親友の亀氏と長い間離れ離れになっていた海氏。
海氏は亀氏と一緒にいたかったので、亀氏と同じところに行ったが、
そこで亀氏と出会ったことに海氏はとても驚いた。
なぜ?
海氏は亀氏と一緒にいたかったので、亀氏と同じところに行ったが、
そこで亀氏と出会ったことに海氏はとても驚いた。
なぜ?
初出題、お手柔らかにお願いいたします。
初出題
ナイススナイプ
オリオン座の常識
No.2[オリオン]03月19日 16:4503月19日 16:51
死んだ亀氏に自分が死んでからやっと会えたので、『あの世ってほんとうにあるんだ!』と思いましたか?
スナイプ!アイディアが安直でしたかね [正解][良い質問]
参加者一覧 3人(クリックすると質問が絞れます)
全員
\108(1良:1)
オリオン(2良:2正:1)
U.Makoto(1良:1)
簡易解説
亀氏は若いころに死んで、老人になった海氏は死んだ後に亀氏と同じ墓に入れられた。
そこで幽霊となっていた亀氏と出会って海氏はとても驚いた。
解説
「もうすぐここにも来れなくなりそうだ」
墓参りに来ていた海氏は、目の前の墓に向かって呟く。そこには海氏の大親友で若くして死んだ亀氏が眠っており、海氏は毎月欠かさず墓参りを行っているのだ。
だが、海氏は老いぼれた老人で、少しずつ体が動かせなくなっていく自覚があった。腰は曲がり、杖なしでは歩けない。目も耳も悪くなってしまっていたし、歯も抜けて今や入れ歯をカポカポ外れるのが定番になってしまった、というところまである。
やがて、海氏の懸念通り、というべきか、来月の墓参りを待たずに海氏は死んでしまった。彼は周囲の人物の好意、それと「私が死んだら、我が友の亀氏の墓に骨を埋めてくれ」という生前の遺言から、亀氏と同じ墓に入れられた。
そしてその日の夜のこと。
「久しぶり、と言っていいのかね、これは」
「その声はもしや……!?」
「君が毎月会いに来てくれたこと、しっかり見ていたよ」
「ほ、本当に君なのですかな……!?」
「ああ、私だよ」
気が付くと、二人の眠る墓の上で、海氏と亀氏の幽霊が気さくに話し合っていた。
「しかし、幽霊となってこうして再会できるとは、夢にも思いませんでしたな」
「私は一足先にこちらにいたからな、君がくるのを今か今かと待っていたよ」
「おや、私に早く死んでほしかったのですかな?」
「できうる限り長生きしてほしかったというのもありるが、もしかしたらそれが本音だったのかもしれないな」
「はっはっは、構いませんよ、立場が逆なら私も同じ風に考えたでしょうからな」
「しかしこれで思う存分君と話ができると言うものだ」
「積もる話は山ほどありますからな、退屈はさせませんよ」
「数十年ほど退屈していたから、とてもありがたいな」
「それはそれは、随分と待たせてしまったようですな、此方の話にも気合が入るというものです」
それから、二人は今までのことを夜通し語り合った。何十年も間が空いたのだから、たった一日で語りつくせるものではないだろう。
家族のこと、仲間のこと、仕事のこと、趣味のこと。二人の姿はいつしか、初めて会った時のように若いものになっていた。
「ああ、もうこんな時間か……。もうすぐ夜が明けるな」
「我らは陽の光に弱いですからな、墓の中に戻って夜を待ちますか」
「そういえば、ここから成仏してしまったらどうなるんだろうなあ」
「先に逝ったほうが同じように天国で待つのでしょうな」
「ははは、違いない違いない」
「「ではまた今夜」」
亀氏は若いころに死んで、老人になった海氏は死んだ後に亀氏と同じ墓に入れられた。
そこで幽霊となっていた亀氏と出会って海氏はとても驚いた。
解説
「もうすぐここにも来れなくなりそうだ」
墓参りに来ていた海氏は、目の前の墓に向かって呟く。そこには海氏の大親友で若くして死んだ亀氏が眠っており、海氏は毎月欠かさず墓参りを行っているのだ。
だが、海氏は老いぼれた老人で、少しずつ体が動かせなくなっていく自覚があった。腰は曲がり、杖なしでは歩けない。目も耳も悪くなってしまっていたし、歯も抜けて今や入れ歯をカポカポ外れるのが定番になってしまった、というところまである。
やがて、海氏の懸念通り、というべきか、来月の墓参りを待たずに海氏は死んでしまった。彼は周囲の人物の好意、それと「私が死んだら、我が友の亀氏の墓に骨を埋めてくれ」という生前の遺言から、亀氏と同じ墓に入れられた。
そしてその日の夜のこと。
「久しぶり、と言っていいのかね、これは」
「その声はもしや……!?」
「君が毎月会いに来てくれたこと、しっかり見ていたよ」
「ほ、本当に君なのですかな……!?」
「ああ、私だよ」
気が付くと、二人の眠る墓の上で、海氏と亀氏の幽霊が気さくに話し合っていた。
「しかし、幽霊となってこうして再会できるとは、夢にも思いませんでしたな」
「私は一足先にこちらにいたからな、君がくるのを今か今かと待っていたよ」
「おや、私に早く死んでほしかったのですかな?」
「できうる限り長生きしてほしかったというのもありるが、もしかしたらそれが本音だったのかもしれないな」
「はっはっは、構いませんよ、立場が逆なら私も同じ風に考えたでしょうからな」
「しかしこれで思う存分君と話ができると言うものだ」
「積もる話は山ほどありますからな、退屈はさせませんよ」
「数十年ほど退屈していたから、とてもありがたいな」
「それはそれは、随分と待たせてしまったようですな、此方の話にも気合が入るというものです」
それから、二人は今までのことを夜通し語り合った。何十年も間が空いたのだから、たった一日で語りつくせるものではないだろう。
家族のこと、仲間のこと、仕事のこと、趣味のこと。二人の姿はいつしか、初めて会った時のように若いものになっていた。
「ああ、もうこんな時間か……。もうすぐ夜が明けるな」
「我らは陽の光に弱いですからな、墓の中に戻って夜を待ちますか」
「そういえば、ここから成仏してしまったらどうなるんだろうなあ」
「先に逝ったほうが同じように天国で待つのでしょうな」
「ははは、違いない違いない」
「「ではまた今夜」」
19年03月19日 16:34
[ふ<ぶ<ろ]
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自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
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「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
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