雨の中、ずぶ濡れになっているおっさんに、「あなたの家はどこ?」と聞いた。
おっさんが天井を指差すと、カメオはちょっとだけすごいなと思った。
一体なぜ?
おっさんが天井を指差すと、カメオはちょっとだけすごいなと思った。
一体なぜ?
連続ウミガメ小説〜前編〜
もの当てチックになって申し訳ありませんが…おっさんが「家」だと主張するあるもの(場所)を見てカメオはすごいと思いました。
なぜカメオは納得したのか?それはカメオがすでに、おっさんが「家」と主張するものに入り込んでしまったからです...[編集済]
おっさんは浜を含むあるものを「家」だと言っています。きっとそこにはもしかしたら山もあるのでしょうが、それ全体のことを示しています。海にある「場所」です。[編集済]
参加者一覧 7人(クリックすると質問が絞れます)
全員
夜船(6良:5)
ゲクラ(1)
ミンタカ(4良:4)
外枠(23良:14正:1)
てんぱ(3良:2)
星読見習☆(3良:3)
かちゅ(3良:3)
解説
おっさんは自分が無人島に一人で生活していて、質問に対して「この島自体が家で、空が天井みたいなもの」と語ったので、カメオはすごいなと関心した。
〜〜〜〜〜〜
他の人間なら、安堵と違和感の入り混じった、今の俺の感情を何と形容するだろう?
世界一周旅行をしていた俺は、事故で豪華客船が転覆し、海の波に呑み込まれ、気が付くと砂浜に転がっていた。
助かったと思って起き上がり最初に見た光景が、なぜか見知らぬハダカのおっさんだった。
おっさんはこの嵐の中、海に入って魚を仕留めているようだった。かなりの大物だ。暴れておっさんの周囲で飛沫を上げている。
(誰だ?このおっさん…)
俺に気付いたおっさんが近づいてきた。
「おっ、目ェ覚めたか?^ ^」
急いで周囲を見渡す。雨で視界が悪かったが、状況を理解するのに時間はかからなかった。…どうやら俺が流れ着いたのは、海に浮かぶ「小さな島」のようであった。
「終わった…」
他に人の気配がしないが、もしかして無人島なのか?救われた命とは思いながら、自分の置かれた状況に絶望した。もしや俺は一生、ここでハダカのおっさんと生活しなければいけないのか?
「無人島じゃねェって^ ^」
おっさんは俺に向かって語り始めた。
ーーーーーー
ここは名もない小さな島。おっさんは元々サラリーマンだったが、全財産をつぎ込んでこの島を購入し、今は世俗から離れてひとり自給自足の生活をしている。人間関係も、社会のしがらみも、親も妻子も全部捨てて、自由に生きることに決めたのだという。
ーーーーーー
「だからもう、何にも縛られたくねェのよ。だからハダカってわけ^ ^」
おっさんは楽しそうにガハハと笑った。
「嵐が過ぎれば、定期船が島にやってくるから。それまでゆっくりしなよ。」
なるほど、と納得した。
「おっさん、島で生活してるって言うけど…家はどこにあんの?」
「だァから、今言っただろ。」
おっさんはつまらないものを見るかのような顔をして、鼻を鳴らした。
「もう俺は、何にも縛られたくないの!家庭にも、家にも!…しいて言えばこの島自体が今の家みたいなもんよォ。そして…」
おっさんはどんよりと曇った空を指差した。
「ディス イズ マイ テント。」
納得はしたが…ヘッタクソな英語だなと俺は笑った。
まあ、郷に入れば郷に従えだ。定期船が来るまで、ここでの生活を楽しむことにしよう。俺はびしょびしょになったスーツやら下着やらを浜辺へ投げ捨てた。うん、案外気持ちのいいもんだな…
(つづく)
おっさんは自分が無人島に一人で生活していて、質問に対して「この島自体が家で、空が天井みたいなもの」と語ったので、カメオはすごいなと関心した。
〜〜〜〜〜〜
他の人間なら、安堵と違和感の入り混じった、今の俺の感情を何と形容するだろう?
世界一周旅行をしていた俺は、事故で豪華客船が転覆し、海の波に呑み込まれ、気が付くと砂浜に転がっていた。
助かったと思って起き上がり最初に見た光景が、なぜか見知らぬハダカのおっさんだった。
おっさんはこの嵐の中、海に入って魚を仕留めているようだった。かなりの大物だ。暴れておっさんの周囲で飛沫を上げている。
(誰だ?このおっさん…)
俺に気付いたおっさんが近づいてきた。
「おっ、目ェ覚めたか?^ ^」
急いで周囲を見渡す。雨で視界が悪かったが、状況を理解するのに時間はかからなかった。…どうやら俺が流れ着いたのは、海に浮かぶ「小さな島」のようであった。
「終わった…」
他に人の気配がしないが、もしかして無人島なのか?救われた命とは思いながら、自分の置かれた状況に絶望した。もしや俺は一生、ここでハダカのおっさんと生活しなければいけないのか?
「無人島じゃねェって^ ^」
おっさんは俺に向かって語り始めた。
ーーーーーー
ここは名もない小さな島。おっさんは元々サラリーマンだったが、全財産をつぎ込んでこの島を購入し、今は世俗から離れてひとり自給自足の生活をしている。人間関係も、社会のしがらみも、親も妻子も全部捨てて、自由に生きることに決めたのだという。
ーーーーーー
「だからもう、何にも縛られたくねェのよ。だからハダカってわけ^ ^」
おっさんは楽しそうにガハハと笑った。
「嵐が過ぎれば、定期船が島にやってくるから。それまでゆっくりしなよ。」
なるほど、と納得した。
「おっさん、島で生活してるって言うけど…家はどこにあんの?」
「だァから、今言っただろ。」
おっさんはつまらないものを見るかのような顔をして、鼻を鳴らした。
「もう俺は、何にも縛られたくないの!家庭にも、家にも!…しいて言えばこの島自体が今の家みたいなもんよォ。そして…」
おっさんはどんよりと曇った空を指差した。
「ディス イズ マイ テント。」
納得はしたが…ヘッタクソな英語だなと俺は笑った。
まあ、郷に入れば郷に従えだ。定期船が来るまで、ここでの生活を楽しむことにしよう。俺はびしょびしょになったスーツやら下着やらを浜辺へ投げ捨てた。うん、案外気持ちのいいもんだな…
(つづく)
19年01月23日 22:05
[弥七]
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
ブックマーク(ブクマ)って?
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!
ブクマ:2
自分が正解した問題・出題者への賛辞・シリーズ一覧・良い進行力など、基準は人それぞれです。
自分専用のブックマークとしてお使い下さい。
Goodって?
「トリック」「物語」「納得感」そして「良質」の4要素において「好き」を伝えることができます。
これらの要素において、各々が「良い」と判断した場合にGoodしていきましょう。
ただし進行力は評価に含まれないものとします。
ブクマ・Goodは出題者にとってのモチベーションアップに繋がります!「良い」と思った自分の気持ちは積極的に伝えていこう!