気づけばウサギみたいにピョンピョン跳び跳ねてたっけ。
でもゴール地点では、カメだったんだ。
物語を明らかにしてください
物語スープをおひとつ
人の一生ますか?
YesNo!! 問題文が人の一生を表しているわけではないのですが、人の一生もやや絡んできます。 [良い質問]
野球のスタジアムに入る際は渋滞で亀のごとくノロノロと入場し、試合中は跳ねながら応援し、でも応援してるチームが負けたので亀のごとく服から首を引っ込めて現実逃避しますか?
Noww でも感性はすごくいいです!
一週間のスタートは月曜日からなのでトボトボと出勤し、金曜日辺りはテンションが上がるも、日曜の夜辺りでまたテンションが下がりますか?
ンッフ、NOww でもそういった感じで問題文は物語全体の比喩になっています!
クラウチングスタートで伏せている様子が亀のようで、ハードルを超えて飛び跳ねている様子がウサギのよう、しかしゴール地点ではビリで亀のように遅かった。ますか?
No 外から見た姿をカメやウサギに比喩しているわけではないのです!
渋滞に巻き込まれて亀みたいにノロノロ目的地に向かい、到着したらヒャッハーとなり、帰ってきたらはしゃぎ疲れてヘロヘロQでしたか?
No ヘロヘロQませんww
わからないまま色んな質問を投げてもらえれば、回答やヒントで情報を小出しにしていきますので、それらを上手く組み合わせて物語を紐解いていって頂ければと思います。
まとメモも随時更新していきます!
ゴール地点で僕らはスタート地点の時と同じ全員が揃っていますか?
う~ん…「スタート地点」と「ゴール地点」もある意味比喩表現ですので、この質問にはちょっと答えづらいです。すみません!
カメは、スピードが遅いことを比喩していますか?
Yes!!! 重要ワード出ました。カメはスピード(解説ではテンポとしています)が遅いことを比喩しています! [良い質問]
僕はサリバン先生よろしく、言語障害がある人に言葉を教えましたか? [編集済]
No 障害者に言葉教えません!けど発想はとてもいい
人見知り同士で会話が弾まなかった二人が仲良くなっていきますか?
人見知り同士No! しかし会話が弾まなかった二人が仲良くなっていく、はYesとしていいでしょう! [良い質問]
ウサギ→会話が弾む
というわけで問題文は会話のテンポの変化を比喩していました。
この変化の背景には一体どんな物語があるのか、引き続き探ってみてください。
言葉の通じなかった外国の友達と仲良くなって長い付き合いになり、おじいちゃんになって最期の会話をぽつりぽつりと話しますか?
言葉の通じなかったYes!! しかし二人がおじいちゃんになって…という解釈ならNo! [良い質問]
ウサギのようなテンポの会話の時、互いの言語が習得しあえていますか?
おっ… 仮に登場人物が二人だとして、AがBの母国語を、BがAの母国語を習得しあえているか?という問いならNo!いい質問です。 [良い質問]
43より、片方は相手の言語を習得していますか? [編集済]
Yes!!! 重要です。ウサギのようなテンポの会話の時、片方は相手の言語を習得していたと言っていいでしょう! [良い質問]
老衰死したのは言語を習得している方の人物で、最後にまた会話がスローテンポになったのは、もう片方の元気な人物が相手の言語を話せなかったからですか? [編集済]
No! 素晴らしい解釈ですね…別解として挙げたいくらいです。老衰死したのは言語を習得している方ではなく… [良い質問]
最期に、完璧でないながらも相手の母国語で話そうとしましたか?
うぉ、Yes!物語のクライマックスはまさにそんな場面です。(ただしこれは補足的なもので、この場面を省いたとしても問題は成立します) [良い質問]
仲良くなった年の離れた友人が、最期に僕の母国語をたどたどしく話してくれましたか?
48とあわせてYes!ただし、問題文三行目の「カメだった(テンポが遅かった)」は、慣れない外国語をたどたどしく話したことを表現しているわけではないのです! [良い質問]
ゴール地点=老衰死ですか? [編集済]
非常にいい質問!!ここは敢えてNoです。老衰死をする少し前、と捉えて頂けるとよいです! [良い質問]
初めはゆっくりだった会話が、次第にテンポが良くなり、最後(老衰死する少し手前)にはなぜかまたゆっくりになった。それはなぜか?
ここを明らかにして全体をまとめてくださった方にFA差し上げます!あと少し!
ゴール地点で2人は最後の別れですか?
No!最高の別れは問題文よりも更に後、おばあさんの亡くなる病室でした。つまり問題文の「ゴール地点」では、二人はまだ一緒に居るのです [良い質問]
僕は日本に来ておばあさんと出会った。最初は言葉が通じずにカメのようにゆっくりとしか会話ができなかった。僕は次第に日本語を習得していき、おばあさんとウサギのようにぴょんぴょんと会話できるまでになった。月日は経ち、おばあさんは老いにより耳が遠くなる。僕とおばあさんは、最初あった頃のように、カメのようにゆっくりと会話を重ねていった。ですか? [編集済]
ありがとうございます素晴らしいですYes!!!! [正解]
参加者一覧 11人(クリックすると質問が絞れます)
すべてが嫌になったマイクは、公園のベンチに座って一人涙をこらえきれずにいた。
そんなとき、1つの影がマイクに重なる。
「あらあら、珍しく先客がいるねぇ」
その声にびくりと肩を震わせ顔を上げると、背中を丸めたおばあさんが優しい顔でこちらを見ていた。
涙に濡れたマイクの頬を見たおばあさんは、ためらうこともなくマイクの隣に腰を下ろす。
「綺麗な青い目をしてるねぇ。…あぁ、これ食べるかい?お腹が空いてちゃあ元気が出ないものね」
おばあさんの言葉を何ひとつ理解できなかったが、向けられる眼差しと空気の柔らかさがマイクには心地よかった。差し出された蒸しパンを恐る恐る受け取り、ぱくりと噛みつくと、ふんわり優しい甘さが口の中に広がる。自然と頬がほころんでいった。
その日の夜、マイクは父に言った。
「父さん、僕に日本語を教えてくれないか?…もっともっと言葉がわかるようになりたいんだ」
それからマイクは、あの公園のベンチで時々おばあさんに会った。どうやらお友達の家に出掛けていった帰りに立ち寄るらしく、お気に入りの休憩スポットらしい。
しかしそれを知ったのも随分後になってからだ。なんせ言葉が通じないため、相手の情報を引き出すのは困難を極めた。
マイクはたどたどしい日本語で、1日に少しずつ、自分の気持ちをおばあさんへと渡していった。
「ア、アリガト、ゴザイマス」
「コ、コンニチハ」
「ボクハ、マイクト、イイマス」
そんなマイクに、おばあさんも得意気に言うのだった。
「まいねいむいず、ちよ」
「せんきゅー、べりーまっち」
マイクはどんどん日本語を覚え、知識を吸収していった。気付けば彼の生活は驚くほどに変化していた。たくさんの友人に囲まれ、笑顔に溢れ、毎日いろんなことが目新しい。
変化したのはそれだけに留まらなかった。言葉を覚えた分だけおばあさんとの会話のキャッチボールが増え、どんどんテンポ良く話せるようになっていった。また分からない言葉はノートにメモして帰ってから調べ、次会った時に話す。おばあさんと過ごす時間は確実に増えていったのに、マイクにはあっという間に感じられた。
そうして数年が経ち、マイクはすっかり流暢に日本語を話せるようになっていた。
おばあさんは年を重ねるごとに外出する頻度が減り、公園で会う機会も減っていった。しかしマイクは頻繁におばあさんの家に遊びに出掛けては、おばあさん特製のほかほか蒸しパンを頬張りながら会話を楽しんだ。
しかしマイクには少し気がかりなことがあった。
「ん?今なんて言ったかの?」
「マイクや、もう少し、ゆっくり喋ってくれんかの」
おばあさんの耳は確実に遠くなっていき、動作もどんどん鈍くなっているようだ。おばあさんの老いを目の当たりにしながら、マイクはおばあさんとの時間を大切にした。
会話のテンポは、まるで出会ったばかりの頃のように、とてもゆっくりになっていった。
「きょうは、てんきが、いいですね」
「…あぁ、……暖かくて、気持ちがいいねぇ」
「あしたも、あいにきて、いいですか?」
「…もちろん、…いつでも、おいで」
その翌年の冬、マイクは病院の一室にいた。
マイクの影が、ベッドに横たわるおばあさんの優しい表情に重なる。
おばあさんは、決して流暢とは言えない掠れた声で、マイクに最期の言葉を伝えた。
「Thank you, very much.」
__________________________
★FA条件★
①登場人物が「僕」と「おばあさん」で構成されていること
②問題文が二人の会話のテンポの変化を表していること
③初めは僕が外国人で日本語を話せなかったことにより、たどたどしくゆっくりな会話しかできなかったこと
④言葉を覚えるにつれてテンポ良く会話が出来るようになったこと
⑤おばあさんの老いにより、会話がゆっくりになったこと
だんご部長さんありがとうございました!だんご部長さんとのやりとりがきっかけで物語スープを作ってみようと思えたので感謝です。小説を読んでいるようだなんて、もったいないお言葉までありがとうございます…!またご一緒させて頂きたいです。[18年06月28日 22:51]
こはいちさんFAおめでとうございます。会話のテンポという情報だけで、よくこんな素敵なシナリオを想像できるなあと感心しました。藤井さんも出題ありがとうございました。一冊の小説を読んでいる様な上品で美味しいスープです。[18年06月28日 21:38]
★★★登場人物は「僕」と年の離れたおばあさん(FA条件2/5)
★★★二人は初めは言葉が通じなかった(FA条件3/5)
★★★ウサギのようなテンポの会話の時、片方は相手の言語を習得していた(FA条件4/5)
★★外国語が関係する
★★物語は数年の期間を経ている
★人の一生がやや絡んだ物語
★★物語の最後ではおばあさんが老衰死する
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!