私はどうやら異世界に来てしまった様だ。
その世界で月日は流れ私は、帰る方法を探すのに協力すると言った研究者を愛してしまった。
彼も私を愛してくれたが、優しい彼は私が元の世界に帰ることに反対はしなかった。
しかし彼は、私が元の世界に帰るとこの世界の記憶が失われてしまう事を知ると、突然「僕は君を絶対に帰さない」と言って研究を打ち切り、私からもその手段を取り上げた。
そうして元の世界に帰る事が出来なくなった私は、彼にまるで裏切られたような気持ちになった。
なぜ彼はそんな事をしたのか?
その世界で月日は流れ私は、帰る方法を探すのに協力すると言った研究者を愛してしまった。
彼も私を愛してくれたが、優しい彼は私が元の世界に帰ることに反対はしなかった。
しかし彼は、私が元の世界に帰るとこの世界の記憶が失われてしまう事を知ると、突然「僕は君を絶対に帰さない」と言って研究を打ち切り、私からもその手段を取り上げた。
そうして元の世界に帰る事が出来なくなった私は、彼にまるで裏切られたような気持ちになった。
なぜ彼はそんな事をしたのか?
また複雑。
No.1[遠木ピエロ]03月09日 07:0103月09日 11:52
彼は私のことを気づかって元の世界に返さないと言いましたか?
yes 彼は私のためを思ってそう言いました。 [編集済] [良い質問]
No.3[sogya]03月09日 09:3003月09日 11:51
私は彼を愛して時も元の世界に帰りたかったですか?
yes 彼女が帰りたかった理由は重要ではありませんが、彼女は彼を愛していても元の世界に帰ろうとしてました。
彼はどうして元の世界に帰ったら、彼女の記憶が消えてしまう事を知る事ができたのでしょうか。[編集済]
No.12[のどあめ]03月09日 12:5603月09日 13:53
彼女は元の世界に帰りたいと思っていましたか?
yes もっとも、後に彼女が事のあらましを聞くと、帰りたいと思えなくなりましたが。
No.13[のどあめ]03月09日 13:0003月09日 13:53
元の世界では戦争が行われていましたか?
yes! 解答にはなくてもいいですが、彼女の世界では戦争が行われていました。 [良い質問]
彼は、彼女を彼女のいた世界をどこかで知っている気がしました。[編集済]
キーワードは出揃いました。あとは、なぜ彼がそうしたのか彼の気持ちも入れてまとめてください。
No.23[オロカナ博士]03月09日 14:0903月09日 14:10
彼女はアニメで、異世界から帰ってくると記憶を失い、それから死ぬ事になっていた。だけど彼は彼女のファンで死んで欲しくないので拒否しましたか? [編集済]
yes!!! 大筋はあっているので正解です! [正解]
参加者一覧 5人(クリックすると質問が絞れます)
全員
遠木ピエロ(1良:1)
ヒデ(4良:1)
sogya(3)
オロカナ博士(11良:3正:1)
のどあめ(4良:1)
私はどうやら異世界に来てしまったようだ。
今までいた世界とは世の中も少々違う様で、何も知らない私に戸惑いながらもその世界の人々はずいぶん良くしてくれた。
元の世界に帰る方法を探しながらも、この世界について沢山の事を教えてくれた人々のその温かみを噛みしめる。
そんな生活を続けながら、月日が流れ私には愛する人ができてしまった。
彼は私が帰ろうとしている事に、寂しそう微笑みながらも「君がそれを望むなら」と研究を続けてくれた。
私も私なりに、こちらの世界の文献を漁っては、同じ様な事例や伝説がないかを探した。
〜〜〜〜〜〜
そんな時だった。男が女をこの世界に引き止めるきっかけとなった少し古い本を見つけたのは。気まぐれに読もうとしたある一冊のSF小説だ。
それは驚く事に女がそこから来たという「科学が今よりも急成長を遂げた世界」について綴られているものだった。
その小説の3章目にはこうあった。
「戦争が始まり敵国の本拠地を叩く為に政府の管理下で秘密裏に開発計画が進んでいた、大規模な空間転移マシンの実証実験の結果、1人の女が世界から消えた。多くの研究者たちは実験が成功したと思っていたし、消えた女はどこか異国の地でのたれ死んだだろうと結論づけた。しばらく経ってから行方不明扱いになっている女の代わりになりそうな、身元不明の死体を用意すればそれで始末がつく。そう思っていた、行方不明扱いとなっていた女が再び現れるまでは。女は何も覚えてはいなかった為に実験が成功したという事実以上の利益をもたらさないと早々に女を見放した。政府は女の空白の時間の原因に人々が興味を持つ事で、秘密裏に行なっていた計画が外にバレるのを恐れ、女を殺すことでその隠蔽を図った。」
その後にはいかにも小説らしく、割と主人公に近しい脇役だったのだろうか、殺された「女」についてその生い立ちやら向こうでの世界で起きた事やらがいかにも悲しそうな文面で書かれていた。
全て女のことだった。
女が元の世界が恋しいと語った家族から友人、恩師や近所の人に至るまで。
生まれて初めてもらった誕生日プレゼントを今でも覚えている話や、小さい頃から一緒にいた愛犬が亡くなってひどく悲しかったと泣いた話、初めて好きな人ができて友人との恋話で盛り上がった青春時代の話。
特に秀でた部分もなければ、劣る部分もなかったけれど、それは確かに女の愛していた平凡な日常だった。
.....全て「物語」として創られたものだとしても。彼女はそこに生まれ、そこで生きていたのだ。
〜〜〜〜〜〜
男はすぐには女にこの事を告げる事ができなかった。そのことについて後に女が問うと
「...これが本当に君のことなのか確証が欲しかった。もし本当だったとき、君はこの事実に耐えられず壊れてしまうかもと恐ろしくなった。そしてなにより僕自身が、もしこのまま研究を続けて君を帰したせいで、君が死んでしまうという未来を否定したかった。君は今までずっと元の世界に帰るために苦労し続けてきたのに、記憶が失われるんじゃこの小説を見せても死ぬのを避けることさえできない。こんなのは、あんまりじゃないか....。」
男は女と女の愛する全てを愛していたがゆえ、女を元の世界に返そうとした悲しいまでに優しい人間だった。
しかし、男は女を愛しているがゆえ、女から元の世界に帰る手段を取り上げた。
女が殺されるくらいなら、例えそれが彼女の愛するものを切り捨てる事になろうとも、決して帰すことなく女がこの世界で死ぬまで生きてくれる事を願って。
女は後にその事実を知り、男の思いやりと、その愛情を噛みしめながら男に深く感謝した。
私を、この世界に、この生に、繋ぎ止めてくれてありがとう、と。
解答
彼は彼女の事が書かれた本を読み、彼女を元の世界に帰してしまったら記憶を持たない彼女は、証拠隠滅のため殺されて死ぬという未来が待っている事を知り、それならいっそこの世界で死ぬまで生きて欲しいと考えたから。
今までいた世界とは世の中も少々違う様で、何も知らない私に戸惑いながらもその世界の人々はずいぶん良くしてくれた。
元の世界に帰る方法を探しながらも、この世界について沢山の事を教えてくれた人々のその温かみを噛みしめる。
そんな生活を続けながら、月日が流れ私には愛する人ができてしまった。
彼は私が帰ろうとしている事に、寂しそう微笑みながらも「君がそれを望むなら」と研究を続けてくれた。
私も私なりに、こちらの世界の文献を漁っては、同じ様な事例や伝説がないかを探した。
〜〜〜〜〜〜
そんな時だった。男が女をこの世界に引き止めるきっかけとなった少し古い本を見つけたのは。気まぐれに読もうとしたある一冊のSF小説だ。
それは驚く事に女がそこから来たという「科学が今よりも急成長を遂げた世界」について綴られているものだった。
その小説の3章目にはこうあった。
「戦争が始まり敵国の本拠地を叩く為に政府の管理下で秘密裏に開発計画が進んでいた、大規模な空間転移マシンの実証実験の結果、1人の女が世界から消えた。多くの研究者たちは実験が成功したと思っていたし、消えた女はどこか異国の地でのたれ死んだだろうと結論づけた。しばらく経ってから行方不明扱いになっている女の代わりになりそうな、身元不明の死体を用意すればそれで始末がつく。そう思っていた、行方不明扱いとなっていた女が再び現れるまでは。女は何も覚えてはいなかった為に実験が成功したという事実以上の利益をもたらさないと早々に女を見放した。政府は女の空白の時間の原因に人々が興味を持つ事で、秘密裏に行なっていた計画が外にバレるのを恐れ、女を殺すことでその隠蔽を図った。」
その後にはいかにも小説らしく、割と主人公に近しい脇役だったのだろうか、殺された「女」についてその生い立ちやら向こうでの世界で起きた事やらがいかにも悲しそうな文面で書かれていた。
全て女のことだった。
女が元の世界が恋しいと語った家族から友人、恩師や近所の人に至るまで。
生まれて初めてもらった誕生日プレゼントを今でも覚えている話や、小さい頃から一緒にいた愛犬が亡くなってひどく悲しかったと泣いた話、初めて好きな人ができて友人との恋話で盛り上がった青春時代の話。
特に秀でた部分もなければ、劣る部分もなかったけれど、それは確かに女の愛していた平凡な日常だった。
.....全て「物語」として創られたものだとしても。彼女はそこに生まれ、そこで生きていたのだ。
〜〜〜〜〜〜
男はすぐには女にこの事を告げる事ができなかった。そのことについて後に女が問うと
「...これが本当に君のことなのか確証が欲しかった。もし本当だったとき、君はこの事実に耐えられず壊れてしまうかもと恐ろしくなった。そしてなにより僕自身が、もしこのまま研究を続けて君を帰したせいで、君が死んでしまうという未来を否定したかった。君は今までずっと元の世界に帰るために苦労し続けてきたのに、記憶が失われるんじゃこの小説を見せても死ぬのを避けることさえできない。こんなのは、あんまりじゃないか....。」
男は女と女の愛する全てを愛していたがゆえ、女を元の世界に返そうとした悲しいまでに優しい人間だった。
しかし、男は女を愛しているがゆえ、女から元の世界に帰る手段を取り上げた。
女が殺されるくらいなら、例えそれが彼女の愛するものを切り捨てる事になろうとも、決して帰すことなく女がこの世界で死ぬまで生きてくれる事を願って。
女は後にその事実を知り、男の思いやりと、その愛情を噛みしめながら男に深く感謝した。
私を、この世界に、この生に、繋ぎ止めてくれてありがとう、と。
解答
彼は彼女の事が書かれた本を読み、彼女を元の世界に帰してしまったら記憶を持たない彼女は、証拠隠滅のため殺されて死ぬという未来が待っている事を知り、それならいっそこの世界で死ぬまで生きて欲しいと考えたから。
19年03月09日 02:59
[蛍]
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
ブックマーク(ブクマ)って?
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!