私は女の子に声をかけた。
父は悪い子にはお説教だと言った。
そして私達は離れの小屋に近づくことを禁じられた。
数年後、その女の子に声をかけたことを後悔しながら、私は父を殺すことにした。
何故?
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不穏な問題が続きますが、よろしくお願いします。まとメモ随時更新しています
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女の子に声をかけたのを後悔したのは、自分が声をかけたせいで女の子が殺されてしまったと思ったからですか?
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NO! 声をかけなくとも殺されていたでしょう。ですが! [良い質問]
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33より、私が声をかけたことで父に女の子を閉じ込める大義名分を与えてしまったと思ったからですか?
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YES その面もあります。
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36より、声をかけたことで父の趣味に気づき、数年経って女の子の死体が見つかった?ことで殺害を決意したのでしょうか?
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NO 死体は発見していません。上手く処理しています。
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まとめもより、私が声をかけなくても女の子は閉じ込められたのに、声をかけなければ女の子も幸せだったのですか?
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NO かけなかったとしても、女の子は殺されます。かけなかったら幸せだったんじゃないかなーという願望のようなものですね
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52より 私が、見知らぬ女の子に声をかけた事を父に喋ってしまったため、女の子の脱走が早期に露見したのですか?
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NO 見かけたので話しかけてしまいました。その後父がすぐ登場という形です。引き止めてしまったから、あの子は捕まっちゃったのではという罪悪感に繋がります。
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父親は女の子以外にも監禁している人がいましたか?
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YESNO 1回につき1人ですね。ですが長い目でみるとYESです [良い質問]
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数年後、母は私に父親の趣味を打ち明けましたか?
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NO 父の不穏な動きを私はチェックするようになり、そして察しましたので、聞いていません
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私には配偶者がいますか?
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NO!! 私はまだ結婚できる年齢ではありません。↑の修正前を見て質問いただいたのだと思います。ごめんなさい!
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父と母が離婚したことで女の子と父の血縁関係がなくなり、私にも襲われる可能性が出てきたのですか? [編集済]
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NO! 離婚しないのですが!!! 父は私に興味がありません。 [良い質問]
~し、~がゆえに~で、私は父を殺したのような感じです。87 68 36のを参考にしていただけると…[編集済]
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母の不倫を知ったことをきっかけに母が離れの小屋に行くことを禁止していたことに疑問を持ち、またそこに頻繁に通う父を不審に思い行動をチェックするようになった。結果的に私は父の嗜虐趣味を知ることとなり女の子を引き留めてしまったことへの罪悪感から父を殺した。ですか?(ちょっと論理が飛躍している気がしますが) [編集済]
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時系列は父→母の順番ですが、まとめありがとうございました! [正解]
参加者一覧 7人(クリックすると質問が絞れます)
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私の父は裕福な貴族の生まれだった。
3人兄妹の真ん中の私は、穏やかな母や世話係のもとで育った。
両親は貴族同士のお見合い結婚だった。
母はいつも私達を気にかけながらも、父とは距離を置いていたのを幼心に覚えている。
「あ、ねえ!あそぼうよ!」
屋敷の庭で、同い年かそこらの子供を見つけた私は声をかけた。
兄は自分と同い年の子と遊ぶのを好むし、妹は人形遊びにしか興味が無い。
遊び相手が欲しい私にとっては必然的な行動だった。
やけに汚い服装をしていると思いつつも、特に気に留めていなかったと思う。
私が声をかけた直後、その子は異様な表情を浮かべた。
恐怖や憎悪、哀願を混ぜたような――今までで向けられたことのない表情だった。
その時の私には理解ができなかったが。
「ああ!こんなところにいたのか!」
今まで聞いたことのない大きな父の声が背後から響く。
どこからか現れた巨体は、小さく細い女の子の腕を勢いよく掴んだ。
目に見えてわかるくらいの強さで、ぎりぎりと音が聞こえそうなほどの強さだった。
その子は暴れはしないものの、大粒の涙をこぼしながら私の手を掴む。
父に連れて行かれるのは嫌だという意思表示だと察した私は、その腕にしがみついた。
「パ、パパ?いたがってるよ!」
苛立ちを隠さず、間髪入れずに父は私の頬を叩いた。
無視されることはあったが、手をあげられたのは初めてだった。
「っ…パパ!?」
「逃げ出して悪い子だ…あとでお説教だ」
父は舐めずりまわすように女の子を見た後、ぐいっと離れの方へ引っ張って行こうとする。
ほんとうにパパはパパなの?どうして をたたいたの?
そんなことを思いながらじんじんとする頬を抑えていたのを覚えている。
「ああ…あとでお話しよう。このことは、ママには…内緒にしてくれるね?」
普段から父とはあまり話をしなかったが、ここまでの扱いをされたことはない。
口調はあやすようでも、その瞳はまるで獲物を捕らえた獰猛な蛇のようで、ぞわりとしたものが背中を駆け上がった。
私は一目散に母のもとへ逃げ帰った。
助けてと訴えていた、あの子を、残して――
父がその生まれを利用し、子供を購入していると気づいたのは私が15になる頃だった。
兄は寄宿学校へ行ってしまい、妹は愛らしさを武器に走り回る年頃になった。
私達兄妹に、あの離れの小屋へ行かないよう母が言ってから5年が経っていた。
じわじわと明らかになる真実を、私は抱えきれなくなっていた。
夜中に車が来て、小屋にうごめく麻袋が運ばれて行くこと
小屋から屋敷へ帰ってきて、紅潮したまま頬の緩みを抑えられない父を見かけること
そんな父が獲物をスケッチした冊子が、棚に収まりきらなくなってきていること
母が庭師と親密そうにしていること
それらをすべて知らず、兄と妹はのうのうと暮らしていること
いっそこの屋敷を燃やしてしまおうと何度考えたことだろう。
耐えられない。
誰にも言えないこの全てを、消してしまいたい。
長期休暇だからと久しぶりに兄が帰ってきた、ある晴れた日の午後だった。
妹に学校のことを話して聞かせる兄の楽しげな声を上の空で聞きながら、ふと庭に目をやる。
木陰に母がいる。
庭師と睦まじく手を繋いで…頬を寄せていた。
そして重なる唇。
最後の砦と思っていた母の女の顔を見た途端、私のなにかがぷつりと切れた。
私は何故気づいてしまうのだろう。いつも何故、私だけが気づいてしまうのだろう。
あの時女の子に声をかけなければ、今頃この2人みたいに馬鹿話でもしてふわふわと夢のような世界で生きられただろうに。
あの子だって、上手く逃げられていたかもしれないのに。
あの時声をかけなければ…
この屋敷に渦巻く大人たちの、醜く腐った獣のような思惑に気づかなければ――
「パパ、」
頬を伝うものはきっと涙ではない。
この男の子供として生まれた私に、あの子を見殺しにした私に、人の感情なんて有りはしないのだから。
「なんだ。今忙しいんだ、後にしなさい」
この時、あの頃みたいに 名前を呼んでくれたなら 私は、きっと――
少しも振り向かずに座ったままペンを走らせる父の頭をめがけて、私は斧を振り下ろした。
その後のことはよく覚えていない。
くらくてつめた い ところ で
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tpierrotさん 参加いただきありがとうございました!おかげさまでゴールインできました…!
元ネタはありません。貴族の設定を生かした犯罪系のを書きたいなあと考えていたら浮かびました。[編集済] [19年02月21日 14:21]
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出題ありがとうございます!ストーリーが気になって気になって仕方がなかったので正解しようと必死でしたw
かなり細かく練られたストーリーですが、これは元ネタとかあるんでしょうか?[編集済] [19年02月21日 08:58]
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皆様長い間ありがとうございました。質問等ありましたらご説明します。
短くまとめると、両親に絶望し、すべてを知ってしまったがゆえに耐えられず、私は父を殺した。でした。[編集済] [19年02月21日 02:02]
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母は父の趣味を見て見ぬふりをし、離れの小屋に近づくなと私達に禁じた。
両親はお見合い結婚でお互いに愛は無い。
女の子を見かけたので、私から話しかけてしまった。
足止めをしなければ…という罪悪感がある。
私が声をかけたから女の子は閉じ込められたが、かけなかったとしても閉じ込められている。
女の子に声をかけなければ、私も女の子も幸せだっただろうし、父の本性を知らずに済んだのにな、という感じ。
問題の行間が空いている理由は、語り手は変わらないが私が成長している。
時間の経過は必要である。
数年後に、母が不倫していたことを私は知る。
妹と兄は知らないし、知ったとしても喜ばない。
父は私を愛していないし、血縁関係者に興味がない。
私は父が普通に好きだった。
数年後、私はあの女の子は父によって殺されていると察した。
私は父の不穏な動きをチェックするようになった。
父がいう悪い子とは私ではなく、脱走した女の子のことを指している。
父は女の子を離れの小屋に閉じ込め、その後殺している。
父は監禁以外にも殺人の罪を犯しており、嗜虐趣味がある。
父は1回につき1人を監禁するが、長い目でみると他にも監禁してる人がいた。
嗜虐趣味は遺伝しない
父の手から女の子を開放するために殺したわけではない
父を殺したのは、女の子のためでもあり、さらなる被害者を出さないためでもある
父を殺したのは、父のためではない
父を殺したのは自分のため
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