き込むわけにはいかない!

男は無我夢中で駆け出していた。
走って走って、自宅に程近い海岸に辿り着く。奇しくもそこは、ウミガメのスープを飲んだレストランが建つ海辺の崖によく似た場所だった。

男は躊躇なく崖から飛び降りた。
やがて、波間を漂う男の体内で爆弾が爆発⑧し━━。
【終】
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No.93[だんご部長]07月18日 23:5307月19日 19:45

タイトル「最期のリアクション」

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No.94[だんご部長]07月18日 23:58未回答

俺は「ポール加藤」という名で熱血売込中のリアクション芸人!(3)元々はコンビで漫才をしてたけど、相方が足を引っ張るもんだから結局解散して、今はピンで活動している。リアクション芸人になった理由は単純に楽だから。いちいちネタ考えるなんて、面倒くさくて割にあわないもんね!そんな感じで「ポール加藤」としての芸歴が早三年になろうとしているけど……

なぜか仕事が入らん!

どうしてだ? 外見はアクセントをつける為にいつもサングラスをかけているし、リアクションをする時の決め台詞「びっくらこい太郎!」(以下、びっくらこい二郎、三郎と続く)もウケてるはずだ。ブレイクする為の中身は揃っている……。
となるとおそらく、そのブレイクのきっかけが無いんだろう。そんな時に耳に入ってきたのが、大手テレビ局主催のとある大会の存在。
「第一回 リアクション王決定戦」
ああ、神はまだ俺のことを見放していなかった。「ポール加藤」こそが次にブレイクすべき芸人だという思し召しに背く訳には行かない。俺はすぐに応募をした。

予選は二日間に分かれている。一日目は商店街ロケのリアクション、二日目はスタジオでのリアクションだ。
ルールは簡単。とにかく目の前で起きたことに対してリアクションを取る。撮影されたそのビデオはスタッフに選別されて後日大御所リアクション芸人たちに審査される。俺のリアクションにかけた思いを10分のビデオに刻み込むんだ。
そろそろ一日目の撮影の俺の番が来る。気を引き締めよう。

「エントリーno.25のポール加藤くんだね? それじゃー始めるよ」
「よろしくお願いいたします!!!」
「はーい。よーいアクション」

「うわ~! 商店街だ~!!! どうも、ポール加藤でございます!!!いや~、早速こちらの商店街を練り歩きたいと思いますけど……って、あれUFO(6)じゃないの!? ねえ、あれ!ってこれ、撮影用のドローン(7)かい! 紛らわしいよ、スタッフ!w」
とにかく何でもリアクションしまくる。
こうでなもしないと面白くならないし、アピールにもならない。

「うわ~! このお団子、本当に美味しい~! 美味すぎて、びっくらこい太郎!
ちょっと僕も厨房に入って、お料理してみてもいいですか? おばあちゃんと、いきなりお料理バトル(1)したいんですが!!」
丁重に断られた。
「いや~でも本当に私の人生で食べたお団子の中で、一番美味しいです! もうね、これが200円で買えちゃうっていうのはある意味、犯罪! だから僕、財布の中身を全部、このお団子屋さんに上げます! これからも美味しいお団子を作ってください!」
そう言って俺は仕返しに、財布を全開にして、お団子屋のおばちゃんの頭に全財産をふりかけた。

「うわ! あれ、カーネル・サンダースご本人だよね! どうしてこんな所にお越しいただいているんすか! も~、びっくらこい二郎!!!」
そう言って俺は、ケンタッキーの店の前の人形(10)を変形するほど思いっきり抱きしめた。

「ねえねえ、君、僕の名前知ってる? ポール加藤っていうお笑い芸人やってるんだよ! え? 知らない? そんなのってありー!? びっくらこい三郎!!!!」
全くこちらに見向きもしていなかった、通りすがりの親子連れ(4)にも、無理やりつっかかった。

そんな感じで撮影は終了した。最終的にびっくらこい二十六郎まで行った。今日は調子が良い。ちなみに最高記録は四十三郎だ。
財布の中身は本当に全部おばちゃんの頭にかけて無一文(9)だったので、帰りは徒歩で家まで帰った。


二日目のスタジオでの撮影は、定番のリアクション芸を参加者の芸人全員で同時に行う。
一日目の疲労で風邪気味(5)なのに、セットは爆発(8)するし熱湯には入らされるし、もう散々だった。
だが、その光景は実際に起きている現象以上に悲惨なものだった。
売れない芸人たちが、周りにいる他の芸人より、更に目立ってリアクションを取ろうと、とにかく叫びまくる。その声量は更に周りの芸人へ伝播する。一つのできごとに対して、芸人達による一種の共鳴のような時間が、少し遅れてずっと続いた。
その様子は、時代の経過から取り残されてもなお、その場に残り続ける遺跡(2)のようだった。

そして、今日のメインイベント、ゲテモノレストランのコーナーが始まった。
海の背景のセットの前にテーブルとイスが並んでいる。芸人たちは自らメニューからゲテモノを注文しそれを食べてリアクションを取る。
俺は他の芸人とできるだけ料理が被らないよう、「ウミガメのスープ」を注文した。
開始早々、スタジオ全体からリアクションの阿鼻叫喚が聞こえる。まともに番組の収録になっていない。
幸い、「ウミガメのスープ」という中途半端な料理を頼んだのは俺だけだったようだ。ここはチャンスだぞ。周りが不味い不味いと泣き喚くのなら、その逆を行けばいい。
「すみません、シェフの方いますか! これ本当にウミガメのスープですか?
ウミガメのスープめっちゃ美味いですよ!!!!!!!」

しかし、スタッフがシェフに確認を取るとこう返ってきた。
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。その芸人さんは本当に美味しいと? だったらそのリアクションはやらせですよ。
だってウミガメはあまりに不味すぎて、虫とかよりも食用に適しませんから」

「いやいや! リアクションじゃなくて本当に美味しいから! なんなら余ってるウミガメの肉、全部買いますよ!!!」
そんな感じで二日目の収録は終わった。ウミガメの肉は本当に買わされた。はっきり言ってもう二度と喰いたくない不味さだった。

帰宅して、半日経ったくらいにメールが来た。今回の大会の審査結果だ。結果は……予選通過ならず……?
いったいなぜだ? あんなに他の芸人より違うことをやったのに? びっくらいこい太郎も絶好調だったのに?
そうか! これはドッキリなんだ。「予選を通過できなかった」という事へのリアクションを番組が求めているんだ。
そして、一つの妙案が脳裏によぎった。テレビ局へメールで、「こんなんだったら、自殺してやる!」という文章を、首吊りしようとしている写真と共に送信するのだ。流石にこれは、他のどの芸人も思いつかないだろう。俺は早速準備に取り掛かった。椅子の上に乗って、天井に吊った縄を首に半分かけ、セルカ棒で自撮りする。
しかし、自撮りの構図を色々変えて試していたその時、足元の椅子がガタッと倒れた。
しまった。もっと縄の結び目は緩くしておくべきだった。

ポール加藤のその死に顔は、彼の芸人人生で最も良いリアクションだったという。【完】
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No.95[夜船]07月19日 16:4807月19日 19:45

タイトル「消去」

受領完了!!健闘を祈る!! [良い質問]

No.96[夜船]07月19日 16:50未回答

男はリアクション芸人{3}でそこそこの人気があった。

その事件が起こったのは番組の企画で海の近くの遺跡{2}へと探索へ向かった帰りであった。
視界の端で光が見えた。その光の方向を見ると男がその日に探索していた爆発{8}炎上していた。
原因不明の爆発に男は困惑した。原因を求めあたりを見回すも、炎上する遺跡と何の変哲もない帰路が見えるのみ。
視界の隅に見えた流れ星も気に留めず、どうすることもできず男は帰路に就いた。何かの間違いだと信じて。

その流れ星が去り行くUFO{6}だったこと、そのUFOにより男がいくつかの感覚を消され、ドローン{7}によって追跡されていることを男は知ることはない

[編集済]

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No.97[夜船]07月19日 17:12未回答

翌日目覚めると謎の喪失感に襲われた。
どうやら風邪をひいたようだ{5}。
昨日の過酷なロケと帰り道での爆発に身体、精神共に疲弊していたらしい。

ひとまず会社に連絡を入れた。昨日の爆発によりしばらく仕事はないようだ。
負傷者はいなかったようだがおいていた機材のほとんどがだめになったらしい。
申し訳ないと思いながらもほっとした男は顔を洗おうと洗面台へ行った。

そこには男によく似た無表情の人形{10}がたっていた。
[編集済]

回答はまだです。

No.98[夜船]07月19日 17:21未回答

いや、それは鏡に映った男だったのだが、男がそれに気づくのにはしばらくの時間を要した。
なぜなら、男の思っている自分の表情と鏡に映っている自分の表情があまりにも違ったのである

男は表情を失っていた。

リアクション芸人にとって表情は命。男は戦慄した。
リアクション芸人としての仕事を失うと、趣味から生まれたお料理バトル{1}の仕事しか残らない。
しかしこれでは離婚した妻に送る子供{4}の生活費を支払うと自分の生活費はほぼ残らない。
要するに無一文{9}だただの勘違いだと信じ、ひとまず食事をしに近所のレストランへ向かった。

空を見上げるとドローンが飛んでいた。

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No.99[夜船]07月19日 17:30未回答

家の近くにある海の見えるレストランで男は「ウミガメのスープ」を注文した。
男が料理をするきっかけとなったこのスープ。大好きなこのスープを食べればいやなことも忘れられると皆忘れられる。そう信じていた。
海のすこし上を漂うドローンを眺めそんなことを考えていた。

ウミガメのスープが届いた。待ってましたとばかりに一口。。。。。

味がしない。

おかしいとおもい、シェフを呼ぶ。
なじみのシェフだ。問いただすも特に変えたところはないらしい。
何口食べても結果は変わらなかった。

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No.100[夜船]07月19日 17:37未回答

ついに自分がおかしいのだと確信した男は勘定だけ済ませ病院に行くことにした。
医師から得られた言葉は簡潔で残酷なものだった。

原因不明 治療不可能

さらには男が気づいていなかっただけで、様々な感覚が失われていたようだ。
風邪だと思っていた謎の喪失感はこれが原因だと思われる。
ひとまず対症療法的に薬は出されたが何の効き目も見られなかった。

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No.101[夜船]07月19日 17:52未回答

絶望した男は自殺を決意した。

「わたしはどうやら人間に大切なものを失ってしまったようだ。

表情、味覚、ほかにもさまざまなものを失ってしまった

これからどうなるかわからない。これ以上何かを奪われるのは耐えられない。

勝手な理由でこの世を去ることを許してほしい。」

そう書き残し男は命を絶った



その自殺を見届けたドローンはUFOの元へと戻っていった。

UFOの目的が何だっただろうか
何のために男は感情を奪われたのか
あの遺跡はいったい何だったのか

謎は深まるばかりである。~fin


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No.102[HIRO・θ・PEN]07月20日 12:5708月05日 19:50

タイトル【にんぎょうあそび】

読まなきゃ… [正解][良い質問]

No.103[HIRO・θ・PEN]07月20日 12:5708月05日 19:50

その日はいつも以上に寒い日だった。らてらて保育園の園長は⑤風邪気味だったが、昨今の人手不足で保育士が少ないので、マスクと消毒で万全の準備をし、④子供たちの待っている教室に入る。


延長保育を行っている教室では、大声を出しながらユウヤ君とルイト君が戦隊ヒーローごっこで遊んでいた。
「あーっ、えんちょーせんせー!」「わるものがきたぞー!たおせー!」
二人はいつも仲良しだ。そして園長はいつも悪者役だ。段ボールで作った剣を持った二人は園長に全速力で体当たりを仕掛けてきた。最近の男児はあまりにも元気だ。
「う、うわああああ!や~ら~れ~た~!おぼえてろぉ~!!」
園長にとって、子供たちにオーバーリアクションをしてあげるのは基本であり礼儀。近所で③リアクション芸人おじさんと呼ばれているのは園長として非常に嬉しいことだ。
床に全力で倒れてすべった園長は、床が非常に冷たいことに気が付いた。上靴を履いているとはいえ、園児たちにこの底冷えはきついだろう。園児たちは皆元気そうだが、そのうち体を冷やしてしまう。園長は、部屋の隅に置いていたガスストーブをつけようとした。
部屋の隅で、園長は⑥UFO型のおもちゃを見つけた。園長は、昨日、ユウヤ君が小型の⑦ドローンを飛ばして遊んでいたのを思い出す。遊んでいる途中に見失ってしまったと言って泣きわめいていたが、ここにあったのか。ドローンを拾い上げた園長は、ストーブをつけ、ユウヤ君に見つけたよと一声かける。ユウヤ君は大喜びし、園長に飛びつく。


「ねえねえせんせー」「おままごとするからこっちきてー」
そう言ってきたのはさやかちゃんとなずなちゃんだ。二人は今日もおままごとをするらしい。二人はそれぞれのボウルにおもちゃの野菜を入れていく。どうやら海岸に立つレストランを意識しているようで、青いスズランテープや魚のおもちゃで園長が座る机の周りを飾ってくれた。
「こちら、ウミガメのスープでございまーす!」
二つのスープを目の前にして、園長は渾身のリアクションをする。
「わ~あ、野菜がいっぱいでおいしそう~!いただきまーす!…すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ウミガメのスープに、まちがいございません!」
「やっぱりそうかぁ~!!そうだとおもったんだよなぁ!!」
「キャハハハハハ!!( *´艸`)」
大人からすれば何も面白くない会話だが、園長のオーバーリアクションにかかれば、どんな園児も笑顔になる。
「じゃあお代をくださーい」
このパターンは初めてだ。どうやら今回はいつものおままごとではないようだ。よく聞いてみると、二人は①お料理バトルをしているらしい。画用紙で作ったお金で代金を払うことで、金額が大きかった方の勝ちとするそうだ。最近の女児は中々凝ったことをしてくる。園長は⑨画用紙のお金を急いで作り、ちょうど半分ずつにして二人に全部渡した。


「せんせぇ…あそぼ…」
いのりちゃんは、最近延長保育に来るようになった子だ。あまり社交的ではなく他の園児と話しているところは見たことがなかったが、園長のことは慕っているようだった。おままごとが一段落したのを見計らって、声をかけたようだ。
「きょうね、いせきでね、こんなのみつけたよ」
いのりちゃんは、古くなったおもちゃの置き場を”②遺跡”と呼んで、お気に入りのおもちゃを探している。今日は、女の子の⑩人形を見つけたらしい。古くなっているので、服は破れ、髪の毛はぼさぼさになってしまっているが、どうやらお気に召したようだ。
「いいお人形さんみつけたね~じゃあ園長先生と一緒に遊ぼうか!」
園長が、自宅を改造して保育園を開園してからもう30年程だ。しかしいつの時代も女児はお人形遊びが好きらしい。”遺跡”の中には今までのらてらて保育園の園児の思い出が詰まっているのだ。園長は感慨に耽りながら、”遺跡”
の中から男の子の人形を取り出し、手慣れた手つきでいのりちゃんと人形遊びをした。


長い間遊んでしまったようだ。外はかなり暗くなっている。園長は、ガスストーブを使っていることを思い出した。園児は近づけないようにしているので安心だが、さすがに換気をしなくては空気が悪い。マスクをしていたので気づくのが遅れてしまった。園長は子供たちに声をかけ、窓を開けることにした。
その時だった。教室に強い夜風が吹き込み、さやかちゃんたちのために画用紙で作ったお金が舞い上がる。紙はガスストーブのほうに飛んでいき、燃え始めた。焦げ落ちた紙片が床に落ちる。その瞬間、部屋に一気に炎が広がった。部屋中に煙が広がる。園長は、昨日ユウヤ君のドローンに差したベアリングオイルの容器が、ふたを閉めずにに置きっぱなしになっていたことを思い出した。床に倒れこんだ時に妙に滑ったのは、床にオイルがまかれていたからだった。なんという不運だろうか。不運に不運が重なり、保育園は炎の海となった。
このままだと、子供たちが危ない。助けなくては。園長は子供たち全員の手をつかみ、安全な園外へ連れ出す。なんとしても子供たちを救わなければならない。煙と炎の中を全力で走り抜けた。
保育園の近くの公園に逃げ込んだ店長は、園児の数を勘定した。
「1、2、3、4、……一人足りない!」
全員の手をつかんだつもりが、いのりちゃんを置いてきてしまったようだ。園長は、急いで保育園の入り口の戻った。
保育園は、炎の勢いがさらに増し、火の粉が吹き上がっていた。追い打ちをかけるかのように、⑧派手な爆発音が鳴り響いた。ガスボンベにでも引火したのだろうか。子供たちを30年間守ってきた自分の家が、燃えている。しかし今はそれどころじゃない。いのりちゃんを救わなければ。園長は、自分が犠牲になることも覚悟して、火の海の中に消えていった。


翌日、焼け焦げた保育園から男性の焼死体が見つかった。死因は焼死。傍らには、激しく爆発した跡の残る男の子の人形と、何故か綺麗に燃え残った女の子の人形が残っていたそうだ。



え?


いのりちゃんはどうなったかだって?


そんな名前の子、いませんよ。


うふふふふ……


[編集済]

優勝!! [正解]

No.104[こはいち]07月20日 15:4407月25日 20:16

タイトル【呪い】

yes!! [良い質問]

No.105[こはいち]07月20日 15:45未回答

男は②遺跡から⑩人形を見つけた。
元々は生活費の足しにするつもりだったが、運悪く彼の④子供にその人形を見られた。
子供はそれをいたく気に入り、目を離した隙に奪われてしまう。
大人二人がかりでも取り戻すことはできなかったので、そのままおもちゃとして与えることにした。

それが、子供の異常の始まりだった。
人形とよく会話をする。たまに人形の方向の虚無を見つめてパチパチと拍手をしている。ただのお遊びだと気にとめなかったが、そこに誰かが居るようなリアルさで不気味だった。

あれが欲しい、これがしたいと駄々をこねるのはよくあった。しかし、それがますます激しくなった。時には何に使うかよく分からないものも欲しがった。そういうものは、本人に聞いても何故欲しいのか分からないようだった。

「ぼくわかんないけど、だって、おにんぎょうさんが……」

子供のお強請りを叶えなかったとき、⑦昨日からずっと男についてまわっていた不審なドローンが⑧派手に爆発した。
男は大怪我を負い、暫く入院する羽目になった。
男は直感した。

「あの人形だ!!」

早急に処分しないと、と思ったが、人形に近づこうとするだけでドローンが不穏な動きをし始める。男はどうにもできなかった。そのまま子供の際限の無いお強請りを叶え続けるしか無かった。

男の不幸はまだ終わらなかった。
男は売れない③リアクション芸人である。子供のお強請りを叶えるためには転職しなければいけないとは思っていた。しかし、①料理バトルの番組に出演して以降、オファーが徐々に増えてきた。
このまま行けば、子供の望むままにしてやれるかもしれない。疲れ切った男はそう判断してしまったのだ。

これから仕事が増えるであろう時期だった。
子供は、⑥UFOを欲しがった。

男は今までたくさんの「お願い」を叶えて⑨無一文であった。
今はほとんど妻の収入で暮らしている状態である。そんな状態で妻に金を借りる訳には、ましてや家庭のお金に手を出す訳にはいかない。
そんな中での無理難題であった。
もう少し後ならば、雪だるま式にオファーが増えてUFOのようなものを作る金も十分だっただろう。
男は熱湯風呂と氷水のサイクルを今までに無いほど繰り返して⑤風邪をひいた。
男は子供……いや、人形のせいで身も心もボロボロだ。
これ以上男は何もできなかった。
だがせめて最愛の妻のために。

子供に美味しいものを食べさせる約束をして連れ出した。勿論あの人形は肌身離さず持っている。
子供は男と味覚がそっくりである。それは親子の証明のようで、何故か虚しくて憎らしくて愛しかった。

男が人生で最も気に入った店の、気に入った料理であるウミガメのスープを頼んだ。

もし何らかの手違いで別のスープが来たらまずい、信用はしているが最善は尽くすべきだ……

男は試飲をしてみたが味がしない。極度の緊張状態である。
仕方なくシェフを呼んで、これがウミガメのスープであるという確証をとった。
そしてようやく子供に飲ませた。
子供はこのスープをいたく気に入ってくれた。
そして、上機嫌な子供を散歩と称して目的地まで連れて行った。

男は子供を連れて海に飛び込んだ。肌身離さず持った人形を、子供ごと壊すために。
Fin
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No.106[ごがつあめ涼花]07月21日 23:4907月25日 20:14

タイトル『夢』 [編集済]

オーイエース!! [良い質問]

No.107[ごがつあめ涼花]07月21日 23:54未回答

~~~~~~~~~~~~~~~~

ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、自殺をしました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ん、うぅ……? 夢か……。」(主人公が子供なので4補完)

目を覚ます。変な夢だったなぁ。よくわからない男の人の自殺する様を傍から眺める夢なんて、気分が悪いや。昨日寝る前に変なドローンが飛んでるのを見ちゃったから、変な夢を見るのかな。(7)

眠たい目をこすると視界も次第に明るくなっていく。しかし、そこに映るのは見慣れた風景ではなかった。

「ここは……レストランの中?」

そこはどう見てもレストランの中で、しかもボクはそこにお洒落な格好をして座っていた。
どういう事だろう。まだ夢の中にいるのかな……。ということは、テレビで見た料理対決の番組の影響……?(1)

もう少し辺りを見渡してみる。レストランの中はどこか遺跡を彷彿させる雰囲気が漂っていて、窓の外には海が広がっていた________ (2)

【ある男が、とある『海の見える』レストランで「ウミガメのスープ」を………………】

(…ッッッ!!!?????)

驚きのあまりテーブルの上に乗っていたグラスを倒してしまい、自分はそのまま椅子から転げ落ちる。

「お、お客様!!!!!!如何なされましたか、そのようなリアクション芸人のような反応をなさって……」(3)

「…すまない。少し風邪気味でね。向こうの窓にUFOのようなものが見えたと思ったが、幻覚を見てしまっていたようだ。迷惑をかけてしまって申し訳ない。」(5)(6)

ウェイターの人が駆け寄ってきて、ボクは慌てて平静を取り繕う。ボクから出た声は、ボクの声よりもずっと低くて、どこか威厳のある声だった。
間違いない。ボクは夢で見たあの男の人に「なって」いる。どういうことだ?まだボクは夢の中にいるのか?確かめる手段はないし、非現実味を帯びている。けれど、さっき椅子から落ちた時に感じた痛みは、本物だった。

それに確か、あの夢の男の人は、最後に、自殺してしまうんじゃ……

気づいた途端手が震えてきた。
早く、この薄気味悪いレストランから出よう。
そう思ってさっさと立ち上がろうとすると、ウェイターがまたこっちに来た。

「お客様、ご注文はお決まりでしょうか。」

勿論のこと、ボクはここで何かを頼むつもりも食べるつもりもない。何か理由をつけて帰らせてもらおう。

「あ、あぁ……、実は、私は財布を忘れてしまってね(9)、すまないが今日は帰らせて…『あぁ、どうやら勘違いだったようだ。それで、ウミガメのスープ1つもらえるかな』


えっ?

今の声は……ボクから?

「え、ええと……ウミガメのスープ1つですね。かしこまりました。」

待ってくれ、そうじゃないんだ!
そう言おうとしたが、口を動かすことが出来ず、言葉にはならなかった。ボクからの注文を承ったウェイターは、訝しげな顔をしながら立ち去って行った。

それからボクはしばらく放心していた。
物語の流れを変えることは出来ないのだろうか?事実、ボクはこの場から逃げたいけれど身体は言うことを聞いてくれない。
諦めるしか、ないのか?もう、しょうがないんだと何もしないのか?
まぁ、何かしようとしても出来ないんだけど。

(もう、どうにでもなれ…)

「お待たせしました。ウミガメのスープでございます。」

ボクはそれを『一口飲んだところで止め、シェフを呼ぶ。』

『すみません。これは本当にウミガメのスープですか?』

「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」

そうしてボクはそれを全て飲み、『勘定を済ませる。』

ボクは帰路に立っていた。ボクの意志とは関係無く、足は進んでいく。
ボクは半ば諦めていた。どうか、夢であってほしいと、願うしかなかった。


気づけば、全身には爆弾のようなものが巻かれており、右手にはマッチが握られていた。

(……!!!)

途端に、本能的に悟った。悟ってしまった。マッチで火をつけたら、爆発してしまうだろう。そして、自分は「本当に」死んでしまうのだと。

(嫌だ、死にたくない、どうしてボクが……死にたくない!)

そんな意志とは関係無く、やはりボクの手はマッチへと伸びていき、火をつけて、爆弾へと向かっていき……

見て、しまった。

ボクのいる向こうのほうに、小さい男の子を模した人形がこちらを見ている。(10)


あれは、




ボクだ。



ボクが、こっちを見ている。



じゃあ、この夢は、ずっと………………






爆発音が、響いた。(8)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ん、うぅ……? 夢か……。」

目を覚ます。変な夢だったなぁ。よくわからない男の人の自殺する様を傍から眺める夢なんて、気分が悪いや。昨日寝る前に変なドローンが飛んでるのを見ちゃったから、変な夢を見るのかな。……



[編集済]

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No.108[やつぎ]07月24日 21:5907月25日 20:14

タイトル「自殺の理由」

yes!! [良い質問]

No.109[やつぎ]07月24日 22:00未回答

「なぜ、彼は自殺したのか……」
 名探偵Kゴロー、通称『居眠りのKゴロー』……の影に隠れて声真似をしている、体は子ども(要素4)、中身は???のコーナンは言った。Kゴローは風邪気味(要素5)で鼻声だったはずだが、誰もそれを再現してないのに気付いていない。この分だと、Kゴローが人形(要素10)にすりかわっても誰も気にしないのじゃないだろうか。
「そう、彼の盗撮動画を配信することで、自殺に追い込んだ者がいるのです。……それは、この海の見えるレストラン『青の遺跡(要素2)』のオーナーシェフ、あなたです!」
「なっ、何だってー!?」
 妙にびっくりするモブ。露骨に慌てるシェフ。
「彼はリアクション芸人(要素3)です。あなたは彼の大ファンでしたね? 彼をドローンで盗撮するほどに」
 彼の不幸は流出した動画を撮られた前日、飛んでいるドローンを見かけた(要素7)にもかかわらず、UFO(要素6)だと思って気にも止めなかった、そこからはじまっていたのだ。
「彼はこの店に来てウミガメのスープを注文した。撮影中のあなたはチャンスとばかりに、アッツアツのスープを彼に出した。けれど、彼は期待通りのリアクションをしてくれず、あなたとフツーに会話して帰ってしまった。……だから、あなたは失望したのですね」
 『リアクション芸人のつまらんリアクション』。そう銘打った動画はあっという間に再生数のトップに躍り出て……そして彼には仕事が来なくなった。業界から干されてしまった彼は無一文になり(要素9)、絶望して死を選んだのだ。
「彼の遺書です。……『リア充、派手に爆発(要素8)しろ』」
「あ……ああぁ……」
 シェフは泣き崩れた。それは、自白と同様だった。

 おおぉー、と感心の声をあげつつも、アガタ博士はふと思った。
 あれ? そもそもこの店に来たのって……Kゴロー君家の娘さんの出る、お料理バトル(物理)(要素1)の応援に来たんじゃなかったっけ?
 ……また、事件でうやむやになっちゃいました。ま、いつものことですね。
(完)
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No.110[残酸]07月27日 19:04未回答

ステンバーイ、ステンバーイ…

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No.111[残酸]07月27日 19:05未回答

(ん、ここは…)

気づくと男は知らないところにいた。周りには海がひろがっていた。まるでこの世のものとは思えないほど暗く、青かった。男はなぜこうなったかを考えるが、何も思い出せない。男は立ち、何か持ってないか確認した。

(財布と、圏外のケータイと、後は何もない…か…。)
男はとりあえず周りに何かないか確認した。すると遠くの方に、遺跡のような建物があった。
(あそこでここがどこか聴けないかな)

男は階段を登り、その建物の2階へと入っていった。

カランコロン〜♪
「いらっしゃいませ!」
明るい声を聞いて、こんなところにも人がいることに安心する。そしてその人の方を見ると…。
「あれ…、ハル、…ハル!?」
「なぜ僕の名前を…リョウ?」
そこにはかつての親友、ハルがいた。彼は大学でよく一緒にいた親友である。何か遠くを見つめているような変な奴ではあったが根は優しい子だった。よく、勝手に人の手助けをしている俺に対してよくやめとけとかいってたっけ。
俺はそう言われた時にはいつも

「ありがとう、他人が困っている姿を見て見ぬ振りはしたくない。」
と言っていた。

そういうと、彼は「しょうがないな」と言って、快く俺を手伝ってくれるのだった。


ある日のこと、二人で部活内の料理バトルのための買い出しをしていた帰りのことである。
「危ない!」
目をつぶり、ハルは突然俺を突き飛ばした。俺は勢いを逃しきれずくるくる回った。
「何するんだ!」
と俺は怒鳴ったが…そこには凄惨な光景があった。
車に轢かれ、ハルは空へと舞い、地面にたたきつけられていた。俺は呆然としていた。目の前でハルが…ハルが俺を助けて…それよりハルは大丈夫なのか…
しばらく経った後、救急車が来て、俺はそのまま連れられていった。そして5年間、今も彼は意識不明の重体で入院中…の筈である。

だがそこには元気なハルがいた。
「目が覚めたのか、良かった…」
リョウは目に涙を浮かべた。
「はは、別にそっちで元気かはまだ微妙だけどね。」
「それってどういう…?」
「まだ気にしなくていいよ。ご注文はございますか?」
「あ、うん。というかレストランっぽいけどメニューは?」
「今日のオススメはウミガメのスープでございます。後、サイドメニューでウミガメの卵かけご飯も。」
「どっちもウミガメなんかい。」
「まあ、ちょうど良いウミガメが取れそうだからね。」
(ん、材料を用意しているんじゃないの?)
どういうことだろうか、産地直送みたいなことだろうか?とりあえず俺はウミガメのスープを注文した。
「あ、松、竹、梅、どれになさいますか?」
「なぜ日本食っぽく…じゃあ一番高いのでで。」
「ok、お代金は8文…じゃなかった、800円で。」
「う、うん。…文?」
「気にしなくていいよ、こっちの話だから。ところで少し時間がかかるから世間話でも。今あっちでリョウはどうしてるの?」

「ああ、今こっちは科学者の手伝いで南極に…」
俺は今の自分の話を話し始めた。

no.2①料理バトルは関係ありますか?
no.3人は空を飛びますか?
no.6男とシェフの間に面識はありましたか?
no.9男はぐるぐる回りますか?
no.11②遺跡は関係ありますか?
no.39レストランは地上から2階、もしくはそれ以上の所にありますか?
no.44レストランのサイドメニューにはウミガメの卵かけご飯がありますか?

達成7個
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No.112[残酸]07月27日 19:06未回答

(ここは…)
私が目を覚ますとそこには洞窟があった。何故こうなったのか何も思い出せない。
所持品を確認してみたが、何も持っていない。
(どうしよう…)
柄になく不安になる。よく周りの仲間たちからは「おまえは甲羅に篭らずぶつかっていくからな」と良く言われていたけど、一人はやはり不安だ。
(ん、洞窟?)
周りを見渡すと近くにポッカリと空いた大きな穴があった。少なくとも何か生き延びるために必要なものがあるかもしれない。そう思った私はその洞窟へと入っていった。
(うわぁ…)
しばらくトンネルを通るとそこはとても綺麗で広い空間が広がっていた。横にはいくつかの通路があるようである。
「なになに…料理店、『三途海』へようこそ、ここに来られたお客様は代金は不要です?」
一つ目の通路にはそんな看板が貼ってあった。
(あれ…)
この文字は私の国の文字ではない。なのに何故かすんなりと読むことができた。また、代金が不要なのも気になったが、まあ、こんな所に来る人もなかなかいないわけでそれでも経営できるのであろう。2つ目の通路には、火のかかった湯船とこんなことが書かれた看板があった
「当店は、清潔にするために多額の費用をかけております。ここで体を清潔にしていただけること、お願い申し上げます。」
(なるほど…)
それだけ清潔さを目指しているということなのだろう。私は臭いのはなかなか気にしない人だが、あのシュールストレミングを食べた時は皆が私から離れっていっていた。より快適に食事を行なってもらうため一人一人に要求しているのだろう。
私は承知し、体を隅々まで、甲羅の中まで洗った。
3つ目の通路には壺とスプーンが置いてあった。「試食用です、お召し上がり下さい。」壺の中にあったものは香辛料が多かった。辛くて体が温まる。店の中には辛いものが多いのだろうか?店の料理に期待を膨らませながら次の通路に進む。
「当店は部屋を乾燥させています。壺の中の油を塗って下さい。」
そして次々と書かれたことをこなしていった。最後の通路を通ると、そこには階段があった。そこを登った所には、一つの料理があった。
「おそらくこのような味になります。ご試食下さい。」
それを一口すすってみると、
(同胞(ウミガメ)の肉…?)
私が住んでいたところでは力尽きた仲間を食べる習慣があった。腐るくらいなら…ということである。
(まさか、このような味って…。)
まさか私はとんでもない勘違いをしていたのではないだろうか。恐る恐る横を見ると…。
「ご協力ありがとうございました。スタッフが料理の準備をするまでしばらくお待ち下さい。」
とあった。上で物音がしたような気がしたので上を見ると。大きな檻が私に向かって落ちて来た。あまりの展開に私はリアクション芸人の時によくネタとして出している、「ビッくらポ〜ン!」と叫んでいた。

==========================================

「まあ、こんな所だな。」
俺はとりあえず今の生活をハルに伝えた。なんか忘れているような気もするが…。
「へー、面白かったよ、ありがとう!」
「まあ、俺のことを話しただけだけどな。そういえばこの店すごい大きいのに俺しかいないのか?」
「大きいのは隠したいものがあるからだね〜。あともう一人来てるみたいだよ。」
「ん、見当たらないけど…」
と俺がいった時
「ビッくらポ〜ン!」
という叫び声が聞こえて来た。
(あれ….)
俺はこの声を知っているこのリアクションを知っている…なぜ?そう思った時、とても大きな記憶が蘇って来た。

no.1 洞窟は関係ありますか?
no.4ウミガメのスープにウミガメの肉は入っていましたか?
no.10 シュールストレミングは関係ありますか?
no.13スプーンはついていますか?
no.14③男はリアクション芸人でしたか?
no.35なにかを勘違いした登場人物はいますか?
no.38⑨男は無一文でしたか?
no.47男はウミガメの化身でしたか?
達成15個
[編集済]

回答はまだです。

No.113[残酸]07月27日 19:0708月01日 21:16

-2018年6月14日-
「亮司!次はこの仕事だ!」
「はい、了解です!でも仕事詰め過ぎじゃないですか?!」
「私はモテモテでな、常に仕事に追われる立場なのだ!」
「ただスケジュール考えてないだけじゃないですか!」
俺は藤原亮司。昨年度から南極の調査に出かけている。今はカメオ博士の助手となっているんだが、この博士いつも仕事に追われているのだ。正直結構辛い。でも南極だから逃げようにも死ぬだけである。なぜ俺はこんな所に働くことを決めてしまったのだろうか?
「よし、次は…はっ!あそこの大気計測データがあと一ついる!亮司!取って来てくれ!」
「だから綺麗にして下さいって…!ああ、行ってきます!」
俺は外に出る準備をしっかりとして外に出て、第2観測所へと向かう。南極では外に出るのも一苦労だ。外に出て少し歩くと
(ん、ドローン?)
ドローンがすぐ横を通り過ぎた。この南極で?この低い気温で動くドローンだと?そう思ってドローンの飛んでいった方へと向かった。しばらく歩くとかまくらのようなものがあり、そこには…
(誰かがうずくまって…ウミガメ?)
そこには1mほどはあるウミガメが倒れていた。さっきのドローンがそこで旋回をしている。このドローンは救助を求めるものだったようだ。
(というか明らかに新種ってレベルじゃないよなこれ…)
服を着ているし明らかにただのウミガメではないことがわかる。とりあえず観測所へと持っていき、そこでその亀を温めておいた。
データを観測所で撮ったあと再び観測所の待機部屋へ戻ると…
「んんん、ビッくらポ〜ン!」
と彼は突然入ってきた俺に驚き、変なリアクションをしていた。
「驚かせて申し訳ございません。私は藤原亮司と言います。私をここに運んでくれたのはあなたですか?」
「あ、はい。私はウ・ミガメと申します。」
「はい、というか名前もウミガメなのか…。」
「えっと、私の星のしきたりで男性にはウを名前につけることになってます。ミガメは私の星で働き者という意味です。」
「私の星…ですか、まあ、こんなウミガメが喋ったわけですし、信じます。」
「そそそ、そうだ、早く逃げて下さい!」
「えっと、どうされたんですか?」
「早く逃げて下さい!そうでないと私たちの星が…」
ウ・ミガメさんがそう言った時、建物がメキメキと言い出した。
「な、なんだ?!」
「私たちの星の方々がこの星を攻撃しようとしているのです。今のは調査かと。」
「ど、どういうことですか?」
「実は…」

ウ・ミガメの星の人々は皆地球でいう亀の姿をしているのだという。そして最近その星で氷が不足して来たのだという。彼らの生活に温度変化を利用したエネルギーを使っており、氷は必要不可欠だそうだ。そしてその星の科学者はUFOを使い、氷の豊富にあるある星を探した。そして地球という多くの氷がある星を見つけたのだ。当初、彼らは平和に地球と取引をしようと考えていた。しかし、ある事実が彼らに影響を与えた。
ーー過去3年で南極の氷の溶ける量は5倍になっているーー
急がなければ氷がすぐになくなってしまう。そう考えた彼らは南極の氷を全て吸い上げようとする強硬手段に出たのである。
「私はそんな強硬手段には反対したのですが…私はただの科学者たちの娯楽用として連れられて来たリアクション芸人。そんな権限はなかったのです。」
ウ・ミガメは隙を見てここに降り立ち、地球の南極に住む人たちにそのことを伝えるために歩いていたがその寒さで倒れてしまったそうである。

「私たちのUFOはあくまで調査用、大した武器は積んでおりません。また、南極の氷を持ち帰ることが目的ですので、重火器もあまり使わないと思われます。さっきのはこの星の文化レベルをもっと正確に測るために機器を回収したのかと。」
「ちなみにウ・ミガメさんから見たこの星の文化レベルは…」
「私たちの軍と戦ったのならボロボロに負けると思いますが…あのUFOなら、正面から戦えば勝機はあるかと。」
「不意打ちされたら負けじゃないですか…。」
「とにかく、一度ここから出ましょう。私が倒れていた辺りにUFOが用意してあります。」
「そうですね…。っと、これを着ていて下さい、流石にそれだと出てすぐに倒れるかと思います。」
「ああ、すいません、ありがとうございます。」
とやりとりを経て外に出ると、
「あ…、」
「トレーラー、取られちゃいましたね。」
「研究所に連絡を…繋がらない…。」
「軽い電波妨害ですね。私のUFOからなら出せると思います。」
「この中を歩けと…?」
「そうなりますね、不本意ですが…」
「マジか…」
とにかく俺たちは歩き始めた。トレーラーなら1瞬だろうが十分距離がある。
「UFOをこっちに持ってこれたりはしないのか?」
「UFOはロックしていますので、あと電波も妨害されてますから。」
「そっか…」
そして1日ほど歩いた。
「ぐ…。」
「大丈夫ですか?」
1日ほど歩いた俺はこれまでの疲れ、そして、汗を服の中でかいて濡れた結果風邪気味になっていた。少し足元もフラフラする。だが、そうして歩いた結果、
「あ、あれです!私のUFOです!」
やっと俺たちはUFOを見つけることに成功した。早く休みたくそこに駆け寄ろうとする。
「あ、危ない!」
注意力が鈍っていたのだろう、俺はUFOと俺らの間にあった崖に足を滑らした。俺は死を覚悟した。しかし、ウ・ミガメさんはそんな俺を抱え、一緒に落ちていった。
「良かった、間に合って。」
「すいません、俺のせいで…」
「大丈夫です。私は甲羅があるので固いのですよ。」
とウ・ミガメ氏はいうがありらかに今のことで怪我をしている。俺はいたたまれなくなった。
「さあ、あと少しですね。」
もうUFOはすぐそこである。そこに入れば…
「えっと、入ったら?」
「まず地球の中で軍隊を動かせる者の元へ行き、この状況、彼らの進軍ルートを情報として渡します。それで軍隊が動けば我らの国のUFOを撃退できます。」
「ここに来る必要はあったんですか?」
「まず私がいるとニュースでバレたのならそれは彼らも感づくと思います。そうしたらルートを変更されてしまう。人間のこのことに傍観者にならない人が欲しかったのです。」
「了解です、俺がこのことを発信すれば良いということですね。」
「はい、また電波を出しすぎるとキャッチされるかも知れないので…」
彼は戦隊モノの人形を取り出した。
「この中の情報を直接渡す必要があります。」
「あくまで秘密裏にと。」
「はい。」
「なんとか入り口まで着きましたね。」
「というかウ・ミガメさん、疲れてなかったし寒さにも強すぎませんか?」
「ああ、パワードスーツをつけてたんですよ。甲羅の中に着込んでたんです。」
「ずるいです…」
「ちょっと電池が切れたらあの時みたいに倒れてしまいますが。」
そう言って中に入ろうとすると、
( ̄(工) ̄)シロクマー
白熊が出迎えていた。白熊は俺に向かってその腕を振り下ろす。
(あ、死んだわこれ。)
そう妙に冷静になりながら自分へと振り下ろされる腕を眺める。だが、
「ぐ…ッ」
また、ウ・ミガメさんが庇った。ウ・ミガメさんはその攻撃を受け、血を吹き出す。俺はただそれを見ていた。
「ウ・ミガメさん!」
「そこのボタンを押して…下さい!私に標…的が向いてるうち…に!」
「は、はい!」
俺はその声にただ反応してドアの近くの白いボタンを押す。すると、上から俺にフィルターがかかり、上から液体が出てきて
「グモォォォ」
白熊と、そしてウ・ミガメ氏が苦しんでいた。俺は安全なフィルターの中でただそれを見守ることしかできなかった。
3分後、そこには亡き骸となった白熊と、
「ぐぐ…」
甲羅が溶かされ、息絶え絶えのウ・ミガメさんの姿があった。
「ウ・ミガメさん!」
「ぐゥ…大丈夫、あとは装置の白いボタンを押せば、自動運転に入ります。」
俺は装置の白いボタンを押し、自動運転を起動し、目的地に南アフリカをセットしておく。
「ウ・ミガメさん!」
「あと、これを…」
そう言ってウ・ミガメはデータの入った人形を差し出す。
「ウ・ミガメさん!しっかり!」
ウ・ミガメは苦しんでいる。俺が不甲斐ないために。俺はどうして彼を助けてしまったのだろうか。俺があそこで助けなければ、パワードスーツの電源も戻り、もっと簡単に、こんなに苦しむこともなく、UFOにたどり着けたであろうに。
彼はうわごとのように俺へとつぶやく。
「その人形は、私…の国の中のアニメで登場…した正義…の味方なんです。私は、正義の味方になりたかっ…た。だから正義の味方を演じたくて芸人を…目指した。リアクションの方がとられてしまったけれど、それでも近づける…と思った。だが、そんなことだけでは正義の…味方になることはできなかった。私はそれでも正義の味方を目指したかった…。私は地球を救う いたかったんじ…ゃない、正義の味方…を演じたかっただけ…。」
俺も昔はそうだった、今もそうなのかもしれない。
俺が子供の頃、用心棒という時代劇があった。正義の用心棒が悪を裁く、そんな内容だったと思う。俺は正義の味方を夢にした。しかし、現実には完全なる悪なんてなかった。だから俺は少しでも、少なくとも正義を示したかった。だから人を助けようとしていた。しかし、現実は残酷だった。あくまで俺は仕事をしてくれる召使い的な役割で扱われた。荷物は勝手に押し付けられる。彼らは仕事を終わらせたように離れて行く。俺が女性ならば少しはマシだったのかもしれない。女性だけに荷物を持たせるのは周りの目から見て不満を持たれるかもしれないから。しかし俺は男性で力も強かった。だからさらに仕事を押し付けられた。俺は働くのにも人が嫌になり、南極に行くことを選んだ。だがここでも人を助けようとし、そしてその結果、さらなる不幸に合わせてしまった。もういい、この世界も、この状況ももう見たくない。
俺はナイフを取り出す。もう、苦しんでいる人を見たくはないから。彼はそれを見て、
「ありがとう…ござい…ます。」
そういった。俺は泣きながら正義を持った宇宙人の苦しみを解くためにナイフを振り下ろし、そして役に立てず人の苦しむ姿から目から逸らすために殺してしまった自分自身に刃を突き立てるのだった。


no.7男ではなく女では成り立ちませんか?
no.8非現実要素はありますか?
no.13 男は誰かを道連れにして自殺しますか?(リョウ)
no.16 ウ・ミガメさんは関係ありますか?
no.18 男はウミガメのスープを注文する前から自殺するつもりでしたか?(リョウ)
no.19⑤男は風邪気味ですか?(リョウ)
no.22 カメオは何かに追われていますか?
no.25⑥UFOは関係ありますか?
no.27⑦子供は登場しますか?
no.29男は昨日飛行中のドローンを目撃しましたか?(リョウ)
no.33南極の氷のとける速度が過去3年で5倍になっているという知識が必要な問題ですか?
no.48時代劇「用心棒」より、船越英一郎は関係しますか?
no.49⑩人形は関係ありますか?

達成数28個
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そろそろ更新せんと弾かれるのぉ… [良い質問]

No.114[残酸]07月27日 19:08未回答

--そうして俺は死んだ、死んだはずだ。
「じゃあ、ここは…?」
俺は確かにここに立っていて彼の声を聞いた。
「一度ロッジに出ようか」
「ああ、というか彼は無事なのか?」
「まだ捕らえただけだよ。僕が何かをするまでは大丈夫だ。時間はたっぷりある。」
俺とハルはロッジへと出た。そこはロッジというより海に切り立った崖のような場所だった。下には不気味なほど静かな深い青がある。ハルは崖についた柵から身を乗り出し言った。
「下を、見てごらん。」
俺も柵から身を乗り出して下を見る。そこには
「…ッ。」
まるでゾンビのように海の底で蠢く何かがあった。
「ここは『三途の海』、死と生の世界の世界の狭間と呼ばれる場所だよ。」
「生と死の狭間、そういうことか…。」
俺がここにいてハルもここで元気にいることができる理由はそういうことなのだろう。だが、三途の海とはどういうことだ?三途の川じゃないのか?
「わかってる、なぜ『三途の川』じゃないのってことでしょ。」
「ああ、」
「簡単なことだよ。」
ここはもともと三途の川だった。しかし、渡し賃を払えない者は多く、幾らかの人は無理に川を泳ごうとし、その妄執に捕まり、亡者となった。長い時間が経ち、亡者は遂にそこを埋め尽くし地上へ這い上がろうとして来た。ある時は渡し賃を払い船に乗っているものが襲われた。
いつかは亡者が岸に出て、生の世界まで侵食するかもしれない。そう考えたここの管理者は川をとてつもなく広く、波もなく、深い海に変えたのだという。しかし、それだけではいつかこの海も埋まり、亡者が出てしまうかも知れない。このレストランはそれを防ぐために考えられた形態だという。
「つまり渡れなくなり、妄執に囚われるはずの魂を砕き、渡れる者の魂と融合させる。これがこのレストランなんだ。」
「じゃあ、さっきいいウミガメが取れそうと言っていたのは…」
「そういうこと。じゃあ持ってくるね。」
つまりそれは…
「ま、待て、待ってくれ!」
「何を?」
「あいつをそんなことに使うのはやめてくれ!あいつは、あいつだけは!俺があいつの分の渡し賃も払うから!」
「すまんな、これはここのルールだ。他人にお金を渡すなんて例外は基本認められない。前例を作ったら他の人も行う可能性があるからな。何千人分の渡し賃をリョウは払えるのから?」
「で、でも。」
「むしろ、これが彼を救う方法なんだ。妄執に囚われるのではなく、他人の一部になる。それは悲しいことじゃない。」
「やめてくれ!それなら俺がそっち側に…!」
「変わらないなリョウはそうやって自分を顧みないで…でも、僕は僕の仕事をするよ。じゃあね。」
「待て、待ってくれ!」
店の厨房へと向かうハルに俺はそう訴えかけるが彼は振り返らない。俺はハルを力づくでも止めようと…
「か、体が、動かない…?」
「ここでは僕の権限が上だ。じゃあね。」
そう言って彼は厨房へと入る。俺はただ一人残された。

no.21 海を見下ろす切り立った崖の上で、何か重大なことを告白しますか?

達成数29個
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回答はまだです。

No.115[残酸]07月27日 19:09未回答

どれくらい時間が経っただろうか、俺が項垂れていると、ハルが戻ってきた。手には長い首のついたツボを持っている。
「ハル…」
「おまたせ…致しました。ウミガメ…のスープでございます。」
彼も顔を歪めている。彼もそんなことはしたくなかったのだろう。中身が見えない容器を使ったのは俺への気遣いなのかもしれない。
俺は一口容器からスープを啜った。なんとも言えないような、しょっぱいような、でもハルが料理をしたおかげか、とても美味しかった。これが彼を救うことになる、これで彼を少しでも救済できる。そうしたいのならば俺はこれを食べるしかないのだ。でもそれだけで抑えられる不快感でもない。
「これは本当に、ウミガメのスープですか…」
か細い声で少しでも気を散らせようと言った。
「はい、ウミガメのスープに間違いございません。」
「うぅ、美味しい…」
俺は涙をこぼしながら…彼のスープを食べーー
「なんつって。」




え?
「出てきていいですよ〜。」
「はい!、何ちょってる?ってあなたは…亮司さん?」
その声に反応して厨房からウ・ミガメさんが出てきた。
「う、うああぁぁあ!」
俺は涙を流し、彼の元へと駆け寄り抱きしめた。
「こ、これは…。」
「まあ、ちょっとドッキリって事で、顔に出てたかもしれないけど。」
「さっきの顔はそういうことかああぁぁ!」
俺は迷わずハルにタックルをかます。
「いてて…」
「いくらなんでも悪趣味すぎるだろ、そのドッキリ!」
「メンゴメンゴ。」
「というかさっき仕事だからとか例外ないとか言ってなかったか?」
「うーんとさらに例外の例外がかかってたというか。」
「どういうことだよ。」
「まあ、こっちの仕事の範囲内ってこと。納得できなければ、そうだな…最初に松竹梅どれにするって聞いた時確かリョウは一番上のランクって言ったよね?」
「そうだっけ…」
「だから、松竹梅の上になんちゃって〜があることにすればいいよ。」
「いやだからどういうことだよ。」
「まあ、気にしなくていいよってこと。騙してごめんね。」
「ほんと酷かったぞ…」
「な、なんか私ものっちゃってすいません…。」
「いや、ウ・ミガメさんは謝る必要ないから!」
そうして俺は彼との再開を喜んだ。
「そういやこの料理は?」
「ふっつーのウミガメのスープ。皿持ってくるね。」
「えーと、チラッ」
「あ、気にしなくて問題ないですよ。私もよく同胞の肉は食べてましたし。」
「そ、そうですか…」
意外とワイルドだなこの宇宙人…って今更か。
「こちらサービスになります。」
また戻ってきたハルはケーキを2つとカフェラテを持ってくる。彼は俺とウ・ミガメさんの再開の場面を表現するような感動的なラテアートを描き上げた。
「す、すごいな…」
「まあ、5年近くやってるからね。」
ケーキとカフェラテはとても美味しかった。ウ・ミガメさんも喜んでいた。


「お会計800円になります。」
俺は100玉を8枚ハルに渡した。
「あ、そういやこの後俺たちはどうなるの?」
「あ〜えっとね、リョウ、多分生きてる。」
「え、!ここって死と生の狭間って。」
「いや、俺も生きてるから。意識不明見たいだけど。」
「そうだった…」
「まあ、そもそもここにくる条件が死に迷いがあるか、ここの人に呼ばれるかだから。」
「…呼んだのハル?」
「そゆこと、たまにはリョウと喋りたくてね。」
「お前な〜!」
そう言っていると少しずつ周りの景色がぼやけてきた。
「もう時間みたいだね。まあ、色々あっても頑張って。まだ人生は長いから。」
「あ、ああ。もしかしてハルは俺の死因を…」
目の前が、意識が白く染まって行く。俺はこの不思議な世界から元の世界へ帰って行くのであった。





「行ってしまいましたね…」
「あ、ウ・ミガメさんはどうします?海の先に行くか、あと誰かの守護霊になるとかもできますけど。」
霊の妄執は時に人に感情のベクトルを変化させる。例えば自殺した人が「寂しい、仲間が欲しい」と考えて、それを受け取った一部の人に自殺をしたくなる感情が働くことがある。それから憑いている人を守るのが守護霊の役割である。
「じゃあリョウさんのは可能ですか?倒れていたところを助けてもらった恩もありますし。」
「いいですけど…、普通1回死んだ程度じゃ霊は見えないですから…話とかはできないと思いますよ。」
「了解です。まあ、彼の行く末を見て見たいというか。」
「じゃあ私には止める理由はありませんね。リョウの払ったお客様の分はbetしておきますので。」
「はい、というかそれ私の分なのですか?」
「リョウが生きてたので権利がお客様の分に移ったんですよ。まあ、例外中の例外ですね。それではいってらっしゃいませ。」
==================================

no.28 感動的なまでのラテアートを完成させますか?
no.41 「ウミガメのスープ」には、松・竹・梅・なんちゃってーの4ランクがありましたか?
no.42 ウミガメのスープは首の長いツボのような容器に入っていましたか?

達成数32個
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回答はまだです。

No.116[残酸]07月27日 19:10未回答

-2018年6月21日-
先日、南アフリカの国に円盤形の飛行物体が流れ着いた。飛行物体の中には宇宙人と見られる死体と意識不明の男性の姿があった。彼は飛行物体に誘拐されたあと、宇宙人と交戦し、この飛行物体を取ることに成功したのだと思われる。なお、男は人形を所持しており、その解析を行ったところ、宇宙人の侵攻ルートが記されており、宇宙人の侵攻の待ち伏せを第37部隊が行った。結果として彼の地で「伝説の勇者」と呼ばれるオリオン氏が20日に侵攻を開始した飛行物体を狙撃したことにより、攻めてきた飛行物体は皆派手に爆発し、破壊された。
なお、最初に述べた男は今日9.38頃意識を回復した。男の立場保護のため、男の身柄に関しては秘匿するものとする。

no.5 オリオンさんは今宵もスナイプしますか?
no.31 ⑧派手に爆発しますか?
no.34 伝説の勇者は関係してきますか?

達成数35個
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No.117[残酸]07月27日 19:11未回答

「…知らない天井だ。」
俺が目を覚ますとそこには白い天井があった。どうやら俺は戻ってきたらしい。あのUFOの中でないということはここは病院だろうか?
「患者さん、気づかれましたか?」
そう言って看護婦がやってきた。俺はそれに返事をする。看護婦は何かを連絡するために病室の外へ出て行った。
「これからどうなるのか…」
カレンダーを確認すると俺が自殺をした日から7日ほど経っている。どうやら世界は救われたらしい。だが俺はこの世界にいること、人からこれからも裏切られることを考えると、うんざりとした。
「ほら、悲しい顔しないで下さい。」
「ウ・ミガメさん?」
「あ、あれ、見えているんですか?」
そんなことを考えながら天井をもう一度見るとそこにはウ・ミガメさんの…幽霊だよな、宙浮いてるし。
「どうせなので見にきたんです。亮司さんには見えないだろうとハルさんは言っていたのですが…。」
「そ、そう…ですか。」
何やらさらに妙な状況になっている気がするが彼と一緒にいれることに少し喜びも感じた。彼は裏切るような人ではないとこれまでの体験からも分かっているから。
「あ、あと私への敬語は不要ですよ。私はこれが慣れているので敬語のまま通しますが。」
「じゃあよろしく、ウ・ミガメ…言いづらいな、ウミでいい?」
「あ、はい。あだ名なんて嬉しいです。」
「まあ、そのままだけどな、よろしくウミ。」
「はい、それと誰か来るようですよ。」
俺は後ろを振り向いた。そこには軍服を着用した。ガタイのいい男の人がいた。俺はその男からあの後どうなったかを聞いた。ウミの健闘は無駄ではなく、地球はなんとか守られたそうだ。俺も彼らの取り調べに関して正直に答えた。彼らも宇宙人が攻める理由、また、その宇宙人からの裏切り者がウミだという話は驚いていた。あとこれからのこととして、俺の情報は秘匿されること、あと身近な問題として俺は不法入国者となっているので少々大使館でごたつくらしい。
「はあ、大変だな…」
「まあ、私の行動が報われて良かったです。あとここの法律は大変ですね。私の星では『星』で統一されてましたから。」
「まあ、他の星に行けるならそうなるかっと、ちょっと確かめたいことがあるんだ。」
俺はハルの両親の元へと連絡をする。未だにハルの意識は戻っていないらしい。また、今日彼の健康診断を行ったそうだが、脳に妙な信号が出るのも相変わらずだという。
「ありがとうございます。」
俺は電話を切った。おそらくハルの脳の信号はあの世界で生活しているゆえなのだろう。もしかしたら彼にはもうあそこで生きることを決めているのかもしれない。

==================================

しばらく経ったあと俺はまた仕事の荒波に飲まれる形になった。ただ前と違うのは、
「そこの文書はこうするべきかと。」
「あ〜ちょっと調整できるか。」
「データに関しては多分机の上にあるのではと。」
ウミが隣にいて、時々補佐をしてくれていることである。ウミの姿はやはり周りの人には見えていないようだが、だからこそ、こうやって話せることがとても楽しいと感じる。彼の星の話、価値観の違い、仕事のアドバイス、世間話にど様々だ。仕事の能率も今まで以上に上がり、忙しいことには変わらないが、充実した日々を過ごしている。

==================================

藤原亮司について
先日行方不明になり、病院で身柄が保護された藤原亮司だが、今は前以上に仕事に熱心に取り組んでいる。しかし時折誰もいないところに話すようなそぶりを見せている。精神的なダメージを被ったと考え、精神安定剤を処方した。

南極第3観測所より人員に関する近況報告
報告者
第3観測所代表者カメオ

==================================
「ウミ…?」
ある日を境にウミは出てこなくなった。俺が必死に呼びかけても反応して来ない。どうして、どうして、俺を捨ててしまったのか、俺に愛想をつかしたのか、あんなに楽しく話をしたのに。
その問いはすぐに答えがわかった。カメオ博士から処方された精神安定剤が原因で俺は幽霊を見る力をなくしたのだろう。それに気づいた時、俺は博士に掴みかかっていた。結局俺はそのことが原因で南極から自宅に一度戻ることを命じられた。

==================================

俺が家に戻ると、大量のチラシが郵便受けに入っていた。その中にはありふれたエステサロンの広告がある。
「これであなたも疲れをリフレッシュ!これであなたも元気に!」
違う、俺は疲れでこんなことになったんじゃない、あれは確かに存在したひと時だ。人が、常識がどうだろうと俺はあれが本当にあったことだと、俺はおかしくないと信じている。だが、ハルも、ウミも…みんなここにはいない。あの中のことを思い出す。ハルの作ってくれたラテアート、それはとても感動的なものだった。とても温かいものだった。あの感覚にもう一度会いたい、またあのひと時を取り戻したい。
そうだ、またあそこへ行けばいいんだ、また死ねばいいんだ。そう思った俺は家に入ったあと、またナイフを取り出し、自分を突き刺すのだった。あのひと時を味わいたいがために、この世界から救いを求めて。

no.32 (ハル)レストランの従業員は次の日に健康診断を受けることになっていましたか?
no.36 (ウミ)幽霊は登場しますか?
no.37 精神安定剤は関係ありますか?
no.45 (リョウ)帰宅した男の家のポストにはエステサロンのダイレクトメールが入っていましたか?

達成数 39個
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回答はまだです。

No.118[残酸]07月27日 19:12未回答

「ん、…あれ?」
俺が目を覚ますとそこは病院だった。俺はまた自殺に失敗したらしい。
「はあ…」
「…何やってるんですか。何してるんですか!」
「ウミ…?」
「何で勝手に自殺してるんですか!私が身を呈して助けたのに、あなたには生きていて欲しかったのに!何で私たちのことも考えず勝手に死のうとしてるんですか!私はずっと見守ってたのに!」
ウミが我を忘れて俺に対して怒っている。そうだ、彼らがこんなことを望むわけがない。ハルもウミも俺の命を守ったというのに、俺はそれを無下にしたんだ。
「ごめん、本当に…ごめん。」
「もっと反省して下さい!そもそも…」
しばらくたち、ようやくウミも落ち着いたらしい。俺も猛烈に反省していた。
「本当にごめん。俺は何を考えてたんだろうな。もう絶対しないから。」
「そうして下さい。そもそもそれ、ハルさんの体なんですからね!」
「え…」
「春也さん、お目覚めになられましたか!」
突然看護婦が驚いたように入ってきた。どうやら俺は本当にハルの体に入ったらしい。
「ハルさんがもっとリョウには生きていてほしいって、80年後先、あなたの体験談を聞けるのを待ってる。て言ってました。」
「そうか…」
==================================
しばらく経って、俺は世界をかけるNPO団体になっていた。困っている人を助けるため、自分が過去目指した正義の味方に少しでも近づくため。
何かに悩んだ時は、降り出しに戻る。俺は昔何を夢見たのか。何を目指していたのか。子供っぽいとも、現実的でないとも言われても、俺には見守ってくれる人がいる。だから俺はこれからも生きる人を助けていくんだーー。

そんな彼がテレビに取り上げられ、一躍有名になって、ウミにリアクション云々を教えられたりするのはまた別の話である。

==================================



「いらっしゃいま…なんだアズか。お帰りアズ。」
「ただいま戻りましたハルさん。」
僕が店の片付けをしていると、アズが帰ってきた。彼女は僕が愛する存在である。過去に色々あって四六時中いたのだから愛着は湧いてしまうものである。
「また、溜まってますね…」
「使い道がないから貯まるんだよね。」
溜まっているのは50円玉である。時々お客の中には800円を100円玉7枚と50円玉2枚で払う人がいるのだが…渡し賃は100円玉=1文としていて、50円玉が完全に無駄金なのである。お釣りもないし、使い道もないので自然と50円玉が貯金されていくのである。
「そういえばリョウさんに体を与えたと言っていましたが…」
「リョウは助けてもらいたかっただけだからね。あいつには恩がある。リョウが居なかったらこんなこともしてなかっただろうし、アズともこんな関係にはなってないから。」
「もう戻れなくても、ですか。」
「寂しくはないからね。」
「あの時もそう言ってましたよね。」
「そうだね…」
僕は昔のことを思い出す。

no.23 振り出しに戻りますか?
no. 40男には愛する人がいますか?(ハル)
no. 43 男の家では日頃から50円玉貯金をしていますか?(ハル)

達成数
42個
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回答はまだです。

No.119[残酸]07月27日 19:13未回答

2006年12月ーー
あれは僕が中学受験に苦しんでいたときのことだった。両親は大企業の社長とその秘書で、僕は長男として、家のためにと言われて、良い中学に入ることを強制された。
家に恥じぬようにせよ、お前は後継なのだから。そういつも言われていた。
僕は麺が硬めのインスタントラーメンと、電子レンジでチンしたおかずを夜食として食べ今日も机に向かう。
「はあ…」
よく理不尽に思う。実際正也が羨ましかった。双子の弟で年は同じだが、正也は日々を充実しているようだ。不公平だと感じたが、僕に何かをできる要素はない。何かドーンと何かが起こってくれないかな…
その願いは悪い形で叶えられた。



「正也が…亡くなった…?」
正也はその日学校から帰るところを暴力団に誘拐され、両親に身代金を要求した。彼らは捕らえられたが、弟はその暴力団に、殺された。
僕はしばらくショックで寝込むことになった。結局中学には落ち、僕を見限った両親は養子を迎え、僕はその養子の家へ送り届けられた。送り届けられた先の家の環境はまるで段違いだった。何もかも自由で、僕がそこにもともといたのなら充実した日々を送っていたのだろう。しかしあの事件のショックは抜けていなかった。


毎日思う正也の顔、そして冷たくなった弟の姿。それは死を思い起こさせる恐怖の象徴だった。俺はいつも死について考えた。死んだらどうなるのだろう、俺もいつ死ぬか分からないんだ。そう思うと、頭が混乱して…俺は幾度と自殺をしようとした。意識が遠ざかり、そしてまた戻った時、自分の生きることを感じることを喜びとするのだ。正直あの頃の僕は狂っていたのだと思う。そんな狂った僕の周りが変わり始めたのは、10何回目かの自殺に失敗した時だった。
「あれ…」
部屋の隅に僕とおんなじくらいの女の子がいた。縮こまって泣いているようである。
「寂しい、寂しいよ…」
そう彼女は呟いていた。僕は気味が悪いと感じ、眠かったのでそのままねた。朝になっても女の子はそこにいた。親に聞いてみたが親も知らないという。というより親には見えていないようである。その幽霊と思われるものが泣いていることで僕は自殺することに恐怖を覚えた。僕もこんな寂しい思いをするようになるのかと。それでも僕は気味が悪く彼女を無視していた。その関係が変わり始めたのは公立の中学に行ってからである。
中学に入ってから僕はある人に会った。彼は藤原亮司、僕はリョウと呼ぶことになる。彼はいつも誰かを助けようとする。自分のことを顧みないで、どこまでも人を助けようとする。彼になぜ助けるのかを聞くと、「人の困る姿を見たくないから」と言った。
いい子ぶって…とも思ったことがあったが、その生き方に僕は憧れを感じるようになった。だから彼の手伝いをするようになってわかった。彼は困る人を見たときに、その人から目をそらしたくないのだろうと、目をそらすくらいなら助ける方が早いと気付いているのだと。僕はそんな人柄に惚れ、彼を助けるようになっていた。


no.15 麺が硬めですか?
no.17 受験勉強に苦しみますか?
no. 20シェフには双子の弟がいますか?
no.24レンジでチンしますか?
no.30 自殺が趣味ですか?
no.46 自殺した男=シェフですか?
no.50誘拐は関係しますか?

達成数49個
[編集済]

回答はまだです。

No.120[残酸]07月27日 19:14未回答

「寂しい、寂しいよ…。」
僕の部屋にはいまだに彼女の姿がいる。それを今まで僕は見ないフリをしていた。けど…
「大丈夫かい?」
僕はこの状況から目を逸らさないことに決めた。彼のように真っすぐにものを見つめたかったから。
「見えて…いるの?」
「うん、どうかしたの?」
彼女は涙ながらに話した。彼女は親から虐待を受け、友達もいることなく、それに耐えきれなくなって自殺をしたのだという。でも周りには人がおらず未だに寂しさを拭えないのだという。
「大変だったね…。」
「それで誰かお友達になれそうな人を探していたの。」
「それで自殺をしていたぼくのところにやってきたと。」
彼女は頷いた。どうやら僕はすぐ死にそうな人として認識されていたらしい。あの頃の僕なら友達になるのはやばかったのだと思うのだけど。
「わかった、君の名前は?」
「私は、梓、九十九 梓。」
「わかった、これからよろしく、アズ。」
「…ありがとうございます!」
こうして僕と不思議な幽霊の交流は始まった。んだけど…

どこまでついてくるんだよ!
失念していた。彼女の活動範囲は制限されてないし活動時間も制限されていない。学校から家までアズはどこまでもついてきた。
「どこまでもついてくるつもり?」
「うん!」
普通にそういうつもりらしい。布団にまで入ってくるし!一応通り抜けるはずなんだけど、くすぐったさとか触覚には普通に働きかけてくるんだけど!
普通に精神的に悪かった。ちょっとそれをぼかしてリョウに聞いてみた。すると…
「いつもくっついてくる子か…」
「うん。いつも(チラッ)ついてくるんだよね。」
「多分その子は君に甘えているんだ。」
「う、うん。」
「こういう話を本で読んだんだ。」
恋と愛の違いとは何か、恋は「したい気持ち」愛は「してあげたいと思う気持ち」だという。
「君は何か彼女に何か過ぎたことを望んでいるんじゃないか?」
「…」
「甘えているなら『まあ、しょうがないな』って笑ってやる、甘えさせてやらないと。」
「…強いな君は。」
「まあ、本の受け売りだけどね。」
「ありがとう、リョウ。」
僕は家に帰り、アズと話した。
「…すいません。」
「なんでアズが謝るの?」
「勝手に甘えて、迷惑をかけて…。多分あの話からすると私は愛されていなかったんだと思う。だから受け入れてくれたあなたに甘えてばかりいた。」
「いいんだよ。それに愛されていなかったのは僕もだから。」
あの親はいつも僕に理想を押し付けてばかりいた。僕は親に甘えられていた。だから…
「甘えても良いんだよ。」
そう言った。親のようには、なりたくないから、それに僕も彼女を愛したいと思ったから。
「ハルさんは私にどうして欲しいですか?」
「僕は、アズにもっと世界を見て欲しいと思ってる。僕なんかよりももっといろんなものがこの世界にはあるから。」
「ありがとう…ございます。頑張りますね。」
その日から少しづつアズは周りを見ようと行動していった。そして僕はそんな彼女が何をしてきたのかとか他愛ない話をすることが楽しみになっていった。
そして高校、大学と過ぎ…ーー

「さて、必要なものも買ったし、もう帰るか。」
「そうだね。」
僕は大学で料理部に入った。どうやら僕にとって料理とはよく合う存在だったらしい。僕は料理を初めてからすぐにコツを掴み、今では家族の三食も作ったりしている。
そうそう、身長もだいぶ伸びたんだけど、アズは伸びないのを気にしているみたいです。自殺なんてするものじゃないと言ってたけど、今が楽しければそれも良いかなと思っているみたいです。
明日は部活での料理バトル。ちょっと本気出すためと家の分も相まってとても多くなってしまって、リョウにもちょっと持ってもらっています。さて…
「ハルさん、あの車、さっきからノンストップです。」
「!!」
アズがそこで報告をしてきた。あの車はこのまま避けなければ間違いなくぶつかるだろう。なんとか走ればギリギリ避けられるかもしれない…僕は。リョウも大量の荷物を持っているし確実に避けられないだろう。なら…
「ッ」
僕はリョウに向けて思いっきりタックルをした。リョウはうまく弾き飛ばされてくれたみたいだ。そして車は俺の元に…
「ハルさっ」
僕は車によって跳ね飛ばされる。そして地面に打ち付けられた。体から血が流れる感触を感じる。
「ハルさん、どうして!」
ーーリョウにはもっと生きていて欲しいから。
ーー其れに僕はもう死ぬのは怖くない、待ってくれる人がいるからね。
どうやら僕は無意識にアズに甘えていたらしい。アズが来てくれるものだと信じてしまっている。
「ハルさん…わかりました。まってますね。」
それに対してアズは僕が甘えることを許してくれた。
--ありがとうアズ、僕を「愛」してくれてーー
こうして僕は死の世界へと旅立った。
[編集済]

回答はまだです。

No.121[残酸]07月27日 19:14未回答

ここは三途の海。死と生の狭間の世界。そこには1件の料理店があるのだという。その料理店は金のあるものに施しを、金のないものには慈悲なる裁きを与える。妄執に囚われるはずのものは、他人の一部となり、救済されるのだという。
そこには一人の男が働いている。こんな世界でなぜ働くかを聞くと
「そうしないと僕がここにいる意味がないから、彼女らに恩返しできてないから」
と答えるのだという。
今日も彼は死者のために、魂のためにその腕を振るう。
魂に愛を与え、その記憶を無駄にしないようにーーー

no. 26 やらなきゃ意味ないですか?
達成数50個



「いらっしゃいませ〜!注文の多い料理店『三途海』へようこそ!」
[編集済]

回答はまだです。

No.122[残酸]07月27日 19:1607月29日 09:17

御来店ありがとうございました。タイトル「注文の多い料理店『三途海』」

yes…good…verygood… [良い質問]

No.123[マスクドジージ]07月29日 20:28未回答

…やっと…やっとたどり着いた…
くしゃくしゃの紙幣を握りしめた男はゆっくりと案内された席に腰を下ろす。ふと周囲を見渡せばテーブルはフル稼働。
海が一望できるこのレストランは今日も人で賑わっていた。

①昨日中継ドローンから見た映像そのまんま。ここに間違いない。

「だー絶対あいつが犯人じゃよ!!間違いない!!」
「でも男は②リアクション芸人ダヨご隠居。不成立ダネ。」
「なんじゃとぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「まーだその話してんの?料理を食べましょうよ…」

「美味しい!!」
「景色もきれいで最高だよ…そして。明日、あいつが帰ってくるんだな?」
「あぁカメオがな。…懐かしいよ。」
「(イギリス話を聞かなきゃのプラカード)」

どこもかしこも騒がしくも美食に舌包みを打つ。爽やかな海風が窓を吹き抜ける。太陽は優しく注ぎ込む。ウェイターは皆笑顔。
まさに料理を食べるに最高の環境だろう。そんな中。

…ゲフッゲフッ…おっと…風邪気味で済む咳ならよかったが…こればっかりはね…

男は血の混じる③咳をしていた。ボロボロのコートが儚く上下する。
この支払いを終えれば④彼は無一文であることは想像に固くない。

「ウェイターさん、僕の注文は一つだ。とびっきりのウミガメのスープを貰おうか…」

せめてとばかりに微笑むが逆にその微笑みが儚さをなおさら強調していた。それもそのはずである。彼の余命はあと半年ほどだからだ…

男の本名はウラジミール・F・オーダイン。愛称は⑤UFO。
そう。かつて世界をまたにかけあらゆる遺跡を旅した著名な考古学者その人、「古代文明カルロヴィッツ⑥遺跡の発見」。最古のシュールストレミングスと言われる「カルケドン樹皮」の発見。
そして最盛期のファラオンと言われる「ラテラル二世」の墓の発掘調査。考古学会での彼の名声は高く、彼はまさに一流の考古学者と誰もが言えただろう。

しかし。しかしながら。

いくら一流の考古学者と言われる彼も家長としては三流以下であった。仕事にかまけ、情熱を発掘のみに注いだ彼は、妻にも子供にも向き合うことはなかった。世界中を飛び回り、自宅に帰ることもほとんどなく。ただ生活費のみを入れ続けた。多忙を言い訳に。
惜しむらくはその激務が彼に考える時間を与えなかったことか。

そして物事が崩れるのは一瞬で。
彼は妻の死に目にも会うことができなかった。知ったのは葬儀の二日後。彼女一人で家庭の全ての激務をこなした過労が祟ったのだ。

その後彼女の義父と義母は激怒。ただ一人の娘の養育能力が彼にないとし養育権を主張。家庭裁判所は義父達の主張を受け入れた。

家族の大切さを気づいたときにはすでに手遅れであり。
男はその悲しみをまぎらわすように世界中を飛び回るのだった…

そして…その激務に勤しんだ偉大なる考古学者様も…
ついに…年貢の納め時が来たのだよね…

回想にふけった男は自嘲気味に笑う。

【カゼニミエルケドヤベーンダヨ病】
南米で彼を襲った病魔。現代医療で治癒は不可能。
血管の赤血球の数が徐々に減り、血管内の酸素濃度が少しずつ減り続ける。平行して骨髄の機能も遅延、体に十分な酸素が行き渡らなくなり、臓器、骨、免疫機構の能力が少しずつ確実に衰える最悪の病。遺跡の発掘調査の時に噛まれた蛭が原因であろうと医師はいっていた。風邪に似た症状が初期症状で、発症からきっかり半年後から昏睡状態に陥りその後三日で眠るように患者は死ぬ。

明日が発症から半年。時計のように正確な病気だよな…
家族を省みずに考古学に打ち込んだ愚かな男ここに眠るとでもかいておくか?…ははは…誰も来やしない墓に何の意味があるのかね…?

自虐は止まらない。死ぬのは今日だと言うのに。
自暴自棄で財産はほぼ使い果たした。
今の男には名声も、変えるべき場所も、財もない。
そんな男が何故このレストランに足を運んだかと言うのならば。

でもさ。

でも…そんなクズやろうだけどさ…


神様よ…いるんなら…


冥土の土産にさ…父親として……見させてくれよ…⑦娘をさ…


娘である。あの。親権をとられて以来全く音沙汰のなかった娘がここにいるのである。父親として、せめて一目見ずにはいられないのだ。
きっかけは昨日。迫る刻限を前に自堕落に酒に溺れていた彼がふと街のテレビを見れば、こんな番組が写っていた。
「クッキンデスマッチ!!愛と勇気の果てに!!」

⑧料理勝負の番組らしい。眠る前に美食を嗜んでいくのも悪くない。どんな料理がでてくるのかね。
男は思わず足を止め、テレビを眺める。所持金は残り16000円と少し。何かは十分食べられる額だ。テーマは海だという。気に入れば食べに行けばいい…。

海か…いいな、妻の作るウミガメのスープは旨かった…

彼のかすかな記憶が呼び覚まされる。彼がまだ仕事一徹でなかった過去の一幕。その記憶はとてもきらびやかで眩しく、だからこそ二度と手にはいることはないことをも自覚させられる。
笑顔の妻と娘。新聞を片手に彼もそこにはいた。
日だまりの中のかつての記憶。幸せがあった。

「実況は私、宇治・時雨がお送りします!!クッキンデスマッチ!!本日はよろしくお願いしますね!!続いて本日のシェフ紹介に移りまーす!!」

元気な女性実況が跳び跳ねる。

シェフが紹介されるらしい。さて。どんなシェフが作るんだろうね…

「カルボナーラ・オーダインさんです!!!」


…っ…!?

どこか諦念の混じる顔で眺めていた彼の表情は瞬間固まり食い入るようにテレビに張り付く。

きめ細かい綺麗な白い肌。自信の伺える⑩人形のような青い瞳。綺麗なブロンドの髪。そして忘れるわけもない頬に乗る星形の黒いほくろ。

「カルボナーラさんはウミガメ岬のレストラン…」

…娘だ…一切の音沙汰がなかった…娘だ!!

勝敗などもはや気にも止めなかった。番組など最後まで見なかった。気がつけば彼は娘の勤めるレストランの場所を調べあげ、そこに向かうべく特急列車に飛び乗っていたのだから。

~~~~~~~~~~
コツコツコツコツコツコツ…
よく磨かれたローファーの音が磨かれた床に響き渡る。

おっと…いけないいけない…料理がでてくるというのに…センチになりすぎたかな?
所持金は3000円と少し…頼めるものがウミガメのスープしかなかった…まぁ…仕方ないよね…もう少し金を残しとくんだったかな…?

男は現実に戻る。こちらに足音が近づいてきたからだ。

…私の料理が来たらしい…男はいずまいを正す。


「お待たせいたしました。ウミガメのスープでございます」



恭しくウェイターが料理を運び、スプーンやフォークをセットする。香ばしい香草の匂いと共に澄んだ茶色のスープが卓上におかれる。きらびやかなそのスープは綺麗な青い食器と噛み合っていた。

………

皿の中央にはコトコトに煮込んだであろうホロホロであろう肉が置かれている。まるでかつて見たあのスープのように。

…これは……まさか…

香りをもう一度確かめ男は黙る。

………。

「あの…お客様?召し上がられませんか?出来立てが最上と思う所なのですが…」

あ、ああ…すまないな…あははは… ……。


ウェイターに急かされるように震える手でスプーンを取り、男は口にスープを運ぶ。


…っ!!!!!


瞬間口の中で思い出が


⑨爆発した。

この優しく包み込むような滑らかな出汁。
鼻から抜けていくさわやかな塩の香り。

…。

無言で男は肉を一口。

ホロホロの肉の中にかすかな生姜のアクセント。
海の味の中に陸の味わいが隠れている。
果たしてその生姜は彼がかつて妻に買ってきた下郡の生姜なのか。

それは。

彼の妻がかつて作ったスープそのものだった。
彼の記憶な唯一残り、彼女が笑顔で振る舞ってくれたあのスープだった。

……っ…つ!!

無心でスープを掻きこんでいく男。所々塩が効きすぎているような気がするのは何故だろうか…目が突然霞だしたが何か毒でも入っているのだろうか…肩が震えているのは何故だろうか。自分でもわからない。

……いかんな…病気が進みすぎて全盲まで効いてきたか……うっ…うううう…

「お客様…!?いかがされましたか!?」

いや…なんでも…なんでもないんだよ…

家族を失った男が最期に食べるものとしてはこれ以上のものはないだろう。ここには家族の記憶があったのだから。
男は皿を空にし。テーブルに一人突っ伏し泣き続けるのであった

~~~~~~~~~~~



…ウェイターさん…すまないがシェフを呼んでくれないか?

「かしこまりましたが…当店のスープに何かありましたでしょうか?」

いや、違うんだ…聞きたいことがあってね…

「はぁ…」

訝しげな表情でウェイターはキッチンに。
刻限までは後二時間。最期の時は迫っている。

ウェイターさんもへんな客だと思っているだろうねぇ…ふふ…
このウミガメのスープで大分満たされたが…
娘に会う。ここが私の全ての行動理由だ。
とは言っても今の私では娘の足を引っ張ってしまうだろう。
後二時間の身の上だ。

だけど

だけど諦めろよと言われて引き下がれないんだよ…!!
せめて娘を画面越しにではなくてこの目で見るまでは…!!
赤の他人としてでいい…声を…声を聞かせてくれよ…!!

白い料理帽を被った娘が出てきた。間違いない見間違えるものか。

「あの…シェフのカルボナーラです…がお客様?」

いや、一つ聞きたいことがあってね…

「はぁ?」

いや、その…。

…男は言葉につまる。竪琴のような美しいソプラノ。
妻そっくりだった。そして。何を聞くべきかも吹っ飛んでしまった。

いや…えっと…これは、このスープは…

「はい」

…本当にウミガメのスープかい…?

思わず口が滑ってハチャメチャな言葉が出てしまった…
迷惑な客にもほどがある。男は顔を伏せながらそう思った。
「はい、ウミガメのスープですよ。家族が愛してくれた。」

…というと?

思わず聞き返してしまった。これで十分なはずなのに。
「お恥ずかしい話ですが私の父は幼い頃世界をまたにかける考古学者でして…顔もよく覚えてないんです。」

…。

「でも、これだけは残ってます。母と父が笑顔で食卓を囲む記憶が。そしてその食卓にはそのスープがありました。」

…。

「母はそのあと倒れてしまったんですけど…必死にこれだけは教えてもらいました。」

…。

「だからこれは、私の原点のスープなんです。」

……そうかい。素敵なスープをありがとう。お勘定、ここに置いていくよ。美味しかった。


「あ、ありがとうございます!!」

充分だ。これだけ貰えば充分だよ。神様。ありがとう。
男はコートを羽織りゆっくりと出ていく。
その足は死に向かうにしては軽くて。
満たされた男の足に違いなかった。


そして。

崖で夕日を臨む彼に刻限が来る。


……。


静かに男は落ちていく。だがその男の表情は怯えた惨めな顔ではなくて。安らかに満たされた顔だった。

~~~~~~~~
「ねぇ、さっきのお客さん、何か言ってなかった?」

「いえ、カルボナーラさん。妙な客だとは思いましたよ。ほら、こんなくしゃくしゃな紙幣を残されるかたですし。」

「そう…」

「どうかしたんですか?カルボナーラさん。」

「いえ、ただ。」


ただ。なんだか懐かしい感じがしたのよ…。

END
[編集済]

回答はまだです。

No.124[マスクドジージ]07月29日 20:3007月29日 20:31

お待たせしました!!時間ギリギリですね…失礼しました。
タイトルは「家族の味」でお願いします!!

あいあい [良い質問]

参加者一覧 18人(クリックすると質問が絞れます)

全員
八つ橋(6良:2)
S@mple(3良:1正:1)
残酸(23良:3)
夜船(10良:2)
OUTIS(5良:2)
やつぎ(5良:1)
こはいち(14良:3)
HIRO・θ・PEN(5良:1正:2)
ごがつあめ涼花(5良:2)
びーんず(1)
あひるだ(8良:2)
だんご部長(5良:2)
イナーシャ(9良:1)
ひらめ(11良:2)
たいちゃ(2)
藤井(5良:1)
カーマイン先生(3)
マスクドジージ(4良:2)
「結果発表!!!!!のお時間ですよぉぉ!!」
「長らくお待たせしました…色々と用意に時間がかかりました…」
「シェフの皆様、大変でしたねぇ!!皆様のお陰で本大会は大変盛り上がったと思います!!重ね重ね大会を代表してお礼申し上げます!!」
「シェフのみなさ…」

こはいち「さぼりのシェフをころせぇぇ!!」
QUTIS「出すだけ出してやらないのはシェフの名折れダヨ…その右手いらないヨネ?フフフ…」
だんご部長「モヤセモヤセ…」
カーマイン先生「ひぃぃぃ悩んでたんですぅぅぅお情けをぉ」
やつぎ「まぁまぁ…その辺にですね…」

八つ橋「このお菓子美味しいですね…どこで仕入れたんです?」
藤井「あ、それはあのレストランのお土産物でして…」
残酸「魚の骨の唐揚げ…ポリポリ…」

マスクドジージ「儂が一番じゃぁぁぁぁぁ」
とうふ「誰かこのマスクマンをとめ…ぐはぁぁあ!」
あひるだ「とうふさぁぁぁん!!」

「自由ですね…」
「よっぽど暇なんでしょうね…ちょっと…始まりますよ」

(しぶしぶ集まるシェフ)

イナーシャ「全く…静かにしないか…子供じゃないんだからさ」
夜船「頬っぺたに煎餅つけっぱなしのかたに言われましても…」
ひらめ「Zzz…(たったまま寝ている)」

HIRO・θ・PEN「…。(無言でマスクドジージを羽交い締めにする)」
マスクドジージ「な、なんじゃぁぁあ!?」
ごがつあめ「えいっ!!(マスクをとりはずす)」

でてくるよくみた爺の顔。

「CEOがいましたね…」
「あーシェフとして参加していたんですね。おいさぼりジジイ。最後ぐらい締めなさい。」

「…うむむ…敬意が足りんと思うのじゃけど。それでは。儂が締めよう。諸君らの健闘はすべて読ませても…」

「それやったヨネ」
「おい、ジジイ!!二番煎じだぞ!!」
「まぁまぁ…ボケ老人みたいなもんですよ…」

「相変わらず扱いが雑じゃなぁぁあ!?わかったさっさと結果を伝えればいいんじゃな?」

ではいくぞい!!




まずは最難関要素の投票から!!

お料理バトル!!三票!!

風邪気味!!二票!!

爆発!!一票!!
リアクション芸人!!一票!!
UFO!!一票!!
遺跡!!一票!!
一文無し!!一票!!
ドローン一票!!

これは…なかなか…割れる結果となったようじゃな。
個人的にはUFO系列のアクションが筆力を問われるかなぁと思っておるが…十人十色ってことかね?よいよい。面白いのぉ

お料理バトルを仕込んでくれたS@mple殿!!報奨として正解をいれておこう!!ごくろうさん!

「続きまして!!最優秀賞の発表ですよぉ!?」
「全ての票の集計はすんでいます。早速発表ですかね」

にんぎょうあそび 7票!!
転がり落ちて海にドボン 7票!!
三途海 6票!!
ラテラテ星より哀をこめて 3票!!
最後の晩餐 3票!!
呪い 3票!!
最後のリアクション 3票!!
消失 1票!!
復讐のドローン 1票!!
呪い 3票!!
最後のリアクション 3票!!
家族の味 2票!!
夢 1票!!
自殺の理由 1票!!
慈悲はない 1票!!

「なんとぉお!?同率2位ですかぁぁぁあ!?」
「これは驚きました…並ぶことってあるんですね…」
「うむ。初回にしては素晴らしい結果と言えるじゃろうな。」



「とにかく!!!一位に輝いた

HIROPENシェフとあひるだシェフに大きな拍手を!!」

(ワーワーワーワーぴーぴーぴーぴー)

HIRO・θ・PEN「当然ですね(キリッ)」

あひるだ「ありがとうございますぅ…皆様のご愛顧感謝です…」

「続きまして!!最優秀シェフの発表です!!」
「今回はなんと同率が三人いますよ…」


ホテルニューカメヤマより出場!!
残酸シェフ!!七票!!

中華ダイニング「万完全席」より!!
あひるだシェフ!!七票!!

フランス料理「キス・マイハンド」より!!
HIRO・θ・PENシェフ!!七票!!

同率三名となりました!!

「この場合どうなるんですかCEO!?」
「うむ。この場合最も多くの人から票を得たものとする。」
「なるほど。多くの人により親しまれたもの判定になるんですね…ということは…」
「そう。優勝は…」



HIRO・θ・PEN様です!!!
「にんぎょうあそび」!!優勝!!
 
本当におめでとうございます!!!!


勝利のインタビューおねがいしますよぉぉぉ!?


「というわけで、第一回正解を創り出すウミガメ優勝は!HIRO・θ・PENシェフでした!!皆様盛大な拍手を!!」


HIRO・θ・PENシェフ、第二回頼むぞい!!!


そして、お主らちゃんとブックマーク押しとくんじゃよ!!
18年07月17日 15:17 [茶飲みご隠居]
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
イナーシャ
皆さんお疲れ様でした、受賞した方々はおめでとうございます。自分のに投票してくれた人もありがとうございました、感想は励みになります。次回も楽しみにしてますね。[18年08月06日 01:42]
HIRO・θ・PEN
(正解を創り出すウミガメって、ラテシン時代は月一開催だったんですね(wiki参照)先人は偉大すぎるである)[18年08月06日 00:07]
HIRO・θ・PEN
開催と進行をしてくださった茶飲みご隠居さん、見事な作品を作り上げたあひるださんと残酸さん、そしてすべてのシェフの皆さん、投票してくださった皆さん、ありがとうございました^θ^投票会場にて自分語りもとい勝利インタビューしてきましたので心の広い方はご覧ください・θ・[18年08月05日 23:10]
あひるだ
えらいこっちゃえらいこっちゃこんなに票を頂けるとは本当にありがとうございます。茶飲みご隠居さんお疲れ様でした、いやー楽しい企画でした![18年08月05日 21:27]
こはいち
皆様の素晴らしいスープの数々、楽しませていただきました。HIRO・θ・PENシェフ、あひるだシェフ、残酸シェフおめでとうございます![18年08月05日 21:21]
夜船
こちらにも皆様へのかんしゃのことばを!次回大会楽しみにしております。[18年08月05日 20:55]
八つ橋
HIRO・θ・PENシェフ、優勝おめでとうございます。祟りを恐れてお祈りしたくなるほどすばらしいクオリティです。ご隠居様、出題ありがとうございました。[18年08月05日 20:50]
残酸
ぐぅぅ、9日もかけたのに…(悲しみ)。heroさん、おめでとうございます。次こそは…[18年08月05日 20:06]
灰色ヤタガラス
お疲れ様でした。参加はしていませんが、とりあえずブクマしておいて後で読みます。[18年08月05日 19:59]
やつぎ
こちらにも、お疲れさまでしたー! もう一回読み直しちゃいました。やっぱり、最優秀シェフにお鉢が回るんですねw 次回もぜひよろしくお願いいたします![18年08月05日 19:57]
OUTIS
感想・・・そうだネ 名前を間違えた上逃げ出したじj・・・ご隠居、遺言は何かあるかナ?[編集済] [18年08月05日 19:54]
茶飲みご隠居
まーた長編を、作ってきたのぅ!!ギリギリじゃけどな。[18年07月29日 20:31]
藤井
その発想はなかった…まさか全要素達成とは…。10個でヒーヒー言ってた自分はちょっと井戸の底で修行してきます゚(゚´ω`゚)゚。[18年07月29日 05:06]
ひらめ[☆さうざんど!]
残酸さんの最後の要素回収が素敵すぎる…[18年07月28日 18:27]
OUTIS
もう50個全て使った残酸さん全賞総嘗めでいいと思うのだけれどネ・・・?[18年07月28日 17:40]
やつぎ
50個達成、すごすぎる……[18年07月27日 19:43]
残酸
ノリと根性とゴリ押しで成し遂げた解答というかもはや短編小説みたいなやつ。間に合って良かった…[18年07月27日 19:17]
やつぎ
やっと書けましたああぁC=C=\(;・_・)/ずさーっ[18年07月24日 22:04]
ごがつあめ涼花[★歴史の1ページ]
あ、私参加します[18年07月21日 23:41]
茶飲みご隠居
来週の日曜日じゃが。余裕を持ちすぎたスケジュールじゃったかね? うーん。投稿していないのはマスクドジージ殿ぐらいじゃがどうしようかね[18年07月21日 22:29]
ひらめ[☆さうざんど!]
いつ頃〆なんでしょか[18年07月21日 22:14]
ごがつあめ涼花[★歴史の1ページ]
レベル高いなぁ[18年07月20日 23:58]
こはいち
2作目〜 話を変えない程度に読みやすいように加筆修正する可能性ありです。この企画面白いなあ[18年07月20日 15:47]
HIRO・θ・PEN
文才が無いなりに頑張った◎θ◎食材を必死に詰め込んだら、元の問題文の要素が疎かになってしまった…悔しいけど気力はもう無い。[18年07月20日 13:06]
イナーシャ
あー、今更ですがタイトルと本文分離せず申し訳ないです…全部太字になっちゃってましたね、すみません。[18年07月19日 22:02]
藤井
ほんとに皆さんすごい、読みながら「ほえー」ってなります。ただもう一回作ろうって気力は残ってない…笑 これでもライト版だなんて、信じられないっす…。・゚・(ノ∀`)・゚・。[18年07月19日 21:36]
茶飲みご隠居
あぁ、別部屋に投票所を闇スープ形式で募集して集計するぞい[18年07月19日 20:48]
OUTIS
ご隠居、投票はどうするつもりかナ?[18年07月19日 20:18]
茶飲みご隠居
やり直し?一人一作制限とかないぞい?自由にやれ[18年07月19日 20:15]
こはいち
皆さんすごいなあ…やり直したくなってきた[18年07月19日 20:09]
茶飲みご隠居
儂もそろそろ動くかね[18年07月19日 19:45]
夜船
こんな感じでどうでしょう!遺書をかくのが楽しかったです!謎が残りまくったのでそこを掘り下げていきたいです。[18年07月19日 17:58]
茶飲みご隠居
ふむ。皆の作品は全て運営委員会は目を通させてもらっとるぞ!!苦戦しているのはリアクション芸人やUFOのようじゃなぁ…[18年07月19日 14:52]
だんご部長
投稿させていただきましたが、長文の割に二番煎じ感が否めない……。やっぱり要素を自分なりに組み合わせるのが大変ですね。[18年07月19日 00:05]
あひるだ
ふ…ふふ…。頑張ってみたけどやっぱり何処かで見たようなストーリーしか創れないよ(血の涙) 追記:ほんの少し加筆修正しました。[編集済] [18年07月18日 23:19]
OUTIS
そういえバ投票はどうするつもりかナ?[18年07月18日 20:46]
OUTIS
範囲も半分だし・・・さながラ「【プチ】正解を創り出すウミガメ」といったところかナ[18年07月18日 20:45]
茶飲みご隠居
元は15の要素があるんじゃよ。これでもライト版じゃよ[18年07月18日 20:12]
やつぎ
すごい、もうあがってる~!作り出してる方々、お疲れさまです!自分も考えなきゃ……[編集済] [18年07月18日 19:31]
藤井
受験勉強の時くらい頭使った気がする…(笑)この10要素難しすぎやしませんか!元々のストーリーに沿わせて要素組み込むのがかなり苦戦しました。他の方々の解説楽しませて頂いてます。 (八つ橋さんの投稿方法を参考にさせて頂きました、ありがとうございます!)[18年07月18日 18:29]
OUTIS
文才なんテ無いかラ読みづらいト思うけれド、よろしく頼むヨ どうモお題ガ同じだト似たような方向ニ話ガ進んでしまうネ・・・[18年07月18日 18:04]
八つ橋
投稿者様へ。タイトルと本文を別々にすると、タイトルに[良質]をついたときに本文は太字にならないです。あと、一回300字以内で入力してから、再編集すると、字数制限をオーバーして書き込めますよ。そして私は爆破オチ[編集済] [18年07月18日 16:31]
ひらめ[☆さうざんど!]
完全に勘違いでしたん[編集済] [18年07月18日 16:19]
こはいち
投稿させていただきました。初投稿で思いっきりふざけました。内容自体は真面目です。[18年07月18日 13:28]
イナーシャ
投稿させていただきました。今回は難しい要素が多かった気がしますね、中々苦戦しました。ちょっと変更して自分が出した分含め自由枠いくつかねじ込みました(重要な部分は変わってません)。[編集済] [18年07月18日 13:14]
残酸
最初は真面目に行ってみる。男が不憫すぎる…。[編集済] [18年07月18日 08:27]
やつぎ
あ、要素出揃ってる~[18年07月18日 06:36]
藤井
男は無一文で風邪気味なリアクション芸人…幸薄そう…笑[18年07月18日 00:08]
カーマイン先生[☆2018良いお年を]
勢いで参加させていただいたが、これはセンスが問われるのでは…(笑)[18年07月17日 23:57]
マスクドジージ
参加します!![18年07月17日 23:49]
カーマイン先生[☆2018良いお年を]
参加させて頂きます![18年07月17日 23:42]
藤井
なんじゃこのたのしそうなやつは…参加参加!![18年07月17日 23:16]
たいちゃ
参加させていただきます。よろしくお願いします。[18年07月17日 23:04]
イナーシャ
参加させていただきます。[18年07月17日 22:15]
ひらめ[☆さうざんど!]
やだめっちゃ楽しそう…参加させていただきます![18年07月17日 22:14]
だんご部長
参加させていただきます。[18年07月17日 21:40]
あひるだ
正解創り出すの難しそう…、ですが参加します。[18年07月17日 20:48]
八つ橋
9時になっても勢いなかったら遠慮なくガンガン行きますね。皆さんもいきましょう![18年07月17日 20:35]
OUTIS
一人3つまでデ50問集まるにハ・・・17人必要カ・・・集まるかナ・・・?[編集済] [18年07月17日 20:18]
OUTIS
いつまでたっても50問集まらずに迷宮入りする可能性ガ怖いネ…[18年07月17日 19:58]
ごがつあめ涼花[★歴史の1ページ]
さんかします[18年07月17日 18:50]
こはいち
参加しますー[18年07月17日 18:47]
HIRO・θ・PEN
正解を創り出す自信がまるでないですが、質問投げさせていただきます・θ・[18年07月17日 18:46]
OUTIS
関係ないけどシェチュ王と聞くとチェシャ猫連想するのは私だけかナ?[18年07月17日 18:13]
やつぎ
10……当たってほしいなあw[18年07月17日 18:12]
S@mple[10問出題]
3つ出しました。よろしくお願いします。性質的にこちらの方が闇スープって感じで楽しいですね。[18年07月17日 18:10]
やつぎ
参加させていただきます! やっぱり田中は必須ですか?それともらてらて鯖の新たなアイドル爆誕なるか?[18年07月17日 18:05]
OUTIS
No5が採用されたラどう使うべきか困るネ…[18年07月17日 18:03]
茶飲みご隠居
よほどのことがない限り一人頭三つとかあげてもいいんじゃよ?ていうかじゃな。本家じゃぁ100が基本じゃからな?[18年07月17日 18:02]
残酸
50個か…期待値高くない…?[18年07月17日 17:31]
夜船
参加させていただきます。[18年07月17日 17:15]
残酸
どこまでカオスな答えが出てくるのか…不安だけれど参加します。[18年07月17日 17:06]
S@mple[10問出題]
ネタ質できると聞いて[18年07月17日 16:43]
OUTIS
参加させてもらうヨ[18年07月17日 16:26]
八つ橋
わーい!!参加させていただきます!とりあえず質問一個置き[18年07月17日 16:22]
選ばれたスープの食材一覧。
1.食戟(お料理バトル)
2.遺跡
3.男はリアクション芸人
4.子供が登場する
5.男は風邪気味
6.UFOが出てくる
7.昨日飛行中のドローンを見かけた
8.派手に爆発する
9.男は無一文である
10.人形
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