嘘も方便？

泥棒の被害に遭ったカメコ。家にあったアクセサリーがいくつか無くなっている事に気付いたのだ。
しかしカメコには犯人の目星が付いていた。近所に住むウミエだ。

彼女には前々から「ウミエが家に来ると物が無くなる」という噂があったのだが、盗む所を見た人がいなかったために今までそのままにされてきた。
カメコはこの現状にケリを付けようと、ウミエにカマを掛ける事を試みたのだった。


カメコはウミエと自分の友人を女子会と称して一緒に呼び、切り出した。

カメコ「ちょっとウミエさん！前にウチに来た時に色々と盗っていったでしょ！！」

ウミエ「な、なによいきなり！人を泥棒扱いする気！？」

カメコ「今回こそははっきりさせてやるわよ！支払い用に置いといた現金まで無くなったんだから！」

ウミエ「現金！？それは知らないわよ！！」


カメコ「……それ「は」ってなによ。」

ウミエ「………あ」


カメコは現金は盗られていない。
盗っていないものまで自分のせいにされようとした時にボロを出すと考えてついた嘘なのだから。