私も幼いながらそんな母が、少しだけ苦手だった。
それから病に倒れ、あっという間亡くなった母。
そして月日が経ち、ついに父も亡くなり2人の部屋の遺品を整理していたある日、
見つけた家族写真を見て私は母に嫌われていたのではなかった事を知った。
どういうことだろう?
私が母に嫌われていると思っていたのは、母が私に冷たいと感じたからですか?
yesno 冷たいまではいかないですが素っ気ない時はありました。 [編集済] [良い質問]
よくその写真を見ていたような形跡があったのですか?
yes よくかは分かりませんが、端が所々痛んでいるので見返す事はあったようです。 [編集済]
母は自分に遺された時間が少ないことを知っていましたか?
no 母も私達も治るものだと思っていました。でも、日記を見ると母が亡くなる少し前母はそれを悟っていたようでした。 [編集済]
母が素っ気なかったのはなんとなく私がそう感じていたからではなく、何か理由があって実際に素っ気なかったですか?
yes 母が私に素っ気ない態度をとったりしていたのは、今思えば仕方のない事だったのかもしれません。 [良い質問]
母の日記には、私(娘)に隠していたことが書かれていましたか?
yes! それは写真を見ても気付くことができました。 [良い質問]
母は私を生んだあと死別し連れ子のいる男性と再婚して、自分の連れ子である私にはわざとそっけなくし、再婚相手の連れ子に寂しい思いをさせないようにしていましたか?
no ですが... [編集済]
私が実の父のことを覚えていなかったことは重要ですか?
yes 覚えていたら母に嫌われていると私が勘違いすることもなかったかもしれません。 [良い質問]
母は再婚相手のことを考えてわざとそっけなくしましたか? [編集済]
no 父にはそのことを伝えていたようですし、父も母の私への態度は理解していたようです。でも少し、寂しそうにはしていましたね。
父が死んだとき、娘はあまりのショックに父に関する記憶を失ってしまい、それを見た母はもう二度とこんなことにはさせまいとわざと愛情を与えませんでしたか?
no
写真に映る父は自分にそっくりで、自分の姿を見た母が父を思い出してしまっていたこと に気づきましたか?
yes!!!!! まさに。 [正解]
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その時だ、病院で小さな赤子を抱きながら幸せそうに笑う母と、その隣に涙ぐみながら寄り添う見知らぬ男の写真を見つけたのは。
隣の男は誰だと、裏を返すとそこには同じ名字の2人と私の名前が記されている。
....母の前の名字だ。
まさかと思い急いで戸籍を確認しに行くと、写真に写っていた男は母の最初の夫で私と血の繋がった父親だと知った。
その父親は、既に鬼籍に入っており私が生まれた頃に亡くなっていたようだ。
そして私は嫌われているとばかり思っていた、母が私を見て顔を歪めていた理由に気付く。
私の顔は母の最初の夫、実の父親にそっくりだった。
母は私の顔を見て、死んだ夫を思い出しては辛かったのだろう。
一緒に見つけたぼろぼろの母の日記にはこう記されてあった。
『今日、あの人の葬式が終わった。これからは、娘と2人で強く生きていかなければ。』
『娘の夜泣きが始まった。泣きたい30分も寝られない。』
『娘がはいはいを始めた。はいはいってそんなに早く動けるのね...。』
『仕事に復帰してから、男性に好意を持たれているらしい。でもバツイチ子持ちだしな...』
『娘が初めて、まんま、と喋った!嬉しい!ところで、まんまは私のこと?それともやっぱりご飯のこと?』
『娘の...』
『娘が...』
『娘...』
『.....』
『最近、娘を見ると死んだ夫を思い出してしまう。私を支えてくれるあの人にも申し訳ない。』
『娘の顔が見れない、あの子は少し悲しそうな顔をしていた。』
『....』
『この頃よく咳が出る。お医者様は治る病気だと言った。』
『私は娘にとって、いい母親だっただろうか。....やっぱり、書くのはやめておこう。』
『...』
『...もしかしたら、今度は私が娘とあの人を置いて行くのかな。』
『娘にもそろそろ、もう1人のお父さんがいたこと、教えてあげなければ...咳で呼吸が苦しい。』
『...』
『この病気が治ったら、娘に伝えようと思う。たくさん迷惑をかけたあの人と私と娘で、本当の家族になろう。』
『...』
『最後にするつもりはないけれど、書き残しておこうと思う。私はあなたを本当に愛していた...いいえ、これからもずっと愛しているわ。』
『どうか幸せに、私の愛しい子。』
どうやら私は嫌われていなかったばかりか、思った以上に母に愛されていたようだ。
....そう、愛されていたんだ母にも。ちゃんと。
私は涙を零し、母のたくさんの想いが綴られた大切な日記を両腕でしっかりと抱きしめた。
解説
私は、家族写真で自分には父以外に血の繋がった実の父親がいたことを知った。
私の顔が実の父親の顔にそっくりだったので、母が時々悲痛な表情をしたり素っ気ない態度をとったりしていたのは、死んだ夫を思い出してしまい辛かったのだと理解した。
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