どうしてこんなになるまで

ここはラテラテ小学校。
夏休み明けの「せいかつ」の時間は、宿題になっていた自由研究の成果を発表するというものだった。

枕の下に写真を敷いて寝るやり方等、''思い通りの夢を見る方法''について語るカメオ。

しかし、ウミコは知っていた。カメオが夏休み最終日、寝ずに全ての宿題を終わらせていたに違いない事を。自由研究のテーマだって、夏休み最終日の夜10時、泣きついて電話をかけてきたカメオのために一緒に考えたものなのだ。
課題図書の内容は教えてあげたけど感想文を書かなきゃならないし、算数ドリルも一問も解いてないって言ってたから、あの後、絶対に眠って検証をする暇なんてなかった筈！

でも告げ口なんかしない。ウミコは嫌がらず面倒を見る程カメオが好きなのだから。
いかにもそれっぽく熱弁をふるうカメオをにやにやしながら見守るウミコだった。