非・ヒーリングミュージック

要約
自分の出した排泄音を他人に聞かれるのを酷く嫌っているカメオは、会社のトイレで用を足す際スマホからせせらぎ音を流すことで排泄音を隠そうとする。
だがそれでも排泄音が大きければ聞こえてしまうので、カメオは慎重に用を足すのだ。

解説
真面目な会社員カメオは時間にとても厳しく、また普段から健康に気を使っている為に規則正しい生活を送っている。

だがそんなカメオにも悩みが有った。昼食後オフィスに戻ると何故だか決まって便意を催すのだ。
本当は出勤前自宅で便を出すのが一番なのだが、カメオは絶対に生活リズムは崩さない主義なので
仕事が有る日はほぼ毎日そのタイミングでトイレに向かう。

とは言え昼休みの時間はまだ残っているので、時間に余裕が無いからカメオが悩んでいる、という訳ではない。
問題はトイレの個室に入った後である。

便器に座り、その後用を足す・・・と思いきや、カメオはその前にスマホでLateTubeを開くと川のせせらぎ音が流れる動画を再生した。
そう、カメオはスマホをトイレ用擬音装置の代わりとして使用することで排泄音をマスキングしようとしているのだ。

つまりカメオの悩みとは、トイレに擬音装置が設置されていないことである。
（実際に女子トイレに擬音装置は付いているがその隣の男子トイレには設置されていないことが多々ある(らしい)）

これで思いきり用が足せる・・・という訳にもいかず、折角流水音を出しているのにそれ以上に大きな音を立ててしまっては元も子もない。
その為カメオはなるべく音を立てないように注意深く用を足すのである。

（Y○uTubeには擬音装置自体が出す音も投稿されています。
・・・が、カメオが流したようなヒーリング用のせせらぎ音の方が圧倒的に動画時間が長いです。一長一短ですね）


※豆知識・・・『音姫』でお馴染みトイレ用擬音装置が誕生した理由として、以前は排泄音を隠すために排泄時に水洗トイレの水を流す人がおり、
特に多くの人が利用する公衆トイレでは無視できない水資源の無駄遣いとなっていたからだそうです。

参考サイト: トイレ用擬音装置-Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/トイレ用擬音装置